モモ

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2008年07月21日
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テーマ: 訪問看護(45)
カテゴリ: 看護
 今月は、大きな学術大会や研修会に出席して緩和ケアのモチベーションを高くしてきました。まずは、日本緩和医療学会学術大会のご報告から。

 7月3日の朝、静岡入りして、日本緩和医療学会の教育セミナーに出席しました。このセミナーは、2年後に発足する予定のがん緩和医療専門医制度にも連動させることになっています。参加者は、医師、看護師、薬剤師、理学療法士や作業療法士など、日ごろより緩和医療に携わる仲間として、各々がお互いの連携を目指しているというのを強く感じました。10時から18時までのセミナーで、お昼もランチョンセミナーで、ぎっしりと盛りだくさんの学びでした。内容は、「終末期のがん治療と意思決定、癌医療における地域連携について、癌治療における症状マネジメント、緩和に役立つInterventional radiology、がん術後のリンパ浮腫ケア、治療困難な病態におけるQOL概念と評価、倦怠感について、がん患者の不安・抑うつの評価とマネージメント、がん患者とのコミュニケーション」
 広島時代の友人と合流して、あらかじめ予約していた静岡駅近くのホテルに宿泊、久し振りの友人は、今年、緩和ケア認定看護師を目指して、半年間、休職する予定です。懐かしい友人との夕食は、ホテルの近くの小料理屋で、コースをいただきました。鯵の生き造りに感動。海のない奈良では、久しくこんなお造りを食べたことがないかも(笑)。静岡にて(鯵の生き造り)

 3日の朝は、前日からの雨で、電車が止まっていて、駅には、タクシーを待つ長い列。私たちは、駅から少し離れたところからタクシーに乗って学会会場に向かいました。午前中の地域でつなげる緩和医療、連携システムの役割と課題についてのシンポジウムでは、切れ目のない包括的緩和医療体制の必要性を感じました。雨のために新幹線も遅れていたのか、午後からはものすごい人で、どこも人であふれていました。今年の緩和医療学会学術大会は、痛みのコントロールは、できてきました。身体的な苦痛の緩和は、医師の処方などの治療が重要になってきますが、スピリチュアルな苦痛のケアができる技の一つとして、デグニティ・セラピー(あなたの大切なものを大切な人に伝えるプログラム)のワークショップ、家族ケア、グリーフケアのシンポジウムなどを興味深く参加させていただきました。夜の懇親会にも参加。懐かしい医師にも会えて、また新しい友人も増えました。若い人の広島弁はかわいいな。私もあんな風に話してたのかな?って思ったりしました。本家先生は、昨年にも増して、お忙しそうで、同じテーブルを囲んでいましたが、次々にご挨拶にこられる方々に対応されていました。本家先生は、私の緩和ケアの原点ですからご活躍はとても嬉しく思います。

 4日は、朝8時からのモーニングセミナー(がんの痛みの評価)も受けました。緩和ケアにおけるリハビリテーション、オピオイドローテーション、スピリチュアルペイン・精神的苦悩:その理解と対応のシンポジウムをきいて、静岡を後にしました。

 正しく緩和ケアのことを一般の方々にも広く知っていただくためにオレンジバルーンプロジェクトhttp://www.kanwacare.net/が、始まりました。私の知っている全ての人に緩和ケアを知ってもらいたいなって思います。





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最終更新日  2008年07月22日 00時12分49秒
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