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先日(2023/11/13)にアップした記事↓の原作小説「月のしずく」を所収した文春文庫を一泊出張に持っていったので、空き時間に「聖夜の肖像」を読みますた。40頁ほどの短編小説です。YouTube朗読 "「月のしずく」癒しのドラマ。再生の祈りに満ちた珠玉の短篇!【恋愛ロマンス・フィクション/浅田次郎】"面白い小説とも言えるし、市井の既婚男性にとっては不快な小説とも言える。意味不明か(苦笑小説の「あらすじ」を後述するTVドラマの関連記事とamazon audibleから一部編集して以下にコピペします。-------------------------------------------裕福で自分を誰よりも愛してくれる夫・真也と2人の子供たち。43歳の女性が望みうる限りの至福を手に入れたように見えるが、昔の恋人・純一郎を忘れられずに夫を愛することができない物語の主人公・久子。そんな彼女が、あるクリスマスイブに一生隠し続けようと思っていた本当の気持ちを夫に打ち明けてしまい・・・。信じて愛する、愛して許すことが他人も自分をも救える大きな力であることをアピールするとともに、深い愛に満ちた大人の恋愛ストーリー。--------------久子は夫に誘われ二人で表参道のクリスマスイルミネーションを見に出かける。夫からは、やさしく細やかな愛情と何不自由ない幸せな生活を保障されている。だが、久子には忘れられない過去があった。表参道での偶然は・・・-------------------------------------------(引用元:https://www.mmj-pro.co.jp/works/drama/seiyanoshouzou/ と後述する amazon audible)上記の2023/11/13の記事に私は以下のように書きますた。>学生時代の友人で小説好きの男が以前言っていたのは、浅田次郎はプロ中のプロと言っていい非純文学小説家なので、彼の小説にハマりやすいが、何冊も彼の小説を読んでいくと著者のあざとさ、読者受けを狙う作為、技巧が鼻についてくる云々。「聖夜の肖像」は浅田次郎の「あざとさ」「読者受けを狙う作為、技巧」というよりは「稚拙さ」が表出した小説と言えるかもしれません。プロットは一見ちゃんとしてるけど、何十年も前に別れた画家志望の男を一途に「愛し続ける女」てのが存在しうるのか?っていう根本命題には?をつけたい気分が全開です。amazonのaudibleの カスタマーレビュー から辛口コメントをいくつか以下にコピペさせてもらいます。--------------------------------------------------・ないないやいや、こんな妻いないよ。女性は忘れる生き物です。男は、どこまでも引きずって別れた女を思い続ける生き物です。逆ならあるかも知れないけど、男性作家だから男性目線で書いてあるけどこんな女性は世の中にいないですよ。ついでに、こんなお気楽な主人も居ないと思いますよ。女性は別れた男性を次々記憶から消して次に生きる生き物です。女々しいのはいつだって男性なのです。・なんて凡庸な主婦浅田先生の本は全て好きですが…こんなにも残酷で自己愛が強い女性が出てくる事は今まで無かったので、少し戸惑いました。こんな夫婦とは、お付き合いしたくない・素敵な話なのだけれど……浅田次郎氏の作品には私の乏しい読書体験の金字塔とも言える素晴らしいものがいくつかある。けれど「この作品はちょっとな」と首を傾げたくなるものもそれと同数くらいあって、そういう作品に共通するのは「やりすぎ感」だ、ここで言う「やりすぎ」とはあまりに上手く話にオチがついて嘘っぽい、なんだか白けてしまう、という意味だ。この作品もその一例だと思う。とても素敵な話だが、これではめでたしめでたしのお伽話のようではないか?と。現実ってこんなものじゃないだろ?と。もちろん、世知辛い現実を憂い、小説の世界くらいは気持ち良さを味わっていたいという読者にはうってつけの作品だと思うし、そういう読書の仕方も否定はしない。・悲しい夜のハッピーエンド僕の妻も電気を消すけどもしかして…なんか悲しい物語、自分の気持ち優先、愛してない、愛してる…どっちでもいい、でも良くない。女性の執念と切替の早さのリバーシブルが見え隠れした浅田節のハッピーエンド!--------------------------------------------------てな感じで小説「聖夜の肖像」について、否定的な事ばかり書き綴っておりますが、この小説、映画の原作にするのはちと難しい(この話で映画の2時間持たせるのは無理ゲーだと私は思います)けど、TVドラマの原作には十分なるよね、と思いますた(苦笑Google先生に尋ねると聖夜の肖像 浅田次郎原作、中年の男女の切ない情愛を描いた感動作がヒットしました。BSiで2001/12/23に2時間ドラマで放送されていましたよ。43歳の美人妻・久子を桃井かおり、その亭主で不動産会社社長を岸部一徳、パリで別れた(父親に別れさせられた)元恋人を宇崎竜童が演じたようです。このドラマは観ていません。桃井かおりはwikipedia情報では1951年生まれなのでドラマ制作時は50歳近いです。原作小説での久子はかなりの美貌を誇る、自認する43歳の美人妻です。桃井さんは美人ですが、原作小説の久子(小説ではチャコという愛称を与えられています)のイメージとは程遠いですね。私の感性では・・・。亭主の容貌に関する記述は小説ではあまりなかったように記憶しますが、岸辺一徳では二枚目から遠すぎです。元恋人役の宇崎竜童も原作小説とはイメージがかけ離れすぎです。非常に繊細、ひ弱い画学生、絵の才能は久子(美術大学の卒業生)よりは格段にあるが、画家として世に出るほどのものではない、といった人物像と宇崎竜童はマッチしませんな。まぁ、原作小説とTVドラマは全くの別物だし、視聴者受けを狙ったキャスティングなんでしょうな。小説では美術大学卒業後渡仏した久子がパリで画家志望の路上の似顔絵書きの純一郎と恋に落ちて云々の部分、----- 久子が23~24歳の頃の話 ----- と43歳のセレブ美人妻・久子の話が出てきます。これを一人の女優が演じ分けるのは無理ゲーなので、割り切って若い頃と43歳で別の女優さんを起用するしかないでしょう。まぁ35歳くらいの女優さんを使って23歳は若作り化粧とファッションとソフトフォーカスやモノクロ画像にしてごまかし、43歳は多少老け化粧やファッションでごまかす手もありかとは思いますけどね。で、、、、43歳のセレブ妻、聖夜に奇跡的な出会いをする久子(チャコ)を誰に演じてもらいたいかを私なりに考察してみませうか。男はまぁどうでもいいからパスしませう。40~45歳くらいの女優さんをネット検索すると魅力的な女優さんがたくさんいます。内田有紀(48)、竹内結子(故人)、井川遥(47)、広末涼子(43)、中村ゆり(41)、松たか子(46)、ともさかりえ(44)、優香(43)、伊藤歩(43)、星野真里(42)、内山理名(42)、中越典子(43)、中谷美紀(47)、笛木優子(44)、田中麗奈(43)、etc etc・・・・竹内結子さんがご存命であればピッタリの役だと思うのですが・・・。残念です。候補者が多すぎるので45歳以下に絞るとすれば、伊藤歩さんですかねぇ~~。広末涼子さんのTVドラマ復帰第一作にするのもありだし、個人的には中村ゆりさん押しだから彼女に演じてもらいたい気もします。笛木優子さんもいいんだけど、ネームバリューが他の人には劣るから視聴率が厳しいかもしれない。う~~ん。ドラマのキャスティングは難しいですね(笑伊藤歩さん""【サントリーオールドCM】『家族の絆』シリーズ""伝説のほっこりCM マウントレイニア 井浦新 伊藤歩"伊藤歩さん、高校時代の元カノと顔や雰囲気がちょっと似ています。。。
2023/12/01
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2023/07/03に書いた最近読んだ本 森詠 「ソトゴト 謀殺同盟」「ソトゴト 暗黒回路」(祥伝社文庫)の続編(シリーズ第四作)である「ソトゴト 梟が目覚めるとき」を昨夜読み終えました。文章は平易で改行が多く読みやすいのですが、いかんせん文章自体の面白みに欠けること、ストーリーはともかくとして細部が色々雑で軽いのでリアリティが相当薄い小説です。なので、なかなか読み進みませんでした。人物造形も浅いのでどいつもこいつも魅力に欠けます。ひどい時は二週間くらい放置したので、ストーリーを忘れてたり、登場人物が誰が誰だか分からんくなったり(苦笑)で、最後の50頁ほどは一応完読しとくか、って感じで読みますた。祥伝社の本の紹介文は以下です。-------------------------------------------------東京五輪の陰で密かに進行していた――日本、壊滅の危機!警視庁外事課が、北朝鮮浸透工作員の摘発に動き出す!六年前、北朝鮮工作員と目され、公安のSでもあった男、古三沢が糸魚川市内で自死を装って殺された。猪狩誠人が公安に移る契機ともなった事件だった。新潟県警の協力を得、再捜査を進める猪狩は、北工作員の新たな蠢動を嗅ぎつける。それは、五輪開催に固執する官邸を揺るがす衝撃の情報だった。さらに韓国を本拠とする新興宗教の影もちらつき、事態は混沌へと向かう!--------------------------------------------------遠距離への列車出張、夜行列車・バス乗車時の暇つぶしのため、あるいは軽いエンターテインメント小説でも読むか、てな際に読む小説だと思います。高村薫が書く合田刑事シリーズのようなヒリヒリ感、焦燥感、重苦しい雰囲気等は皆無です(苦笑あ~~~、高村薫の合田刑事シリーズ「冷血(上・下巻)」の古本(文庫本)を買ってあるのですが、こっちは紙面びっしりと文字が埋まってます。気合を入れないとなかなか読み始められませんね。小説の出来にもよりますが、読み始めたら一気に読み進められるとは思うのですが・・・(苦笑
2023/08/25
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全て古本で購入。山川方夫、高村薫のは150円(税込み)で、古野まほろのは令和5年4月に初版の文庫本のためか400円(税込み)と高いです。古野まほろという小説家を全く知りませんし、古本屋でこれを見つけた際にスマホで検索したamazonのユーザーレビューの評価はあまり良くなかったです(苦笑)。ですが、森詠の「ソトゴト」シリーズの軽さにちょっと嫌気がさしていたので、買った次第です。あ~~~、この「新任警視」は公安警察ものですよ。著者は東大法卒の元警察キャリア官僚らしいです。新潮社の公式サイトから小説のあらすじ、キャッチコピーを以下に引用させてもらいましょう。-------------------------------------------------1999年8月。東大法学部卒の25歳新任警視・司馬達(しばとおる)は、とある県警の公安課長を命ぜられた。67人もの部下は年齢も経験も遥かに上。新米指揮官は日々戸惑うばかり。しかも、着任地は日本最大の武装カルト教団「MN」の本拠地だ。はたして来る大晦日までに、教団本部〈教皇庁〉を攻略し、2000年問題に乗じた未曾有の重大テロを封圧(ふうあつ)できるか。国家の安寧を守る公安警察の死闘の日々が始まった。------------------------------------------------引用元:https://www.shinchosha.co.jp/book/100475/今読んでる「ソトゴト 梟が目覚めるとき」(祥伝社文庫)の次に読むかどうかは気分次第です。数年間放置するかもしれません。あ~~~、「ソトゴト 梟が目覚めるとき」はまだ50頁くらいしか読んでませんが、「謀殺同盟」や「暗黒回路」よりは出来が良さそうな予感・期待はあります。。。高村薫の「冷血」は小説名だけは以前から知ってますが、読んでなかったです。上下巻で150円×2=300円なのでとりあえず買っておきますた。数年間放置プレーになるかもしれません。高村薫さんについては、東京新聞記事 「G7首脳が今こそ停戦仲介を」ロシアのウクライナ侵攻 識者有志がサミット前に訴え 2023年4月5日 20時18分で話題にしています。国際政治、安全保障等に関して彼女はアエラ(朝日新聞出版発行の週刊誌)等で色々語ってきたような気がしますが(最近のことは全く知りませんけど・・・)、正直「ド素人」感が酷いですね。上で書いたウクライナに対するロシアの軍事侵攻に関する立ち位置は話になりませんね。左巻き系が息巻いてる、蠢いてる文壇の雰囲気に影響受けすぎです(苦笑)。正直、小説家の限界でしょうな(コレコレ山川方夫の名前は若い頃から知っていますが、小説を読むのは初めてです。短編集の中の表題作の「夏の葬列」だけは読みました。この一編だけでどうこう書けないし、2ヶ月くらい前に読んだから既にかなり印象は薄れています。全編読んだ後に気が向いたら、感想を書くかもしれません。
