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2022.08.25
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カテゴリ: マカロン文庫

2021年5月刊
マカロン文庫
著者:櫻日ゆらさん
一夜の過ちから娘を身ごもりシングルマザーとして育ててきた天音。契約社員として就職した会社で出会ったのは、娘の父親でもある御曹司・大和。ある理由から大和とは距離をとっていたが、住んでいたアパートで水漏れ事故がおこりなんと彼の家で同棲することに? 捨てられたはずなのに、大和から蕩けるほどの一途な愛を注がれ、秘めていた彼への思いが溢れてしまい…。身も心も丸ごと愛される至極のシークレットベビー!


登場人物
 花里天音=子供用品会社の総務部に勤める契約社員。
      女手一つで3歳になる娘・恵麻を育てている。
 相良大和=総合企業グループの御曹司で、天音の勤める会社の副社長。
      行方知らずだった天音を探し続けていた。
 花里恵麻=天音と大和の娘。
 花里由梨=天音の母親。過労が原因で病気を患い、長期入院中。
   神田=大和の父親の秘書。二人が再会できなかった原因を作った人物。

ワンナイトラブ+シークレットベビーのお話。
あらすじを読んだ時は、初対面で一線を越えるのはともかく、避妊はしときなさいと思ったものの言わぬが花ってやつですね。
終盤のヒロインとその母親との会話で泣けました・・・( ;∀;)

花里天音は3歳になる娘を育てるシングルマザー。
自身も同じ境遇で育ったこともあり、今更ながらその大変さが身に沁みる。そんな母も無理が祟り現在長期入院中だ。
親子二人の生活費に、母の入院費で幾ら働いてもギリギリだったが、幸いなことに子供用品を扱う会社の契約社員になることが出来た。
だが、初出勤の日。天音は今でも忘れられない人・相良大和と偶然の再会をします。
彼も驚いており、子連れの彼女を見て複雑な顔をしていたが社内な事もあって大した会話もせずにその場は別れた。
大和とは恋人だったわけではない。友人に連れられて参加したある企業のパーティーで出会ってお互い惹かれ合い一夜を共にしただけ。
翌朝目を覚ましたら彼は消えていたし、単なる遊びだったのだ。そう思い込もうとしていたけれど、天音は大和を忘れられず、暫く経って妊娠が発覚。
産む決心をしたのだが、そんな彼女の前に大和の父の秘書と言う神田なる人物が現れ、多額の金を手渡されたのだった。当然、金は突っ返したが、要は大企業の御曹司である大和に二度と近づくな、との忠告と口止めのつもりだったらしい。
言われずともそんなつもりはないからと言いなりになるでもなく、大和に天音からコンタクトをとることは無かった。
なのに、こんな形で再会するなんて。それに彼は天音を探していたとも口走っていたような。

研修中の教育係である先輩社員によれば、大和はこの会社の副社長なのだだそうだ。
随分条件のいい職場だし、保育園代が浮くのは大きい。出来れば辞めたくはないのだが、同じ建物にいるのだからいつまた顔を合わせるか。
予感は的中。翌朝出勤すると会社の前で自分を待っていたらしい大和に引き留められた。どうやら彼にも言い分はあるらしいが、あの日神田に言われたこともあってどう答えればよいやら。なのに、娘の恵麻は一目で大和を気に入ったようだ。

その夜、天音たちの暮らす部屋が天井からの水漏れで水浸しに。家電はお釈迦になり、ホテル住まいを余儀なくされた。
修理と点検の結果水道管の老朽化によるものらしい。築年数も相当なので取り壊すと聞いて大ショック。いくらかは火災保険で賄えるが、アパート探しに苦労しそうだ。
途方に暮れて恵麻を抱いてホテルに向かっていた道すがら、丁度帰宅途中だったらしい大和に呼び読められ、事情を聞いた彼は一晩部屋を提供すると言う。
躊躇はしたものの夜も遅く、ホテル代も保険が下りるまでは立て替えになるのでその申し出はありがたい。大和は家事をしてくれるならアパートが見つかるまでここに居ればいいと言うが、さすがにそこまでは世話になれない。
だが、恵麻は大和と暮らせると大層喜んでいて、飽く迄、家事をやる代わりに居候させてもらうと割り切り、3人の生活が始まった。

一方、大和はずっと探していた天音と再会できたことから、絶対に離すまいと決心していました。そして、ふと気になったのは恵麻の年齢。あの夜に出来たとしたなら時期的にピッタリだし、自分の幼い頃と似ている。
同居を始めて2週間ほど経ってから、天音に単刀直入に尋ねたのだが、彼女は否定。でも、疑念は残る。何か、のっぴきならない事情があるのかもしれない。
ずっと好きだった人とこうして暮らしている。天音の方も強がりが瓦解し始め、改めて彼と向き合っていきたいと考え始めていました。
そんな二人の前に、あの神田が再び姿を現して・・・。

こいつ、ホント何様なの?と思うほどいけ好かない神田氏ですが、様子のおかしくなった天音の反応から何かを感じた大和は、神田を問い詰め4年前の真実を知ります。
そこから事態は好転し始め、大和から改めてあの日のことを聞かされます。
朝、彼がいなかったのは彼女の為にとアレコレ買い物をしてたからでした。すぐ戻るから待っててとメモも残していて、気が動転していた天音はそれに気づかず。すれ違いのまま別れてしまったのです。
そして神田の介入によって拗れ、長い間二人は離れ離れに。
大和は両親に、全てを話し好きな人がいて結婚したいこと、すでに子供がいることを話し承諾も取っていました。
数日後、彼の父に謝罪され交際も認めてもらいます。実際、大和の両親は反対などしていなかったのに神田の独断だったことが判明。
天音の母親は相良家のコネで専門医に見てもらえることになり転院。回復に向かっていて、トントン拍子に上手く行ってお終い。

ページ数の少ないレーベルさんなので、ベリーズ文庫くらいボリュームがあれば3人の生活とか、彼の両親との対面シーンも描かれてたのになと思うとそこだけ少し惜しい気が。
ヒロインの母親もシングルマザーで苦労も多く、訳ありだったようで、この母子の会話が読んでて何だかじんわりしました。
勝手な想像ですが、お母さんの方は好きな人と再会できなかったのかなぁと思うと切ない(´;ω;`)ウッ…
なんにせよ、あの秘書はマジで許せん。
とは言え、ヒロインもメモ見てなかったのは手痛いミス。


評価:★★★★☆
前述の通り、もう少しボリュームが欲しかった。





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最終更新日  2022.08.25 15:47:33
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