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2005/03/15
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カテゴリ: カテゴリ未分類
魚油を多く摂っている種族であるエスキモー人には比較的心血管障害が少ないとわれています。本日はこの理由について解説します。
脂肪はもちろん脂肪細胞の中に脂肪滴として蓄積される脂肪(コレステロール)もあります。一方、細胞の膜を構成しているのも脂肪で、脂肪酸膜からできています。この細胞膜を構成しているのが飽和脂肪酸や不飽和脂肪酸といわれているものです。この膜は単なる壁としてあるだけではなく、細胞はこの脂肪酸を基質として利用して種々の生理活性物質を生成しています。そのうちの一つがプロスタグランジン(PGと略)と呼ばれる脂肪酸です。PGは細胞によって様々な種類があります。腎臓で生成されるPGEと呼ばれるPGや血管ではPGIと呼ばれるPG,また血小板ではトロンボキサンと呼ばれるPGが合成されています。PGEは腎臓の尿を調節する尿細管に働いてNaClの再吸収を抑制してNaの排泄を促します。PGIは血管を弛緩させたり、血小板凝集を抑制します。トロンボキサンは血小板凝集を刺激します。こういったPGの基になるのが脂肪酸です。そして腎障害や動脈硬化ではPGEの生成低下、PGIの生成低下あるいはトロンボキサンの生成亢進があると言われています。このPGのバランスを魚油に含まれた不飽和脂肪酸(EPA、エイコサペンタエン酸)が変え(PGE生成刺激、PGI生成刺激、トロンボキサン生成抑制)、腎・血管組織障害を抑制すると考えられます。またEPAには血中中性脂肪酸値も低下させる作用が知られています。
健康食品にもEPAカプセルが市販されています。EPAカプセルは医薬品としても高脂血症治療薬として適応があります。
EPAには直接的降圧作用は知られていませんが、腎障害を抑制し血管をしなやかに守る作用があるようで、特に中性脂肪の高い方には勧めてもいいと思っています。





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Last updated  2012/04/06 10:11:58 AM
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