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2023.12.19
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カテゴリ: 識別について
昨日、水元公園でヤマガラの濃色化個体を画像に記録することができました。
亜種ヤマガラの写真と比較したものをアップし、特徴などを記します。
(濃色化個体の特徴)
亜種ヤマガラと比べると頭及び喉の黒色部が灰色を帯びて、頬・額・耳羽がヤマガラの様な淡白色でなく茶褐色な栗色、三列風切と雨覆は青灰色でした。
山口(2005)が述べているように、亜種ヤマガラの頭部は黒色で頭頂から後頸にかけて細い淡色線が入り、喉から胸にかけては黒色である点も認められませんでした。
一枚目は水元の濃色化個体、
二枚目は亜種ヤマガラの2017年12月柏市内撮影の個体
(濃色化個体の嘴下と喉部)
2018年9月13日三重県で観察をなさった方のブログと2020年10月11日東京都多磨霊園で観察した方のブログにアップされている個体を見ると、僅かに灰色部分があると報告が記されています。
昨日観察した濃色化個体では喉部には灰色部分は認められず、嘴下がわずかに黒いようにみえるのみです。個体によって差異があるものと思われます。
(変異で推測されること)
山口(2005)は、2003年からら伊豆諸島神津島で亜種ナミエヤマガラの生態研究を行い、その羽色変異ついて報告しています。
その中で、稀に亜種ヤマガラやオーストンヤマガラが新島や神津島に移入し、ナミエヤマガラとの亜種間交雑が生じていれば他亜種の遺伝子が浸透してくる点を指摘しています。そしてその後、同亜種内交配で浸透遺伝子が広まっていく。
このように考えると、三重県、東京都多摩霊園、今回の水元公園での観察につながった可能性も考えられるのではと思います。
(引用)
山口典之.2005.遺伝子が流れ込む? 亜種ナミエヤマガラの変異.
Bird Research News Vol.2 No.12.p4-5.
(写真)
一枚目:2023年12月18日東京都葛飾区水元公園
二枚目:亜種ヤマガラ2017年12月17日柏市
三枚目:2023年12月18日水元公園
四枚目:亜種ヤマガラ2014年12月28日千葉県松戸市
五枚目:2023年12月18日水元公園
六枚目:亜種ヤマガラ2018年9月30日千葉県松戸市
七枚目亜種ヤマガラ2016年12月25日千葉県松戸市



















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最終更新日  2023.12.19 17:42:46
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