つきあたりの陳列室

つきあたりの陳列室

2009.07.04
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カテゴリ: Music



20年目にして,初めて行きました。芝生が綺麗で気持ち良かったー。一番後ろの空いてるところ,笹藪の際にごろんと転がってたら,ヤブカやマダニの襲来を受けましたが,まあそれほどひどくもなく,こないだ買ったSF短編集『夏の涯ての島』を読みながら音楽を聴きました。

モーツァルトのクラリネット五重奏曲,ハチャトゥリアンの仮面舞踏会のワルツ,シベリウスの悲しきワルツなどが良かったです。

予報では雨が降るはずでした。芸術の森は標高200m余りですが,いかにも山の中といった地形です。低いところを暗い雲が流れてくし,湿った空気が流れ込んできて,今にも降りそうな空模様でしたが,全演目が終わるまで,とうとう降りませんでした。

私の陣取った芝生の最後方部は,我慢の限界が切れたガキ共が走りまわったり,赤ん坊をあやしたりするスペースになってました。ちょっと落ち着かないけれど,私もそれほど集中して聴いてるわけでなく,そんないかにも無料公演らしい,気楽でのんべんだらりとした雰囲気を楽しみました。



ジョルジュ・スーラの「グランド・ジャット島の日曜の午後」という有名な絵があります。そこに描かれる人々の多くはいかにも紳士淑女然とした服装ですが,手前でランニングシャツみたいのを着て寝っ転がるおっさんは,親しみ深い風体をしてます。あそこまで堂に入った中年になりきれてないのは悔しいけど,気分としてはちょっとだけ,あんな感じだった。

アンコールで演奏された篤姫のテーマが終わって拍手が起こると,ステージの天井部に飾られていた何千もの風船が落ちてきて,子どもたちが興奮して拾っていきました。

トイレもさほど混まず,帰りのシャトルバスも次々と来て待たされることもなく,ストレスを感じずに帰ることができました。運営の手際の良さは,さすが20年目といったところです。

これから約1か月,札幌を中心にPMF関連の演奏会が各所で開催されます。日も長くなったし,気候も夏らしくなってきたし,これまでの1か月とこれからの1か月,札幌は最も天国に近づくのさ。さて来週は,どこに行こっかな。







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Last updated  2009.07.04 22:04:38
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inalennon @ Re[1]:「記憶の中の源氏物語」 三田村雅子(09/19) フィンちさん >この世は なんてままなら…
フィンち@ Re:「記憶の中の源氏物語」 三田村雅子 「人生のままならなさ」への強烈な疑問と,…
inalennon @ Re:4年はあっという間(03/04) ハオさん >バーチュー&モイヤー組見…
ハオ@ 4年はあっという間 バーチュー&モイヤー組見ました。 優雅…

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