8月28日(水)
短歌集(381)
中公文庫:日本の詩歌29より
昭和五十一年十一月十日初版
柴生田 稔(3)
かくのごとく過ぎつつ人もすきまむはあひ 抱 くよりいやしかるべし
ひたすらに 寄 り 来 し心たのしみて事なかりしと言へばたやすし
何もかも 受身 なりしと思ふとき 机 のまへに立ちあがりたり
カーテンを引かざる窓のただ暗く 寒 潮 の音も 今夜 きこえよ
言挙 をいやしとせりき 尊 きを 言 挙 げて今ぞほしいままなる
(つづく)
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