雀坊の納戸~文鳥動向の備忘録~

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2019年03月27日
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 学校の同級生などから受ける陰湿ないじめは、言葉の暴力で人格を否定し、身体的な加虐で自尊心を奪い去る。学校という閉鎖空間が世の中のすべてと勘違いするような子供には逃げ場がなく、親思いな良い子ほど、両親を心配させまいとして家では平静を装ってしまい、誰の助けを受けることも出来ず、自殺という選択をしてしまう。
 事実、日本では18歳以下の子供の自殺が多く、それも夏休み明けの9月はじめの時期が顕著で(​ BBCニュース ​)、学校生活での悩みが死を選ぶ原因となっているのは明瞭である。
 大人であれば、誰しも思春期の多感な時期を経験しており、多少でも、自殺したくなるような気持ちは理解できるはずであろう。さらに、慈しみ育てた子どもに自殺された両親に対して、そのやるせない悲しみを察して同情しない方がおかしい。
 しかしながら、「かわいそう」と同情すればするほど、自殺をしやすい環境にしてしまうものと、私は思っている。個人の感情として同情するのは当然だが、社会的な同情は同様の悲劇を拡散させる危険を含むのではなかろうか。

 そもそもいじめなど古今東西どこの社会のどのような人間関係でも、必ず、絶対に、間違いなく、 ​ある​ 。もし、万が一にも、神の御業で奇跡的に、いじめという現象が根絶されたら、それは人間が人間で無くなることを意味し、さらには生物であることすら疑わしくなると言える。何しろ、人間の社会はいじめいじめられる人間関係によって成立し、それがために文化が成立しており、そもそも人間以外の野生生物の社会で、弱者排除の いじめなど当たり前 であり、社会を持たない生き物でも、それは必然のものだからである。
 若い人たちは、学校などでいじめいじめられつつ、対人関係の在り方を学ばねばならず、そもそも学校で集団生活する理由は、その体験学習をさせるがためとしても過言ではない。つまり、 学校での「イジメをなくそ~」などが実現したら、学校の存在理由がほぼゼロ になる。​​​
 つまり、いじめは、ある、が、その内容と対処が問題なのである。肉体的精神的傷害はもちろん、恐喝脅迫搾取など、犯罪に値するものは、学校内の友達関係、などと誤魔化さず、速やかに警察・司法の判断を仰がねばならない。また、傷つけられたと感じる子供をしっかりサポートできるように、保護者や学校が気を配らねばなるまい。無くすのではなく、あることを前提にした対処こそが喫緊の現実的課題と、我々はしっかり認識しなければならない。
​  「イジメをなくそ~」などという世迷言キャンペーンは、生徒会の良い子たちが若気の至りで頑張っていれば良い だけで、大人には大人としてやるべきことがある。子供の悩みに無関心であったり、感性が磨滅して想像力も洞察力もないような大人たちが、少しばかり自省して現実の問題として、いじめが必要悪の中で、どのように自殺しないように精神的緩和ケアができるか、取り組まねばならない。​

 さて、昨今、いじめを原因として自殺する子供が増えているが、これまた当然である。いじめられたから自殺した→かわいそうと同情してもらえる、といった軽薄な認識を、繰り返し刷り込まれたら、批判力のないまじめな子供ほど、ちょっとしたいじめで嫌だな、と思っただけでも、逃避行動として自殺を選ぶことになって不思議はないのである。
​ ところが、自殺した子供が通っていた学校のバカな大人たちは、イジメの基準を勝手に作ってそれに適合するとかしないとか無意味な議論を始め、子どもに死なれた保護者の逆鱗に触れて、あたふたする始末だ。挙句が、 子供をまともに育てられず救うことの出来なかった大人たち同士 が、責任のなすりつけあいをして世間を賑わせる 。結果、自殺したのはいじめられたから、といったごくありふれた事実だけがクローズアップされ、あたかも、いじめられたら死んでも良いといった印象をばらまく結果になっているように、私には思える。​
​ そこでは、自分の子供の異常も見抜けず、学校で嫌なことがあればやめてしまえば良い程度の逃げ道を保護者として教えることに失敗し、何より、自分がどれほど子であるあなたを愛していて、先に死なれたら何よりつらいことを伝えきれなかった反省が、いじめがあったかなかったかの不毛な議論に埋没し、報道からは伝わらない。まことに気の毒だし、その親としての失敗に対する悔恨は当人たちが何よりも感じているはずで、傷口に塩を塗るような指摘は避けたいが、同じような悲劇を減らしたいのなら、心を鬼にしてあえて指弾するのが、『社会の公器』としての報道機関の役割であろう。 親として子育てに失敗した親が、自分の非を棚に上げ、愚かな教育現場を責めるなど、目くそ鼻くその泥仕合に過ぎず、自殺生徒を救えなかった点で、同じ穴の狢に過ぎない 。​
​  お茶の間の良い子たち、若年自殺予備軍 でもある彼らにしてみれば、何もしない腹の立つ学校の教師たちがいじめられていい気味に思えるだろうし、子供に死なれても死んだ子のために教育機関と闘争する親に頼もしさすら感じるだろうし、自分が死んでも親にやりがいのある仕事を残せると勘違いしてしまうかもしれない。​そのように、表面上だけしか伝わらないものである。
​ 保護者たる者、教育者たる者は、自分の子、自分の教え子に死なれた場合、何より自分の非力を責めるはずであり、もし開き直ったような態度であれば、社会から親や教育者としての資質を指弾されてしまう、そのような姿こそ報道されねばなるまい。それでこそ、 自分が死んでしまえば、親は苦しみのたうつように悲しむし、そうでなければ、何の落ち度もなくとも社会的な非難にさらされる ことにもなる、ことを理解して、自殺を選択するのを躊躇してくれるのではなかろうか。​

