花鳥いろいろ(四季の野鳥たちとの出会い)のブログ

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2024.02.25
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カテゴリ: 識別について
鳥友から銚子港でカモメ科の鳥を見に出かけるにあたり、鳴き声にちなみ名がつけられているMew gullカモメの識別について質問をもらいました。
過去の画像から成鳥冬羽のいろいろ、第二回冬羽の特徴などを整理してみました。
(頭の斑が黒く見えるものから白い個体までのいろいろ)
(1)頭の斑が黒く、黄色の嘴に黒い斑のある個体
一枚目は、2013年1月2日に銚子第一漁港で観察した個体です。
頭の斑が黒く、黄色の嘴に黒い縞があり、背がウミネコ並みに濃い個体でした。

(2)頭に黒い斑があり、黄色の嘴で無斑の個体
二枚目は、2019年2月17日銚子第三漁港で観察した個体です。
この個体も背がウミネコ並みに濃いものでした。
(3)頭の斑が褐色で黄色の嘴に斑のある個体
三枚目は2017年2月25日銚子第一漁港で観察した個体です。
頭の斑が褐色で黄色の嘴に斑があり、背の色がセグロカモメと同程度の色でした。

(4)頭の斑は少なく、後頸に黒い模様のある個体
四枚目は、2017年2月25日銚子第一漁港で観察した個体です。
頭の斑は少なく、後頸に黒い模様があり、背の色はウミネコ並みの濃さがありました。

(5)頭の斑は少なく目先に黒い模様のある個体
五枚目は2015年2月28日ら銚子第一漁港で観察した個体です。
頭の斑は少なく目先に黒い模様があり、黄色の嘴で無斑でした。

(6)頭に斑があり、黄色の嘴に斑のある個体
六枚目は2021年2月22日に銚子第一漁港で観察した個体です。
頭に斑があり、黄色の嘴に斑があり、背はウミネコ並みの濃さがありました。

(7)頭の斑は少なく、黄色の嘴にうっすら斑がある個体
七枚目は2018年3月3日に名洗港で観察した個体です。
頭に斑があり、黄色の嘴に赤っぽい斑があり、背はセグロカモメ並みの色でした。

(8)頭に斑があり、黄色の嘴先端近くが黒い濃い
八枚目は2014年3月8日に名洗港で観察した個体です。
頭に斑があり、黄色の嘴先端近くが黒い斑があった個体です。
三列風切に白色部が見えていて第三回冬羽から成鳥に換羽中ではないかと思われました。

(9)頭に斑はなく、黄色の嘴にも斑のない個体
九枚目は2019年4月20日に銚子第三漁港で観察した個体です。
頭に斑はなく、黄色の嘴に斑のなく、背はウミネコ並みの色でした。

(10)頭に斑があり、うっすら黄色の嘴先端に黒斑がある個体
十枚目は、2016年2月28日に銚子第三漁港で観察した個体です。
頭に斑があり、うっすら黄色の嘴先端に黒斑があり、雨覆に褐色の羽があることから
第三冬羽と思われました。

(カモメの意外な食性)
カモメ科の鳥は、吉井(1988)が記しているように魚や動物の死体を餌とします。
ところが、石田(2015)が青森県十三湖周辺の畑で数多くのカモメが集まりトラクターを追うように昆虫類を捕食する光景が見られると述べています。
このほか、水谷ほか(2020)がウミネコが海上および陸地上空で飛翔中に昆虫類を捕食する瞬間を撮影し一部の昆虫類を同定した結果、ハチ目等を積極的に捕食していたと報告はしていますから、案外昆虫類を捕食する種類が多いのかもしれません。
(引用)
吉井 正.1988.コンサイス鳥名事典.p136-137.三省堂.
水谷友一ほか.2020.海上飛翔中のウミネコによる昆虫捕食とその同定.
日本鳥学会誌第70巻.第1号.p53-60.

























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最終更新日  2024.02.25 14:19:32
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