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2023.03.23
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ヒバリは、平地から山地の農耕地、草地、荒れ地等に生息している鳥類で、
主に平地に生息していると思われてきました。
しかし、清棲(1966)が報告しているように、長野県の霧ヶ峰や奥日光の小田代が原といった高地、上田(2007、白木2007)が述べているように富士山の標高1500~2000m のガレ場で営巣が確認され、北海道の高山帯でもさえずりが確認されていました。しかし、近畿、中国地方には活動中の火山が存在しないこと、ヒバリが生息できる見通しのきく環境がないことからヒバリは生息しないと考えられてきたこともあり、日本列島の山岳地帯の生息状況は不明でした。
上田ほか(2022)が、2018年から2021年にかけて調査を行った結果、
従来は知られていなかった亜高山帯のガレ場や火山のスコリア帯(火山の軽石帯)における生息状況が明らかとなり、平地にしか生息しないとされてきたが日本列島の火山帯のガレ場やスコリアに普遍的に分布することが明らかになりました。
また、調査の結果、高山の植生ではスゲ類が見られるところでは生息が認められたが完全な岩礫、裸地では生息が認められなかったこと、高山における生息環境要件として巣材として利用できるスゲ属の生育が重要であること、斜度35度になる急斜面のガレ場でも生息が明らかになったと報告しています。
(引用文献)
清棲幸保. 1966. 野鳥の図鑑. p205-206.東京堂出版.
白木彩子. 2007. 大雪山における高山帯耐性鳥類研究の試み.鳥学通信 no.17.
上田恵介. 2007. 高山ヒバリはどこから来たのか?. 鳥学通信no.17.
上田恵介ほか.2022.科学研究費助成事業 研究成果報告書.
高山帯ガレ場に生息するヒバリ個体群の生活適応史と遺伝構造の解明.
(写真)
一枚目2011年6月12日柏市片山、二枚目2015年6月6日柏市布瀬、















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最終更新日  2023.03.23 15:04:08
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