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2022.07.19
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カテゴリ: マーマレード文庫

2021年2月刊
マーマレード文庫
著者:真彩-mahya-さん
愛する彼のために、妊娠を隠して双子を出産した真緒。ひとりきりで育てていたが、ある日事故で彼の記憶を失くしてしまう。そんな真緒の前に、双子の父親だと名乗るエリート外科医の寛貴が現れ…!?「これからは俺が君たちを守る」-空白を埋めるように子供たちと真緒に愛を注ぐ寛貴。熱く甘い独占欲を受け、真緒の恋心も昂って抑えきれなくなり…。


登場人物
 本田真緒=ヒロイン。双子を育てるシングルマザーで看護師。
      保育園へのお迎え途中で事故に遭い解離性健忘症を発症。双子の父親
      に関するすべての記憶を失くした。
 高倉寛貴=ヒーロー。大病院の御曹司で脳外科医。
      真緒と交際していたが彼女に突然別れを告げられた。一年半後に真緒
      と再会し、自分に子供がいることを知る。
海美と爽空=寛貴と真緒の子供で男女の双子。
 真緒の母=10年前にとある事件が切欠に夫と別れ、以降一人暮らし。
      事故を機に、真緒と双子を実家に呼び戻した。
 高倉院長=寛貴の父。真緒の父の件で彼女を脅し、寛貴と別れさせた。
      再び、二人が出会い同棲を始めたことで再び真緒を脅す。
​大高=高倉院長の秘書で命令により、探偵紛いに真緒の身辺を調査していた​​​

まだamazonにて新刊で買えたので購入。
タイトルにある通り、シークレットベビーもの。理由あって別れた二人、でも彼の方はまだヒロインを諦めておらず・・・。って、感じのこのジャンルではテンプレな展開なんですけど、やっぱりこの作家さんのお話は面白い。
ヒロインのモノローグは相変わらずクスリと来るし、内容も良いお話でした。心が洗われる~。

10か月になる双子の子供を育てるシングルマザーの真緒。
看護師として働きながらの子育ては想像していたより遥かにキツイ。心配した母は、遠慮せず帰って来いと言うけれど地元に帰りたくない理由もあった。
そんなある日、疲れ切った体で自転車を漕ぎ、双子の迎えに向かった真緒は車と接触。勢いよく飛ばされて意識を失った彼女が目を覚ますと勤務先の病院だった。
幸いにも事故の規模の割には打撲で済んだらしい。連絡を受けて飛んできた母は双子の迎えも済ませてくれたようでホッとしたが、こんな時真緒が結婚していればと思わず溢した母の言葉に、そういえばなぜ自分はシンママなのだろうと首を捻った。早々に離婚したのかそれとも未婚の母?いくら考えても父親の存在が思い出せない。
そんな娘の様子に慌てて検査を頼んだところ、結果、解離性健忘症だろうとのことだった。
精神的に負担と思っている記憶を消してしまうと言う部分的な記憶喪失らしいが、母は話を聞いて真緒に実家へ戻るよう説得した。
事故に遭って健忘症迄患った彼女は、さすがに母の願いを聞き入れた。

実家に戻って数か月、地元の総合病院で再び働き始めた真緒はまた忙しく過ごしていた。
今度は母もいる分、多少は気が楽になったが、双子ともなるとかかる費用は当然倍。慢性的な人手不足で看護師の需要が高いのはありがたいが、今度の病院は忙しさゆえに皆カリカリしていて人間関係で疲れそうだ。事故でダメになった自転車に代わり電動自転車を購入したは良いが、車体が重いので双子を乗せるとなると細身の真緒には扱いがキツイ。
自転車ごと倒れそうになり衝撃を覚悟していると、いつの間にか傍に居た青年に危うい所を助けられた。
見ると何ともカッコイイ男性で思わず見惚れたが、彼は彼女の反応にショックを受けたようだった。
しかし、彼はすぐに気を取り直し、真緒たちを自宅まで送ると言う。
まさか親切を装ったセールスか何かかと身構えたが、彼は特に何を話すでもなく彼女達を送り届けた。
お礼にお茶でもとお愛想で誘えば、しっかり自宅に上がり込まれ困惑していると丁度母も帰宅。
すると徐に彼は口を開き、高倉寛貴と名乗ると真緒とは以前交際していたのだと告げます。

