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2023.12.10
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今冬も千葉県野田市、我孫子市にミヤマガラスが飛来したと情報をもらいました。
あわせて、いつごろから飛来したのかと質問をもらいました。
高木(2010)は、ミヤマガラスの情報収集した結果と文献に寄せられている記録を整理し報告しています。
それによると、ミヤマガラスの分布は1970年代末には九州地方と山口県,島根県であったが、1980年代半ばから分布が広がりはじめ日本海側を西から東へと拡大し、1990年代には東日本で北から南へと分布が拡大し2006年12月までに東京都を除く全道府県で観察されたと報告しています。そのうち、千葉県については、2000年代前半に観察が報告されていると記しています。
また、日本における分布は、西日本では九州地方から東に向けて分布が広がったのに対して、東日本では北から南に向けて分布が広がったと述べています。
興味深いのは、西からの分布拡大とは全く別に北から北海道や東北に直接渡ってきたものがいる可能性も否定できないとしています。
千葉県北西部の印西市、我孫子市、柏市、流山市、野田市でのミヤマガラスの観察記録を振り返ると、2010年3月5日に柏市東部水田地帯で姿が目撃されて以来、2012年11月25日流山市深井新田169羽、同年12月16日我孫子市東部水田地帯114羽が観察されました。
以降、我孫子市では2013年11月17日我孫子市東部150羽、2013年12月8日240羽、
2014年11月3日246羽、柏市では2014年12月15日柏市東部300羽、2017年12月17日柏市東部112羽2018年11月25日柏市東部水田115羽、2020年3月7日柏市東部水田15羽、
流山市では2015年11月30日流山市西深井43羽、2015年12月12日65羽、2018年11月24日流山市西深井1羽、野田市では2018年1月28日野田市南部水田92羽を観察しています。
以降、物流団地造成で塒が消失した流山市を除いては、ほぼ毎年、姿を見かけます。
千葉県北西部では2010年以降、姿を見かけるようになっています。
なお、観察地区名を記載せず、東部水田と記したのは近年カメラマンが大勢押しかける傾向があるため、自然環境、住環境に影響を与えるためですのでご容赦下さい。










(引用)
高木憲太郎.2010.日本におけるミヤマガラスの越冬分布の拡大.
Bird Research Vol. 6, pp. A13-A28.
(写真)
掲載順で2016年1月手賀沼沿岸、2015年11月30日流山市西深井
嘴のつけ根が白いので成鳥とわかります。(幼鳥はつけ根に毛があります)





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最終更新日  2023.12.10 13:31:01
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