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2023.09.02
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カテゴリ: こはく文庫


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2023年9月刊
こはく文庫
著者:にしのムラサキさん

任期付き家庭科教員として働いていた松原小夏は無職になった。学校との契約が切れてしまったのだ。日雇いバイトで食いつなぐにも限界が近づいたある日。小夏は偶然、幼なじみの宮坂賢太郎が過労と栄養不足で倒れる場面に遭遇する。ここ数年は連絡すら取っていなかったが、彼は小夏にとって昔から続く切ない片思いの相手でもあった。賢太郎の悲惨な現状を目の当たりにし、純粋なる心配とほんの少しの下心をもって「ごはん、作ってあげようか?」と申し出る小夏に、賢太郎は「住み込み家政婦」として働いてほしいと提案してくる。無職の小夏を思いやっての提案なのかもしれない。しかし、ふたりの関係を「ビジネス」とすることで一線を引かれたように感じ、悲しくなる小夏。だが、これは好機かもしれない。ビジネスの関係とはいえ、賢太郎とひとつ屋根の下の暮らしを手に入れた小夏は、まずは賢太郎の胃袋を掴んでやると奔走するが……。



登場人物
 松原小夏=元家庭科教師。
      日雇いのバイト中に再会した賢太郎宅の住み込み家政婦となる。
宮坂賢太郎=IT企業の経営者。小夏とは幼馴染。
桐谷小太郎=小夏の兄。


幼馴染でお互い両片想い同士の恋物語です。
昨日発売の新作なのでざっくりと。


私立校の家庭科教員をしていた小夏は、契約の更新をして貰えず無職となった。
もう少し需要のある教科ならまだしも家庭科となると次の学校も決まり難く、今は日雇いの単発バイトで凌ぐ日々。
そんな最中、バイト中に近くで倒れた青年を助けると、なんと20年来片想いをしている宮坂賢太郎ではないか。
学生時代からIT関連の会社を起ち上げ、今も業績は右肩上がりと聞いている。
なのに何故腹を空かせて倒れているのか?

彼の家に招かれ話を聞くに、どうやら金が無くてとかいうことではなく、単に忙しくて食事に気を遣えなかっただけらしい。
一先ずホッとしたものの、賢太郎は小夏が現在無職でアパートの更新料をどう捻出するかと悩んでることまで知っていた。母親同士が親友なだけあり筒抜けなようで、見栄を張っても仕方ないと肯定する彼女に賢太郎は、この家で住み込みの家政婦をしてくれないかと言う。
こんな大きな一軒家に住んでいるのだから恋人なり婚約者がいるのでは?と勘繰ったものの、提示された給料はとんでもない高額な上に家賃はタダ。恋人がいても構わない、小夏はその提案に飛びついたのだった。

一方、賢太郎は母親伝手に小夏の近況を探りつつ、何とか彼女と恋人になりたいと長年模索していた。5年前、一念発起して告白しようとしたのだが、小夏が20代前半の男性と親し気にしているのを見て落ち込んで以来、一度はあきらめようとしつつも結局諦めきれなかった。
いくら幼馴染とはいえ、若い男女が一つ屋根の下暮らすとなると拒否されるかと思いきや、余程切羽つまっていたのかあっさりOKされて逆に驚いていた。
これを機に距離を縮めて告白を、そう意気込んでいた彼は、小夏もまた賢太郎に一方ならぬ恋心を抱いているとは夢にも思っておらず・・・。


お互いどうしようもなく好き過ぎて、同居してそう日が経たずして二人は一線を越えるも、とにかく人格否定をしてくる父のせいで、自己肯定感が著しく低い小夏は今のこの関係がセフレだと思い込んでしまいます。なら、胃袋を掴んでしまえばもう少し恋人みたいになれるかもと斜め上の考えに陥ってしまった彼女の性格を判っているが故に、どうすれば滅茶苦茶自分に愛されてると自覚できるだろうかと考えを巡らせる賢太郎。
物語の後半からは、そんな二人の微妙に嚙み合っていない攻防戦が展開。
回想だけでなく、小夏の父も登場するんですが、まぁ根っからの亭主関白のモラハラ男で、そりゃ奥さんに三行半突きつけられるわ、と。
亭主関白なのはともかく、モラハラはイカンよ。
歳とってからは大分丸くなったけど、うちの父も似たようなタイプだったので、このヒロインの気持ちがメッチャ判る。
諸悪の根源ってことで、賢太郎が下した決断は読んでて凄くスッキリしました。
よくよく思えば、賢太郎くんって普通にスパダリなのでは。
セフレ云々のタイトル通り、ページ数の割にエッチシーンは多かったですが、内容は凄く良いお話でした。
あと、5年前に賢太郎が勘違いした男性の正体は、ですよねー、って感じ。


評価:★★★★★





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最終更新日  2023.09.02 16:06:25
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