5 月18日(土 )
昭和萬葉集(巻十三)(145)(昭和三十五年~三十八年の作品)
講談社発20行(昭和 55年 )
Ⅱ(42)
生活の歌(32)
生活の周辺(1)
街(1)
本所 茅場 町 名はほろびたり炎天の広場はいくつかのパス発着す
茅 の 舎 の牛洗ふ水流れゆく葦原にはなほ蓮の残りたりしを
ものこほしく四つ目の橋を往き反る石にかはりし橋も古びぬ
小暮政次
たのしき日の光かな隅田川の見ゆる歩道にのぼり来りぬ
向島須崎町の路地めぐりゆく春日に重き外套を着て
引窓より差す日光に感傷す幼くて狭く我が住みしかば
(つづく)
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