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サヨナラＧ倒！虎・マートンＶ宣言「ディスイヤー、ガンバリマショ―」

テーマ：タイガース党(8334)

カテゴリ：阪神2015

サヨナラＧ倒！虎・マートンＶ宣言「ディスイヤー、ガンバリマショ―」

　（セ・リーグ、阪神４ｘ－３巨人＝延長十一回、２１回戦、巨人１３勝８敗、９日、甲子園）今年こそ優勝！！　絶対に負けられない伝統の一戦で、阪神のマット・マートン外野手（３３）が延長十一回、左中間タイムリーを放ち、巨人にサヨナラ勝ち。首位をキープし、２位ヤクルトに１差を付けた。１０日勝つか引き分ければ、巨人の自力優勝が消滅し、最短１３日に優勝マジックが点灯する。Ｖ一直線や！！

　打球が左中間に弾むのを確認するとバットを置いて両手をパンと叩いて感情を爆発させた。マートンが劇的なサヨナラだ。ナインから大量のウオーターシャワーを浴びせられて、ビッショリとぬれた戦闘服が勲章だった。

　「メッチャイイ！！　スゴイ！！　イマ６年目、エット、３つ２番、ユウショウナシ、ディスイヤー（今年）、ガンバリマショー」

　お立ち台ではすっかり名物となったたどたどしい日本語で喜びを表現した。先制、同点、ビハインド、さらに同点というもつれる展開に終止符を打った。延長十一回一死二塁、鳥谷が中前打で出塁し、上本が送りバント。おぜん立てされるとマシソンの内角球を腕を折りたたんで見事にさばいた。球団助っ人最多となる、自身６本目のサヨナラ打で３時間４０分の死闘を制した。

　「最初は結果が出なかったけどね。いい形で打てると自分を信じていたよ。チームメートがいい形でつないでくれた」

　最後の打席に立つまで４打数無安打。チームとして今季３勝を献上していたマイコラスの前に苦しんだ。併殺崩れでも１点入った３－３の八回一死一、三塁では２番手・左腕・山口の前に最悪の三ゴロ併殺に打ち取られていた。最後の最後で迎えた好機。巨人を奈落の底に突き落とす劇的な一打を放った。まさに奇跡－。見えない力にも後押しされていた。

　「京都に行ったよ。フシミイナリ。キヨミズデラ（清水寺）。ニシキ（イチバ、錦市場）とね」

　７日の月曜日。午前の全体練習を終えると、京都に向かった。目的地は「伏見稲荷大社」。１３００年の歴史を誇り「おいなりさん」の愛称で外国人にも人気の観光地だ。境内には商売繁盛に効果があるとされるオレンジ色のパワースポット「１０００本鳥居」が並ぶ。

　「僕はクリスチャンだから、それ（優勝祈願）はしていないよ。日本の文化を知るためだよ」

　来日６年目で１０００安打を放った安打製造機が１０００本鳥居で気分転換。緊張の終盤戦にスムーズに入り、最高の結果を残した。

　和田監督は「ここしかないところで決めてくれた。全員野球というか、ベンチに何人もいない状態だったし、苦しいところでよく打ってくれた」と最敬礼だ。

　ヒーローは「１戦１戦大事に戦っていきたいね。きょうは本当に大事。残り１９試合もある。強いチームがたくさんいるので大事に戦っていきたいね」と話した。８月中旬の東京ドームでは同一カード３連敗を喫した３位巨人とのゲーム差が「３」。１０日、勝つか引き分ければ宿敵の自力優勝が消滅する。２位ヤクルトとのゲーム差は「１」に広がった。大きな勝利で優勝への視界が開けた。

阪神・鳥谷、サヨナラ口火打で勝利に貢献「塁に出ることが仕事」

　（セ・リーグ、阪神４ｘ－３巨人＝延長十一回、２１回戦、巨人１３勝８敗、９日、甲子園）サヨナラ劇の舞台を整えたのはキャプテンだった。阪神・鳥谷は延長十一回の先頭で、この回からマウンドに上がったマシソンから中前にしぶとく落ちるヒットで出塁。上本の犠打で二進後、マートンの打球を見ると悠々と本塁へかえってきた。「塁に出ることが仕事なんでね」とサラリ。「最終的に勝てればいい」。八回には送りバントに失敗していたが、最後は勝利に貢献した。