2023/07/07
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2023/02/26に書いた最近買った文庫本(古本です)、森詠 「ソトゴト 謀殺同盟」、「ソトゴト 暗黒回路」(祥伝社文庫)「ソトゴト 謀殺同盟」と「ソトゴト 暗黒回路」を読み終わりました。2023/06/12に書いた追悼 原寮氏(その3) / 原寮 「さらば長き眠り」(早川書房)を読了の原寮「さらば長き眠り」の後に読んだから、ざっと三週間弱でニ冊読了ですね。まぁ原寮の私立探偵・沢崎シリーズに比べると早く読みたい感が薄い小説なので、なかなか読み進めなかったというのが正直なところです(苦笑小説のタイトルの「ソトゴト」というのは警視庁公安部外事課員の猪狩巡査部長が主人公の小説で「公安部外事課」が警察の隠語では「ソトゴト」だからです。で、、、森詠のこのニ編の小説、基本的に軽い小説です。ストーリーはスピーディに展開し色んな事件、出来事が起こりますが、全てにおいて軽いです。後作の「暗黒同盟」の方が刑事部(捜査一課など)と公安の確執、縄張り争いが多少書かれてますが、「謀殺同盟」の方はほぼ公安刑事だけで話が進むので、より軽い小説になってます。勿論、多くの死人が出ます。テロ、殺人等がたくさん描かれますが軽いです。リアリティが薄いです。「暗黒回路」の方は執筆時点がCovid-19感染拡大期に重なってるためか、マスク絡みの描写が多いです。公安部の◯◯管理官が会議の冒頭で「密になるな、換気だ換気だ、窓を開けろ!」てなことを語ったりします。まぁ、小説の時代背景を書くのは大事なことかもしれませんが、正直うんざりしますね、私は。美女らしき女性も数人以上登場するのですが、書き込みが浅いのでそれほど魅力的な存在にまで至りません。後述する話とカブりますが民放刑事ドラマの脚本かいや、てな印象が強いです。友人、知人にこの小説イケてるよ、面白いよ、ぜひ読んでみて! と自信を持って推挙できるものでは全くありません。もし、推挙したら「お前、こんな小説がオモロイと思ってんの? アホちゃうか!」って馬鹿にされることがミエミエです(苦笑大幅に脚色したらNHKのドラマの原作になりえるとは思いますが、小説の雰囲気を生かすなら、残すなら民放の単発ニ時間ドラマがお似合いですね。あ~~~、続編の「ソトゴト 梟が目覚めるとき」(祥伝社)の古本も購入済みだから、これもちゃんと読みますよ(笑最近買った古本 原尞(私立探偵沢崎シリーズ ハヤカワ書房)と森詠「ソトゴト 梟が目覚めるとき」(祥伝社文庫)
2023/07/03
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ひょんな経緯から「シャルドネ。」さんのブログを数年ぶりに訪れたら、一ヶ月くらい前の記事に文藝春秋赤報隊事件スクープの衝撃がありました。あ~~~、「シャルドネ。」さんにはこのブログ開設当初の20年近く前に何度かコメントをいただいております。「赤報隊事件」の詳細は以下のwiki.を参照下さい。世間的に、一般的に一番記憶にある衝撃的な事件は1987年(昭和62年)5月3日(日曜日)に発生した「朝日新聞阪神支局襲撃事件」でしょう。赤報隊事件多分4~5年前だと思いますが、alex99さんから「貴方は赤報隊事件の関係者じゃないですか?」と言われことがありますな(苦笑)。あ~~~、勿論冗談でですよ。私は事件現場付近に多少土地勘があるもんで。で、、、文春オンラインの関連記事は↓朝日襲撃「赤報隊」の新事実 リクルートから新右翼のドンに資金提供1億円文藝春秋の公式サイトの関連記事は↓。15行程度だけ無料で読めます。朝日襲撃「赤報隊」の正体特集記事が載ってる文藝春秋6月号はamazonで1000円弱で買えますが、来週会社帰りに本屋にこの雑誌があれば立ち読みしようかな(コレコレ)。1000円は高いです。「シャルドネ。」さんの記事にはこの記事が何頁あるか書いてないのでアレですが、書店員の立ち読み妨害プレッシャがほとんどない店だからじっくり読むことは可能です。私の興味さえ続けば・・・。
2023/06/17
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ネットオフで実質80円くらいで買った単行本の原寮「さらば長き眠り」をさきほど読了しました。東京在住時の15年ほど前に既読ですが、「追悼」の思いで再読しました。単行本なので大きくてかさばるし重いのですが、通勤用のバッグに入れてJR車中でも読みました。原寮の小説は1988年 - 『そして夜は甦る』1989年 - 『私が殺した少女』1990年 - 『天使たちの探偵』 ※短編小説集1995年 - 『さらば長き眠り』2005年 - 『愚か者死すべし』2018年 - 『それまでの明日』の6作で、長編小説の5作は全てここ半年くらいの間に読みました。遺作の「それまでの明日」以外は全て再読です。私の評価では第四作のこの小説「さらば長き眠り」の出来が一番良いように思います。先日記事に書いた「私が殺した少女」のような無理筋などんでん返しはなく、全6作の中では最も緻密な構成、プロットだと思います。「どんでん返し」的な結末はこの小説にもあるのですが、無理筋ではありません。あ~~、そうきたか!と納得できる範囲内です(笑)。私にはかなり面白い小説ですた。短編集「天使たちの探偵」も既読ですが今回は古本を新たに購入していません。ネットオフやメルカリで探して再読しようかな~~。「さらば長き眠り」の問題点は主人公の私立探偵・沢崎に小説を通じて絡む魅力的な女性がいないことだけです(苦笑早川書房の公式サイト、Hayakawa Online↓https://www.hayakawa-online.co.jp/shopdetail/000000002599/author_HAgyo_HA_5945/page1/disp_pc/から小説の説明文を引用させてもらいます。--------------------------------------------------------四〇〇日ぶりに東京に帰ってきた沢崎を待っていたのは浮浪者の男だった。男の導きで、沢崎は元高校野球選手からの調査を請け負う。十一年前、八百長試合の誘いがあったのが発端で彼の義姉が自殺した真相を突き止めてくれというが……沢崎シリーズ第一期完結の渾身の大作。--------------------------------------------------------高校野球の八百長が絡んだ話なので、NHKにしろ朝日新聞系にしろ毎日新聞系にしろTV局がドラマ化するのは望み薄ですが、45分×7話~10話くらいのドラマにするには好素材だと思うんですけどね~~。まぁ、そういう形式でのドラマ化なら小説の内容の渋さから考えて事実上NHKしか可能性はないんだけど・・・。NHKは高校野球放送利権を手放す覚悟でこの小説をドラマ化する気概があれば、受信料をもう少し気持ちよく支払ってやってもええわ(苦笑小説では沢崎の年齢は40~50歳くらいの設定だと思います。沢崎を演じられる俳優って誰かおるかいな~~?。ハードボイルドなセリフを吐いて滑稽にならない男、似合う男。冷静沈着でヤクザの脅しにも警察の圧力にも弁護士の詭弁にも屈しないタフガイ。頭は相当に良い。安アパートでの一人暮らしでヘビースモーカー。調査で出会う老齢から小娘までの女性に警戒心や反感を持たれにくい、喜んで情報提供してもらえる魅力を有する男。暴漢に襲われても決してやられっぱなしではないファイターでもある。なかなか思い浮かばないね~~、そんな役がピタっとはまる役者。。。誰かいます?>ひよこさん吉川晃司ではちょっと年食い過ぎだし、カッコ良すぎです。新宿の古いビルの小汚い事務所の一人しか所員がいない探偵なので、少しくたびれた感じも必須ですから。
2023/06/12
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今日会社帰りのJR車中で読了しますた。「私が殺した少女」というタイトルの「私」には多重の意味があるんだろうと思いますが、第一には「誘拐犯に身代金を手渡しする役目」を担った主人公の私立探偵・沢崎がレストランの駐車場で犯人?に襲われて身代金をむざむざ奪われたあげくに、誘拐された天才バイオリニストの少女が無惨な死体で発見された。探偵沢崎は少女の死に責任があると少女の親族や警察から非難され、自身もその責を十分重く感じている、てな展開が小説の前半100頁くらいの話かな~~、てな印象を持ちました。で、原寮の小説「愚か者死すべし」(今年の正月に再読)や「それまでの明日」(遺作、今年1月に読了)でも感じたことだけど、小説の最後の30~50頁くらいでバタバタと「どんでん返し」風の展開をするが、正直、ちょっとどうなの?って思いますな。ハードボイルド小説だけど、犯人探しのミステリー小説でもあるわけだから、そういう展開が小説の作法なのかもしらんけど、その「どんでん返し」はちょっと無理筋な話と私には読めます。15年ほど前に読んだ小説で内容を完璧に忘却してるから、「あ~~~、犯人は○○なんだよな~~」てなことは全くなかったのですが、さすがに話に無理がありすぎます(苦笑犯人探しに繋がる伏線がないわけではないのでしょうが、私がボーーーと読んでる範囲では、ちょっとおかしい、理解しづらい事がおきても、そこへの探偵沢崎の言及はないし警察もなぜかそこに触れない。厳密に読み込んでいくと、結末との矛盾点がそこかしこに放置されたままになってるような気もします。勿論、私がボーーーっと読んでるからなのかもしれませんが・・・(オイオイまぁ、文章そのもののキレは結構あるし、全体的なプロットは悪くないと思います。沢崎のセリフ、内心の声は後の作ほどには臭くない。イキな文章も結構ちりばめてあります。そこらあたりを評価されての「直木賞受賞」なのかなと思います。結構、クソミソに書いてますが、デビュー作「そして夜は蘇る」第四作(長編としては第三作)の「さらば長き眠り」を次に再読するつもりです(苦笑)。ネット(たしか駿河屋ネットオフ)で古本買う時に、この本は文庫本がなく単行本が100円くらいと安いので買いました。だから、通勤時には読めないな~~(苦笑デビュー作「そして夜は蘇る」は最近再読済みでした(オイオイ(関連記事)最近買った古本 原尞(私立探偵沢崎シリーズ ハヤカワ書房)と森詠「ソトゴト 梟が目覚めるとき」(祥伝社文庫)故原寮氏のお兄さん経営の鳥栖市のジャズ喫茶「Coltrane Coltrane」の店内にアルバムジャケットが何枚か飾ってあったTenor Sax PlayerのJoe Hendersonのアルバムから一枚抽出しました↓。"Inner Urge"(Blue Note)。このアルバム、私も持ってます(笑)。お気に入りの一枚です。。。"Joe Henderson - Inner Urge""鳥栖市出身の直木賞作家 原寮さん死去 本格ハードボイルド作家として活躍【佐賀県】 (23/05/10 18:16)"
2023/06/07
