ゲミュートリッヒな暮らし~Seit 2005

ゲミュートリッヒな暮らし~Seit 2005

世界一ケチなドイツ人の節約術から学ぶ

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世界一ケチなドイツ人に学ぶ


★サンドラ・ヘフェリン女史「ドイツ・節約生活の楽しみ」を読む


 此のブログのお題 「ゲミュートリッヒな暮らし」 と云ふテーマは、サンドラ・ヘフェリン女史の著書「ドイツ・節約生活の楽しみ」から見出したコトバである。ゲミュートリッヒ=居心地がいゝ、雰囲気がいゝ、に相当する概念だが、ドイツ人目線で感じる処のゲミュートリッヒとは、「雪をかぶった小さな山小屋。外はしんゝゝと降り続いてゐる小屋の中はロウソクが灯り、パチヽヽと薪が弾け赤々と燃える暖炉の前で、友人たちとワイングラスで会話を楽しむ」と云ふ状況に相当するらしい。
 21世紀のドイツ国民が全員其のやうな暮らしをしてゐる訳ねーだろ!と空手チョップをカマす場面だが、あれこそ連中の理想とする「ゲミュートリッヒな暮らし」なのである。だから、ヘフェリン女史に云はせると、日本の「コンビニ」「外食産業」などとゲミュートリッヒとは正反対の世界だ。深夜まで目が眩むほど明るい蛍光灯の照明、「どんな相手だろうとモノトーンに機械的にオーダーを取るファミレス(つーか最近はタッチパネル)」~なるほど感性のかけらも無いってうるせーよ。
 ただ、此のことだけは云へる。日本はGDPでドイツに抜かれた。タワマンに憧れてあくせく働く日本人が、山小屋暮らしに憧れる残業しないドイツ人に抜かれたのである。


なんで日本はドイツに抜かれたのか

 拙者が一時期所有してゐたクルマは中古の 軽自動車 だけど、丸目ライトのレトロデザインは 旧東ドイツ の伝説のボロ車「トラバント」だなぁ等と嗤ってゐられない。気が付けば我が国はGDPでドイツにあっさり抜かれてしまった。夜遅くまで残業し、休めばいゝのに正月まで無理して店を開け、有給も取らずあくせく働いている我々が、定時になったらさっさと退社し、日曜は礼拝で商店も休み、しかも世界一ケチを自認してる「あの連中」に遠く及ばないのは何故なのか。

レトロな軽自動車~ラパン660l
↑軽自動車をカスタマイズ~哀愁の極み

 検査データを改ざんしてまで軽自動車を懸命に売りまくって墓穴を掘った某自動車メーカーを思い出し、ひどく心が痛んだ。実害がほとんど発生してゐないのに大騒ぎするマスコミや世論に「其処じゃないだろ!」と叫ぶところだった。其処じゃない。薄利多売に走る風潮を悔い改め、人をゲミュートリッヒな気分にさせる「ブランド」を創造することではないのか?


阪神タイガースとユーハイムにヒントが?


 拙者は 阪神ファン である。阪神ファンの行動力は、経済効果で測れる程のパワーがあることは歴史が証明してゐる。故国定浩一先生がおっしゃったように、楽天的で前向きな阪神ファンの行動力こそ、希望を失った現代日本に必要な存在なのだ。
 そしてドイツ菓子 「ユーハイム」 にもヒントがある。此のお菓子屋さんの基本はバウムクーヘンである。何十年も同じものを作り続けてゐる。テーゲベックだって何十年も変はらない。保守的ドイツ人職人の居る国家が、なんで経済成長出来るのか?要は「継続は力なり」なのである。
 前向きな人生をコツコツ粘り強く続けることで、メルセデスやBMWのような高く売れるブランドが生まれる。連中が作ってゐるクルマをよーく観察すると分かる。飽きずに何十年もほとんど同じデザインを続けてゐることを。


