花鳥いろいろ(四季の野鳥たちとの出会い)のブログ

花鳥いろいろ(四季の野鳥たちとの出会い)のブログ

PR

プロフィール

kachoiroiro-rakuten

kachoiroiro-rakuten

カレンダー

キーワードサーチ

▼キーワード検索

2023.03.25
XML
雪のように見えるチガヤの穂を巣材としてくわえて飛ぶことから名がつけられた
と言われているセッカ、この鳥は一夫多妻ですが、雄一羽に妻10人という感じ
なのかしら、それとも一羽の雄が雌のところを訪ねて移動するのかと疑問に思っていました。連日の雨降りでフィールドに出かけられないので、文献のいろいろを閲覧していました。上田恵介さんが、つぎのように報告をしていらっしゃいました。
ご参考までに紹介します。
上田(2006)は、セッカの形態、生活史、興味深い生態などの知見を整理し
報告しています。
その中で、「セッカは一夫多妻だが,特にメスの数が多いわけではない。








同時に11羽ものメスとつがっているわけではなく、次々とつくった巣にメスを引き入れて、連続的に一夫多妻になる」と述べている部分を拝見し、ようやく納得。
くわえて、「まわりのなわばりで繁殖に失敗したメスが、流れてきて別の雄のところでつがいになるのである。(中略)繁殖期の後半になると、オスよりもメスの方が数が多くなるのだ.もちろん巣立った幼鳥の数には性比の偏りはない。問題はそのあとである.8月に入ると,なわばりオスがすでに渡去して空いたなわばりで不完全な囀りを行なっている若いオスもいる。しかし,オスの幼鳥はそのシーズン中になわばりを持ってメスを獲得することはできない.一方,メスの幼鳥は,巣立ち後約一ヶ月で性成熟し,繁殖に入ることができる」と記しています。
成熟の早いセッカ雌が一夫多妻の背景にあるということがようやくわかりました。
(引用)
上田恵介.2006.セッカ.興味深い生態や行動,保護上の課題.
Bird Research News Vol.3 No.5.p2-3.
(写真)
一枚目、二枚目:2016年7月10日茨城県稲敷市で撮影
三枚目:2020年5月3日茨城県稲敷市で撮影
四枚目:2021年6月20日茨城県稲敷市で撮影





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2023.03.25 20:20:03
コメント(0) | コメントを書く
[Bird's Cafe(鳥の話題のいろいろ)] カテゴリの最新記事


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x

© Rakuten Group, Inc.
Create a Mobile Website
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: