9月5日(木)
「幸福論」(ヒルティ)(第二部)(449)
ヒルティ著草間平作訳
発行所 岩波書店(1935年5月15日)
(注) あくまでも、訳に忠実にしていますが、簡略化や意訳や
表現の変更(例えば、「…である」を「…です」に変えたり)し
ています。それもすべて自分自身のためです(後藤瑞義)。
人生の階段(91)
四(2)
(前日) わたしはどこへ行くべきであろうか、
わたしの心の奥深く、
とわに変わらぬ者あらわれてから、
この世の快楽はみな侘しく見える。
わたしは白く塗られた偽りにも、
世の味けない飲みものにも飽きた。
わたしの 空 になった水がめをいだいて
神の都よ、あなたの泉に行きたい。
(よりつづく)
世の中には、終日のらくらして過ごした人もいれば、無用な仕事に精魂をつくした人もおります。こういう人も雇われてその日の仕事が終れば、先に来て働いた人たちと同じ賃金を受け取ることになります。これは仕事を与える主人の慈悲のおかげですが、しかしこのことに対しては、今日でもなお多くの人々が不平を鳴らしています。つまり先に来て仕事をしているのに後から来た人間と同じ賃金では不公平というのでしょう。
(つづく)
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