《櫻井ジャーナル》

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2012.01.13
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カテゴリ: カテゴリ未分類
核開発に関係していた化学者、モスタファ・アーマディ・ロシャンが1月11日、イランで殺された 。乗っていたプジョー405にオートバイが近づいて爆弾を取り付け、走り去った後で爆発したようだ。真相は不明だが、イスラエルの情報機関「モサド」がイランの反政府グループ「ムジャヒディン・ハルク」と共同で実行したと疑う人は少なくない。

アメリカ陸軍のウェズリー・クラーク元欧州連合軍最高司令官によると 、アメリカのジョージ・W・ブッシュ政権は2001年9月11日の出来事、つまり航空機にがニューヨークの高層ビルに突入して国防総省の本部が攻撃(いわゆる同時多発テロ)された直後、イランを攻撃することを決めていた。イランのほか、イラク、シリア、リビア、レバノン、ソマリア、スーダンが攻撃予定リストに載っていたという。

 言うまでもなく、このリストで最初に攻撃されたのはイラク。そして、アメリカ軍はイラク占領と同時に「怪しい人間」をアブ・グレイブ刑務所に拘束、拷問を繰り返すことになる。拷問の様子を撮影した写真が外部に漏れ、世界的にアメリカ軍は非難されることになった。イスラム世界の外でも反米感情が高まったのは当然だろう。現在、アメリカは単なる「ゴロツキ国家」だとしか見られていない。日本はゴロツキの使いっ走りだ。

 イラク戦争では「戦争の民営化」が推進された。刑務所の中にも「民間人」が入り込んで尋問も行っている。そうした仕事を請け負った企業として、CACIやタイタンという名前が挙がっているが、それだけでなく、こうした企業を隠れ蓑に使ってイスラエルの情報機関や軍の人間がイラクで活動している疑いも指摘されていた。

 当時、刑務所長を務めていたジャニス・カルピンスキー准将(後に大佐へ降格)によると、多くの民間人は通訳だったが、 所長が知らない人間が何人か入り込んでいた という。そうした謎の民間人は通訳を連れていたり、収用されている人物を外に連れ出していたとも語っている。BBCに対しては、 イスラエル人が尋問に参加していた とカルピンスキー准将は話している。

 この頃、ファルージャではアメリカ軍がイラク市民を虐殺、軍事的な緊張が高まっていた。そうした中、傭兵会社「ブラックウォーター(後のXe、アカデミ)」の兵士4名が軽武装で市内に入り、待ち伏せ攻撃にあって死亡している。イラク側は傭兵がCIAの仕事をしていたと主張している。状況から判断して、4名が襲われることをアメリカ側も予想していた可能性が高く、軍事的な緊張を高めることが目的だったのではないかという見方もある。

2007年になると、アメリカのJSOC(統合特殊作戦コマンド)やCIAなどがイラク南部からイランへ越境攻撃しはじめている 。この作戦ではクルドの分離独立派、スンニ派の武装グループである「ジュンダラー(アラーの兵士)」、あるいはMEK(ムジャヒディン・ハルク)も協力関係にある。

 そして2009年2月、イギリスの テレグラフ紙は、イスラエルがイランに対する破壊工作を始めると報道 、2010年1月にはオートバイに仕掛けられた爆弾でイランの核科学者と見られる人物が殺され、11月にはふたりのイランの科学者が襲われてひとりが死亡。11月のケースは、近づいてきたオートバイがターゲットの自動車に爆発物を取り付け、数秒後に爆発したという。昨年7月にも科学者が射殺された。その間、イランの核開発に関係するコンピュータでウィルスが発見されている。

 いずれの暗殺ともモサドの工作員が実行したと言われているが、この推測が正しいなら、なぜ科学者を襲っているのかという疑問が出てくる。イランの科学者を脅し、核開発の続行を困難にするという見方もあるが、核開発に関係する知識を持つ専門家は少なくないわけで、説得力に欠ける。

 それに対し、ジャーナリストの ロバート・ライト は別の見方をしている。イランを挑発して軍事的な緊張を高め、イランの反発を「挑発行為」と宣伝すれば、イスラエルがイランを攻撃したときの批判を軽減できる。アメリカを戦争に引き込むこともできる。こうしたことが目的ではないかというのだ。

 イスラム世界の軍事的緊張を高めるという点では、 アメリカ海兵隊の兵士がタリバン兵の死体に放尿している場面とされる映像 も無視できない。 アフガニスタン政府もアメリカ政府もこうした行為を非難 したようだが、このタイミングでこうした映像が流されたのは偶然なのか、故意なのか?

 アメリカが推進している経済的な「制裁」も軍事的な緊張を高めることになるが、そうしたシナリオに日本の「財務省」は乗った。財務省はあらゆる手段を使って日本人を地獄へ突き落とそうとしているようだ。





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最終更新日  2012.01.13 15:46:19


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