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5月4日に亡くなったハードボイルド小説家の原寮氏を偲んで、彼の第二作で第102回直木賞受賞作である「私が殺した少女」を昨夜から再読し始めました。初読は東京在住時の15年くらい前なので、小説の内容は全く記憶なし。だから、楽しめます。今夕までに420頁ほどある小説の120頁くらいまで読み進みました。今のところ、かなり面白いです。話のプロットはかなり良いと思います。文章のキレもいいと思います。後年の作のように「少しくどい、ちょっと臭い、ざーとらしい(わざとらしい)セリフ」を私立探偵・沢崎は吐きません。ハードボイルド小説の王道の矜持を維持しているように読めます。まぁ、第二作でセリフが臭くなったらダメダメだし、それではさすがに「直木賞」はゲットできんでしょうな。ちょっと偉そうな物言い過ぎたかな・・・(苦笑
2023/06/04
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昨日ネットでたまたま知ったのですが、ハードボイルド小説家、直木賞受賞者で元フリージャズ・ピアニストの原尞氏が5月4日に福岡県内の病院で亡くなったとのこと。享年76歳。合掌。早川書房の公式サイトには以下の「お知らせ」が載ってました。【訃報】原尞氏逝去のお知らせ (2023/05/10)日経新聞のWebSiteにも訃報が載っているので、ペーパーの日経新聞の訃報欄を見逃していたようです。https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUF1033Y0Q3A510C2000000/原尞氏(画像は上記記事から借用しました)第4作「愚か者死すべし」(2004年)から14年ぶりに発表した長編第5作「それまでの明日」を読んだ感想を今年の1月に最近読んだ単行本 原尞「それまでの明日」(早川書房)に書きました。その中の一部をここに再掲します。-------------------------------------------------(前略)で、一番気になったのは最後の最後で、東日本大震災絡みの話をぶっこんできたこと。私はNHKの朝ドラ「半分、青い。」でクソ脚本家の北川悦吏子がこの大震災を非常に軽い思いつきネタで『利用』したことに激怒した記憶があるのですが、そのトラウマを少し思い出しました。原寮は寡作で、前作の「愚か者死すべし」を刊行したのが2004年11月、今作の「それまでの明日」を刊行したのが2018年3月です。14年のほどのブランクがあり、原寮は現在76歳か77歳くらい。過去の経緯をみれば次作が刊行される可能性はかなり低いでしょうよ。そういう状況なのに、東日本大震災に絡んだ話をぶっこんでくるのは、如何なものかと正直思います。原寮は今作の最後の話を引き継いだ次作を死ぬまでに完成させる覚悟はあるのか? と彼本人に問いたい気分ですな。。。(後略)-------------------------------------------------私は『原寮は今作の最後の話を引き継いだ次作を死ぬまでに完成させる覚悟』があるのだと期待していましたが、残念ながら病気には勝てなかったようです。残念です。合掌。
2023/05/24
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森詠の祥伝社文庫「ソトゴト 梟が目覚めるとき」を2023/01/28の記事↓に古本で購入したことを書きました。この小説は「ソトゴト 公安刑事」の次の次の次の小節です。なので、次の小説や次の次の小節を読まないと「梟が目覚めるとき」を読めません。まぁ読んでもいいんだけど、話の時系列がおかしくなるので、他のソトゴトシリーズ小説を読んだ際に後悔必至なので・・・(苦笑最近買った古本 原尞(私立探偵沢崎シリーズ ハヤカワ書房)と森詠「ソトゴト 梟が目覚めるとき」(祥伝社文庫)ということで、以下の二冊を順次買いました。「ソトゴト 謀殺同盟」はつい最近ネットショップで古本を350円(送料込)ほどで購入しました。マイナンバーカードでゲットした2万円(PayPayポイント)を利用しますた(笑「ソトゴト 暗黒回路」はメルカリで購入しました。330円(送料込)でした。年度末なので仕事が結構忙しく、プライベートでも色々とやっかい事を抱えているので、落ち着いて小説を読む気分ではあまりありません(涙 まぁ、4月以降気持ちに余裕が生じたら読もうと思っております。てなこと書いてますが、、、厳しい現実から逃避するために、小説世界に逃げ込む可能性を否定できません(苦笑ソトゴト 謀殺同盟発売日:2020/06/12人質を奪還せよ!公安の作業班が壊滅、要員1名が拉致される―タイムリミットは72時間、猪狩に特命が下る。ニューヒーロー誕生!公安刑事・猪狩誠人シリーズ第二弾 「これは戦争だ!」爆弾、大型車による強襲、銃撃等、容赦ない攻撃を受け、公安警察の一班が壊滅。公安機動捜査隊の猪狩誠人には、人質奪還の特命が下る。猪狩と縁ある飯島舞衣警部補が拉致されたのだ。当該班の携わる事案は保秘とされ、情報は皆無。テロの目的は?官邸がひた隠す国家機密とは?猪狩らは手探りで捜査に挑むが、人質救出のタイムリミットが迫る!ソトゴト 暗黒回路発売日:2021/03/12公安刑事、暁に死す!覚せい剤製造工場、そして中国船籍の貨物船が爆発、炎上。”北”及び”中共”に絡む大物工作員の名が浮かび……三浦半島の海岸に建つ洋館が爆発炎上!焼跡からは射殺体三つと多数の化学薬品が――。現場は覚せい剤製造工場と見られ、麻薬密売等、北朝鮮の外貨獲得を担う機関〝39号室〟との関連も浮かぶ。警察庁警備局所属となった猪狩誠人が捜査本部に出向すると、県警外事課の一色巡査から〝コントラ〟という謎の組織の名を聞かされる。さらなる情報を約した一色だったが……。公安刑事・猪狩誠人シリーズ第三弾。ソトゴト 梟が目覚めるとき発売日: 2021/11/12東京五輪の陰で密かに進行していた――日本、壊滅の危機!警視庁外事課が、北朝鮮浸透工作員の摘発に動き出す!六年前、北朝鮮工作員と目され、公安のSでもあった男、古三沢が糸魚川市内で自死を装って殺された。猪狩誠人が公安に移る契機ともなった事件だった。新潟県警の協力を得、再捜査を進める猪狩は、北工作員の新たな蠢動を嗅ぎつける。それは、五輪開催に固執する官邸を揺るがす衝撃の情報だった。さらに韓国を本拠とする新興宗教の影もちらつき、事態は混沌へと向かう!
2023/02/26
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2023/01/28の記事に書いた原寮の古本のうち、彼の処女作「そして夜は甦る」を読みました。10数年前に読んだ本ですが本の内容を完全に忘れているのでネタバレの心配は皆無でした(苦笑早川書房による本の紹介・説明は↓>西新宿の高層ビル街のはずれに事務所を構える私立探偵沢崎は、ひょんなことから、行方不明となったルポライターの調査に乗り出すことに――そして事件は過去の東京都知事狙撃事件の全貌へと繋がっていく……。いきのいい会話と緊密なプロット。レイモンド・チャンドラーに捧げられた記念すべき長篇デビュー作。引用元」https://www.hayakawa-online.co.jp/product/books/20501.html石原慎太郎前都知事と石原裕次郎をモデルにしたと思われる都知事とその弟の映画人・俳優の兄弟が登場します。文章にあまり面白みのない森詠の「ソトゴト 公安刑事」(祥伝社文庫)の次に読んだ小説だから余計にそう感じた面は否定できないが、原寮の処女作は50~100頁くらいまでは快調に読み進めました。私立探偵沢崎の語る言葉のハードボイルド感が心地よいです。ですが、この小説は約400頁ほどあるので、一気に読み進めるボリュームではありません。100頁過ぎてから数10頁読んで何日か間が空いて次を読むてなことになると、話がよく分からなくなります。登場人物が結構多いし、事件の背景もかなりややこしい(苦笑誰と誰が恋愛関係で誰と誰の利害関係がどう衝突してるか等などが頭の中にきっちり整理できてないと、話の進展を理解しづらいです。まぁ、私はミステリーの謎解きにあまり興味はなく、沢崎の語る言葉、依頼人の女性や癖のある刑事やヤクザとの絡み、会話の面白さ、キレ、ハードボイルドが好きで小説を読んでるので、最後まで読みました。文章のキレは最新作の「それまでの明日」よりも数段上のように感じます。あ~~、amazonのユーザーレビューでも私と同じようなことを書いてる人がいましたな。例えば、サリナ氏の↓>一気に読めれば良いが数回に分けて読まないとならない自分には人物が複雑に絡みあいながら登場してくるので、途中から誰が誰だか分からなくなった。残念。この小説と無関係ですが松田優作のTVドラマ「探偵物語」で魅力的な悪女を演じた中島ゆたかさんの画像を貼っておきましょう。原寮の書く探偵沢崎シリーズにはこういう色っぽいシーンはほぼ全く登場しません。まぁ、登場しない方がいいと思いますが、魅力的な女性の存在自体は必須ですな。松田優作主演のTVドラマ「探偵物語 第02話」での魅力的な中島ゆたかさん演じる悪女中島ゆたかさんのスクリーンショット画像のソースは以下のyoutube動画です。"探偵物語 第02話[公式]"写真集の画像も載せておきます。
2023/02/10
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会社帰りに立ち寄った古本屋で買った新書です。250円とちと高いです。井上章一氏の本は「新書大賞2016」(中央公論新社主催)第1位に選ばれた「京都嫌い」(朝日新書)も以前古本で買って読みました。井上氏の略歴をwikipediaから抜粋引用すると、>井上 章一(いのうえ しょういち、1955年1月13日 - )は、日本の建築史家、風俗史研究者、国際日本文化研究センター所長・教授。>来歴>1955年、京都市生まれ。洛星高校、京都大学工学部建築学科卒業、同大学院修士課程修了。>京都大学人文科学研究所助手、国際日本文化研究センター助教授を経て、同教授。2013年から2016年まで副所長。2019年11月27日、小松和彦所長の任期満了に伴い、国際日本文化研究センター所長に選出された。任期は2020年4月1日から4年[1]。社団法人現代風俗研究会の中心的存在である[要出典]。のとおり。洛星高校は京都の名門私立高ですね。私でも知ってますわ。で、今回買った本の内容は幻冬舎の以下のサイトを参照下さい。https://www.gentosha.jp/series/osakateki私がこの本を買った90%くらいの動機、理由は「第四章 美しい人は阪急神戸線沿線に」を読みたかったからです。他の章の内容には正直それほど興味がありません。この本は新品同様にきれいだからか「立ち読みできない措置」(本を紙テープで封印)がされており、立ち読み不可能でした(涙さきほど、「第四章」だけ読んでみました。他の章は放置プレイになるかもしれません。で、、、第四章の内容はまぁ想定内のものでした。えっ、そうなん。まさか。いやいや、それはちゃうんとちゃうの。井上先生、アタオカじゃない! ってものは皆無でした。つまんねぇ~なぁ~~(コレコレ内容は本を買って読んでいただくとして、少しだけ文章の内容に絡めて書きます。この本によれば、ファッション雑誌の読者モデルを輩出している人数での大学ランキング(2007年版、データ古すぎじゃねぇ)での関西の上位校は5位 神戸松蔭女子学院8位 神戸女学院9位 甲南女子大だそうです。井上教授は私とほぼ同世代です。彼はこの本のP96で以下のように書いています。>同校に美人のつどうことは、関西でも伝説化されていた。南女(なんじょ)の愛称とともに、しばしば噂の的となったものである。私も学生時代から、あこがれをいだいてきた。 注)同校=甲南女子大学率直なもの言いをされる大学教授ですね(苦笑私は阪神間生まれ、育ちですが、大学時代は九州在住だったので松蔭の娘(子、以下同様)とも女学院の娘とも南女の娘ともつきあったことはありませぬ。ただ、当時噂で聞いていたのは、「南女の授業(講義)が終わる時間帯になると正門前にはポルシェやBMWやベンツやフェアレディ(日産)などの高級車がずらりと並んで、GF(ガールフレンド 死語か?)が出てくるのを待っているアホボン(注 阿呆なボンボン(金持ちのドラ息子))がたむろしている」てなものでした。実際にどうだったかは知りませんが、それに近い状況は多分現実に存在してたんだろうと推察します(苦笑正直なところ、私が憧れを多少なりとも抱くのは神戸女学院大学の女子だけですね。