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カテゴリ: ★★★★☆な本


2009年、秋。翌年6月から施行の改正貸金業法がもたらすのは、借金からの救済か、破滅か-四十過ぎの翻訳家、吉野解は貧乏学生の頃に下宿していた神保町の古書店「泪亭」の二階で謎の美女、白井沙漠と出会う。裕福な家庭に育った妻とは正反対の魅力に強く惹かれ、粗末な部屋で何度も体を重ねる。しかし、沙漠が解に借金を申し込んだことから「悲劇」の幕があがる-。


<感想> ★★★★☆

本書は桜庭一樹さんの最新刊です。 ラノベ、伝奇モノ、ユーモア系

さまざまなジャンルを手がける著者ですが、この作品は 直木賞 受賞

『私の男』 に似たトーンで描かれています。 


さて、あらすじを読んだとき 宮部みゆき さんの 『火車』 を連想しました

が、本書に社会派の要素は皆無です。 改正貸金業法や総量規制

などがきっかけになっていますが、むしろ借金に振り回される男女の

姿を容赦なく描くことに主眼が置かれています。


ミステリーとして読むなら弱いし、この社会問題に関してはそれとなく、

からくりのようなものに触れていますが、それ以上踏み込むことはあ

りません。 ただ、前段で申し上げた通り、金にがんじがらめになって

堕ちていく一組の男女を描く筆は力強くて、読み応えがあります。 


とにかく暗く重い作品ですが、それは著者の意図するところだと思い

ます。 しかし、前後の脈略なく出てくる 『細うで繁盛記』 にはニンマリ

しました。 そのあたりは読者サービスのひとつかもしれません。(笑)


『ばらばら死体の夜』 スペシャルサイト (集英社)









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最終更新日  2011.06.18 22:45:51
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