阪神・ゴメス、あざやか追撃二塁打「あしたも打てるように心がける」

　（セ・リーグ、阪神４ｘ－３巨人＝延長十一回、２１回戦、巨人１３勝８敗、９日、甲子園）阪神・ゴメスが追撃の一打を放った。七回、中前打の福留がマイコラスのボークで二進した直後だ。右中間へあざやかな適時二塁打。巨人に傾いた流れをあっという間に引き戻した。「（ボークは）大きなプレーだったが、自分の打撃には影響なかった。あしたも打てるように心がけるよ」。勝負強さが戻ってきた。

でかしたＧマイコ撃ち！阪神・伊藤隼、超千金同点犠飛

　（セ・リーグ、阪神４ｘ－３巨人＝延長十一回、２１回戦、巨人１３勝８敗、９日、甲子園）打球が上がると同時に大歓声が沸き上がった。阪神・伊藤隼は温かくベンチに迎えられた。先制の口火を切るチーム初安打＆同点犠飛。間違いなく、陰のヒーローだった。

　「積極的かつ、冷静に打席に立った。外野フライでもと思って、ゾーンをあげて待ちました」

　１－３の七回だ。１点を返し、なお一死三塁で、マイコラスと対峙した。初球を迷うことなく振り抜いた。内角高めの１４３キロ直球をはじき返した打球は、あらかじめ深く守っていた右翼手の長野が後ろに下がるほどの大飛球。巨漢・ゴメスでも悠々と同点のホームを踏んだ。

　両者無得点の三回には、先頭で打席に入ると、チーム初安打となる右前打。内角高めの直球に詰まりながらも、振り負けなかった。三塁まで進むと、鳥谷の二ゴロ併殺崩れの間に先制のホームイン。

　「チームを勢いづかせるような打席になった。つないでいこうと思っていました」

　チームはマイコラスに対して、３勝を献上しており、チーム打率も・１３１で苦手中の苦手だ。この日も、７イニング中、４度、三者凡退とてこずった。しかし、背番号「５１」は少ない打席ながら打率・４００（５打数２安打）。「きょうの３打席でも、アプローチは間違ってなかったと思う」と次回以降での攻略にも自信をみせた。

　大和の守備力でなく、伊藤隼の打力を選んだ和田監督は「最初のヒットもね。無死から出たことに価値がある。（七回は）初球を思いきりのいいスイングをしてね。状態は悪くない」と納得顔だった。

　最近１０試合で、９試合にスタメン出場と、レギュラーの座を手中に収めつつある。勝負強さはピカイチ。バットで貢献を重ねていく。　

虎・福留、価値ある出塁好機つくった「リズム乱してくれればと」

　（セ・リーグ、阪神４ｘ－３巨人＝延長十一回、２１回戦、巨人１３勝８敗、９日、甲子園）価値ある先頭での出塁だった。２点を勝ち越された直後の七回、阪神

・福留が中前打でチャンスをつくる。マイコラスのボークで二塁へ。ゴメスの二塁打で生還し、追撃ムードを盛り上げた。「先頭だったし、塁に出て相手がリズムを乱してくれればいいと思っていた」。この言葉どおりに、同点に追いつく舞台を整えた。

阪神・上本、バントきっちり＆今季２２度目のマルチ安打

　（セ・リーグ、阪神４ｘ－３巨人＝延長十一回、２１回戦、巨人１３勝８敗、９日、甲子園）阪神・上本が犠打をきっちり決め、マートンのサヨナラ打をおぜん立てした。「（バントは）関係ないです」と謙遜したが、延長十一回に、中前打の鳥谷を一塁に置き、投前に転がした。六回に左前打、八回にも左前打で、今季２２度目のマルチ安打もマーク。次戦に向け「しっかり、次頑張ります」と意気込んだ。

今季８度目劇勝！阪神、最短１３日にもＭ１２点灯

　（セ・リーグ、阪神４ｘ－３巨人＝延長十一回、２１回戦、巨人１３勝８敗、９日、甲子園）１０日勝つか引き分ければ、巨人の自力優勝が消滅し、最短１３日に優勝マジックが点灯する。

　阪神の優勝へのマジックナンバーの最短点灯日は１３日。条件は阪神（１３日まで４試合）が４勝し、ヤクルト（同３試合）が３敗もしくは２敗１分け。阪神が３勝１分けでも、ヤクルトが３敗すれば、いずれも優勝マジック１２がつく。

　阪神・マートンが３月２７日の中日戦（京セラＤ）以来、今季２本目、通算６本目のサヨナラ打。阪神で６本以上は１９人目（最多は田淵幸一らの１０本）。

　阪神のサヨナラ勝ちは７月９日（３－２、延長十一回）以来、今季８度目（セ最多、両リーグではソフトバンクの１０度に次ぐ２番目）。シーズン８度のサヨナラ勝ちは２０１３年以来２年ぶり）以来。

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