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2005/03/23
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カテゴリ: カテゴリ未分類
尿検査では蛋白やアルブミンだけではなく糖や赤血球、白血球、カルシウム、電解質、剥離上皮などが測定されます。
糖は糖尿病の診断のきっかけになります。腎臓の原尿(糸球体からの濾過尿)には糖が含まれていますが尿細管で再吸収されるので、最終尿に出ることは正常の場合はありません。糖尿病では原尿中の糖濾過量が多いので尿糖陽性の原因になるのはもちろんです。腎性糖尿という場合もあります。これは腎臓の尿細管の異常で原尿中の糖が再吸収されずに最終尿に糖が検出される場合です。腎性尿糖の場合は糖以外にアミノ酸尿なども合併します。妊娠時にも見られることが知られています。糖尿病でもないのに糖尿やアミノ酸尿が持続する場合は精査が必要でしょう。しかし、尿糖は多くは糖尿病、あるいはその前駆状態の耐糖能障害で一過性に見られる場合が多いと思います。
赤血球も検査されます。赤血球成分のヘモグロビンを検出します。尿潜血が陽性とか表現します。また実際、赤血球が顕微鏡的に一視野何個あるかで定量します。尿潜血検査で陽性所見が多いのは尿路感染症で尿路粘膜病変があり微小出血病変部位から由来します(女性のほうが多い)。男性では前立腺肥大症で前立腺炎症部からの赤血球が由来することがあります。腎臓結石症では結石が粘膜を傷害し出血の原因になります。糸球体腎炎においても血尿は大事な所見です。尿潜血と蛋白尿を特徴とする腎炎にIgA腎症があります。膀胱炎、腎盂腎炎などでも見られます。また、持続する血尿では一回は細胞診をして尿路系の悪性疾患(癌)を念頭に検査しておいたほうがいいように思います。
白血球が検出される場合は尿路感染症が考えられます。解剖学的な理由から、女性においてより頻度多く見られます。頻尿があり、尿白血球がある場合はこれを疑います。長く持続し、発熱が見られれば抗生物質投与が必要になることもあります。下部尿道のみに限局した細菌感染であれば問題ありませんが、膀胱炎、そして腎盂腎炎に上行性に感染が広がらないようにすることが大事で、脱水を避けるようにします。水分を多めに取って細菌を流しだすことがいいようです。





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Last updated  2005/03/23 06:41:03 PM
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