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2022.08.23
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カテゴリ: マカロン文庫

2020年2月刊
マカロン文庫
著者:橘樹杏さん
パラリーガルの優梨子はある日、同じ事務所で働く弁護士・峰島と一夜をともにしてしまう。女性の誘いを冷たく断ることで有名だった彼だがなぜかその後も優梨子の家に通い、身も心もたっぷり甘やかしてくるのだった。普段はクールで不愛想な彼が自分にだけ見せる甘くイジワルな溺愛に翻弄されっぱなしの優梨子。そんななか、優梨子がほかの男と一緒にいるところを見た峰島からは「俺だけ、見てろ」と独占欲たっぷりに迫られて…!? クールな彼が自分にだけ見せる、痺れるような甘さからは逃れられなくて……。


冨永優梨子=法律事務所で働くパラリーガル。
       美人で優秀な事から、所員達に人気があり頼りにされている。
  峰島蒼史=大学在学中に司法試験に合格したエリート弁護士。
       酒の勢いで優梨子と一線を越えてからは何かと誘いをかけていた。
  神谷伊澄=法律事務所所長。テレビのコメンテーターもこなす敏腕弁護士。
  久世麗香=神谷の秘書
    長澤=優梨子の同僚のパラリーガル。弁護士との結婚が夢。

ヒロインの思い込みでじれじれしてしまうお話。

優梨子はテレビにも出演する弁護士・神谷の法律事務所で働くパラリーガル。
仕事が早く優秀な彼女は何かと頼られ、付いた渾名は「困った時の冨永さん」
本人は無自覚だが、地味な装いながら美人の優梨子は事務所のフリーの男性陣にとって高嶺の花だった。エリート弁護士・峰島も例に漏れずその一人。
そして、優梨子も峰島に長年一方ならぬ想いを寄せていた

そんなある日、抱えていた大きな案件が無事片が付き事務所全員参加の祝勝会があったのだが、解散後に峰島に誘われてバーで二次会代わりに飲みに行った優梨子は翌朝自分の部屋のベッドで目覚めた。
見ると自分は全裸で、隣には同じく裸の峰島が。
パニくる優梨子だったが、かつてないほどの腰の重怠さに、彼と一線を越えてしまった事を悟ります。想い人と二人きりで飲んだので、ついついテンパって深酒してしまったようだが、実は昨夜の記憶が全く無い。目覚めた彼は随分上機嫌で、昨夜のことをさりげなく尋ねたら「優梨子にしか話してない事だから」と他言無用ばりのニュアンス。
会話の内容も気になるが、どうしてこんなことになったのか尋ねたかっただけなのだが、まさか記憶に無いので一から教えてくださいと言える雰囲気ではない。
取り敢えず、酒の勢いでのことだしと思うことにしたのだが、出勤日は必ず顔を合わせる人物名だけにどうにも気まずい。

あの日、帰り際の彼は「また来る」と言っていた。これは、またこういうことをしようと言う意味なんだろうとは分かるものの、男性との付き合いにあまり免疫が無い優梨子には判断がつかない。
友人に訪ねてみたら、関係を持ったんだし付き合ってるつもりなんじゃないの?とは言うが、単にセフレと思ってる可能性もある、と聞いて余計に混乱した。
とにかく、彼との会話を丸っと覚えていないのが悔やまれる。
悶々としているうちに数日が経ち、予告通り彼が部屋までやって来て、なし崩しにまた関係を持ってしまった。元々想いを寄せていた人なだけに、どういうつもりなのかと聞いて、ただのセフレだろ、と答えられたら悲しい。
忙しい峰島は、たまに彼女の部屋を訪れては泊まって行く。

峰島は顔立ちも整っているのでモテるが、クールで割とツンケンしているので顔だけ男とも呼ばれていた。長澤もアタックし続けたものの全く相手にされず標的を変えたらしいが、昼休み中の会話の流れで、彼が所長秘書の久世に想いを寄せているに違いないと言い切った。
初耳過ぎることに優梨子も驚いたけれど、どうも久世を見る峰島の目つきが尋常ではないらしい。しかも、長澤がついでに告げた「久世はどことなく優梨子に似ている」、の一言に衝撃を受けます。
まさか、久世に片思いしてるから、ちょっと似ているらしい自分を代わりにしているでは。確かに、注意して見ていると峰島は久世をよく見つめている。
長澤の言った通りだったと、優梨子は峰島の誘いを断りだして・・・。

当然、これはただの勘違いで、前述の通り峰島が好きなのは優梨子です。
二人きりで飲んだ際、彼は自分の夢を彼女に語り、自分を支えてほしいと伝えていました。彼女も承諾し、盛り上がった二人は一夜を共にしたわけですが、優梨子に記憶が無いので、突然自分を遠ざけた彼女が先輩弁護士と仲良さそうに話してるだけで嫉妬に駆られ、彼女を押し倒します。
結局、優梨子はあの夜のことは全く記憶に無かったことを白状させられ、何やら誤解している彼女に改めて話します。
いつか、恩人である所長の神谷のパートナー弁護士になりたいのだと。そのために努力しており、そんな自分を支えて欲しいと優梨子に告げたこと。
ちゃんとずっと好きだったとも告白して、はい、と返事も貰ったのに、まさかの状況に峰島も唖然。
でも、久世さんへの熱い視線は?との疑問も単にライバルへの妬みから睨んでただけの様だ。
顔が良いだけに、嫉妬の視線とは気づかなかった。
優梨子は記憶に無いことを隠していたことを詫び、自分も峰島に想いを寄せていたことを打ち明けてハッピーエンド。

飲み過ぎて記憶が飛んでたのを隠してたせいで、しなくてもいい心配をしていたヒロインですが、強かに酔ってる人に、将来の夢やら結婚前提の告白までしてしまったヒーローも相当テンパってたのが判ります。
お互い、酒の力を借りての行動だったので仕方ないっちゃ仕方ないんですが、何とも微笑ましい二人でした。ヒーローの先輩弁護士とその彼女が出て来たのですが、同じ法律事務所が舞台のお話が別にあるのかも。

評価:★★★★☆





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最終更新日  2022.08.26 11:04:34
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