胚培養士のひとりごと

胚培養士のひとりごと

2011.11.08
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カテゴリ: お仕事
不妊治療のための培養室にはいろいろなものが必要です。


私は今まで、培養室の立ち上げに携わらせていただいたことが何回かありますが・・・


今回は、ある医師より培養室の立ち上げについて聞かれまして。
なるべくここと一緒にしたい(!止めときゃよいのに!)らしく
ここにあるものを中心に必要なものを
色々な医療機器などを扱っている業者さんと確認しました。


私たち培養士が関わる部分で・・・

主に

 ・人工授精に必要なもの
 ・体外受精に必要なもの
 ・卵の凍結に必要なもの
 ・精子の凍結に必要なもの
 ・顕微授精に必要なもの

・・・と分類立てて機器や消耗品が必要になります。

まぁ、もちろん各治療に関して共用する機器がほとんどですが。


★顕微鏡にも
 ・生物顕微鏡:普通の顕微鏡。精子を数えたりするときに使う
 ・実体顕微鏡:卵の観察や操作に使う
 ・位相差顕微鏡:顕微授精に使う

・・・って少なくとも三種類の顕微鏡を使い分けているんです。



★培養器(インキュベーター)も各社から各種出ていますが。

今は、耐震性というか、地震が来ても壊れにくい、エラーが出にくいものが好まれていますね。
最近は「ドライ式」と言って、水を使わないで温めるタイプのものが評判を呼んでます。
ドライ式だと、地震が来ても水がチャプチャプと溢れることがないですからねー。

患者様からお預かりした卵を無くしたりダメにしたりしないように
設計や設置なども含めてよく話し合われています。


消耗品はそれはそれは沢山あります。
患者様によって使い分けることはもちろん、
原則的には「ディスポーザブル」と言って、一回使い切りのものばかりです。


以前、電気代などを除いて、
採卵1回あたりに必要な消耗品をざっと見積もったことがあります。

 少なくとも・・・10万円弱ぐらいはかかっていました。。。

そう考えると、
今の採卵の代金って、確かに安くはないですけれど、
実際のところ、人件費などはほとんどかかっていない計算です。


今から色々そろえて培養室を作ったら、
それはそれはピカピカなんだろうなー、良いなー、なんて思いつつ。



今日はなんだかとってもマニアな話題になってしまいました(汗)



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Last updated  2011.11.08 17:35:43
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