王道ロマンス小説にハマったので感想ブログを作ってみた

一夏5413

ラノベ好きが乙女系小説にドハマり。少しでも興味を持ってもらえたらとブログを開設してみました。女性向けのライトノベルの感想も上げていこうと思います。ヴァニラ文庫、密猫、ジュエル、ティアラ文庫、ベリーズ文庫＆マカロン文庫、ロイヤルキス文庫等。女性向けラノベは現状ではビーンズ文庫とスターツ出版文庫が多いです。

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俺様パイロットは娶り落とした契約妻をじっくり愛したい【極甘オフィスラブシリーズ】
愛を知らない不遇令嬢ですが、売られた嫁ぎ先で冷徹氷帝の溺愛が待っていました
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敏腕検事に助けられたら、手加減なく愛されました～運命のイチャ甘同居～
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2023.07.01

助けた彼は次期国王!?　ベビーと一緒に愛されています

カテゴリ：ジュリアンパブリッシング

２０２２年７月刊
ロイヤルキス
著者：佐倉紫さん

天涯孤独のパトリシアは、森で怪我をした青年・リックと出逢い、介抱して匿うことに。実は貴族という端整な顔立ちのリックの優しさと誠実さに惹かれるパトリシア。叶わぬ相手に恋してはいけないと自分に言い聞かせるが、熱い眼差しに蕩かされ、純潔を散らされる。しかしリックが突然去った後、お腹に彼の子を授かっていることを知り！？　持前の明るさで大切に赤子を育てていると、突然、王宮から王太子殿下が訪ねてきて！？　健気な乙女と謎の多い青年との赤子が縁を繋ぐベビーラブ。

登場人物
　パトリシア＝母を亡くして以来、辺境の町外れで一人暮らしをしていた。
　　　　　　　フレドリックと恋に落ち、男子を授かる。
フレドリック＝王国の第三王子。暗殺されかかり怪我を負った所をパトリシアに助
　　　　　　　けられた。
アルフレート＝フレドリックとパトリシアの息子。
　　　アダム＝パトリシアの実父。

シークレットベビーものです。

王国の北部にある辺境の地の町外れで日銭を稼ぎながら一人暮らしをしていた少女・パトリシアは、ある日、キノコ採りに出かけた際に矢傷を負った一人の青年を助けた。
見るからにお貴族様な身なりの彼は出血多量で数日寝たきりではあったが、若さもあってか見る見る回復して行った。
彼はリックと名乗り、何やら訳ありの様子。
隠し持っていたと言う銀貨を提供されたので、回復するまで彼を匿うことに。

リックが居候してから暫く経った頃、隣国が攻め込んで来ると言う噂がこんな田舎町にまで流れ始めていた。
原因はこの国の王家の後継者争いで上層部がごたついているせいだった。お家騒動で他国に付け入る隙を見せるなんて王族は一体何をしているのかとパトリシアは憤慨。戦争になれば税は上がるし物価も高騰、それに攻め込まれれば多数の犠牲者も出る。国民はいい迷惑だ。
さっさと直系で優秀だと言う第三王子が王太子として立てばいい。
その話を聞いて、リックは腹を決めたようでここを出て行くこと、そして自分の想いをパトリシアに告げると、同じ想いだった二人は結ばれた。
リックは必ず迎えに来るから待っていて欲しいと言い残して翌朝ひっそりと旅立った。

彼が去ってから１年半。
パトリシアは王都にあるリリアント侯爵の屋敷にいた。
実は、彼女は侯爵の婚外子で、姿を消した母をずっと侯爵が探してくれていたのを知ったのだった。正式に娘として迎え入れられこの屋敷に移り住んで少し経った頃、パトリシアの妊娠が発覚。
数か月後、元気な男の子を産んだ彼女は、リックとの再会を夢見ていた。
二人で暮らした小屋に一応手紙を置いておいたので、きっとこの状況は伝わるはず。
そんなある日、つい先日王太子となったフレドリック殿下が侯爵邸を訪れ・・・。

当然、王太子がリックだったってことなんですが、再会と二人の子供もいると判り彼は大喜び。約束通り自分の妻になってほしいと告げるリックを傍で支えるためパトリシアと息子のアルフレートは王宮へ。
しかし、そこは王位を諦めていない第一王子とその派閥の者が暗躍しており、恐ろしい伏魔殿でもありました。
過激な者たちはかなり粛清されたものの、フレドリックが即位するのも気に入らなければ婚外子の婚約者も気に入らない。その上もう王子まで産まれている。
第一王子派を刺激するには充分な材料がそろってて、パトリシア達も危険な目に。
ただ、伊達に今まで平民育ちで一人暮らししてたわけじゃない、持ち前の知恵と気の強さで乗り切っていく様は本当に逞しい。
戦争も回避されたし、この二人のロイヤルロマンスが国民に大ウケ。絶大な支持を受けてフレドリックが即位して終わっています。
ラスボスの王子がホント嫌な奴だったけど、あっけない最期で、完全に自業自得な落とし前ってのが何とも。
あと、パトリシアと侯爵家にはもう少し色々込み入った事情があって、作中ちゃんと前フリもあるんですけど全部書いてたら長文になるため、割愛してます。気になる方は読んでみてください。

作者さんがあとがきで語られてましたが、シークレットベビーもののセオリー通りだと色々納得いかないという部分が今作にはあまり無くてモヤモヤ部分は全く無かったのは良いです。
１年半待たせた理由もちゃんと納得いくものでした。

評価：★★★★★

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