 学校といえどいろいろで、教師の資質など、まったくもっての玉石混交だ。本日、テレビをぼんやり見ていたら、どこぞでイジメにより精神の変調をきたした生徒の親が、調査の第三者機関の設置を求めたにもかかわらず、半年間棚ざらしにした教育委員会か何かのおじさんが、その理由として受験を控えた時期なのでそれに配慮した、ようなことを述べており、朝から呆れてしまった。
​​  学校は受験予備校ではない 。建前であれ、人格を形成する教育機関であらねばならず、受験のために人格形成の教育機会を後回しになどして良いはずはない。そのような建前すら理解できないボンクラが、「生徒本人の将来を考え~」などときれいごとを言っても、 お役所仕事のルーティンワークしかできない事なかれ主義 が見え透いているではないか!他人の人格を否定するような行動をしたガキをしっかり教導するのが急務で、そのため受験に失敗するなら、それはそれで自己責任と言うものを学ぶ良い機会だ。​​
 このように学校など頼りにならない。偶然、良い学校、恩師に恵まれることに、期待してはなるまい。親、保護者であれば、まず被保護者たる子供が自殺しないように、繰り返し繰り返し、家庭内で教えねばならないと、肝に銘じたいものである。

 もちろん、若いくせに自殺しようなどというのは、絶対的な『悪』だ。なぜなら、自分自身の人生としては困難に対して逃げただけ、 自殺しなければ ​後何十年もあったはずの人生で、多少は他人の役に立とうともしなかったダメダメな終わり方に過ぎない からである。そのようなダメダメな選択肢は存在しないことを、しっかり考えてもらいたい。​​
​ どうせいつかは死ぬのである。早まる必要などどこにもない。中学高校などたった3年で、嫌ならやめて転校するなり自宅学習するなりすれば良い。それくらいのことすら、運悪く、家庭でも学校でも教えてくれないかもしれないが、その程度のこと、 ​​ ダメな大人に教わらずとも、この際、自分で学べ ​​ 。​

 保護されているだけの児童生徒学生の分際で自殺などすれば、それは「かわいそう」と同情されるべき人生でなく、もったいなく「バカらしい」だけの人生という評価しか得られないのが、真実だ。その真実を覆い、 その場の情緒だけの同情を報道するのは、自殺をほう助するに等しい 結果を招く危険のあることに、気づいていただきたいものである。​
​ 二度と同じことを起こさないために、イジメがあったと立証しようと頑張っている親御さんも多いが、それは運悪く担当する教育機関が間抜けだったので、そのような当たり前から始めねばならないだけのことだ。ところが、致し方なくするその行為が、糾弾者として元気はつらつな虚像となり、そればかり報道され、自殺の歯止めにならないことになってしまっている。自殺予備軍の子供たち、その中に多く含まれる親思いだが親の気持ちは理解できていない子供たちに見せねばならないのは、 保護者でありながらその命を守れなかった自分の非力を嘆き悲しみのたうち回っている実像 の方である。虚は控えめに、報道機関にはそのように配慮していただきたいものだ。 ​​ ​​





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Last updated  2019年03月27日 10時05分01秒
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