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先日、東京都現代美術館で開催された「MOT アニュアル 2006 No Border - 「日本画」から/「日本画」へ(2006/1/21-3/26)」という絵画展に行った。3月10日放映のNEWS23での特集で日本画家の松井冬子さんが紹介され、興味をひかれたからだ。 松井さんは幽霊画が有名だが、この展示会でも夜を徘徊する盲目の西洋犬、絞めた鳥を手に浮遊する幽霊などを出展している。 幽霊画へチャレンジは、日本画技法の可能性の追求、停滞する日本画界活性化への刺激と、自分の気持ちを表現したい衝動が、幽霊画を描くことにおいて一致したからだ。 松井さんは、日本画の特長として、モチーフの繰り返しによるオブセッシブな狂気を指摘している。 そこで彼女は、自分ではどうすることもできない受動状況でのヒステリー、怒りを越えた悲しみ、絶頂に登りつめる寸前で静止して、見続けられないものを見続けさせられる感覚を、理性と狂気の境界線上で見事に描き切っている。 彼女の絵が、日常に埋没する生活者にあたえる刺激は大きい。一歩間違うとあちらの世界だが、今後も成長を楽しみにしたい芸術家の一人である。
2006/03/27
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久々にサントリーホールでオーケストラコンサートを聴いた。 曲はモーツァルトの初期交響曲とマーラーの交響曲第一番「巨人(タイタン)」。 特にマーラーは大好きな曲で、 喜怒哀楽が重層的に美しいメロディーで表現されており、 聴くたびに、必ず鳥肌が何度か立ち、目頭が熱くなる。 今日は新たな体験として、 曲を構造的に感じることが出来た。 音楽の伝達は、3つのフェーズで減衰が起こる。 1.作曲家が音楽を楽譜にどの程度表現できているか 2.演奏家が作曲家の意を汲んで音にできているか 3.聴き手が音をどれほど感じることができるか 演奏に多少難があっても聴き手の想像力で作曲家の偉大さを感じ十分感動できることが分かった。
2006/03/11
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