第１４回＜２０１０．１．９＞
第１４回 ひきだし＜日 時＞
２０１０年１月９日（土） 午後１時００分～
＜場 所＞
○市市民会館本館 小会議室Ｃ
＜参加者＞
「ふ」
Ｎ先生（公立中学校 英語科 男性）
Ｏ先生（公立中学校 英語科 女性）
Ｔ先生（公立小学校 男性）
Ａ先生（奈良県公立小学校 男性）
Ｓ先生（府立高等学校 数学科 女性）
Ｉ先生（公立小学校 女性）
Ｋ先生（公立中学校 英語科 女性）
Ｓ先生（公立中学校 女性）
Ｙ先生（公立中学校 家庭科 女性）
Ｋ先生（大阪府立高校 国語科 男性）
Ｕ先生（公立小学校 男性）
Ｋ先生（公立小学校 養護教諭 女性）
Ｈ先生（公立中学校 家庭科 女性）
Ｙ先生（兵庫県立高校 理科 男性）
Ｅさん（大学４年生 男性）
Ｓさん（大学４年生 女性）
Ｔさん（大学４年生 女性）
Ａさん（大学４年生 男性）
Ｙさん（大学４年生 男性）
Ｎさん（大学３年生 男性）
Ｆさん（大学３年生 女性）
Ｈさん（大学２年生 女性）
Ｉさん（大学２年生 女性）
Ｔさん（大学院生 男性）
「ふ」
以上２４名
＜流 れ＞
あいさつ〈忙しい中をありがとうございます〉
あたため
＊ペアコミュ
＊共通項で集まる
＊ナンバーコール
ペアコミュの説明
４人グループで
グループワーク「スペードダイヤのカード」
ルールを作る
「気になるあの子」
ワークシートに書き込んで１人ずつ発表
「問い（視点）を変えてみよう」
「ふ」の実践を発表 → ２本の糸でクラスをくくる
生徒指導
ある事例から考える
１「持ち物違反を見つけた時の対処の仕方」
２「家庭連絡一考」
保護者対応
１「保護者の信頼を得るということ」
２「保護者にぜひ聴いて欲しいこと」
ふりかえり
保護者対応
１ ＜保護者の信頼を得るには・・・ ブレインストーミングで出たこと＞
＊子どもが学校の話を楽しそうに家でする。
＊主張が一貫している。
＊怒った時の家庭との連携がスムーズにいっている。
＊聴き上手である。
＊子どもに本気で向かっていく姿勢
＊子どもの気持ちをしっかりと理解しようとする視点
＊おだやかな人柄
＊目を見て聴く、話す
＊授業をきっちりと成立させることができる
＊流行に強い
＊子どもを我が子のように接してくれること
＊保護者からの要望に素早く対応する
＊部活動でしっかりと関わる（中・高）
＊子どものいいところをフィードバックする（通信・通知表・成績のコメントなど）
＊わかりやすい授業をしてくれる
＊子どもとよく話し、子どもの信頼を得ていること
＊指導の過程をきっちりと説明してくれる
＊子どもを常に見ていて、学校での生活の様子をいい面も悪い面も伝えてくれること
＊子どもと真っ向勝負する
＊清潔な服装・髪型
＊子どもが先生のことを好きである
＊懇談会などで「自分の子どもをよく見ているなぁ」と感じられる
＊おとなしい子どもでもキチンと観察し、接する。
＊決して否定しない
＊学級通信などで、学校やクラスの様子を常に発信している
＊家庭と学校の役割を共有している
＊自分の信念を持っている
＊お願いされたことはすぐに動いて対応してくれる
＊クラスをこうしていこうというような意志が明確
＊ダメなことはダメと言ってくれる
＊保護者を尊重して、上から目線で物を言わない
２ ＜保護者にぜひ聴いてみたいこと・・・ ブレインストーミングで出たこと＞
＊自分の子どもに、どのように成長していってほしいですか
＊「教師はこうすべき！」というような思いはありますか
＊子どもの「仲の良い友だちグループ」を把握していますか
＊教師に対して、どれぐらいの期待を持っていますか
＊まず最初にどこを見て「教師の善し悪し」を判断するのですか
＊学校や教師に求めているものは
＊自分の知っている子どもと、先生の知っている子どもは違うと思いますか
＊一番腹の立つ先生はどんな先生ですか
＊担任に何を望みますか
＊「そんなことで電話するなっ！」って思ったのはどんなことですか
＊４月に「この先生はあかん」って思ったのが、３月に「よかった～」ってなるのは、その間に何があったんですか
＊参観の時、先生のどんなところを見ていますか
＊クラスが荒れてしまったら、学校にどういう対応を望みますか
＊「一番よかったな」と思うクラスの担任は、何がどう良かったんですか
＊子どもが先生の悪口を言っていたら、信じて話に乗っていきますか
＊若い親・親としての責任を放棄しているような親の子どもが暴れているとします。先生にはどういう指導をしてほしいですか
＊今、学校（もしくは先生）に、一番求めることは何ですか
＊連絡帳は見ているんですか
＊先生と話をするのは好きですか
＊授業のレベルは、どれぐらいの学力の子どもに合わせて設定すべきだと考えますか
＊最初の懇談会で、どんな話をして欲しいですか
