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朝早く 散歩してきました少し色づきはじめたモミジをみつけましたよちょっと 早い秋ね…☆・♪・☆・♪・☆― 燃える樹 ―どっしりと根をおろしたままもうどこへも行けない樹は樹であることを生きているふかく足をふんばりたかく胸をふくらませひろく腕をのばしながら百年も千年もいのちをあたらしくいのちをふかめてきた樹も人もおもう心は同じ春には若葉でわらい夏は茂ることですずしい秋はもみじした葉が美しく舞うし冬にはすっぱりはだかになって自分をみつめる寒風にふるえながらも地底のあしうらから天をさすほそい指さきへいくすじにもわかれてたちのぼるいのちのぬくみをだいているくらやみにしんといてついて立つ樹無心な樹よ芯で燃えるみずかみかずよ/『こえがする』より
August 25, 2004
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