半世紀くらい前には東京の東京女子大学や日本女子大学はかなり受験偏差値が高かった記憶があるが、今は見る影もない状態だったように記憶します。女子大の人気が全く消滅してしまったからでしょうね。神戸女学院高校で優秀な娘(子)は国立大学に進学するケースが結構多かったように記憶します。もちろん、優秀だけど親が大学も神戸女学院への進学しか許さないケースもあったかもしれません。ただ、東京だと御茶ノ水女子大があり、関西では奈良女子大があるから、自宅外通学はご法度というややこしい親以外は、そういう選択肢もありました。そういう観点からは神戸女学院大学の受験偏差値が特段高いものではなかったように記憶します。しかしながら、松蔭や甲南女子よりはワンランク以上受験偏差値が高かったことは間違いところでしょう。松蔭や南女の卒業生をディスる意図は全くないのですが、松蔭はケ○いオンナ、南女は金がかかりすぎるオンナ、てな風評が関西在住の友人連中になかったとは言えません(コレコレあ~~、小学校の同期生では土地持ちの富裕層の娘で成績優秀だった子が神戸女学院中学に一人進学しました。町医者の娘で成績優秀だった子は小林聖心中学に進学しました。この子は今で言うCool Beautyだった(小学生でCool Beautyも何もないんだけど・・・)ので、私は結構好きでした(笑あ~~~~、社会人になってから仕事で関係のある、お世話になってる大学教授の主催する婚活パーティーに出席させられて、その後短期間つきあった女性は神戸女学院大学卒でした。記憶が曖昧ですが卒業後大阪大学大学院の修士課程に進学して修了してた女性だったと思います。大学院ではなく研究生だったかもしれません。親は○○市在住の中小企業の社長さんだったような気がします。彼女はつきあってた時期、ある国立研究機関の司書だったように記憶します。この女性は美女というわけではないが、非常に知的で会話もウイットに富んだもの、極めて魅力的な方でした。残念ながら縁がなかったので、結婚には至りませんでした。デート時の食事代の御礼か何かで彼女にもらった英国製のウイスキー用スキットル(フラスコ)は今でも持っております。。。婚活時にも大酒飲みを公言してたんですね。バカですね(苦笑
2023/02/02
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記事タイトルと無関係な話から、、、先日の夜、民放BSで映画「たそがれ清兵衛」を放送していたので途中から観ました。DVDレンタルで観たり、そのコピー版(PC内に保存しているISOファイル)で観たり、TVの放送で観たりで、既に5~6回は観てると思います(笑映画の感想は初見時に記事にしております↓。たそがれ清兵衛 2005/01/13上の記事でも書いておりますが、宮沢りえが素晴らしい。5ちゃんの実況板の住人のコメントにもあったが、武家の娘としての所作がさまになってて綺麗でした。同じく住人のコメントに「この頃の宮沢りえが一番魅力的だな~~。最近は痩せすぎ。」ってのがありました。最近の宮沢りえさんをよく知りませんが(オイオイ)、たしかにこの映画の頃は痩せすぎではなくちょうどいい塩梅だと思いますな。で、昨日ブログのアクセス記録を見ると、桜井センリ 2005/01/15に10アクセスほどありました。映画「たそがれ清兵衛」は最後に出演者がエンドロール(テロップ)で流れるのですが、突然「桜井センリ」の名前が出てくるので、初見時私はビックリしました。だから、上記の2005/01/15の記事を書いたんですね。この記事へのアクセスは先日のTV放送で出演者に「桜井センリ」の名前を見つけてビックリした人が日本中で1000人くらいいて、その内の1%くらいの人がネット検索したからでしょうね、多分。話が飛びますが、2/2(木)18:15からBS日テレで仲代達矢主演の「雲霧仁左衛門」が放送されます。翌週は同じ時間帯に仲代達矢主演の「闇の狩人」も放送されます。原作はどちらも池波正太郎先生の名作時代小説で、監督は五社英雄。7~8年前から数年前までにNHK-BSでシーズン5まで放送された中井貴一主演のTVドラマ「雲霧仁左衛門」も良かったのですが、やはり仲代達矢の凄み・貫禄・怖さ・重み・存在感に比べると中井貴一では力不足の感が拭えない(コレコレ七化けのお千代役は上記映画では岩下志麻さん、NHK-BSのドラマでは内山理名さん。内山さんもめっちゃ魅力的だったのですが、岩下さん演じるお千代と比べると小娘感が結構あります。てなことを偉そうに書いていますが、映画の方をちゃんと観た記憶がありません。若い頃にTVで観たような気もしますがほとんど覚えていません。上で書いたことは、ネットの映画評やTV評の受け売りですな(オイオイあ~~~、映画は二系統で録画予約済みです。民放はCMが挟まってウザイので、できればNHK-BSでも放送してもらいたいなぁ。(閑話休題)先日車で近所の古本屋(ブックオフではありません)に行きました。駐車場は車が10台以上停められる規模の店ですから、それなりに本の数は多いです。ただ、どっちかというと商売はゲームソフト関連の中古品がメインのような気がします。文庫本コーナーには売れ筋作家のものは同じ本が10冊以上ならんでるのすが、マイナーな作家のものは数少ない。この店に行ったは、森詠の「ソトゴト」シリーズの続編や原寮の本がないかいな?と思ったからです。結果、森詠の本は「日本朝鮮戦争」他や時代小説が10冊以上ありましたが、「ソトゴト」シリーズは皆無。原寮は予想どおり一冊もなしでした。こりゃ~ネット通販で買うしかないなと決断。先日ヤフーショッピングのポイント増額デイ(5のつく日)にJAZZの中古CD4枚と併せて送料無料になる3000円をギリギリ超過する金額のまとめ買いをしました。原寮のは東京在住時に既読ですが、森詠の「ソトゴト」シリーズが既読の初作から二冊とんだ「梟が目覚めるとき」(4作目)しか手に入ってない(同時購入です)ので、読み始められない(二作飛ぶと話がつながらないため)ので、ツナギのため購入しました。安いし・・・。購入価格は以下のとおり。20%のポイント還元があるので、実質価格はこの価格の八掛けです。。。原寮 そして夜は甦る 139円原寮 私が殺した少女 171円(直木賞受賞作)原寮 さらば長き眠り 90円(この本だけ単行本)森詠 ソトゴト 梟が目覚めるとき 139円原寮の本は古いので若干日焼けしてる感がありますが、読むのに全く関係ないし安いので無問題です。森詠の本は比較的新しい小説なのでキレイでした。で、さきほどソトゴトの三作目「暗黒回路」をメルカリで購入しました。350円(送料込)ほどでした。う~~~ん。二作目の「謀殺同盟」も探さなきゃ!
2023/01/28
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半年 一年以上前に古本屋で買った文庫本です。値段は100円でした。。この金・土・日で読みました。原寮の「それまでの明日」を読了したので、何か警察小説でも読みたいなぁ、と思ったので。「ソトゴト」というのは公安の外事課(いわゆる外事警察)を意味する隠語です。まんまの訓読みですけどね。同じく隠語で公安のことは「ハム」ですね。こちらは「公」の漢字を分解したものですな。私は警察小説を特別好むわけではないですが、高村薫の合田刑事シリーズのうち、「マークスの山」、「照柿」、「レディ・ジョーカー」は読みました。横山秀夫の警察小説、ミステリーは多分10冊くらいは読んでると思います。「64」も読みました。久間十義の「刑事たちの夏」の単行本は今でも本棚にあります。内容は全く記憶なしですけど。TVドラマや警察小説では捜査一課や同二課あたりの刑事から「公安」は忌み嫌われており、とにかく「公安」は保秘ばかりで捜一や捜二には全く情報を開示せず秘密裏に行動し、捜査の邪魔ばかりする存在として扱われることが多いような気がします。公安警察の詳細を何も知りませんが、いくつかの所轄警察署の警備課には仕事の関係で挨拶周りに出向いたことはあります。30~40年前のことなので警備課の主なターゲットは過激派なのかな、との印象を持ちました。外事警察(公安の外事課)絡みの小説を何か読んだ記憶があるのですが、著者や本の名前を思い出せません。TVドラマでは2009年にNHK地上波の土曜ドラマ「外事警察」(原作は麻生幾)が放送されました。さきほど、TV録画用HDDを確認したところ、全6話のうち最終話の第六話以外は録画が残っていました。最終話はミスって消してしまったようです(涙)。ドラマ自体は観た記憶があります。NHKの公式サイトは以下です。土曜ドラマ 「外事警察」 住本健司(渡部篤郎) 下村愛子(石田ゆり子) 松沢陽菜(尾野真千子) 五十嵐彩音(片岡礼子) 金沢涼雅(北見敏之) 久野秀真(滝藤賢一) 森永卓也(渋川清彦) 大友遥人(山本浩司) 久保田 岳(平 岳大) 倉田俊貴(遠藤憲一) 村松久美(余貴美子) 有賀正太郎(石橋 凌)警視庁公安部外事4課の住本刑事を演じた渡部篤郎は素晴らしかったと思います。公安刑事の凄み、恐ろしさ、非情さ、冷酷さをリアルな感じ(本物の刑事知らんけど・・・、違うな、所轄の警備課刑事に会ったことはあるな )で演じていましたな。後に映画化されたと思いますが、正直TVドラマ版の方が出来は良かったと記憶します。で、、、前フリ長すぎなので、本題の小説の短い感想文です。その前に、祥伝社のwebsite↓から小説の内容、キャッチコピーを以下にコピペします。https://www.sun.s-book.net/slib/slib_detail?isbn=9784396343828--------------------------------------十五年前、目の前で幼なじみの少女亜美は、北の工作員に拉致された。声を上げることすら出来ず心に傷を負った少年は、警官となった――。猪狩誠人は新潟県警の新人巡査。自殺事案で鋭い観察眼を見せ、刑事として将来を嘱望されるように。しかし突然、異動辞令が下る。所属、経歴全てが秘匿される公安警察の闇の中で、誠人が目にするものとは?新警察シリーズ開幕。--------------------------------------※小説の内容部分は(2023/01/17 12:57)に追記しました。原寮の「それまでの明日」を読んだ後だからだと思いますが、文章は面白みがほとんどない。森詠は小説発表時点で80歳近いから、キレのいい文章を書くのは難しいのかもしれません。というか、森詠の小説を一冊くらいは読んだ記憶があったのですが、wikipedia記載の彼の小説リストを見る限り、ピンと来るものはありませぬ。だから森詠の名前だけ知っていって、何か小説を読んだ気分になっていただけでしょう(苦笑だから、彼の文体が年齢に応じてキレを失ってきたのか、最初からそういう文体なのかを判断する資格、知識は私には皆無です(オイオイで、小説の内容は結構面白かったです。この小説では主人公は最初は所轄の交番勤務(地域課勤務)で、そこからあれやこれやあって小説の終盤で警察庁警備局外事課直属の公安捜査機動隊の刑事、捜査員の辞令を受け、職務遂行し始めた時点で小説は終わります。こりゃ~、続編(amazonでチラ見したら3篇くらい刊行されてるようです)を読まなしゃーないがな、と思っています。だけど、新品は700~800円と高価(笑)なので、今度ブックオフで古本を探しましょう(笑忘れてた。この小説にはかなりの美女二人が登場します。一人は主人公と警察学校同期の帰国子女で、主人公にぞっこんです。もう一人は公安の女性刑事です。ベタな展開ですが、やはり美女が出てこないと話が味気ないから、私としては大歓迎ですね。。。
2023/01/16
