すずきさんの「クスリ」のつぼ

すずきさんの「クスリ」のつぼ

2014.09.27
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カテゴリ: 思い出

あれは高校3年生の冬だった。

大学受験の冬。

私は

私立の東●大学の受験の為に、(※国立東●大学ではない)

東京の○○駅を降りて、

涙がちょちょぎれそうな気分だった。
なんでか家の方よりも東京の方が
雪が積もってるし、

それよりなにより東●大学の送迎のバス停が

いくら探しても見つからないからだ。

あっちに行っては、もどり

こっちに行っては、
もどり
・・・・。

人通りは多いのに、

人に道を聞くのが

やけに恥ずかしい

自意識過剰の女子高生のわたし。

それにね、

風邪ひいて鼻水が止まらない鼻声でマスクしてたんだ。

マスク取って話すの
(人としゃべるときはマスクを外すものだと思い込んでた。)恥ずかしいじゃん><

(東京は、ひろいべ~。

おっかあ、おら、バスさ、乗れね。

迷っただよ。

こんままじゃ試験うげられね。)

心の中で、東北弁風につぶやいた。

ものすごく遠くから来たような気分で

途方に暮れた。

バスのお迎え時間は迫る!


もう、聞ぐしかね。


ちょうど道を渡ったところに

交通整備のおじさんが

立っていた。


よし
勇気出して
あのおっさんに
聞ぐべ!

道を大急ぎで渡り、

おじさんに声をかけた。

「あの~、すみませ~ん・・・・」

マスクを引き下げながら

私は続けて言った。

東●大学行きのバス停は、

ドゴデス⤵カ⤴ 。」

あれ!見事に東北なまりに@@

おじさん、
違うの、
わたし、

神奈川から来たんだよう、

神奈川と言っても田舎のほうだけどね。

「行くべ~」
とか言っちゃうけどね。
でもね、
東京のお隣よ~!
なんて
心の中で必死に打ち消してるんだけど、、


おじさんは、

温かい目で私を見ると

指さして言った。

おじさんの指さす方を振り返って、

顔から火が出る思いさしたべ。

わたしの真後ろにバス停のポールが建っていた。

「あ、、、ありがとうございます!」

軽く会釈してそそくさとバス停に並んだはいいけど

バスが来るまでの時間の

長かったこと。

東京のバス停のポールがわからない
神奈川の片田舎の
受験生の思い出。






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最終更新日  2017.02.04 09:53:50
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