胚培養士のひとりごと

胚培養士のひとりごと

2012.04.24
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カテゴリ: お仕事
そーーーーいえば。


先週の週末は、


私も持っている資格「生殖補助医療胚培養士」の試験日でした。


この資格は日本哺乳動物卵子学会が認定している資格です。


今年は私の教え子や後輩が


身近に3人ほど受けていましたが、


その他「今年受けるんですー」と言っていた人もチラホラ。


実際の試験会場では友人とおしゃべりする雰囲気ではなかったそうですが


毎年毎年数名ほどの知り合いが受験している資格です。



この資格はとても厳しいことで有名で、


まずは書類審査があります。


毎年この書類審査で落とされる方がいるのだそうですよ。


たとえば 大学で「生物学」や「生殖」に関する学問を学んでいない 、とか。


文系出身者でこの資格を取りたい方は放送大学や通信制の大学等で学ばなければなりません。




その他重要なのが実務経験。


日本産科婦人科学会の審査を取っている病院で


1年以上の実務が必要
です。



原則的には 胚培養士の実務全てを「ひとりでこなせること」が条件 です。


もちろん、いきなり全ては出来ませんし、


諸先輩方の知恵や技術を拝借することは問題ないと思いますが、


その実務能力も大きく関わってきており、


その病院の長の許可が出ない限り受験することすら出来ません。




そして書類審査の後、講義と筆記試験・口頭試問が分けられて行われます。


私の周囲には毎年「今年受ける」という新人さんもおりますが、


この「筆記試験を考える」諸先生方、諸先輩方もいらっしゃったりして。


毎年作成する側もそれはそれはそれは、かなり頭を悩ませながら作成していますよ。



今年はなんでも「基礎」の問題が難しかった、との噂です。


あ、この「基礎」。よくよく考えたら医療業界の俗語ですね。


基礎言っても、基本問題ではないんです。


うーんと、受精のメカニズムとか精子や卵子の構造など


臨床を行う上で必要となってくる「知識」やその研究のことを「基礎」って言います。


だから、普段の実務ではなくて本当に「お勉強」の範疇が「基礎」。


正直知らなければならないことは膨大だし、


本当に難しくて大変な分野なんですよ。



ちなみに


筆記試験は持ち帰りできませんし、毎年過去問がないのが悪戦苦闘の原因です。


だから噂なんかが広まったりしますが、なかなか全部は思い出せませんし(汗)


とにかく筆記試験は当日の講義だけではなくて


事前からの勉強がとても重要になってくると思います。



というわけで。


明日は口頭試問・面接ヴァージョンのお話を書こうと思います



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Last updated  2012.04.24 22:40:06
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