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小説の紹介というか概要というか、本を手に取った人に買わせるためのキャッチコピー的なものは以下です。早川書房のサイトからコピペしました。---------------- コピペ開始 -----------------11月初旬のある日、渡辺探偵事務所の沢崎のもとを望月皓一と名乗る紳士が訪れた。消費者金融で支店長を務める彼は、融資が内定している赤坂の料亭の女将の身辺調査を依頼し、内々のことなのでけっして会社や自宅へは連絡しないようにと言い残し去っていった。沢崎が調べると女将は六月に癌で亡くなっていた。顔立ちのよく似た妹が跡を継いでいるというが、調査の対象は女将なのか、それとも妹か? しかし、当の依頼人が忽然と姿を消し、いつしか沢崎は金融絡みの事件の渦中に。切れのいい文章と機知にとんだ会話。時代がどれだけ変わろうと、この男だけは変わらない。14年もの歳月を費やして遂に完成した、チャンドラーの『長いお別れ』に比肩する渾身の一作。--------------- コピペ終了 ------------------コピペ元:https://www.hayakawa-online.co.jp/shopdetail/000000013841/読んでる途中で「なんじゃこりゃー、古本屋で250円で買ったから破り捨てはせんけど、新品で1800円(税別)で買ってたら、早川書房の社長にクレーム電話するぞ!」てな感情は湧かなかったので、駄作、凡作ではないと思います。だけど他人にお薦めできるほどのもんでもないでしょう、てなところが正直な印象ですね。これでは読書感想文(笑)になってないので、感想を書こうとしましたが、前作の感想とほぼ全く同じだったので、正月に読んだ文庫本 原尞「愚か者死すべし」(ハヤカワ文庫)の文章を抜粋して以下に再掲しておきます。>私が原寮の小説を読むのは探偵沢崎のハードボイルド?な生き方と洒落たセリフ(口に出すもの、脳内(内心)に留まるもの、全て)が好きだからです。一言で言えば小説の雰囲気が好きだからで、犯罪の謎解きなどどうでもいいとも言える(苦笑>そういう面では、この小説は結構面白かったです。ただ、犯罪の動機がどうしても弱いような気がするし、「後出しジャンケン」の印象を拭えません。最後の方でバタバタと話が展開するが、少し安っぽい展開で、詳細に分析すれば不合理、矛盾、エビデンス不足を抱えているような気がしないでもない。上記の「探偵沢崎のハードボイルド?な生き方と洒落たセリフ・・・」については、読む人によっては臭い、わざとらしい、ワンパターン、マンネリ、鼻につく、てな感じで好きになれないかもしれません。まぁ、この本を買う人、読む人は原寮の過去の作品を読んでる人が多いような気がするので、肌が合わない人は少ないのかな、とは思います。最大の問題は、この小説に魅力的な美女、年齢としては30~40歳くらいの魅力的な女盛りの美女が登場しないことです。老舗料亭の先代女将で非常に魅力的な女性が登場(過去形で)するのですが、既に故人で探偵・沢崎よりも20~30歳くらい年長なので、沢崎とのリアルな絡みは全くなし(苦笑今回も上記と同様に>最後の方でバタバタと話が展開するが、少し安っぽい展開で、・・・で、前作以上に非現実的なストーリーで、さすがにこれはないよな、てな気もします。で、一番気になったのは最後の最後で、東日本大震災絡みの話をぶっこんできたこと。私はNHKの朝ドラ「半分、青い。」でクソ脚本家の北川悦吏子がこの大震災を非常に軽い思いつきネタで『利用』したことに激怒した記憶があるのですが、そのトラウマを少し思い出しました。原寮は寡作で、前作の「愚か者死すべし」を刊行したのが2004年11月、今作の「それまでの明日」を刊行したのが2018年3月です。14年のほどのブランクがあり、原寮は現在76歳か77歳くらい。過去の経緯をみれば次作が刊行される可能性はかなり低いでしょうよ。そういう状況なのに、東日本大震災に絡んだ話をぶっこんでくるのは、如何なものかと正直思います。原寮は今作の最後の話を引き継いだ次作を死ぬまでに完成させる覚悟はあるのか? と彼本人に問いたい気分ですな。。。【2023/01/12 00:15追記】早川書房の公式サイトを見ていたら、お知らせ 『それまでの明日』文庫化記念 伝説の作家・原尞のすべて (2020/09/02)https://www.hayakawa-online.co.jp/new/2020-09-02-162954.htmlてのがありました。興味深い記載があったので、そこだけ以下に引用させてもらいます。--------------- 引用開始 -----------------その7「かつては黒澤組にいたことも」黒澤作品に日本語字幕をつける仕事や、脚本修行をしていたという原尞。そのためか映像へのこだわりは人一倍強く、これまで何度となくあった沢崎シリーズ映像化の話はいずれも実現していない。黒澤明が監督するのならばいいというのだが。--------------- 引用終了 -----------------引用元:上記に同じ"これまで何度となくあった沢崎シリーズ映像化の話はいずれも実現していない。黒澤明が監督するのならばいいというのだが。"黒澤明が監督するなら云々、というとこは横に置いといて(笑)、『これまで何度となくあった沢崎シリーズ映像化の話』については、まぁあるかもしれないな、というくらいの感想です。極めてアバウトな企画段階で作家の意向、早川書房の意向、方針を打診するコンタクトはあっただろうことは誰も否定できんでしょうね。で、、、以前の記事で書いたように、原寮の小説の映画化がほんとに成されるかといえば、なかなか難しいように推察します。だって、「原寮」なんてハードボイルド小説ファン、ミステリー小説ファン以外はほとんど知らないでしょう。ただ、志水辰夫の小説「行きずりの街」(新潮社)が映画化された例もありますな。wikipediaによれば、>2000年にテレビドラマ化され、2010年には映画化された。>1990年の日本冒険小説協会大賞を受賞し、1992年度の「このミステリーがすごい!」で第1位に選出された。2006年からの2年間で発行部数を66万部まで伸ばした。とあります。TVドラマ(主人公は水谷豊が演じた)は観ていませんが、映画はレンタルDVDで観ました。酷かったです。主人公は仲村トオルが演じましたが、これが原作のイメージとかけ離れたボンクラに見えて、最後まで観るのが辛かった記憶があります。原作は映画が制作されるよりかなり前に既読でした。話が横道に逸れましたが、少なくとも「それまでの明日」を本気で映画化しようとするプロデューサーはおらんでしょうね。山師じゃない真っ当な実績あるプロデューサーなら・・・。直木賞受賞作の『私が殺した少女』(1989年)やデビュー作『そして夜は甦る』(1988年)、他の『天使たちの探偵』(1990年)、『さらば長き眠り』(1995年)は既読ですが、その内容を全く覚えてないので、それらが映画化向きの小説かどうか判断不能です。「直木賞受賞作」の看板は大きいから『私が殺した少女』については本気で映画化を考えたプロデューサー、監督がいたかもしれませんね。原寮の小説は映画化されても、多分酷い出来になる可能性が高いので、映像化するならNHK-BSで45分×5話又は6話くらいのドラマでお願いしたいです。「それまでの明日」はちょっと無理だろうけど(美人女優の出番がないので オイオイ)、「愚か者死すべし」なら実現可能性はゼロではないでしょう。
2023/01/11
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昨日の記事でも少し触れた小説ですが昨夜、原尞の「愚か者死すべし」を読み終わりました。十数年前の東京在住時に読んだ本なので読んだのは二回目ですが、前に読んだ際の記憶はほぼ完全に消失していたので、オチが途中で判ってしまうという最悪の展開にはなりませんでした(笑ただ、誘拐された旧華族の老資産家(92歳)が世界でもはやここにしか存在しないだろうという無声映画や古い映画のフィルムコレクターであることはなんとなく記憶と一致しました。小説では溝口健二監督の「街上のスケッチ」、伊藤大輔監督の「忠次郎日記 甲州殺陣篇」、伊丹万作監督の「国士無双」他約900本の映画フィルムの完全版が完璧な温度・湿度・防火環境で保管されているとの記述がありました。私は伊丹監督の「国士無双」は名前だけは知ってますし、溝口健二監督の名前を知ってますが、この映画のことは全く知りません。伊藤大輔監督は名前さえ知りません。文庫本の裏表紙に書かれた文章を以下に引用します。---------------------------------------------大晦日の朝、私立探偵・沢崎のもとを見知らぬ若い女、伊吹啓子が訪れた。銀行強盗を自首した父の無実を証明してほしいという。彼女を父親が拘留されている新宿署に送り届けた沢崎は、狙撃事件に遭遇してしまう。二発の銃声が轟き、一発は護送されていた啓子の父親に、もう一発は彼を庇おうとした刑事に命中した! 9年もの歳月をかけて完成した、新・沢崎シリーズ第一弾。巻末に書き下ろし掌篇「帰ってきた男」を収録。---------------------------------------------↑ https://www.hayakawa-online.co.jp/product/books/20912.html の商品詳細を引用で、一度読んだことのあるこの小説を再度買ったのは、2021年10月2日に書いた以下の記事原尞 「それまでの明日」(早川書房)が関係しています。新作の「それまでの明日」を買って放置してる状況だったので、古本屋で「愚か者死すべし」を見つけた際に新作を読む前の肩慣らしに前作を読んでおこうかいな、と思ったからです。まぁ、買ってからこの前作を読み始めるまでに約半年を要しておるんですけどね(苦笑以前の記事でも書きましたが、原尞の小説は全て読んでいます。エッセイ集は古本屋で見つけられないので読んでません。単行本の新品は高いので(苦笑2021/10/02の記事に書いた原尞のwikipedia情報を以下に再掲します。------------- Wiki.からの引用(一部編集含む)-------------原 尞(はら りょう、1946年12月18日 -)日本の推理作家。本名は原 孝。佐賀県鳥栖市生まれ。福岡県立福岡高等学校、九州大学文学部美学美術史科卒業。福岡高校の同期に医師の中村哲がいる。【経歴】大学卒業後上京。フリージャズ・ピアニストとして活動し、高木元輝や阿部薫らと共演した。1971年、日本幻野祭に高木元輝トリオのメンバーとして出演。このときの演奏は『幻野』のタイトルでレコード化されている。その後、帰郷して執筆に専念、1988年、西新宿に事務所を構える中年私立探偵・沢崎を主人公とした『そして夜は甦る』で作家デビュー。以下、省略【作品】長編小説 ・そして夜は甦る(1988年4月 早川書房) ・私が殺した少女(1989年10月 早川書房) ・さらば長き眠り(1995年1月 早川書房) ・愚か者死すべし(2004年11月 早川書房) ・それまでの明日(2018年3月 早川書房)短編集 ・天使たちの探偵(1990年4月 早川書房)エッセイ集 ・ミステリオーソ(1995年6月 早川書房) ※「ミステリオーソ」はモダンジャズ・ピアノの巨匠セロニアスモンク作曲の有名な曲-------------------------------------------------------------(以上は、wikipedia の記述を私が少し編集を加えて引用した文章)前述したように「愚か者死すべし」のストーリーをほぼ全く記憶していないくらいだから、それよりも前の作品については当然ストーリーは全く記憶なし。主人公の探偵・沢崎は「渡辺探偵事務所」の所長件唯一の探偵、要するに一人事務所です。渡辺というのは以前沢崎のパートナーだった探偵で沢崎よりも年長者。渡辺は7年前に亡くなっているが、事務所の名称・看板は渡辺のままという設定。渡辺が亡くなったのは事件絡みで前作か前前作でそのあたりが書かれていたような気もするが詳細不明です。前フリが異常に長くなったので、このあたりで小説の感想を少しだけ。私はこの手の小説をそれほど多く読んでるわけではなく、事件の謎解きや犯人(主犯)を推測することにあまり興味・関心はありません。複雑な事情が絡まった推理小説、探偵小説、ハードボイルド小説等はいくらでもあるんでしょが、私は細かいことを自分の脳内で整理して事件の全体像を把握する能力も気力もない。というか、そのあたりに関心がない。私が原寮の小説を読むのは探偵沢崎のハードボイルド?な生き方と洒落たセリフ(口に出すもの、脳内(内心)に留まるもの、全て)が好きだからです。