全5件 (5件中 1-5件目)
1
ぐずぐずしている間に秋らしくなってきました。中国に行く前に書き終えないと!!早朝の室堂ターミナルに昨晩の荷物を預けました。ここのホテル立山に泊まればこんな面倒なことは無いのでしょうが、雷鳥荘までの往復もトレッキングの一環だし、あのプロ仕様の山小屋に泊まるというワクワク感も捨てがたい・・・本音は、ホテル立山は高い!(爆)それに、雷鳥荘には映画『剣』の撮影で訪れた仲村トオルさんや香川照之さんの写真もあったし、『岳』の映画の機材も見たし。いかにも本格的でしょう?!さて、3人でバックパック1個にお弁当と飲み物とタオルだけを詰めて、この旅のメインイベント、雄山登頂に向かいます。あたりにはほとんど人影も無く、すがすがしい。8月に雪の上に立っているって不思議です。これがまた滑るんだわ。行きはまだ寒くて、足元もしっかりしてたけど、日が昇ってからの帰りは雪解け水でつるつるビシャビシャ・・・所によってはしゃがみ込んで手も使って進みました(笑)前を行くのはムスメ、その前にはオット。みんな転ばないように真剣です。標高2700メートルの一の越まではジグザグの遊歩道が出来ていて、上り坂になっています。ある意味ここが一番きつい。一の越の山荘前のベンチに腰掛け、黒部ダム方面から登る太陽を見ながら朝食です。しかし、風が冷たい。ほとんど凍えそうです。仕方なしに途中から山荘内のベンチに場所を替えました。ここで温かいココア(インスタントですが有難い)でホッとして、再び山頂へ向かいます。あたりにはだんだん人が増えてきました。この一の越山荘に泊まっていた方や私達の後から登ってきた方達。皆さん結構重装備。どうやら雄山の先の大汝山とかもっと先へ行くみたいです。ここから先は軍手が必需品。寒さ対策も歩けど、岩と石礫の間をぬって急な斜面を登るのです。道はありません。状況を見てどの窪みを伝っていけば良いのか、判断しながら進みます。しかも尾根を進むわけだから広くはありません。速度によって人に道を譲ったり譲られたり。ところどころで立ち止まっては景色を眺めたり水を呑んだり写真を撮ったり・・・頭はフル回転。忙しいけど大変だけど・・・楽しい!一の越から始まって二の越・三の越と目印になる祠が続きます。昔からの立山信仰が、今信仰心のかけらもない私に感動をもたらしてくれる!この景色を見ると、先達の真摯な思いに触れたような気さえしてくるのです。 たいへんだけど山をひたすら登っていれば、必ず頂上が見えてきます。立山神社の社務所の屋根が岩の間から見えたときにはちょっと驚きました。こんなところまで建材を運んできたんだ!!そしてそこからつーっと頂に伸びる白い道が見えました。ムスメは草臥れちゃって社務所の前のベンチで日向ぼっこをしながらうたた寝。こんな贅沢は無いかも。足もとにはリンドウ。この山によく似合います。山が好きだった父の大好きな花でした。見せてあげたかったな。3003メートルの頂点に近づくには、峰神社で御祓いをしていただくための費用を奉納しなければなりません。ここまで来たら当然奉納、しっかり御祓いです。山頂には10人くらいしか立てないので、少し下で前の人たちの御祓いが済むのを待ちます。しばらくすると上のほうから神官が顔をのぞかせ「前の人が降りたら登ってきてください」と声をかけてくれました。まるで2階のベランダにいるみたい(笑)ちょっと神妙に御祓いを受けて、立山頂上雄山神社の由来を説明されて写真撮影です。まあ、とにかく360度山・山・山・・・遠くに剣岳が・・・見えるかなぁ。足もとの石は一つ一つ、ここまで登ってきた人たちが置いていったものだそうです。祈りを込めて、まるで絵馬のように祈りごとや氏名が書き込まれたものもありました。次に登る機会があったら私もそうしたいけど、もう登らないだろうなぁ・・・さぁ、あとは帰るだけ。3003メートルからひたすら下って関東平野にある我が家へ帰ります。下山をする頃にはたくさんの人たちとすれ違いました。朝一番のアルペンルートの電車やバスで、下界から室堂へ到着した人々が登ってきたのでしょう。なかでも学校関係の子供たち・・・小学生から高校生まで、それぞれの所属ごとに列になって登ってきます。