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2023.01.28
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カテゴリ: オパール文庫

2020年5月刊
オパール文庫
著者:蒼磨奏さん
「俺のこと、身体が覚えているだろ?」記憶にはないけれど恋人を名乗る御曹司・漣に服を脱がされ、むき出しになった肌を強く吸われる。知らないはずの快感が全身を走り、恥ずかしいのにもっと強く求めてしまう。激しく抱かれ愛を囁かれると、なくしたはずの想いがあふれていきー。やがてすべての記憶が戻ったとき、隠された真実が明らかに!?


登場人物
 月城伊織=商社勤務の会社員。事故に遭い記憶喪失となる。
  鏑木漣=大手商社の御曹司で伊織の元カレ。
 月城美香=伊織の姉。
 鏑木梨央=漣の妹。


伊織にはつい先日まで恋人がいた。
本当に好きな人だったけれど、色々不安要素が重なって別れを選んだ。
だが、いまや元カレとなった漣が連絡を寄越し、どうしても話がしたいと言う。
気は進まないが、必ず来て欲しいと念押しされているので渋々承諾。
待ち合わせ先のカフェへ向かった伊織は、店の窓から見える席にて漣と姉の美香が楽しそうに話している様を見てその場を立ち去った。
実は、別れを決意する少し前、漣の妹・梨央に彼の本命は美香の方だと聞かされており、やっぱり二人はとショックを受けた伊織は不運なことに信号無視して突っ込んで来た乗用車に撥ねられてしまったのだった。

目を覚ますと、傍には見知らぬ男性が付き添っていた。
随分とカッコイイ人だけど誰だろう。
外傷自体は大したことがなかったものの、どうやら頭を打ったらしい。
伊織は記憶障害を起こしていた。
幸い、自分の名前や常識的なことは判る、だが、仕事関連やその他の人間関係についてはまるで思い出せない。担当医が言うには症状は一時的なものかもしれないし長引くかもしれないので、焦らないこととのこと。精神的ストレスが一番良くないらしい。
数日の入院だけで一先ず自宅療養で良いそうだが、両親は長年海外に住んでいて実家が無い。さっきまで付き添ってくれていた伊織の婚約者と名乗る鏑木漣が、自分のマンションで面倒を見ると言う。

伊織自身、こんな恋人がいたことに内心驚きだったが、結婚間近で同棲もしていたと聞くときっとそうなのだろう。
大手商社の営業らしい彼は仕事の方も忙しいのではとも思ったが、姉の美香も承諾していたので、彼の世話になることを決めた。

連れられてやって来た漣の部屋は確かに色々見覚えがあるような。
仕事は出来ても生活能力は低いと言う漣のために伊織が家事を引き受けていたのだそうだ。厄介になる代わりに引き続き家事を買って出ると、家のことをこなしつつ散歩等で一日を過ごした。
漣は何かと彼女を気づかい、伊織が以前欲しがっていたと言う子犬迄もらってきてくれて、今では良い散歩仲間となっている。
そうしてゆっくり過ごすうち、徐々にだが記憶も戻って来た。
医師からも良い傾向だと言われ、漣に話すと喜んではくれたがどこか不安げでそれがどうにも気になる。彼には言えていないが、思い出した記憶の中で漣に随分と辛らつな態度を取られており、伊織は傷付いていた。そのことを悔やんでいるのかもしれない。
あともう一押しあれば、全てを思い出せそうな気がする。それは良い事ばかりではないかもしれないけれど。
そんなある日、マンションに漣の妹・梨央が訪ねて来て、彼と姉との仲を話し出し・・・。


二人が破局したのも、伊織の勘違いからで、そうと思い込ませたのが根深い姉へのコンプレックスと交際中の漣の素っ気ない態度でした。
このお姉ちゃんが顔良し性格良しで、それはもう幼いころからそんな姉に比べられてきた伊織は複雑な心境を抱えていたわけです。
そんな姉の紹介で知り合ったのが漣。大学の同級生で友人とは言われたが、彼もきっと最初は姉に好意を寄せていたに違いない。そんな疑念が心の片隅にはあったものの、漣と伊織は交際をスタート。
でも、立ち塞がるのは彼の家族。幸い父親の方はウエルカムな感じだったけど、母と妹は伊織が気に入らず冷たい態度。
加えて、美香の方なら文句は無かったのに的な事を言われれば心も折れそうにもなる。
なのにその頃、漣は仕事関連が大変な時期で恋人のご機嫌取りまでしてられる状態ではなかった。まるで体の良いセフレ兼家政婦みたいな扱いに傷付き追い詰められていたころ、あの妹の言葉で止めを刺されたって経緯。
漣も心に余裕が無かったと猛省し、彼女が記憶障害を起こしたを幸いに寄りを戻すことを画策。プロポーズするチャンスを伺ってました。
でも、梨央の余計な忠告と言う名の嫌がらせのせいで伊織が記憶を取り戻しておじゃん。再び漣はフラれる羽目に。
とはいえ、美香との関係も勿論ただの友人で、そんな気も更々なかったのでそこは気の毒。誤解の決定打となったカフェでのことは単にプロポーズの相談に乗ってもらってたってオチ。そもそも、美香さんにも婚約者がいますしね。でもまぁ、あの回想シーンでの態度は良くないよ。傍から読んでても腹立つくらいに頂けない。
でも、誤解も解けて最後は復縁しハッピーエンドで終わっています。

終盤の義母と義妹の心変わり後の伊織とのやり取りも可愛かったし、根は悪い人達ではないようなのは良かったかも。


評価:★★★★☆
ヒロインは頑張ってたよ、うん。





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最終更新日  2023.01.29 19:06:59
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