寛貴が言うには二人は深い関係だったがある日突然彼女から別れを告げられ、一方的にフラれたのだと言う。ショックを受けた彼は暫くふさぎ込んでいたが、ある日新聞で彼女の事故の記事を見て、いてもたってもいられずに真緒の行方を捜し今日やっと再会できたのだそうだ。
寛貴の話は嘘とは思えないほどリアリティがあったが、当の本人は全く記憶が無い。自分がこんなカッコイイ人と交際してたなんてと内心驚くばかり。
おまけに彼は双子の父親だとも断言。海美が自分の子供の頃に瓜二つな事と、子供たちの年齢からして交際時期とピッタリ合う。
それでも半信半疑の母子にDNA検査まで進める寛貴に押し切られ、数週間後、検査の結果、親子の可能性はほぼ100%に近い数値。
間違いなく双子は彼との子なのは認めざるを得ないが、記憶が無いのでモヤモヤするばかり。
そんな彼女に、親子4人新しく始めようと説得され、寛貴との交際を承諾した真緒。

それから、寛貴は日を空けず足繁く真緒たちの元へと通い、彼女達を溺愛。
双子も彼に随分と懐いて来た。
順調に交際を重ねたある日、改めて結婚を考えてみてくれと言われた真緒は思案の結果、双子の為にも両親揃っている方がいいし、彼女もまた寛貴を愛し始めていたことから求婚を受け入れ、彼のマンションへと引っ越すことに。
まだ同棲の段階とはいえ、高給取りの寛貴のおかげで経済的な不安は消えたが、看護師の仕事は続けていた真緒の負担を減らすために通いの家政婦まで雇ってくれて、至れり尽くせりの生活だった。
だがある日、ふとしたことから記憶を取り戻した彼女は、彼と別れた原因を思い出し・・・。

実は真緒の父親は10年前に勤務先の会社の横領容疑で逮捕されていました。
父は無実を訴え、証拠不十分で起訴には至らなかったものの、逮捕された事実だけで世間は後ろ指を指す。家庭内は荒れ、両親は離婚して父は今どうしているのやら。
今ではもう、話題にも上らないが本田家が受けた傷は大きい。
そんな彼女が恋をしたのは勤め先の大病院の御曹司の寛貴。
コミュ障で愛想のない彼とは度々衝突したものだが打ち解けるようなってからは、交際に発展するのは早かった。
だが、そんな二人の仲を快く思わない人物がいました。寛貴の父です。
息子には然るべき令嬢と結婚して病院を継いでもらいたいのに、よりにもよって犯罪者の娘などと院長は大激怒。聞く耳持たない息子で無く、真緒に圧力を掛けて無理矢理別れさせたのがあらましだった。
なのに、寛貴の執念によって真緒と再会、結婚を前提に同棲までしてると知って院長はまた真緒に脅しをかけ、彼女は再び身を引こうとするも寛貴に連れ戻されます。

院長は孫がいても許さない構えで、真緒もどうしたらと不安に駆られていると寛貴は今度は余裕の表情。証拠を集めたから問題ないと言う。
しかも、彼の母は二人の結婚を喜び孫の存在も認めているらしい。思いもかけぬ援軍が現れたわけだが、やはりネックは父の逮捕歴。
だが、寛貴が事件の詳しい調査依頼をした結果、真緒の父は冤罪であったことが判明。
会社社長の甥の使い込みがバレる前にと当時経理だった父のせいにしていたのが真相で、いざとなったらその会社を訴えると寛貴は宣言。
かくして真緒の父の無実は証明され、反対される理由も無くなった。院長も双子の可愛さにやられ、渋々を装ってついには結婚を認めます。
ラストは二人は小規模ながら式を挙げ、真緒の父も戻って大団円で幕。

これもヒーローが良い男でした。
回想シーンでの愛想の無さぶりが嘘のように、双子を可愛がり真緒を溺愛する姿がまたいい。
彼の執念が無ければ記憶を失くした真緒との復縁も無かったし、彼女の父の無実も証明されていなかった。そう思うといやはや、諦めずにいてくれてありがとう。
真緒も苦労し通しだった分、幸せにならなければ。
諸悪の根源だった、真緒の父に罪を着せた会社はちゃんと罰を受けていてほしい。
本田家はそのせいで誹謗中傷に晒されて一家離散状態だったんだから。
出来れば事の顛末迄書いてもらいたかった気がする。ここだけ少しモヤるポイントだったので。
院長も大概な人だけど、奥さんには頭上がらなそうだし、やったことは酷いながら息子可愛さでの判断だったのを思うと何か憎めない人だった。初孫である双子に骨抜きにされて爺バカになりそうw

評価:★★★★★
回想シーンは切なさ全開だったものの、最後は皆幸せに終わって何より。





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最終更新日  2022.07.19 10:10:07
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