一言で言えば小説の雰囲気が好きだからで、犯罪の謎解きなどどうでもいいとも言える(苦笑そういう面では、この小説は結構面白かったです。ただ、犯罪の動機がどうしても弱いような気がするし、「後出しジャンケン」の印象を拭えません。最後の方でバタバタと話が展開するが、少し安っぽい展開で、詳細に分析すれば不合理、矛盾、エビデンス不足を抱えているような気がしないでもない。まぁ、苦痛を感じずに最後まで読んだのだから、まぁまぁの出来の小説ではあるでしょう。amzonの書評で1点や2点を付けて酷評してる人(5点満点です)のコメントを少し読みましたが、的を射てると言わざるをえないコメントもありましたな。登場する女性に相変わらず魅力がない、人物の造り込みが浅い、てな酷評もありましたが、そういう面はあると思いますな、私も(苦笑メジャーな作家でなく、ベストセラーでもなく、アクションシーンも少なく、アッと驚くどんでん返しがあるわけもないこの小説に映画化の話が出てくる可能性はほぼゼロだと思います。ですが、映画のキャスティングは楽しいことなので、登場人物の中の二人の女性のキャスティングを試みました(笑------------------------------------------------伊吹啓子 依頼人 学生らしい 美女だとの記載は小説にはありません。ヤクザの親分の娘の娘。父は元ヤクザで親分の娘が抗争相手の組の銃弾で足が不自由になったのを契機に足を洗って、娘と結婚することを親分に許された。彼女は小説の中では重要人物ではないですが、小説の冒頭に登場するので観客を映画に引き込むためには重要な役割です。魅力的かつ演技が上手いことが要求される役です。ネットのタレントリストの20~24歳を調べた結果、私が知ってる女優さんの数は少なかったです(苦笑結果は、、、藤野涼子さん 22歳に決定。彼女はNHKのドラマ「腐女子、うっかりゲイに告る。」で観て依頼、お気に入りの女優さんの一人です。------------------------------------------------------------------------------------------------設楽祐実子 旧華族の老資産家の養女 不動産会社社長 三十代前半の美女彼女は小説の中では重要人物です。だけど、作家の人物造形がやや浅いので美女設定の割に魅力がやや薄い(苦笑。 だから、演じる女優のイメージを描きにくく、キャスティングは困難を極めます(笑。小説の中で彼女のプロフィルを書いた部分の一部を以下に引用します。>翌年に、設楽盈彦の二度目の妻----内縁関係だったが-----が大病し、彼女も看病を手伝っているうちにあえなく死亡した。八十三歳の設楽盈彦と二十四歳の彼女は、その"四十九日”がすむころには、"愛人関係"になっていた。やがて、設楽盈彦には彼女と結婚する意志がなく、子供をもうける気持ち-----あるいは能力----もないことがわかると、彼女が彼に抱いていると信じていた愛情もしだいに薄れていった。>一年後、彼女は音楽家を志している同世代の若者と恋におちて、・・・・※設楽盈彦は旧華族の老資産家引用元:原尞「愚か者死すべし」(ハヤカワ文庫) P260~P261とはいいつつ、彼女に魅力的な女優さんをキャストしないと映画が大コケするのは確実だから、真剣に考えましょう。ネットのタレントリストの33~36歳を調べた結果、女優さんは木村文乃さん 35歳に決定。「沢尻エリカさま 36歳」も候補にあげたのですが現実問題として出演は難しそうです。「北川景子さん 36歳」もいいんですがギャラが高すぎな予感(苦笑------------------------------------------------最新作「それまでの明日」を今日30頁ほど読みました。文章はなかなかいい感じだから、明日以降読み進めましょう。単行本だから通勤用バッグに納める気にならず、明日から仕事始まったらなかなか進まない(読む気にならない)でしょうね、多分。。。
2023/01/04
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大晦日から正月にかけて観たいと思うTV番組がない時に、「55歳からのハローライフ」の残りの二作を読みました。最近買った文庫本・・・・・ その2"の記事で書いたことを以下に再掲します。-----------------------------原作小説では結婚相談所空を飛ぶ夢をもう一度キャンピングカーペットロストラベルヘルパー※赤字は既読の順なんですが、TVドラマではキャンピングカーペットロス結婚相談所トラベルヘルパー空を飛ぶ夢をもう一度-----------------------------のうちの未読だった二作を「キャンピングカー」、「空を飛ぶ夢をもう一度」の順で読みました。「キャンピングカー」の話の内容はTVドラマを観た際の記憶が多少残っていたので、多少既読感がありました(苦笑。 大手家具会社(おそらくオフィス家具)のやり手の営業部長だったが、会社の営業方針が「提案型」に変更になった関係で閑職に追いやられ早期退職制度を利用して定年退職した元サラリーマンの話。定年後は1000万円前後のキャンピングカーを購入して妻と日本全国を旅して回る夢・プランがあったが、妻がそのプランに難色を示して・・・、てなストーリー。私は大手企業勤務の経験はありません。中小企業というか正確には小企業勤務しか経験がありません。学生時代の友人・知人の多くは一部上場企業勤務です。まぁ、今は全員がリタイア済みですけどね。この小説では、元営業部長がキャンピングカーの購入とそれを使っての妻との日本全国旅のプラン実行のため、当初予定していなかった再就職を試みます。当初楽観視していた再就職が現実としては極めて厳しい道だとわかり、落胆する、動揺する、精神を病む?様子が描かれます。私は小企業勤務ですが東京在住時の10~15年くらい前に、仕事の発注元である大手○○〇〇の定年退職予定者から二回再就職依頼の電話を受けたことがあります。別の会社の計二人の方からです。この小説の元営業部長のような「えらそうな態度での再就職依頼」(笑)ではありませんでしたが、「うちのような零細企業で貴方様のような方を雇用するなんて、とんでもない。ギリギリの人数でなんとかヒーヒー言いながら赤字出さないように日々奮闘してもヤバイ状況なんです。貴方様ならもっともっと良い条件を提示する会社はいくらでもあるでしょう。ご期待にそえずに誠に申し訳ありません。今後ともよろしくお願いいたします。」てな丁重なお断りをしました。二回とも・・・。お二人は技術者、というか一級建築士でしたが、うちでは働きどころは正直ありません。うちのような小企業にまで電話してくるくらいだから、再就職に相当苦労されているんだろうなぁと推察した記憶があります。当時に比べて今は人手不足が相当深刻なので建築技術者の再就職事情は好転しているのかもしれません。実態は全くは知りませんけどね。私はリタイア後に旅行したい気持ちは人並みにはあるけど、キャンピングカーにほぼ全く興味ありませんな。移動はマイカーやレンタカ-でもいいけど、泊まるのはホテルか旅館でお願いしたい(笑私自身がそういう気持ちだからか、この小説は5編の連作小説中で一番つまらなかったです。あくまで相対的な話で出来が悪い小説とは思いませんけど。TVドラマでは主人公をリリー・フランキー、その妻を戸田恵子が演じていました。このドラマに関してネットでいくつかの記事・ブログを読みましたが原作小説からかなり脚色しているようです。「空を飛ぶ夢をもう一度」はリストラされた元零細出版社の編集者の話。中学生時代の友人が今はホームレスに落ちぶれていて、その友人との絡みでストーリーが進んでいきます。今は派遣会社から各所でのガードマンの仕事を回してもらってる状況。主に交通誘導の仕事のようでした。腰痛の痛みに耐えながらの交通誘導ガードマンはかなりきつい仕事だと思います。道路工事等に関係する交通誘導の仕事は多分遅くとも朝8時には現場で仕事できる状態になる必要があるだろうから、この小説の主人公は朝4時くらいに起床する場面が何度か出てきます。某左巻きブルグに寄生する(コレコレ)コメンターにも毎日、朝4時くらいに起床している人がいますが、交通誘導のガードマンの仕事をされている確率はかなり高いように思いますな。私は主人公のような立場になったことがないので、彼がホームレスの友人のために奮闘する場面の心境をあまり理解できません。自分が彼の立場になったら、ホームレスの友人をほっぽりだすような気がしないでもない(オイオイまぁ、彼の行動は彼の心の持ちよう、今後の人生に「空を飛ぶ夢をもう一度」というモチベーションを与える強烈なイベントだったからなのだろうと、理解しました。TVドラマでは主人公をイッセー尾形、友人のホームレスを火野正平が演じていました。全5編の中では「トラベルヘルパー」が一番好きな小説です。。。前回も書いたことですが、NHKはぜひこのドラマを再放送してもらいたいです。TVドラマの第一話(小説では第三話) 「キャンピングカー」 リリー・フランキー※原作小説では主人公はキャンピングカーを購入していません。販売店に手付金だけは打っていたと思いますけど。TVドラマの第五話(小説では第二話) 「空を飛ぶ夢をもう一度」 イッセー尾形と火野正平
2023/01/02
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ひ○○さんとこの [Dr.コトー診療所」を見ました を昨日朝読んだので「小林薫」の映画やTVドラマの出演作をwikipediaで調べました。その結果、村上龍の小説「55歳からのハローライフ」が原作のNHK地上波の連作ドラマ「55歳からのハローライフ」の第四話(原作小説では第五話)「トラベルヘルパー」の主演の元大型トラックドライバーを小林薫が演じていました。そう言われるとそうだったな~~、と思い出したのですがスト-リーはほぼ全く記憶なし。土曜ドラマ 55歳からのハローライフなので、小説「トラベルヘルパー」を読みました。私の記憶では(上の文章と矛盾しますが)、小林薫は「車椅子」の病人か老人かの旅行をヘルプしているトラベルヘルパーとして働いている場面がドラマで流れたような気がするんですが、小説では「トラベルヘルパー」絡みの話は最後の最後で出てくるだけです。原作小説では結婚相談所空を飛ぶ夢をもう一度キャンピングカーペットロストラベルヘルパー※赤字は既読の順なんですが、TVドラマではキャンピングカーペットロス結婚相談所トラベルヘルパー空を飛ぶ夢をもう一度と順番が変わっています。2022/12/26に書いた記事では「結婚相談所」について書きました。小説では「ペットロス」と全く無関係な話なんですが、TVドラマでは最後の場面を原作から改変していて何故か「ペットロス」の主人公役の風吹ジュンが犬を抱いて公園のベンチに座ってる場面がエンディングで流れました。あ~~、TVドラマ「結婚相談所」だけはDaily Motionで今も観られるので間違いありません。後述しますが、小説の「ペットロス」も「トラベルヘルパー」の後に読みました。これで「結婚相談所」、「トラベルヘルパー」、「ペットロス」の三作を読んだのですが、全て独立した話です。ですが、TVドラマでは5本の話を関連付けてるようですね。何はともあれ、名作ドラマであるのは間違いないところなので、NHKにはぜひ再放送をお願いしたい。話を戻しまして、小説「トラベルヘルパー」はなかなか良い小説、読み応えのある小説でした。60歳過ぎた元大型トラックドライバーでずっと独身生活。若い頃は結構稼ぎが良かったが、そん時はギャンブルや飲み屋の女に金を使い果たし、運送業界が不景気になった今は貯金50万円ほどで安アパート暮らし、先の見えない生活を送ってる男の心境、心情をうまく描きながら、ロマンスっぽい話を絡ませる。その相手の女(古本屋で出会った中年美女)が訳アリで・・・。訳アリ中年美女をTVドラマでは安田成美が演じていました。そりゃ~~、安田成美クラスの美女とコンタクト、ファミレスでのデートが続いてたら中年老年独身男はのぼせ上がるわな。十二分に理解できます(苦笑私の心に一番刺さった文章は>あれだけ多くのことを話したのに、なぜか和具の海女小屋のことは話す気にならなかった。おれたちは、お互いに、もっとも大切なことを話さなかった。本当に大切なことは、本当に大切な人にしか話せない。自分で勝手に、堀切彩子のことを希望だと思っていたが、本当はどうでもいい関係に過ぎなかったのだ。そして、おれの人生はそういったことの繰り返しだったと、自覚した。そのことが、最大のショックだった。※↑の出典:村上龍「55歳からのハローライフ」(幻冬舎文庫) P343~344なんとなく、自身にも思い当たることがあるような気がします。。。で、「ペットロス」も続いて読みました。TVドラマでは主人公を風吹ジュンが演じており、その亭主役は松尾スズキでした。この亭主ほどでは全くありませんが、風吹ジュン演じる主人公の女性が亭主のここが我慢ならない、同じ空気を吸うのも勘弁して欲しい、と思うに至る亭主の振る舞い。私もいくつか自覚がありますな。ここ最近、カミさんの機嫌は悪くありませんけどね・・・(苦笑TVドラマの第三話(小説では第一話) 「結婚相談所」 原田美枝子と池内博之TVドラマの第四話(小説では第五話) 「トラベルヘルパー」 小林薫と安田成美TVドラマの第二話(小説では第四話) 「ペットロス」 風吹ジュン
