影男の屋根裏部屋

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Jul 26, 2006
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振り返れば1カ月以上ある長い夏休みのうちで月が変わるまでの期間、丁度今頃が一番
楽しかったように記憶している。
子供の頃は時間の経過は今程早いと感じることもなく「あと1カ月以上も休みがある」と
考えるだけでウキウキしていたものだ。

今日びのガキは塾だの何だので昔とは様相が異なるのかもしれないが、それでも私の自宅
マンションでは早朝のラジオ体操を行っていたりと、表面上は何も変わらないように思う。

私が小学生であった当時はファミコンすらこの世になく、遊びとは専らアナログ的なもの
ばかりであったのだが、毎日朝から晩まで遊んでいたのかというと実はそうでもない。
宿題はそれなりにあったし、少々離れたところに住む友人とは公式なイベント行事でもない
とそうしょっちゅう会うこともなかったからである。

あの頃ゲームが存在していればそれこそ朝から晩まで引きこもっていたろうことは想像に
難くない。
…というかそんなガキは現在少なからず存在すると思う。

それはさておき、生来のテレビっ子であった私がこの時期楽しみにしていたことのひとつに、
ワイドショーの心霊特集があった。
砂川啓介司会の「あなたの知らない世界」は、私の同世代であれば記憶の端に残っている
方も多いのではなかろうか?

その中の心霊写真紹介と並んで、最も印象に残っているのが視聴者からの心霊体験投稿を
元にした”再現フィルム”であった。

今考えたら安っぽい映像であったと思われるが、あまりメジャーでない俳優が出演している
故に妙なリアリティがあって、心底恐怖したことを憶えている。

そのフィルムや心霊写真にもっともらしい解説をつける新倉イワオという爺さんの語り口が
更なる恐怖を植え付ける。

”夏=心霊”のイメージがいつ頃から定着したのかは詳しく知るところではないが、
おそらく相当昔から連綿と続いているのではなかろうか。

前置きが長くなりましたが、そんな今の季節にぴったりとも言えるゲームが今回ご紹介する
セガサターン版『古伝降霊術 百物語』である。

ただしこれは厳密に言えばゲームではない。

「怪談データベース」あるいは「百物語シミュレーター」とでも言おうか。

コンセプトは古より伝わる”百物語”という心霊儀式が元となっている。
これは夜に何人かで一室に集まって100本の蝋燭を灯し、順番に怪談を話していき、ひとつ
の話しが終ったら1本の蝋燭の火を消し、100本すべて消した時に心霊現象が起こるという
ものである。

このソフトには100話の怪談が収録されており、1話終える毎に蝋燭の火が消える演出も
当然ながら入っている。

大部分はテキストと背景イラストのみで、選択肢のないサウンドノベルをイメージして
いただければいい。

で、その内の何話かはこのゲームのウリである、怪談といえば真っ先に浮かぶ第一人者、
稲川淳二氏の語りが収録されているのである。

各エピソードは一応投稿という体裁をとった実話であるという格好だが、テキストのレベル
自体は実はそんなに大したことはない。

ほとんどが何処かで聞いたことがあるような話しであり、話の内容よりもむしろ効果音や
突然表れるビジュアル等の演出部分でビビらせる仕掛けの方が多い。
肝心の稲川淳二氏の語りも、もともとご本人が極端な早口かつ独特の言い回しに加えて
音声が聞き取りにくいこともあって非常にわかりづらいのである。

基本的には延々文章を送るか聞いているだけなので飽き易く、とても一晩で100話全部消化
できるものではない。大体多くても10話も見れば退屈になってくると思われる。

それでも真夜中に部屋の電気を消してヘッドホンを装着してプレイした場合、かなりビビる
ことは間違いない。特にこの手の話しが苦手な人ならば尚更だろう。

かくいう私は基本的にこの手の話は好きなのだが、いい年齢になってさすがに本気でビビる
ということはなくなっている。

そしてこれらの怪談の真実性を些かも信じてはいない。

勿論理屈では説明のつかない出来事もあるだろう。
しかしそれは現時点で説明がつかない、というだけでありそれがそのまま怪談の世界が真実
である、という結論にはならないと思われる。

それはさておき、本作はセガサターンの前にPCエンジン版が存在する。
基本的なコンセプトは同じなのだが、こちらは心霊スポットの紹介等も収録されており、
よりデータベース色が強い。勿論稲川ボイスもある。

個人的には恐怖の演出はPCエンジン版のほうがよくできていると思われる。

PCE版、SS版共プレミアという程でもないがレトロゲーム故市場に在庫が潤沢にあるという
訳ではないので注意が必要です。ちなみにSS版はベスト版もあります。

余談ですがSS版のマニュアルの後ろに「開発中、原因不明の事故が起こったりスタッフが
病気になったり云々~」とありがちな話しのあと、

「プレイ中に何らかの心霊現象によって不具合が生じる可能性があります云々~」

の但し書きには笑ってしまった。
まさかとは思うがこんなことでバグがあった場合の予防線を張っているわけではあるまいなw

私は一応すべて見ましたが、上記のような現象は一度も起きなかったことをご報告して
おきます。






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Last updated  Jul 26, 2006 02:22:55 PM
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