＊どんな校則に納得がいかないですか
＊保護者間での情報網はどんなものですか
＊学校で、一番つけさせてほしいと思うことは
＊若い教師に期待することって何ですか
＊ささいなことでも連絡がほしいですか（家庭連絡のあり方）
＊学校とはどのような場所だと思いますか
＊体力と学力の比率はどれぐらいが望ましいのでしょうか
＊学級通信は見てもらっているのでしょうか
＊家で子どもの勉強を見たり、子どもとの関係を作っていますか
＊家で子どもの話題は出ますか
＊学校からの電話はどう思っていますか
＊先生が家庭訪問することについて、どう思いますか
＜参加者の感想＞
【今日のひきだしで「こころに浮かんだこと」「気がついたこと」】
＊とてもたくさんの考え方や取り組みに触れることができ、有意義な時間を過ごすことができました。ありがとうございました。「ふ」先生の実践（学級通信・クラスは２つのヒモでくくるという方法）は、特に今まで気づいていなかった大事な考え方がいっぱいあり、勉強になりました。
＊生徒指導にマニュアル（こういう事例の時はこう対処する）は必要なのか？と思った。今日の事例を読むと、マニュアル通りのことをされたと思われるＡ先生のやり方はいかがなものかと明らかに疑問に思う。が、現場では疑問に思う余地もなく、次から次へと起こる事象に対してマニュアル通りの指導が行われているのはなんでかなぁと思う。子どもたちとどういう関係を作っていきたいのか、どんな風な子どもを育てたいのかを考えれば、目の前で起こってしまったことに対して「どう対処していくか」もっといろんなやり方があるはずなのにと思う。
＊大学生が語ることと現職の先生が話すことでは、考え方の深さが違いました。とても勉強になってよかったです。
＊いろいろな考えであり、いろいろな人の価値観を聴くことができ、非常に楽しい、そして非常に学びのある活動になったと思います。非常に有意義な時間を過ごすことができてよかったです。ありがとうございました。
＊４月から教壇に立つにあたって、今日の参加者の皆さんとのつながりがあるということは、どれほど心強いことだろうというのが率直な感想です。双方向発信型の学級通信や、人間関係作りのアイスブレイクなど、「少しでも自分のものにできれば」と思えるモノに出会えたと思います。これからも目的意識を持って参加させていただきたいと思いました。ありがとうございました。
＊生徒指導のことは勉強になりました。事例と同じようなことが５月の宿泊であり、今になって不満（不信）が出てきている状況です。「なんで自分たちは謝罪させられたのに、今、学校にお菓子を持ってきて見つかった子は謝罪しないの？」と。ある担任は答えられずにいます。
保護者対応ですが、教師の側も対応に気をつけないといけないことがあると実感します。ただ、今は「学校まかせ」になっている保護者が多いと感じるのも事実です。休み中のケンカ・夜遊び・学校での補習で学力を上げてほしい・・・。もっと保護者と連携して子どもを育てていきたいと思うのですが、学校が引き受けすぎているような気が最近とてもしています。
＊気づき
・頭の化石化、自分は偏った視点で子どもや物事を見ていることに気がつきました。
・「視点を変える」といってもなかなか難しいが、１人で考えるよりかは、周りに助けてもらって考えることも大切だと思った。
・理想と現実のＧＡＰを感じた。学生は生の声を聴いて刺激されるし、現場の先生方も学生の理想や考えに刺激を受けているんじゃないかと思う。
・「ふ」先生のような学級通信を、私も作ってみたい。
＊今日は、大学生の方がたくさん来られていてビックリしました。今までの「ひきだし」では多く集まっても十数人だったのが、今日は、なんと倍の二十数人が集まって、とても良かったです。人数が増えると、それだけ考え方や感じ方もたくさん増えるので自分もその分勉強になる。教育について、さらに深まったように感じた時間でした。違う校種の先生や大学生の方からもたくさん刺激をいただいて、いつも「がんばるぞ！」という思いになります。「ふ」先生、いつも会を設定していただいて、ありがとうございます。
＊子どもの様子をしっかりと「よく見る」という行為はとても大切なことだと改めて感じました。生徒指導についてですが、教育実習先の中学校では、紋切り型の指導でした。私自身「そこまでしなくても」と思うことでも、かなり厳しくみんなでよってたかって怒っていました。「もう少しやり方が違うな」と思いましたが、教育実習生ということもあり、やり方に従うしかありませんでしたが、実際に先生になれば周囲とのバランスがもっと難しいかも知れません。自分の方針を先生方に伝えることも大切なのだということだと思いました。
＊「視点を変える」ことで、いきずまった問題も解決できるかもしれないということに気づくことができました。ただ、視点を変えることはとても難しいことですね。頭を柔らかくしていきたいと思いました。