人生とは小さな利益の積み重ねである

 多くの日本国民と同様、拙者も忙しない日々を送ってゐる訳だが、さうであるほど「ゲミュートリッヒな暮らし」と云ふものが貴重で有難く感じてしまう。精神的な安定を得られぬところに創造的思考など生まれないのである。では、ゲミュートリッヒな時空=精神的余裕をどう確保すればいゝのだろうか。サンドラ・ヘフェリン女史の指摘では、経済的余裕が無ければならないと云ふ。経済的余裕を作る為には、まず貯金することだが、最近の銀行は金利が絶望的に低い!其れでも貯金する愉しさを自ら見い出す必要があろう。金利も粗品も期待しない代わりにパンフレットのデザインを眺めて愉しむとかね。



★いったい何のポスターなんだ!と不思議に思った方は、 →こちらからどうぞ!

 貯金してゐるだけで「宝塚歌劇:エリザベート」のチケットが当たった幸運もあったが、やはりコツヽヽ続ければ何時かは「いゝこと」があるのである。貯金に加えて投資も FP 資格を取ってコツヽヽと・・・。

★知識は投資運用で活用!結果はいかに・・・


→結局、阪神の話ばっかりしている運用成績速報はこちら・・・

 大真面目に投資してゐる株や投信よりも、何も考えずに積み立てゝゐる「金」が、最もパフォーマンスが良かったと云ふトホヽな展開であった。結局、地道にコツヽヽ積み立てる=人生とは小さな利益の積み重ね、なのである。 (だからこそ伝えたい「金」のお話は →こちらから!


そして鉄道の旅を愉しむ人生

 結局、あのクルマもトランスミッションが故障してしまい、クルマ本体価格に匹敵する修理費用が掛かると分かって廃車にしてしまった(要はケチだと云ふこと)。其れからの移動は公共交通機関のみ。こうなったら徹底的に鉄道に乗りまくるしか無いと「鉄ヲタ」を高らかに宣言。お蔭様で、我が国の素晴らしい鉄道との出会いが生まれた。 →詳しくはこちらから!


↑ゲミュートリッヒな鉄道の旅を愉しんでいきますよ!

 確かに日本の鉄道は素晴らしいよ。とにかく時間が正確だし。悲しいのは、鉄道がいくら正確でも我々の給与がちっとも増えないこと。「DB」なんか全然正確ぢゃないらしいが、何故かドイツのGDPはちゃんと増えたのだ。何分か遅れただけで大騒ぎしてゐる、思考停止状態の我々が駄目々々なんですよ!
 日本は素晴らしい鉄道網があるんだから、ちゃんと使いませう。拙者は 東京 から 鹿児島 まで新幹線で行ったこともありますよ。 飛び恥 って言葉、もう忘れてない?ドイツ人は 「Flugscham」 の意識が猛烈に高くって鉄道に乗りまくってる。山小屋生活に憧れてんだから、自然環境の変化に敏感なのは当然だろうが、こうした問題に対する意識の違いがGDPの差になってゐるとしか思えないのだ。そもそも、自然に対する感性は日本民族の方が鋭いはずだよね?我々は何時から、自然に囲まれた生活を忘れてコンクリートジャングルのチンパンジーに成り下がったのか。そりゃ頭もバカになってGDP下がるわな。
 先祖代々、我々を育んで呉れた豊かな自然と調和しながら、常に前途に希望を持ち、継続は力なりと、コツヽヽ自分のやることをやる!其の先に待ってゐる充実した時間こそが「ゲミュートリッヒ」なのだと心得ておこう。


経済と暮らしのコーナー

・世界一ケチなドイツ人の節約術 ・金に投資する ・池田泉州銀行~華のイメージガール ・レトロ軽自動車萌ぇ~

・魅力ある鉄道といえば? ・阪神ファンと生活経済 ・ユーハイム~究極のバウムクーヘン


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