躾が行き届いていて、すれ違う毎に「こんにちはー」って挨拶をしてくれます。しかし、みんなそれぞれが言うので、返事に困ります。どの子にも返したいけど皆に返していたら息が続かない。ひたすら「こんにちは・こんにちは・ちは・こんにちは・ちは」吐く息で返事をしていく感じ・・・しんどい(汗)引率する先生、10人にひとりくらいの挨拶係を決めてください(笑)子供も登る、老人も登る、障害を持った人も登る、若者も、私達も。山って不思議だわ。下山途中で扇沢と室堂の往復切符を拾いました。高額なチケット・・・なくした人は困っているでしょうね。一の越しの宿の人に預けておきました。あとは立山黒部アルペンルートを辿って信濃大町まで戻りました。今度こそ、ランチは美味しいお蕎麦を食べたい!だけど、どこがいいのか分からないまま高速の乗り口へ近づいていきます。「もう、ここでいいよ」と、行き当たりばったりのお店に入りました。しかしこれが当たり!蕎麦の味はしっかり、たれは・・・まぁまぁだけど、茹で加減最高。どうやら地域の蕎麦農家のお母さん達が仕切っているお店のようで、傍らにはトマトも売られていました。当然お買い上げ。蕎麦も農産物もお安い、穴場のお店でした。 おらほの味・そば処・しみず 大町市常葉3029-3 清水農業生産組合直営 0261-23-3233あとはひたすら中央道を走って帰宅。オット、運転ありがとう。
2010年09月19日
コメント(2)
ちょっと小雨模様で心もとないお天気・・・しかし、何もなしに宿に入るわけにはいかない。大きな荷物(といっても一泊分だけ)はコインロッカーに預け、立山方面行きのバスで弥陀ヶ原までいきました。バス停の向こうには弥陀ヶ原ホテルが見えるはずなのに、もやっていて白いだけ・・・とにかく弥陀ヶ原大回りコース1時間半のトレッキングに出発です。こんな『ガキ田』が広がっているのです。ここで買ってきたおにぎりのランチ。よかった~雨が止んでくれて。あの世ってこんな感じなのかなぁ。『指輪物語』でホビットたちが彷徨う湿原、こうした水の中には死人が一杯だったような・・・。それとも『らんま1/2』の温泉郷?幻想的な雰囲気です。ワタスゲがたくさん揺れていました。遊歩道は整備されているのでほとんどの場所は歩きやすかったけど、笹原の中を下る道は要注意。再びバスに乗って室堂に戻り、荷物を出して(当然バックパックです)この日の宿、雷鳥荘へ向かいました。前回も感じたけど、かなり遠い。しかも山道。登山を目的にしなけりゃ来ないよ、こんな場所まで。・・・と半分腹を立てながら歩く事30分。今回もお天気がぱっとしないので、遠くまでは見渡せないのが残念です。雪が残っている状態にもだんだん慣れてきました。雷鳥荘について直ぐに温泉に入り、夕食6時に備えました。この日は、お酒は頂きません。食後、お天気が回復して日没が見られると、他のお客さんたちが宿の外へ散策に出ていったので、私達も一緒に出てみると、大日岳に沈む夕日が・・・さて翌日はいよいよ立山雄山に登頂!朝ご飯は6時からだというので、前日夜に清算を済ませ朝のお弁当を受け取り、4時半起床したらさっさと宿を後にしました。こういう客は結構います。薄暗いうちから出発するなんて、まるでプロの登山家みたい(笑)東側に立山が聳えているので、朝日が昇るのは夏でも遅めです。でも、陽は出ているのであたりはそれなりに明るい。みくりが池に立山の峰々が映って。もう二度とみる機会は無いかもしれない景色です。
2010年09月08日
コメント(2)
信濃大町から北上した先にある関電トロリートンネルバスの扇沢の駅へ向かって、オットは結構飛ばしました(汗)途中コンビニでこの日のランチのおにぎりと飲み物とお菓子を少々買い込みましたが、あとはひたすら登り勾配の道を走りました。まだ10時前なのに、駅の手前で無情にも有料駐車場は満車との表示がありました。が、しかしちょっと遠くなるけど(4~500メートル?)無料駐車場への誘導があります。四の五の言ってられません。10時半ごろに出発のバスに乗らないと、昼までに室堂には到着できないのです。駅からだいぶ離れた森の中の平地に車を停めて(土曜日だった事もあって物凄い車の数です!)せっせと歩いて扇沢の駅にたどり着き、ちゃっちゃと室堂までの往復通し切符8400円を買ってバスに乗り込みました。