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カテゴリ: ★★★★☆な本



昭和25年7月2日未明、鹿苑寺金閣は焼失した。放火犯人、同寺徒弟・林養賢21歳。 はたして狂気のなせる業か?絢爛の美に殉じたのか?





水上勉の作品はそこそこ読んでいますが、この作品は未読でした。

先日、三島由紀夫の『金閣寺』を読んで、この事件に興味を持った

からというのが単純な動機です。

さて、『金閣寺』が実際の事件をモチーフにした観念的な作品とす

るなら、後に事件を犯す、林養賢と自身のエピソードからはじまり、

彼の墓をつきとめるところで終わっている本書は限りなくノンフィ

クションに近い作品と言えると思います。

貧乏寺の嫡男として生まれ、吃音というハンデを負わされた林養賢

の生い立ち。 結核に冒された男のもとに嫁ぎ、養賢を産み育てな

がらも、夫の死後は村を追われ、養賢の起こした事件の直後に鉄道

自殺を遂げる母。 そして、養賢が育った寒村と、きらびやかかな

都である京都との対比は、松本清張と並び社会派ミステリーの雄と

称される著者の力量がいかんなく発揮されています。


前段で書いたように、同じ事件を扱いながらも、まったく体裁のち

がう『金閣寺』と比較するのは意味のないことですが、20年にわ

たる取材で得られた事実をもとにした本書から『金閣寺』はあくま

で三島由紀夫の創作であるという水上勉のアンチテーゼを感じ取っ

たのは私だけでしょうか? 






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最終更新日  2007.08.11 09:17:26
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