東村山グルメ日記

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マサ@東村山

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2005年01月24日
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カテゴリ: うどん
 武蔵野うどんの良さは、いい意味で力が抜けているところだと私は思う。そばや讃岐うどんなどにありがちな“○○道を極める”みたいなところとは無縁で、「まあ、よかったら食べていきなさい」という“おふくろの味”的な癒しがある。実際、多くの武蔵野うどんはおばちゃんが作っているしね。
 でも、たまに思うことがある。「武蔵野うどんをキッチリ極めて作ったらどうなるのか?」と。その答えを形にして見せてくれたのが、今回紹介する「とき」だ。
 場所はハッキリ言って非常にわかりづらい。東村山駅東口を出てロータリーを左に回り、NTTドコモと居酒屋の間の細い道を進む。突き当たりを左に進み、踏切を越えてさらに真っ直ぐ進んでいく。思いっきり住宅街に入るのだが、右側を注意しながら歩くと、こんな看板が見えてくる。



 この看板がなかったら、私もわからなかった。お店はこの奥にある。



 一見すると自宅を改装したような感じでこぢんまりしているが、店内は思っていたより広い。私は「肉汁もり」(650円)を大盛り(100円増し)にして頼んだ。
 今まで食べてきた武蔵野うどんはあらかじめうどんをゆでてあるせいか、注文すると割とすぐに出てきた。しかし、ここは注文を聞いてから麺を取り出し、大釜でゆでる。そして肉汁も作り出す。その間、肉汁を入れる器にはお湯を入れて温めておく……私が食べてきた武蔵野うどんのお店で、ここまでキッチリしているところはなかった。
 ゆで上がったうどんを冷水でキュッと引き締めて出てきたのがコレ。



 どうです、もう見るからに旨そうでしょ。うどんの色がまた今まで食べた武蔵野うどんと違うんですよ。普通の武蔵野うどんはクリーム色というか、やや黄色がかっているのだが、このお店のうどんは薄い小豆色をしている。写真では真っ白に見えるかもしれないが、実際はうっすらと色がついているのである。
 まずは何も付けずに1本をチュルルン。凄いコシにビックリ。讃岐うどん派の人間に言わせると「武蔵野うどんは柔らかくてコシがない」のだが(それが武蔵野うどんの良さだと私は思っている)、このお店のうどんはそんな讃岐うどん派の人間をも唸らせるハズだ。
 つやつやとした麺を今度は熱々の肉汁に付けて食べてみる。いやあ、美味しい! 肉汁そのものも美味しいが、付けたうどんはさらに旨い。今まで食べた武蔵野うどんの中では、最高だと思う。
 ン? 食べ進むと、ざるの一番下に通常の麺とは違う、板状の麺が1枚出てきた。



 肉汁を付けてひとかじりしてみる。ウワッ、何コレ! 凄い歯応え。コレ、間違ってひと口で食べたらエライ目に遭っていたハズだ。何度も何度も噛まないとノドを通らないから。でもコレ、噛めば噛むほど美味しい。肉汁に残っている豚肉と一緒に食べるとさらに美味しさアップ。
 肉汁も器を温めた効果なのか、最後まで温かく食べられた。食べ終えたあと、浮かんだ言葉は「お見事!」の一語。これは究極の武蔵野うどんだね。おそらく万人ウケするのは、このお店の武蔵野うどんだと思う。
 でも普通の武蔵野うどんもいいんだよね。普通の武蔵野うどんが“おふくろの味”だとしたら、この「とき」の武蔵野うどんは武骨な“オヤジの味”といったところか。事実、ココのうどんは他の武蔵野うどんと違い、オヤジさんが黙々と作っている。
 メニューには肉汁もりの他に、いろいろと汁モノのうどんがあったので、今度はそっちを食べてみようと思う。


【DATA】
住所:東村山市野口町1-7-10
電話:042-394-9800
営業時間:午前11時半~午後3時半
       午後5時半~9時半
定休日:日曜





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最終更新日  2007年10月13日 05時54分02秒
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