セーフ!切符売り場では、室堂までの当日の往復切符は人数一杯で売ってくれなかったそうです。私達は室堂に宿を取ってあると伝えたのでOKでしたが、富山川から来る人のことも考えると帰りの便のキャパシティを超えてしまう恐れがあるということですね。映画『黒部の太陽』で描かれていたあの辛酸をなめたトンネルをスイスイと通らせていただき、着いた先はその黒四ダムです。お天気もいいので、観光放水をしている所に、虹がかかっていました。虹は光のプリズムだって解っているのに、どうして惹きつけられるんでしょうね。ここでのんびりしては、いられません。次の乗り継ぎ交通機関、黒部ケーブルカーで黒部平駅へ向かいます。こちらは山の斜面を登るのではなく、山の中をくりぬいたトンネルの中を登る階段状の車両です。最大勾配31度だそうで、スキーの上級者コース並みの急斜線(?)です。結構中国・韓国語が聞こえます。世界中の人が夏休みを楽しんでいるのですね。お天気が良くて、ほんと、良かった。次は立山ロープウェイで大観峰駅に向かいます。前回はガスがかかっていて薄い牛乳の中を渡っているような感じだったけど、今度はばっちり黒部湖を見下ろしながらの7分間の空の旅でした。ロープウェイができるまでは熟練者の足で6時間の道のりだったそうです。見下ろすと、その登山道が木々の間から見え隠れしていました。そして最後に大観峰駅から室堂ターミナルまで、翌日登る予定の立山の直下を通るトンネルを通る立山トンネルトロリーバスに乗りました。扇沢から所要時間2時間半。これはかなり接続が良く、待ち時間も少ないタイミングです。古人はここまでを何日もかけてきたのでしょう。こういうシステムが無かったら、私は決して来られなかったと思います。さて、10ヶ月ぶりの室堂は・・・美しい夏の装いをまとっていました。
2010年08月27日
コメント(2)
すごすごと行ったわりにはこの日の宿・白馬リゾートホテル ラ・ネージュ東館は結構楽しみにしていたところです。車を停めて建物に近づくと、ホテルの方が出てきて荷物を持ってくださって、中へと誘ってくださいました。建物は味わいのある洋館で、置かれている調度品も半端じゃなくヨーロッパ風・・・。私が好きなウィングチェアーも3パターン置かれているし。ひと目で好きになりました。接客の丁寧さと温かさもほどよく、緊張させられる場面がありません。(こういった場所での接客って、演じる事なのかもしれません。自分がそうあればいいなぁと思うホテルマンを演じて、素の顔ではいない事です。だからホテルを舞台にした映画や演劇がおもしろいのかもしれない・・・)メインダイニングではウェディングパーティーが催されていたらしく、若い人たちの弾む声が聞こえてくるようでした。この後、館内の緑の中で記念撮影をする新郎新婦を見かけました。そういう絵になる場所がたくさんあるホテルです。ウェルカム・ティーをいただいてから案内された部屋は3人で泊まれるように2ベッドに和室が着いた部屋です。和むなぁ、琉球畳。しかし、残念なことにこのホテルには大浴場がありません・・・ヨーロッパ風と言っているんだから納得ですが残念。で、聞いてみると近場の温泉に送り迎えをしてくださるとのこと♪朝からの運転で疲れているオットを残して、ムスメと二人で「温泉らしい、鄙びた感じのところに連れて行ってください」とリクエストしました。マイクロバスに私たちだけを乗せて走る事10分、着いたのは倉下の湯でした。本当に、鄙びてました(笑)縦に細長いひとつの浴槽が、お風呂場からそのまま外に出ていて露天になっている・・・?つまり、全体が外気に触れている・・・内湯の部分がないのです。冬はどうするのかなぁ?お湯はこのあたり・塩の道温泉の元湯だというだけあって、茶色く濁ってハーブ湯のような匂い。(フランスの田舎のスパで、こんな匂いのお湯に入らされた事を思い出しました)気持ちいい~!1時間後に迎えの車が来るまで、お風呂を楽しみビールまで飲んじゃいました(笑)夜はここのメインダイニングでフレンチのフルコースです。特筆したいのは牛ヒレ肉とフォアグラのグリル・トリュフソースの美味しさ。なんかもう、どれだけ太っても構わないって気持ちにさせられました。翌朝はテラスで朝食です。滴る緑の林の中へ張り出したテラスで、地元のジュースやジャムや蜂蜜、チーズ、ヨーグルト・・・このホテルに連泊して避暑したい。が、8月1日は扇沢から黒部を抜けて立山へ向かわなければならないのです!いやいやそれ以前に、連泊できる懐事情じゃない・・・涙
