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2024.03.13
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2023年7月刊
ロイヤルキス
著者:日車メレさん

男爵令嬢のアイリーンは、大好きな年上の夫・レナードに愛され幸せいっぱい! ……のはずだった。自分たちの夫婦関係が白い結婚だったと知るまでは。軍人で伯爵位を持つレナードとは、アイリーンが両親と自身の足の自由を失くしてしまった事故を機に結婚。以来レナードは、自分というお荷物を背負わされていたのだ。彼を解放するため、両親が残してくれた商会を盛り立て自立しようとするアイリーン。しかしレナードの方はアイリーンを離す気などなくて!? 「翻弄している自覚がないからたちが悪い」過保護に優しいレナードから獣のような情欲を向けられ、求められる実感と快楽に身体は疼いて…。



登場人物
 アイリーン=大商人フリーウッド男爵の一人娘。
       事故で両親を亡く
し自らも両足に障害を負った。
  レナード=ヴェルラム伯爵家の当主でアイリーンの命の恩人。
後に彼女と結婚する
ゴルドファン=財務大臣で侯爵家当主。アイリーンの父方の伯父。
  ミラベル=アイリーンの友人。
  サイモン=ミラベルの兄。


2年前、雪道での事故で両親を亡くしたアイリーンは、自らも両足に大怪我を負い動けずにいた所を丁度通りかかった近衛騎士・レナードによって救出された。
病院に運び込まれたが数日間は全身の激痛​に苦しみ、後日両親の死と両足に重い障害が残ることを聞かされた時は途方に暮れたものだ。
幸いなことに商会の方は父の右腕であるヒンクリーが引き受けてくれていて、レナードが毎日のように病室を​訪れ励ましてくれていた。
それから暫く入院生活が続き、レナードのおかげでなんとか笑顔を取り戻した頃、病室をゴルドファン侯爵が訪れ、身寄りのないアイリーンを引き取りたいと言う。
父がゴルドファン家の三男坊ということは聞いていた。しかし、平民じゃあるまいしと商売することを反対されて以来疎遠で実はこの伯父に会ったのも初めて。
ずっと絶縁状態だったけれどこういう事態なのだしと好意からの申し出だとは判るが、自分が養女になってしまったら男爵家は無くなってしまう、申し訳ないけれどと辞退した。

だが、翌日から覚えのない親戚と名乗る者たちがひっきりなしに病室を訪れ、やれ後見人を引き受けるだの是非うちの養女にとアイリーンに迫るので、傷に障ると病院から出禁にされていた。
呆れたレナードが言うには皆男爵家の財産狙いなのだろうとのこと。
あの莫大な遺産は全て一人娘のアイリーンが受け継ぐ。後見人や親代わりになっておこぼれを貰うつもりなのだと。
伯父は父の実の兄なのとあの日以来訪れていないからあのハイエナたちとは違うと思いたいが、遠い親戚達が最近殺気じみていて怖い。
レナードもなるべく長くいてくれると言ってくれたものの騎士の仕事があるので四六時中見張ってはいられない。だがその隙をついて、ついにアイリーンは誘拐の憂き目に。
幸運にもレナードが間に合って事なきを得たが、国王も国一番の商人の死に心を痛め、彼女の身の振り方を思案。やはり力のある身内ゴルドファン家の養女になるか、早々に結婚して夫に商会を任せた方が無難であろう。しかし、国王としてはフリートウッドの財力を手にした侯爵にこれ以上力を付けるのは得策でない、出来れば結婚を選んでもらいたいのが本音であった。
そこで、アイリーンに頼りにされているということを鑑みてレナードに白羽の矢が立ったのだった。

レナードとしては数年前、領地の危機を救ってもっらったと彼女の父に大恩がある。アイリーンを救えたのも何かの縁だとは思うが彼女はまだ15歳。9歳の歳の差は大きい。
ならば、成人する18歳までは夫と言うより後見人として彼女を支えよう。
そう決意し、彼はアイリーンと結婚したのだが、初心な上にお子様な彼女に手を出すわけにはいかず、白い結婚を貫いた。
結婚して2年後、アイリーンが友人からそれはおかしいと指摘されるまでは平和であったのに。

足に障害がある彼女はリハビリの末、支えがあれば立てるし少しだけなら歩ける。だが普段の移動は車椅子なので伯爵家の夫人として重要な舞踏会などの社交的な集まりも欠席しがちだ。アイリーンと結婚して以来レナードは近衛を辞め、閑職に移動。商会の経営と社交、伯爵家の領地運営までこなしているので常々申し訳なく思っていた。2年も手を出してこないのはきっとこの不自由な体を気遣ってのものだろう。
あともう少しで自分も成人、ずっと勉強もして来たし、少しでも彼の負担を減らして商会を盛り立てて行こうと決意。その後、酔っていたレナードに迫って何とか本物の夫婦になれたものの、以降なんだかギクシャクしてしまった。
そんな最中、どうも最近友人のミラベルとその兄・サイモンの様子がおかしい。
ミラベルなど白い結婚ならさっさと離婚した方が良いと焚き付けて来る始末。一々我が家の閨事情を話すわけにはいかず、何かと突っかかって来る彼女と会話するのも嫌になって来た。その頃、自分のような移動が大変な者も買い物の負担が減るよう百貨店の建設計画を立てていたアイリーンは、レナードが財産目当てに結婚しもうすぐ離縁するつもりらしいという噂を耳にして・・・。


なまじ金があるだけに有象無象から狙われる羽目になったアイリーン。
国王の命によってレナードが彼女を守るために白い結婚をしたものの、憎からず思っていた子なので、一緒に暮らすうちにアイリーンに惚れていきます。
しかし、結婚したのは彼女が16歳の時。せめて成人するまでは清い関係でいようと心に誓っていました。アイリーンが大人になってから改めて気持ちを打ち明け、今後どうするか決めてもらおう。それまでは彼女と商会を守る。
そんな事情など露知らず、妬みもあって心無い噂と嫌がらせに傷付くアイリーン。
よくもまぁ、車椅子の女の子を突飛ばして転ばせるよなぁ。
人の心無いんか。
彼女の幼馴染であるミラベルもアイリーンに複雑な思いがあり、ある人物に兄共々力を貸し名誉棄損に当たるのに事情通とばかりに嘘八百な噂を広めます。結果、令嬢としてあるまじき行為をしたとしてミラベルは報酬を貰うどころかアイリーンに縁を切られた挙句、社交界からも追い出されるのでした。
ぶっちゃけこの子も許せないけど、嫌がらせしていた令嬢達にも罰は当たってほしい所ですが💢
黒幕についてはまぁ、他にいないよねってことで侯爵なんですけど、姪を引き込んで弟の財産を手に入れようなんてセコイよ。
平民のように働くなとか言って疎遠になってたくせに。
一方、夫婦の方は紆余曲折ありましたが、トラブルが解決したことで一層絆も深まり元鞘に。2年後には第一子も授かり商売も順調という感じで終わっています。


評価:★★★★☆





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最終更新日  2024.03.13 13:17:12
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