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2022.12.12
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一昨日、手賀沼沿岸で複数の猛禽類を観察したことをリポートしましたら、
鳥友から猛禽類はどんな環境を好んで選んでいるのかと質問をもらいました。
いくつかの文献を見返してみると興味深い報告がありましたので情報提供します。
橋本・長谷川(2014)は、印旛沼沿岸で冬期の猛禽類に関する調査結果を整理し
報告しています。
(1)トビとノスリ生息は水田の割合に影響される
この2種の生息に影響を与えていたのは半径700メートル圏内の水田割合が
影響を与えていることがわかったと報告しています。
トビは水田地帯での分布が多く、水面上でも分布していたことが判明したと
述べています。また、ノスリは、水田を餌場としており沼周囲の開けた土地で
水田があり道路に沿って電柱が点在しているエリアで生息していたとしています。
これは、ノスリが電柱に止って餌を探餌したり、空中でホバリングを行うために,開けた土地での生息の結果となったと考察しています。
ただし、ノスリは採食場所が狭いと短期間に滞在場所を移動していくことを紹介しています。
(2)ノスリ若様が短期間で越冬場所を移動する理由
内田(2001)は、埼玉県の丘陵地帯でノスリ若鳥に発信機を装着し冬期の生活を記録した結果を整理し報告しています。
報告によると、ノスリは越冬期には単独の採食なわばりを持つことが知られているが、若鳥は成鳥との競争に負けてしまう結果、良好な採食場所は占有できないと考えられることにくわえて、人や車の通行量が多いところや他個体との干渉を避けて短期間に越冬場所を移動していくと述べています。
(3)手賀沼沿岸で猛禽を見かけやすい環境
一昨日、複数の猛禽を見かけたエリアも前記文献が報告しているような水田地帯が
広がり開けた土地のあり、比較的人や車の通行量が少ない環境でした。
(引用文献)
内田博.2001.ノスリ若齢個体の越冬期の行動.
STRIX.VOL19.pp49-54.日本野鳥の会.
橋本 大・長谷川雅美.2014.冬期の印旛沼流域における猛禽類の













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最終更新日  2022.12.12 18:28:43
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