平成24年4月19日(木)
午前5時半起床。雨模様、午後降り出しました。
午前中まとまった時間をとることができ、デスクワークがはかどりました。午後は会議とミーティング。
夕方、強まった雨にランを断念。まっすぐ帰宅。風呂を浴びて夕食。
最近、拙宅は居心地がよくなりました。理由は妻の退職です。終日家にいて、炊事掃除洗濯をこなしてくれます。ただいまと玄関を開けると、「お帰り」の声。3月末まではトラの「ニャーン」でした。早くも湯が張ってあり、夕餉の香りが匂ってきます。風呂に飛び込むと「一緒していい?」の声。堪りません。
食卓を挟んで今日一日の話を聞くのが日課になりました。妻曰く「今日は墓掃除をした。出がけ、母さんに声をかけられた。誘ったら行くと言った。おぼつかない足取りでついてきた。慌てて椅子を取りに戻った。彼女を腰掛けさせ、私は2時間奮闘。綺麗になった。母さんはとても喜んだ。」私の家の墓は何基もあります。掃除が大変です。鎌で葛を切り、草を刈る。それぞれに用意された湯飲みは孟宗竹の葉が落ちて入り、中が黒くなっている、これを洗わなければなりません。先日、筍掘りに行った際、木の葉や草で始末の必要になった様子に気付いての仕儀でした。頭が下がります。しかも弱った母の手を引いて。先祖に申し訳が立ったこともですが、それ以上に母の喜ぶ姿を想像し、妻に感謝。
今日の写真は、出迎え役を演じてくれたトラです。こういう表情をすることもあります。
Report~佐伯素食塾"財"イベント「財!野菜を食す」~その4
「焼物(豚肉のパン粉焼き・トマトの変わり揚げ)」
左側は、地元で養豚を営むYさんのポークです。腕肉。前処理に手間暇をかけているのが判ります。
ほぐれる様子は特大のタラバガニの上をいきます。当然ナイフ不要。塩抹茶が散って素材の味を引き立ててくれます。締まっていて、噛むほどに素材の味が広がります。透き通ったピノと合わせたい逸品です。
右側は、シシリアンルージュを豚肉でくるみ、揚げたものです。下手な食べ方をして崩れてしまいましたが、どうですか、この赤。でも塩加減なしで物足りない。その旨を問うと、トマト農家のIさんが丁寧な説明を返してくれました。「そこが狙いです。添えてある緑の葉っぱを見てください。これ、アイスプラントというサボテンの一種です。佐賀大学の方によると、原産は南アフリカ。シャキシャキ感があります。塩分を吸い上げる特性を持っています。所によっては、塩害対策に用いるそうです。塩分のない土地で育てるときは、土中に塩を撒きます。海水を散布することもある。葉の周りの粒々はソルトを含んだものです」シャキシャキの食感。緑の風味に加え、確かに塩味がします。これをして揚げ物の塩加減を差配するの仕儀、何とも奥の深い職人技です。
「飯物(旬野菜握り 三種)」
向こうから順番に。筍です。酢加減のほどよいシャリにスライスの若竹土佐煮。緑の兵児帯は誰も言い当てることができません。食べて初めて三つ葉と判りました。心憎い演出です。さらにシャリが胡麻ちらし。堪りません。
次のネタはキュウリづくし。見ての通りスライスです。浅漬けになっています。コリコリの食感。トッピングに青み。これは胡瓜のすり下ろしを土佐酢で味付けしたもの。いい感じです。もう一貫欲しくなりました。
最後はグリーンでホワイトアスパラを巻いています。これまでの料理に加え、酒のよいも相まって舌が馬鹿になってきました。微妙な複雑さを感じることができなくなったのか、この握りの深さを感じることができません。残念。この三貫、食べる順番を逆にすればよかった。それはそれとして、それぞれのシャリ、打った酢の程度が違うように感じました。妻は、そんじょそこらの魚を使った安握りはとてもこれらに及ばないといいました。日田ん寿司を連想したとのこと。
「デザート(デコポンプリン)」
デコポンのむき身をシロップで温めました。プリンの生地にミカンジュースを用いました。白い部分はリキュールのせいでしょうか。甘すぎません。ただミカンジュースの味をもっと抑えたほうが奥ゆかしくなると思いました。
さて、佐伯素食塾の催しは終了しました。拙いペンで報告レポートを書きましたが、読み返すと料理人の腕側に興味の針が振れてしまいました。もちょっと生産者、財メンバーの野菜作りコンセプトに目を向けるとよかった。料理を演出できるのは、最高の食材あってのことですから。妻曰く「この企画、次も行きたいな。誘ってよ」
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