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更新、全然出来なくてすみません。
ご心配してくださってる方もいらっしゃるみたいで申しわけないです。
パソコン・ブログなどから遠ざかっておりますが
体は元気で 日々色んなお仕立てをさせて貰っております。
ひとさまに 「和裁士です」 と申し上げるようになって ほぼ四半世紀となるのですが
実は 今が一番 “やりがい”みたいなものを実感している気がします。
やはり ブログからのご縁で直接お客様にお会いできたりお話をうかがえたり、
というのが大きいのでしょうね。
今思えば 「一枚でも多く!クレームはもらわず!」しか頭になかった20代30代。
ヘンな話ですがあの頃の私は
「自分が縫ったきものを お客様がお召しになる」
という当たり前のことへの意識、自覚が欠落していた気がします。
ほんと今になって…なのですが
実際に手を通される生身の人間、そのおひとりおひとりのご希望に添えるお仕立て
それを常に心掛けて針を持つ日々です。
でも悲しいかな、やはり体力視力などはこれから低下し
“縫う力”は衰えていくことだと思います。
おそらく若い時のような無理も出来ません。
でもね、 ちょっとしたお客様のお話がヒントになったり
ふと自分で思いついたりで
長年やってきた縫い方を変えてみると
これはいい!!みたいな発見が今でもあったりするんです。
やはり和裁は奥深い。
つらい時もあるけど、やりがいは充分あります。
この仕事が好きだな、って
近頃 素で思います。
(同じ位 “まだまだ自分は未熟者だな”とも実感しますけど)
さて いつまで出来るのかは本人もわからないんですけどね。
日本の和裁士に未来はあるのか?なんてエラそうに考えてみたり。
とにかく、今私にきものを縫わせてくださってるすべてのかた・ことがらに感謝です。
骨董屋さんで見つけ
つい購入してしまった ちょっと昔の「おこて」
『どんなひとが使ってはったんやろ?プロかな?
…そやけど昔はみんな自分で縫ってはったんやっけ』
結構使われた様子あり?
試しに私の釜に入れてみましたが
形が違うのでやはり完全に熱くはなりませんでした。