2022/12/29
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2~3週間前に会社帰りに立ち寄った古本屋で買った本です。150円也。村上春樹は嫌いですが(笑)、村上龍は割りと好きな作家です。あ~~~、若い頃は村上春樹の小説や映画や音楽絡みのエッセイは結構読んでました。たしか「ノルウェイの森」の単行本は本棚にまだあるような気がしますが、他の本は全て廃棄しております。マンション内の限りあるスペース、本棚に彼の著作が存在する価値をかみさんが認めないし、私自身も特段反論する気もないので廃棄しました。全く後悔はありません。あ~~、村上春樹に全く関係ないことですが、Jazz関係の伝記小説や評論集などには捨てるべきではなかったな、てな後悔があるものも少なくありません。この小説を買った動機は、10年くらい前にNHKでドラマ化したものを観ていたからです(苦笑ネット検索すると、土曜ドラマ 55歳からのハローライフがヒットしました。2014年の6月~7月にかけてNHK地上波で放送されたようですね。8年ほど前ですね。。。TVドラマは録画予約して全5話を観たと思います。ドラマでは第三話、小説では冒頭の「結婚相談所」を昨日読みました。70頁くらいの長さでした。連作小説の中の「結婚相談所」単体の出来を云々する気はあまりありませんが、結構面白かったです。ただ、TVドラマで主人公の女性(中米志津子)を原田美枝子が演じていたのは記憶にバッチリ残っていたので、小説を読んでる最中は「中米志津子→原田美枝子」との脳内イメージから解放されませんでした。まぁ、私が原田美枝子さんを好きだからかもしれません。若い頃の原田さんはそりゃまあ魅力的で映画や写真集で惜しげもなく美しい肢体を披露しておられました。素晴らしい。最近では史上最悪、最低の朝ドラ「ちむどんどん」でイタリアンレストランのオーナー兼凄腕シェフを演じておられましたが、まぁクソドラマ過ぎて彼女もやりようがなかったんでしょう。ドラマの放送は2014年だから、制作時点で55~56歳くらいですね。小説の設定とほぼ同じだと思います。で、、、、ネット検索するとDailyMotionでこのドラマが観られました。映像のアスペクト比が明らかにおかしいのですが、なんとか許容の範囲です。https://www.dailymotion.com/playlist/x3a61jTVドラマは概ね原作小説通りで、極端な改変はなかったです。ただ、ドラマの冒頭で主人公(中米志津子=原田美枝子)が宅配便で受け取った赤い派手なランジェリーを身体にあてがう場面は、主人公のキャラを誤解させかねないダメな演出・脚本だと断言します。ドラマとして冒頭にキャッチーな映像を持ってきたいという制作陣の思いは十分理解するが、これをやったらダメですな。ドラマの冒頭でいきなり、宅配便で届いた赤い派手なブラジャーを胸にあてがう主人公のキャラ、人となりを視聴者はどう受け止めたらいいのか? って制作陣に小一時間は問いたい今日この頃ですね(苦笑--------------------------------------------------------DailyMotionの動画をスクショした画像を以下に数枚貼っておきます。
2022/12/26
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小林信彦は好きな作家、コラムニストです。後述するように若い頃は結構彼の小説を結構読んだし、週刊文春連載のコラムも週刊誌買った際は読みました。小説で一番好きなのは「サモアン・サマーの悪夢」なので単行本をほとんど廃棄した今も本棚にあります。ストーリーを思い出せませんが(苦笑。たしかハワイのハワイ島(オアフ島ではなく)が舞台だったような気がします。ハワイ島もオアフ島も二十代の頃仕事絡みで訪れたことがあります。なぜか手元には、「極東セレナーデ」の上巻だけありました。下巻は見つからず。どうせ残すなら「夢の砦」の方が良かったじゃんか、と思いました(苦笑)。どちらの小説も作家の体験談をベースにしたマスコミ(TV局か出版社)関係の青春小説だったような気がします。前フリ長すぎですが、今日、会社から帰る途中に古本屋に立ち寄ったら、新品のような小林信彦の文庫本が200円で売っていたので、速攻ゲットしました。セロファンのパッケージに入っていて未だ開封しておりません。定価は1000円ちょい+消費税の本なので「お買い得」でしょ。買った本は↓ "小林信彦 / 映画が目にしみる(増補完全版)" 新潮文庫小林信彦の映画評は昔からよく読んでいますが、高い信頼性があります。彼は映画製作に関わったことはないように記憶しますが、放送業界人、マスコミ業界人、構成作家だった経験があるように記憶するので、映像作品を見る目はプロ目線だと思います。彼の映画コラム集が一冊の文庫本にまとめられていて200円なら買わない選択肢はありませんわ。多分、なかなか読み始めないとは思いますが・・・-----------------------------------------------wikipediaから小林信彦の著作物のデータを以下にコピペします。赤字は既読だと思うものです。小説『虚栄の市』(中原弓彦名義) - 河出書房新社 1964,1 のち小林名義で角川文庫『汚れた土地 ―我がぴかれすく―』(中原弓彦名義) - 講談社 1965.10『冬の神話』(中原弓彦名義) - 講談社 1966.11 のち小林名義で角川文庫『オヨヨ島の冒険』 - 朝日ソノラマ 1970.5 のち、晶文社(「怪人オヨヨ大統領」を含め一冊に)、角川文庫(以後「オヨヨ島の冒険」のみ収録にもどる)、ちくま文庫、のち角川文庫再刊、のち2018年に角川文庫版が「紀伊国屋書店限定再刊」された。『ある晴れた午後に』 - 新潮社 1970.9 ※のち『監禁』と改題(角川文庫)「ある晴れた午後に」「川からの声」「日々の漂泊」「監禁」を収録。『怪人オヨヨ大統領』 - 朝日ソノラマ 1970.12 のち角川文庫、ちくま文庫『大統領の密使』 - 早川書房 1971.7 のち角川文庫、ちくま文庫『大統領の晩餐』 - 早川書房 1972.3 のち角川文庫、ちくま文庫のち『大統領の密使/大統領の晩餐』としてフリースタイルで再刊(小林信彦コレクション)『合言葉はオヨヨ』 - 朝日新聞社 1973.2 のち角川文庫、ちくま文庫『秘密指令オヨヨ』 - 朝日新聞社 1973.6 のち角川文庫、ちくま文庫『オヨヨ城の秘密』 - 晶文社 1974.3 のち角川文庫、ちくま文庫『オヨヨ大統領の悪夢』 - 角川書店 1975.8 のち文庫「不眠戦争」「虚名戦争」「無限戦争」「終末戦争」収録『クネッケ博士のおかしな旅』 - 偕成社 1976.3 ※小林泰彦が絵を担当した絵本『家の旗』 - 文藝春秋 1977.3「兩國橋」「家の旗」「決壊」「丘の一族」収録『神野推理氏の華麗な冒険』 - 平凡社 1977.9 のち新潮文庫「ハムレットには早過ぎる」「さらば愛しきヒモよ」「コザのいざこざ」「〈降りられんと急行〉の殺人」「災厄の島」「粗忽な〈恍惚〉」「抗争の死角」「幻影の城で」「殺意の片道切符」「はなれわざ」「超B級の事件」「神野推理最後の事件」『唐獅子株式会社』 - 文藝春秋 1978.4 のち、唐獅子シリーズのみを集めて新潮文庫単行本:「唐獅子株式会社」「唐獅子放送協会」「唐獅子生活革命」「唐獅子意識革命」「雲をつかむ男」「雲をつかむ男ふたたび」「JELLIES(ジェリーズ)」を収録。文庫:「唐獅子株式会社」「唐獅子放送協会」「唐獅子生活革命」「唐獅子意識革命」「唐獅子映画産業」「唐獅子惑星戦争」「唐獅子探偵群像」「唐獅子暗殺指令」「唐獅子脱出作戦」「唐獅子超人伝説」収録のち『唐獅子源氏物語』をふくめてシリーズをすべて収録して『唐獅子株式会社』としてフリースタイルで再刊(小林信彦コレクション)『ドジリーヌ姫の優雅な冒険』 - 文藝春秋 1978.7 のち文庫「夜霧に消えた東坡肉」「ババロアおばさん」「一品料理のシャリアピン」「アボガドの街角」「どぜう相手のドジリーヌ」「ダイエット・ビスケット」「麺からでた面倒(トラブル)」「しちめんどくさい七面鳥」「雑煮とスーパーマン」「餅は餅屋の春の宵」「玄人うなぎ」「スモーガスボードで終幕(フィナーレ)」『唐獅子惑星戦争』 - 文藝春秋 1978.11「唐獅子映画産業」「唐獅子惑星戦争」「唐獅子探偵群像」「甚助グラフィティ」「横になった男」「中年探偵団」「衰亡記」収録『ビートルズの優しい夜』 - 新潮社 1979.5 のち文庫「ビートルズの優しい夜」「金魚鉢の囚人」「踊る男」「ラスト・ワルツ」収録『唐獅子超人伝説』 - 文藝春秋 1979.6「唐獅子暗殺指令」「唐獅子脱出作戦」「唐獅子超人伝説」「わがモラトリアム」「親子団欒図」「おとなの時間」「家の中の名探偵」「鉄拐」「消えた動機」収録『夢の街 その他の街』 - 文藝春秋 1979.9「みずすましの街」「八月の視野」「息をひそめて」収録『袋小路の休日』 - 中央公論社 1980.1 のち文庫、のち講談社文芸文庫(小林信彦自筆年譜・著作目録あり)「隅の老人」「北の青年」「根岸映画村」「路面電車」「自由業者」「ホテル・ピカディリー」「街」収録『紳士同盟』 新潮社 1980.3 のち文庫、扶桑社文庫『悪魔の下回り』 - 文藝春秋 1981.2 のち新潮文庫『中年探偵団』 - 文春文庫 1981.5「甚助グラフィティ」「わがモラトリアム」「親子団欒図」「JELLIES」「中年探偵団」「鉄拐」「おとなの時間」「家の中の名探偵」「雲をつかむ男」「雲をつかむ男ふたたび」収録。