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2023.10.22
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鳥友たちと新しく刊行された本を読みあう読書会を開催しました。
とりあげたのは、ヤマケイ文庫の山階鳥類研究所のおもしろくてためになる鳥の教科書でした。
中でもみんなの興味を引いたのが、岡 奈理子さんが執筆なさった食べ物が筋胃の大きさを決めるとのタイトルがつけられたキンクロハジロについての章でした。
岡(2023)は、湖沼や川、内湾で越冬するキンクロハジロは、主に水底に住む二枚貝や巻貝を採食しますが、島根県中海と宍道湖におけるキンクロハジロに関して調査した結果を整理し報告しています。
その中で、中海と宍道湖に生息するキンクロハジロの体重は筋胃を除く体重は平均約800g、全身脂質量も約17-18gで良好な栄養状態だったが、筋胃の重さは中海で平均37g、宍道湖で平均73gと大きく隔たりがあったと報告しています。
その原因は、宍道湖に生息する固い殻のヤマトシジミを粉砕するのに筋胃の大きな力が必要される点にあると記しています。(中海の場合は指でつぶせるホトトギスガイ)
柔らかなホトトギスガイが生息する中海の方が暮らしやすいとの印象を持ちますが、
2月になるとカモによってホトトキスガイがほとんど食べつくされてしまい、多数のカモの採食圧で餌が底をつく事態となり、出雲平野の湖沼を発ち柔らかい餌生物を求めて大移動する必要となりどちらに軍配があがるかは議論の余地があると指摘しています。
(引用)
岡 奈理子.2023.食べ物が筋胃の大きさを決める.キンクロハジロの重装備、軽装備.











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最終更新日  2023.10.22 13:49:53
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