PR
カレンダー
カテゴリ
コメント新着
キーワードサーチ
地獄の辞典 第二回
梵天
仏教による解釈
仏教によるブラフマーの解釈では、彼、ブラフマー即ち梵天は、非想非非想天(有頂天)という高位の時空間に存在することとなっている。これは、無色界における最高の階層ということになる。ヒンドゥー教の神話大系のほぼ最高神といっていい位置づけなので、それにふさわしい解釈となっている、といえる、だろう。
ブラフマーが宇宙(大宇宙(マハーブラフマン))の創造主ではない、ということは先述したとおりである。ヒンドゥー教の神話では、ブラフマーがその存在を始めた時、宇宙はたしかにそこにすでに存在していたのである。ブラフマーが開眼した時、そこには、静かな大海が存在していたとある。とはいえ、ブラフマーが実質上の最高神であり、神々の始祖神であることにはかわりないのである。