5月16日(木)
昭和萬葉集(巻十三)(144)(昭和三十五年~三十八年の作品)
講談社発20行(昭和 55年
Ⅱ(40)
生活の歌(23)
街に住みて(1)
掛場すゑ
指折りて数ふ終戦の翌年より住み苦しみにくるしみし東京
只野幸雄
アパートの鍵あくる音いくたびも意外に近き位置にて親し
礒 幾造
ポケットに常持つアパートの鍵一つ思ほえぬときわが指に触る
大野徹三
窓々に小さき歴史はつくられてアパートの燈はひとつづつ 点 く
(つづく)
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