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2024.05.10
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カテゴリ: マカロン文庫


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2023年10月刊
マカロン文庫
著者:宝月なごみさん

叔父の家具店が廃業となり無職になってしまった亜椰は、気分転換と家具の勉強を兼ね、フィンランドを一人旅することに。その道中、大手企業の若き社長であり、初恋相手でもある瑛貴と偶然再会! 秘めていた想いが燃え上がり、ふたりは蕩けるほどの情熱的な一夜を共にする。でも御曹司の瑛貴には縁談が決まっていると知り、亜椰は彼の前から姿を消す。ーー3年後、こっそりママとなった亜椰の前に、瑛貴が現れ…!? 「きみに、結婚を申し込む」戸惑う亜椰を、瑛貴は変わらぬ愛情で包み込み、心ごと満たしていき…。



登場人物
 新沼亜椰=二歳になる娘を育てるシングルマザー。
 柴藤瑛貴=大企業の御曹司。亜椰の初恋の人。
 新沼胡桃=亜椰と瑛貴の娘。

親代わりの叔父夫婦が営む家具店が閉店することになり、再就職する前にと憧れの職人が作った​家具が見たいとフィンランドに旅立った亜椰。
かなり値は張るものの、やはりこの職人の作る家具は素晴らしい。
しみじみと眺める彼女の目に留まったのはおままごと用のミニキッチン。それを見て叔父の店のお得意さんの息子を強引に誘っておままごとしたことを思い出した亜椰は、その時大胆にも彼にプロポーズまでしていた。彼は面食らいながらも君ならいいよ、と返事してくれたっけ。
そんな約束を交わしながらも再会は叶わなかったけれど、えーきくん元気かな。

これも何かの縁、痛い出費ではあるものの購入を決めた亜椰だったが、先客がいた。20代後半くらいのスーツ姿の青年が店員に購入意思を伝えていて、慌てて自分も買おうと思ってましたと手を挙げた。少々問答になりかけたものの、よく見れば飛行機で隣に座ってた人ではないか。
気圧で耳をやられかけた際、楽になるからと飴を貰ったのだが、それがえーき君がくれたのと同じものだったので驚いたものだ。
彼は改めて亜椰を見ると少し考え、自分と食事してくれるならミニキッチンを譲ると告げた。身形も良いし貰った名刺によれば大企業の副社長ではないか。だが、柴藤瑛貴という名に思わず読み方を尋ねるとまさかの初恋の人と同じ。
ミニキッチンの購入理由も昔を思い出したからだと言われ、間違いない彼があのえーきくんだと判り、食事の誘いを受けることに。

食事をしながら話をすると彼もすぐに亜椰があの時の少女だと判っていたという。約束通りミニキッチンも譲ってくれると言い手配してくれた。そして、瑛貴にとっても彼女は初恋の人で、出来れば帰国してからも会いたいと言われ亜椰も頷いた。酒も入り盛り上がった彼らはそのまま一夜を共にしたが、瑛貴がシャワー中にスマホが光りメッセージの一部が目に入ってしまった亜椰は愕然。
彼の父からと思われるメールに見合いについての確認らしき文面に、お相手らしい女性からのメッセージが続き、まさか上手い事言われて遊ばれてただけ?思わず、部屋から逃げ出した亜椰は自分の宿泊先のホテルに戻ってチェックアウトすると一番早い便で日本に帰国したのだった。

あれから3年。店を畳み、実家の農業を継いだ叔父夫婦の元で亜椰は娘の胡桃と共に暮らしていた。帰国して暫く経って妊娠に気付いた彼女は再就職もままならず、結局叔父夫婦を頼らざるを得なくなってしまったが、彼らは孫が出来たようで嬉しいとその後産まれた娘を可愛がってくれている。
そんなある日、彼女の留守中に高級外車に乗った青年が亜椰を尋ねて来たらしい。多忙らしく早々に帰ったようだが、なぜか瑛貴のような気がした。
しかも、叔母が抱いていた胡桃を見られている。勘が良ければ自分の子だと気付かれていそうだ。

数日後、再び瑛貴は新沼家に訪れ、亜椰と再会。
ずっと探していたと話す彼は胡桃のことも気になっている様だった。そしてあのミニキッチンは胡桃のおままごとに使われていると聞いて喜んでもいた。
瑛貴は徐に指輪を取り出しプロポーズをしてきたが、あの夜見たスマホのメッセージの一部のことを尋ねると、打診はされたが見合いはしていないと答えた。
そもそも初恋の人と再会を果たし結婚を前提に交際するのに見合いなんてするはずがないと。あまりにもキッパリ言うのできっと嘘偽りはないのだろう。
自分の早とちりだったのは認める。だが、胡桃の気持ちも聞かなければ。
いきなり父親が現れたら流石に混乱するだろう。娘の意思確認をしてから真剣に考えたいと告げ、その日は別れた。しかし、近所に住み、よく胡桃と遊んでくれている湯浅家の次男坊・麻人が亜椰に告白して来て・・・。


誤解も解けて復縁間近と思いきや、横恋慕男が告白して来て、それを知った瑛貴はヤキモキ。叔父夫婦は胡桃の父が会いに来たのだから自分の気持ちに正直になれと亜椰を後押ししてくれたので、早い段階で彼女は覚悟を決めます。
麻人には気持ちはありがたいけれどと断り、胡桃にはパパがいることを打ち明け、後日会う約束を取り付けます。最初は緊張しつつもすぐに打ち解けたことから、亜椰は瑛貴からのプロポーズを受け入れるのでした。
一方、瑛貴は幼少時に父と離婚をして家から出て行った母と偶然再会。
自分を蔑ろにしていた母親の本心を知り、和解に至ります。昔の自分ならきっと真実を知っても許せなかったはず、そんな気持ちになれたのは亜椰を愛したおかげと、彼女と娘の存在に改めて感謝することに。
その後、亜椰と胡桃は叔父夫婦の家を離れ瑛貴の住む東京へ。
親子3人で暮らしている様子が描かれて終わっています。

偶然の重なりで初恋同士が再会して結ばれたものの、誤解から一時期離れるというシークレットベビーものあるあるな内容でした。
見合いのこともすぐ本人に聞けば良いのにとは思いつつ、ここで解決したら話が展開しないのでしょうがない。亜椰の叔父夫婦がとにかくいい人達で、ぶっちゃけ胡桃ちゃんより作中の癒しポジだったと思う。横恋慕キャラの麻人さんはきっといい人が見つかるよ、うん。でも、取り敢えず事情も知らないのに瑛貴のことを悪し様に言ってたのだけは謝れ。


評価:★★★★☆





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最終更新日  2024.05.10 09:00:09
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