＊「生徒指導」や「保護者対応」は、自分にとって大きな課題なので、多くの人と問題を一緒ら考えられるという場は本当に貴重でありがたいです。確固とした自分の考え方を持って、冷静にゆとりを忘れずに対応したいなと思いました。少しずつでも、他の人の意見を受け入れて自分なりのよりよい実践ができたらいいなと思いました。
＊「生徒指導」の２人の先生の例を読んで思ったことです。いろんな教師がいて、いろんな指導方法がある、それはそれでいいと思います。どれが正しいのかは、その後生徒がどのように成長したかという「結果」からしか判断できない。これが難しいところでもあり、面白いところでもある。だからといって、あれこれやり方を変えるのではなく、信念といったものは持ち続けるべきだと思うけども・・・。
＊気になる子どもについて、視点を変えるためにはまず「自分自身がどうしたいのか」をしっかりと持っていないといけないんだなぁということに気づかされました。参加するたびに自分とは違った考えや、新たな取り組みを知る機会になっています。子どもとの関わり方、保護者との関係作りはとても難しいものがあり、自分の中で答えが出ませんでした。しかし、「答えなんてない」だからやりがいがあるし、日々何かをしていかなければならない。「良いクラスにしたい」という原動力になるのだと思いました。ありがとうございました。
＊置かれている状況によって、人々はいろんな捉え方をするものだなぁと感じました。「私だったらこうするのに」と思う場面も多いので、一度心を決めて、考えに耳を傾けようと思います。
＊学生という立場で参加させていただいて、現職の先生方とお話ができたということは、来年度の自分にとってプラスになると思います。現職の方々も、毎日を考えて過ごしておられるんだなと感じ、４月からの不安が少し和らぎました。今後も、出来る限り参加させていただきたいと思っています。
大学で「学校・家庭・地域の連携はとても大切なことだ」と講義を受けてきました。実際には、「そんなに簡単なことではない」と今回痛感しましたが、「自分はこうしたい」という気持ちは大切にしていきたいと思います。行動力のある教師を目指していきたいと思います。
＊「生徒指導」の時には、学生さんと現職では大きな違いがあることに気がつきました（現職の中にもいろいろな考え方がありますが）生徒同士の関係、教師と生徒との関係の説明で「これが教育だな」と思いました。やはり生徒が生徒の中で成長していくということを原点に置き、それをうまく働きかけている「ふ」Ｔの指導を少しでも実践していきたいと思いました。２学期のしめくくりの学級通信などは素晴らしい内容だし、生徒を見ていないと書けないものだと思いました。
＊今回の生徒指導のテーマで、せんせいによって指導の方法は違っても「生徒を大切に思っている」ことが大事だと思いました。保護者対応も、教師が子どもを大切に思っていたら、保護者の方に理解してもらえて協力も得られると思います。
＊現代の教師って本当にたいへんなこと。今日は「生徒指導」や「保護者対応」そして「良いクラスを作っていくこと」などに重点を置いていろんなことを考えましたが、これにプラスして「授業をしっかりと成立させなければならない」となると、時間もないし、かなりのキャパシティが必要になってくると思います。学校現場や教師というものについて改めて深く考えることができました。これからもっともっと考えていきたいです。そして実践！よい刺激をありがとうございました。
＊同年代の方でも、本当に考え方が様々だなと思いました。また、固まった頭で一方からしか見ていないと物事は進まないけど、見方や考え方を変えると解決の糸口が見いだせたり、気持ちが楽になるなと思い勉強になりました。ありがとうございました。
＊４月から教員になるので、今すごく不安なんですが、今回参加して、とても勉強になりました。クラス作りについて「２つのヒモをかける」というのは、とても難しいことだけども、少しずつでいいということや、計算をしつつ自分の気持ちを子どもたちにぶつけていく、またそれがどう返ってくるかということを大切にしていけばいいのかなと思いました。本当にありがとうございました。
＊違う意見の貴重さに気づくことができました。また、これからの教師生活にはどんなことがあるのだろうと思いました。
＊生徒指導は経験が無く、想像でしか考えられないのですが、常に「考えている」「答えを持っている」ということの大切さを実感しました。学校内での他の教師たちや家庭との連携が必要だと思いました。
生徒同士をつなぐことは絶対に必要なのですが、なかなか思いつかないものです。１つでも実例を見せていただいたので、参考にしたいです。
