あれは確か
12年前の秋。
私と夫と、
少し年下の友達と、3人で
初めてピクニックレベルの山登りに挑戦した。
私の故郷の小さな山で、
小学校の遠足で行けちゃうぐらいの
高さである。
小学校の遠足や
桜祭りなどがあった時に
いつも登ってた入り口があるんだけど、
その時は、
いつもと反対側の 山の側面から
スタートすることにしていた。
で、
とりあえず
買ってあった古い登山マップの
「入口」
と示されている方へ
歩いていった。
なかなかたどり着かない!
当時はアイフォンやスマホという便利なものもない、
グーグル検索なんて夢のまた夢。
しばらく
山のふもとをウロウロしてたんだけど、
登り口の道らしきものは見えず。
しかたなく山のふもとの川の周辺をグル――――ッと
歩いていたら、
6メートルぐらいの崖というか土手の上に、道が見えた!
私たち3人は手を取り合って喜んだ。
これで
やっと登山が出来る!
このしょぼい崖⇒土手さえ登れば!
んんん?これ、しょぼい?
6メートルほどのその崖、、
というより土手(しつこい)
その土手は、
藪のように絡まってる、
小さな木の枝が伸び放題。
この上に上がれるのか?
足を引っ掛ける場所はあるから
大丈夫だろうけど。。。
「よし、がんばろう~!」
私たち3人は、
ひとりずつ
小さな木のしなる枝につかまりながら、
ジャングルのターザンのように(?)
登り始めた。
もう、すっごいエキサイティング。
「頑張って!今度は右の枝をつかんで!
足は、左の土のくぼみだよ!」
なんて声をかけながら、
ツルツルすべりそうな
直角に近い土手を
必死で登る。
かなり時間がかかった。
最初に上がった私は
友達の手を引っ張り上げる。
全員が登り終わって
「やったーーー!!」
「あ~、
エネルギー使ったね~、
登山の初っ端から~。」
と一息ついてから
たどり着いた道を進み始める。
見えない登山口を探してうろつくより、
苦労してでも山の道にたどり着きたい、
そういう思いが
3人を藪の土手を登らせたのだ。
ちょっと清々しい気持ちで
道を進む。
いよいよ今から登山開始だ!
意気揚々と
3人は歩いた。
何メートル歩いただろうか。
突如、
目の前に
階段が現れた。
しかも下りの!
えええええええええええええええ????
アタマ中ハテナになりながら
階段をくだってみると、
なんと
そこは
私たちが崖を上リ始めた出発地点と
同じ高さ・・・。
目の前には川。
そう、
崖を登りはじめた時の、
あの道の続き(延長線)に
戻ってしまったのだ!!
脱力。
あの
「ふぁいとー!」
「いっぱあぁぁ~つ!」
みたいな熱血・崖のぼりは
いったい何だったのだろう、
と
ちょっと頭がクラクラした
「山登りの思い出」
登山口を見つけ登ったのか
最初のインパクトが強すぎて記憶にない。
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