音楽雑記帳+ クラシック・ジャズ・吹奏楽

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bunakishike

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2024年05月16日
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カテゴリ: ジャズ

オーストラリアのジャズ・ヴォーカリストであるキンバ・グリフィスの近作を聴く。
今回はプライベートでもパートナーであるライアン・グリフィスとのデュオ。
彼らの4枚目のスタジオアルバムだそうだ。
ミュージカルなどの古いスタンダードを集めたアルバムで、これが実に素晴らしいでき。
深夜にブランデーでもなめながら聴くのに最適な音楽だろう。
インティメイトな雰囲気の温かみのある音楽が何とも心地よい。
今回はキンバの外連味のないヴォーカルも素晴らしいが、ライアンのギターに惹かれた。
殆どがスローテンポの曲で正統的なアプローチだが、音楽の説得力が半端ない。
彼らの実力が相当のものであることが分かる。
「Body And Soul」や「Early Autumn」などのヴォーカリーズも実に美しい。
特に「Early Autumn」はヴォーカル版では、かなり上位にくる演奏だろう。
少しテンポの速い「What'll I Do」はギターにエコーを効かせてムード満点だ。
最後のアップテンポの「What A Little Moonlight Can Do」(月光のいたずら)ではトラペットの物まねまで飛び出して、軽快に終わる。
ロケーションはオーストラリアのヴィクトリア州にある パーク・オーチャード・スタジオ
小ぶりながらアットホームな雰囲気のスタジオで、見るからに暖かい音が取れそうなスタジオだ。
今回はほぼ全曲がブースやオーバーダブを使わずにライブで録音されたとのこと。
実際の音も歪みのない暖かいサウンドで、今回のアルバムに相応しい雰囲気を醸し出している。
特にギターがいい音で録れているのが嬉しい。
ということで、ジャズ・ヴォーカル好きの方々には是非聞いて頂きたい逸品として絶対のお勧め!

Kimba Griffith & Ryan Griffith:Turn Up The Quiet

1.Tommy Wolf;Fran Landesman:Spring Can Really Hang You Up the Most
2.Paul Williams:Love Dance
3.Richard Rodgers;Oscar Hammerstein II:It Might As Well Be Spring
4.Rafael Hernández:Silencio
5.Irving Berlin:Let's Face The Music And Dance
6.Johnny Green;Edward Heyman;Robert Sour;Frank Eyton:Body And Soul
7.Irving Berlin:What'll I Do
8.Guy Wood;Robert Mellin. :My One And Only Love
9.Sammy Fain;Lew Brown:That Old Feeling
10.Ralph Burns;Woody Herman;Johnny Mercer:Early Autumn
11.Harry Warren;Mack Gordon:This Is Always
12.Harry M. Woods:What A Little Moonlight Can Do

Kimba Griffith(vo)
Ryan Griffith(g)

Recorded at Park Orchards Studio,Melbourne, Australia





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Last updated  2024年05月16日 16時56分37秒
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