＊たくさんの人と話ができ、いろいろな視点化の意見を聴くことができ、とても貴重な経験になりました。生徒指導の事例については、特に「自分ならこうする（この方法以外あり得ない）」という思いが自分の中で強く、全く違った考えの人がいることに驚きながらも、視点を変えてみることの大事さを改めて感じました。自分自身、まだまだ経験が浅いので、もっともっとたくさんの意見を聴きながら成長していきたいと思います。
＜ひきだしの活動について＞
【「ひきだし」の活動について、あなたが率直に感じていること】
＊「ひきだし」では、学校の限られた環境の中で固まった考えをほぐすのにとても役立っています。いつも多くのお土産をもらって帰ります。ありがとうございます。
＊初参加でしたが、とてもためになる集まりだと感じました。１人１人の話をもっとじっくりと聴きたかったのですが、今日のような大人数ではそれは難しそうですね。これからもぜひ参加したいと思います。よろしくお願いします。
＊非常に勉強になる良い会だと思います。
＊すごいフリーな環境だったので、ゆってみてとても楽しかったです。自分の姿勢次第で、非常に学べる環境だと思いました。
＊それぞれの活動が興味深く、長時間参加していたとは思えないほど、時間があっという間に過ぎました。
＊ワーク中、グループで現役の先生方と一緒になると、「こんな浅い自分の考えを言って笑われないだろうか」と気負いしていましたが、「なるほど、そんな考えもあるんだね」とコメントしてもらえて、場に受け入れられている感があって、ほっとしました。正直、大学生の参加者は緊張している方が多かったと思います。そんな人たちに気負いせずに取り組めるテーマでも良かったかなと思いました。
＊模擬授業、道徳の授業の実践報告、養護教諭から見た現場（学級担任との関わりなど）
＊通常の授業（教科を問わず）を研鑽できる機会があっても面白いかなと思います。模擬授業をやったり、授業の様子をビデオで見せ合ったりと。
＊すごく参加人数が多くてびっくりしました。いろいろな人の意見が聴けてとてもよかったです。これくらいの人数が一番いいと思います。
＊今日は、初めて会う人がたくさんいらっしゃったので、また新鮮な気持ちで参加できました。次回も楽しみです。いつも素晴らしい時間をありがとうございます。
＊今日は参加人数が多かったからか、意見を交換することに時間が割かれ、深めるということがなかなかできなかったかなと思いました。
＊毎回、自分を振り返る機会、現任校を客観的な視点で見る機会をいただけてうれしく思っています。「子どものために」という意欲があふれるこの場はとても貴重です。
＊個人的な意見になりますが、グループワーク・学級活動など、もっともっと簡単に活動できる内容があると非常に嬉しいです。
＊初めて参加したのであまりよく分かりませんが、個人的には、何か少し肩に力が入っていたのが、いい感じに抜けたような気がします。
＊「ふ」先生の実践を紹介してもらえてよかったです。「ふ」先生の国語の授業を受けてみたいです。
＊話し合う時間の一つ一つが、もう少しだけでも長くなったらいいなぁと思いました。２分を４分、５分を７分にという具合に。あと少しだけじっくりと皆さんとお話ができたらなと思いました。
＊久しぶりに参加したのでしゃべりすぎました（笑）頭を使って何かを考えるという機会があまりないので、とてもいい刺激になります。
＊様々な校種の方と交流できる場があることが、自分にとっての成長につながると思います。
＜次回予定＞
第１５回 ひきだし
【日 時】
２０１０．２．２０（土） 午後１時～
【場 所】
○市市民会館本館 会議室Ｃ
【内 容】
＊保護者の方のホンネを聴く
「こんな時、学校や先生に信頼感を感じる」
「先生、これはやめた方がいいですよ」などの、学校では
絶対にきけないような保護者の方のホンネを聴かせてもらう
と同時に、こちらからも質問をぶつけて答えてもらいます。
＊どうやってるの？席替え・委員決め
＊あなたの授業をふりかえる
＊その他
第１８回 ２０１０．７．３へ
第１７回 ２０１０．５．８へ
第１６回 ２０１０．３．２８へ
第１５回 ２０１０．２．２０へ
第１３回 ２００９．１１．２８へ
第１２回 ２００９．１０．１７へ
第１１回 ２００９．８．２９へ
第１０回 ２００９．７．４へ
第９回 ２００９．５．９へ
第８回 ２００９．３．２７へ
第７回 ２００９．２．２１へ
第６回 ２００９．１．３１へ
第５回 ２００８．１２．２３へ
第４回 ２００８．１１．２９へ
第３回 ２００８．１０．１７へ
第２回 ２００８．９．１９へ
第１回 ２００８．８．２９へ
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