2010年08月24日
コメント(0)
昨年秋、立山黒部アルペンルートに行って来たことはすでにブログに書いておりますが、あの時非常に残念な事に立山は雨と霧の中でした・・・涙剣岳どころか雄山の頂上も見えずがっかりしてました。そこで今回はリベンジ!ついでに白馬方面の美味しいホテル(正確にはホテルのレストランのお料理ですね・汗)にも行ってみよう!当初オットと二人で行くつもりだったのですが、直前にムスメの来春からの就職先が決まったので、つい勢いで連れて行くことになりました。車で行くし、2人から3人でお部屋の追加は不要だし・・・と思ったら、とんでもない出費が!ムスメはトレッキングシューズも、パンツも持っていなかったのです。急遽ABCマートで靴を買い、スポーツ109でパンツを買い、ソックスは私のものを貸すことに・・・。つくづく金食い虫だ。さて、7月31日土曜日。高速料金一律1000円のこの日、絶対高速は混む、そう予想して朝5時出発です。出掛けにセブンイレブンに寄っておにぎりを調達。(私とムスメは手巻き納豆を車内で食べたんだけど、匂いが充満してオットに不評でした)中央高速調布インターにはいるまで、結構車がいました。ここに乗ってしまうと、ついユーミン(そう呼ばなくちゃ)のあの名曲♪中央フリーウェイ♪が口から出てくるのですが、ムスメはこの曲を知らない・・・ジェネレーションギャップです。高速は山梨に入ってもだらだらと混んでいて、すっきり走れません。夏休み本番だものねぇ。途中諏訪湖パーキングでスタバのコーヒーを飲みながらしばし休憩。暑さはまだまだ和らぎません。豊平インターで降りて一般道を1時間くらい行った所に最初の目的地、白馬・八方尾根ゴンドラアダムの乗り場がありました。ここから八方尾根自然研究路へアクセスします。車は近くの有料(一日500円)に停めて、お弁当を買って・・・と思ったら、これ!と思えるものがないのでゴンドラ乗り場でおにぎりを売っていた人に尋ねると、頂上でも買えるという事なので手ぶらで乗りました。4人乗りなのでずっと3人で乗れて良かったです。携帯で、瞬撮しているのでぜんぜんわからないと思いますが、足元はお花畑。シモツケソウやニッコウキスゲ、コバイケイソウなどがこれでもか!ってくらい咲いていました。(高山植物の名前をすらすら書いてますが、リフト乗り場で売っていた『八歩尾根花散歩』というその日に見られる花の写真をプリントした紙・200円也・を見ているのです。これ、実に良い買い物でした)ゴンドラ・リフトを三基乗り継いで標高1835メートルまで登るのですが、残念な事に霧が出ていて遠くの景色は見えません・・・涙最後のリフトを降りたところでおにぎりを買おうと思ったら、売り切れ!菓子パンが数個あるだけです・・・お腹すいた~。しかたがないので目の前にある山荘の食堂に入りました。信州にきたら、蕎麦?学食で出されるようなざる蕎麦が700円!こんな山の上にまで運んできて調理してくれるんだもの、文句は言えません。ここからはいよいよトレッキングです。細い山道をたくさんの観光客が登ったり降りたり・・・曇っていても結構込み合っています。左側通行で、時々道を譲り合ったり、和やかな行列が続きます。あしもとには小さくても行儀良く律儀に白い小花が咲いていてうっかり踏みつけないように気をつけなくちゃ。これはタカネマツムシソウ(高嶺松虫草)直径5センチくらいで、しっかり主張している花です。めざす八方池は・・・雲に囲まれていました。雪渓も少し残っています。晴れていれば白馬三山とか浅間連峰の大パノラマが見られるそうですが、夏の午後はどうしても雲が出やすいそうで、残念でした。帰りのリフトからはパラグライダーをしている人たちを見かけましたが・・・写っていないですね。すごすごとこの日の宿へ向かいました。
2010年08月23日
コメント(2)
全5件 (5件中 1-5件目)
1