『超人探偵』 - 新潮社 1981.3 のち文庫「ブルー・トレイン綺譯」「帰ってきた男」「悪魔が来たりて法螺を吹く」「神野推理氏の推理休暇」「きみとともに島で」「大阪で起こった奇妙な出来事」「クアラルンプールの密室」「ヨコハマ1958」「ボガートになりたかった男」『サモアン・サマーの悪夢』 - 新潮社 1981.9 のち文庫『変人十二面相』 - 角川書店 1981.11 のち文庫『唐獅子源氏物語』 - 新潮社 1982.12 のち文庫「唐獅子選手争奪」「唐獅子渋味闘争」「唐獅子異人対策」「唐獅子電撃隊員」「唐獅子源氏物語」「唐獅子紐育俗物」「唐獅子料理革命」を収録『ちはやふる奥の細道』(W・C・フラナガン) - 新潮社 1983.6 のち文庫『夢の砦』 - 新潮社 1983.10 のち文庫『発語訓練』 - 新潮社 1984.5 ※のち『素晴らしい日本野球』と改題して文庫「W・C・フラナガン 素晴らしい日本野球」「W・C・フラナガン 素晴らしい日本文化」「サモワール・メモワール」「野球につれてって」「翻訳・神話時代」「到達」「ハーレクイン・オールド」「いちご色の鎮魂歌」「嵐を呼ぶ昭和史・抄」「発語訓練」収録『紳士同盟ふたたび』 - 新潮社 1984.9 のち文庫、扶桑社文庫(扶桑社文庫版には作家論「深夜の饗宴」を収録)『ぼくたちの好きな戦争』 - 新潮社(純文学書き下ろし特別作品)1986.5 のち文庫『極東セレナーデ』 - 朝日新聞社 1987.4 [13] のち新潮文庫のちフリースタイルで再刊(小林信彦コレクション)『悲しい色やねん』 - 新潮文庫 1987.12「悲しい色やねん」「みずすましの街」「横になった男」「消えた動機」収録『世間知らず』 - 新潮社 1988.5 [14] ※のち『背中あわせのハートブレイク』と改題(新潮文庫)『裏表忠臣蔵』 - 新潮社 1988.11 のち文庫のち文春文庫『Yesterday Once More(イエスタデイ・ワンス・モア)』 - 新潮社 1989.9 のち文庫『世界でいちばん熱い島』 - 新潮社(純文学書き下ろし特別作品) 1991.1 のち文庫『ハートブレイク・キッズ』 - 光文社 1991.4 のち新潮文庫『ミート・ザ・ビートルズ』 - 新潮社 1991,9 ※のち『イエスタデイ・ワンス・モアPart2 ミート・ザ・ビートルズ』と改題(文庫)『ドリーム・ハウス』 - 新潮社 1992.10 のち文庫『怪物がめざめる夜』 - 新潮社(純文学書き下し特別作品)1993.9 のち文庫『イーストサイド・ワルツ』 - 毎日新聞社 1994.2 のち新潮文庫『侵入者』 - メタローグ 1994.9 のち文春文庫単行本:「侵入者」のみ収録文庫:「侵入者」「雲をつかむ男」「尾行」(午前十一時の少女、写真集、コンビニの聖女、時間)「話題を変えよう」「悲しい色やねん」「みずすましの街」収録『ムーン・リヴァーの向こう側』 - 新潮社 1995.9 のち文庫『笑いごとじゃない ユーモア傑作選』 - 文春文庫 1995.12「唐獅子料理革命」「唐獅子異人対策」「唐獅子源氏物語」「「降りられんと急行」の殺人」「ヨコハマ1958」「素晴らしい日本野球」「素晴らしい日本文化」「サモワール・メモワール」「ハーレクイン・オールド」「嵐を呼ぶ昭和史・抄」「虚名戦争」を収録。『家族漂流 東京・横浜二都物語』 - 文春文庫 1996.6「みずすましの街」「息をひそめて」「丘の一族」「家の旗」を収録。『結婚恐怖』 - 新潮社 1997.10 のち文庫『東京少年』 - 新潮社 2005.8 のち文庫『丘の一族 小林信彦自選作品集』 - 講談社文芸文庫 2005.11(小林信彦自筆年譜・著作目録あり)「八月の視野」「みずすましの街」「丘の一族」「家の旗」を収録。『うらなり』 - 文藝春秋 2006.6 のち文庫『決壊』 - 講談社文芸文庫 2006.10 (小林信彦自筆年譜・著作目録あり)「金魚鉢の囚人」「決壊」「息をひそめて」「ビートルズの優しい夜」「パーティー」を収録。『日本橋バビロン』 - 文藝春秋 2007.9 のち文庫『流される』- 文藝春秋 2011.9 のち文庫『四重奏 カルテット』 - 幻戯書房 2012.8「夙川事件 谷崎潤一郎余聞」「半巨人の肖像」「隅の老人」「男たちの輪」を収録。『つなわたり』 - 文藝春秋、2015.3 評論・エッセイ喜劇の王様たち(中原弓彦名義) - 校倉書房 1963.6 ※のち加筆・再構成して『笑殺の美学 映像における笑いとは何か』(中原名義、大光社)、のちさらに再構成され『世界の喜劇人』(中原名義、晶文社)と改題。『世界の喜劇人』はのち、さらに加筆・再構成されて小林名義で新潮文庫。以下は省略※タイトルを知ってる本が多いので既読だと判断しそうで危険なので・・・(苦笑
2022/10/25
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会社帰りに、古コミック、古ゲームソフト、古DVD・CD、古本などを売ってる店に立ち寄りました。古本の特価品コーナーをチェックすると池波正太郎先生の「鬼平犯科帳(1)」の文庫本がありました。税込み110円也。痛み、日焼けなどはほとんどない美本だったので、これは買いだなぁと思い特価品コーナーを引き続き物色しましたが、興味をそそられる本は見当たらず。この1冊だけ買うのもアレなので、作家別コーナーの通常価格文庫本コーナーをチェックしました。すると、池波先生の「池波正太郎の銀座日記(全)」の文庫本を発見。こちらもほとんど痛みのない本で税込み150円也。2冊を買って帰りました。どちらの本も既読ですが、今は手元に本はありません。子供が成長するにつれて、私の蔵書スペース(正直なところ、蔵書といっても単行本が100~150冊くらい、文庫本が数百冊くらい、専門書が数十冊、○○学会誌が数百冊くらいなもんですが・・・)が家庭内圧力でどんどん狭められ、結果的にはほぼ全ての本は廃棄処分になりました。。。まぁ、専門書も学会誌も自宅ではほとんど読まないサボリーマンなんですけど、今となってはJazz関係の単行本10冊以上は今は入手困難なので(多分)、もったいないことしたな~~と思っております。で、今日買った池波先生の文庫本2冊。「銀座日記」の方は、演劇評、映画評、寿司屋評、レストラン評、天麩羅屋評、ホテル評等等の銀座絡みのエッセイです。まぁ、先生は馴染みの店しか行かないので(多分そうだったと記憶します)、いろんな店の情報が得られるわけでは全くなく、先生が好む店について詳細に書かれていたと記憶します。演劇評については私は全く判りませんが、映画評については私が見た映画については私の印象・感想とかなり近い評を先生は書かれていたように記憶します。まぁ、150円なら絶対買いでしょう。「鬼平犯科帳(1)」については、私ごときがいろいろ書くような本じゃないでしょう。全8話のうち、「血頭の丹兵衛」、「老盗の夢」、「暗剣白梅香」、「むかしの女」はTVドラマで何百回と放送、再放送された名作ですわな。今日一番びっくりしたのは、この文庫本の解説を植草甚一が書いてることでした。記憶になかったなぁ~~。とりあえず、植草氏の解説を先に読んで、後は「つんどく」にしておこうかいな(苦笑
2022/04/28
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一昨年の4月~5月のCovid-19緊急事態宣言下での在宅勤務時に葉室麟の小説を5~6冊くらい読みました。全て文庫本の古本です。緊急事態宣言解除で通勤しなくちゃいけなくなったり、さすがに多少飽きてきたことあって「この君なくば」の2/3くらいまで読んだ後放置中です(苦笑)その後、重松清の小説が原作の映画「恋妻家宮本」をネット動画で観て、そこそこ面白かったからブックオフで原作の「ファミレス」を買って読み始めましたが、30~50頁くらいでストップしたまま放置中。で、最近、古本屋で桜木柴乃の小説「ホテルローヤル」の文庫本が200円で売っていたので買いました。直木賞受賞時から興味はあったので・・・。1~2年前に「映画」も封切されたし・・・。あ~~~映画は勿論観ていません。さきほどamazon primeをチェックしたらレンタル料金100円で観られるようですが、無料になるまで待つつもりです(笑) 予告編を観る限り、原作小説には無い話も盛り込まれてるような感じがします。小説の感想を書く能力、文章力は残念ながら私にはありません。「ホテルローヤル」に関連した以下の7つの短編の連作集です。「シャッターチャンス」「本日開店」「えっち屋」「バブルバス」「せんせぇ」「星を見ていた」「ギフト」最初の2編、「シャッターチャンス」と「本日開店」を読んだ感想としては、あまりに暗い内容なので後の小説は読まずに放置しようかいな、と思いましたがなんとか完読しました。桜木柴乃さんの父親が実際にラブホテル「ホテルローヤル」を経営していたこと、彼女が実際に客室の清掃業務などに従事していたことは背景情報として知っていますが、まぁ小説の読み方、楽しみ方との本質的関係はないと思います。出来の悪い小説とは決して思いませんが、彼女の他の作品をもっともっと読みたいなぁとは思いませんな。次は、以前単行本で読んだことのある原寮(寮は当て字、google IMEでは該当する漢字がないので)の「愚か者死すべし」を読もう。これも古本屋で購入した文庫本。こっちは150円也(苦笑)
2022/02/11
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先日、古本屋に何気なく立ち寄りハードカバーのコーナーを見たら、原 尞の新作があったので、とりあえず買ってきました。250円でした。10年以上前の東京在住時に一時、原尞の小説ばかり読んでいました。長編小説の4冊、短編集の1冊の計5冊。古本、新品が混在してたように思います。新品は高いので古本屋を探すのですが、原尞はメジャーな作家ではないので、なかなか見つからず仕方なく新品も買ったはずです。エッセイ集「ミステリオーソ」も読みたかったが、古本では見つけれず、新品は高いので断念(笑)小説は中年私立探偵・沢崎を主人公とする探偵小説・ハードボイルド小説で、内容についてはほぼ全く記憶にありません。まぁ、ミステリー要素、謎解き要素はたいしたことなくて、要するに「ハードボイルド」「西新宿の猥雑さ・混沌さ、ヤバさ」あたりの雰囲気を楽しむ小説だったように思います。以下の記載のように長編小説の4作目「愚か者死すべし」から今回買った新作「それまでの明日」までに14年間という長いブランクがあります。才能が枯渇したか、アル中又は〇中にでもなって書ける状態ではないのかなぁ、なことを東京在住時には思っておりました。一応頭の片隅に原 尞の新作のことが残っていたので、見つけた際に「新作」であることはすぐに気付きましたわ。まぁ、とりあえず新作を確保できたので一安心。ということで、多分なかなか読み始めないと思います。最近は オリックス・バファローズの野球観戦・応援(主にパリーグTV)やamazon prime videoによる映画鑑賞に時間をとられる事が多いですので・・・。あ~~~、「それまでの明日」の画像背後に映っているのは、フリージャズ・ピアノの巨匠セシル・テイラーのソロピアノLPです。先日未整理のレコード収納棚からなんとなく抜き出した10枚くらいのLPの中にたまたま含まれていました。抜き出したけど聴いてはいません。多分30年以上は聴いていないLPです。フリージャズなので気合を入れないと聴けませんよ。原 尞は以下のwiki.にあるように「大学卒業後上京。フリージャズ・ピアニストとして活動し・・・」とあるので、フリージャズ・ピアニストに敬意を表する意味で画像に入れました。"Silent Tongues/Live at Montreux '74/ Cecil Taylor"https://en.wikipedia.org/wiki/Silent_Tongues------------- Wiki.からの引用(一部編集含む)-------------原 尞(はら りょう、1946年12月18日 -)日本の推理作家。本名は原 孝。佐賀県鳥栖市生まれ。福岡県立福岡高等学校、九州大学文学部美学美術史科卒業。福岡高校の同期に医師の中村哲がいる。【経歴】大学卒業後上京。フリージャズ・ピアニストとして活動し、高木元輝や阿部薫らと共演した。1971年、日本幻野祭に高木元輝トリオのメンバーとして出演。このときの演奏は『幻野』のタイトルでレコード化されている。その後、帰郷して執筆に専念、1988年、西新宿に事務所を構える中年私立探偵・沢崎を主人公とした『そして夜は甦る』で作家デビュー。以下、省略【作品】長編小説 ・そして夜は甦る(1988年4月 早川書房) ・私が殺した少女(1989年10月 早川書房) ・さらば長き眠り(1995年1月 早川書房) ・愚か者死すべし(2004年11月 早川書房) ・それまでの明日(2018年3月 早川書房)短編集 ・天使たちの探偵(1990年4月 早川書房)エッセイ集 ・ミステリオーソ(1995年6月 早川書房) ※「ミステリオーソ」はモダンジャズ・ピアノの巨匠セロニアスモンク作曲の有名な曲-------------------------------------------------------------(以上は、wikipedia の記述を私が少し編集を加えて引用した文章)
2021/10/02
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TSUTAYAで古本を購入。315円也。金正日が2001年に「シベリア横断超特別列車」で訪露した際の取材記である。宮嶋の文章は大変おもしろいが、取材対象の金正日はアジアの最貧国の世襲独裁者らしく、読んでいても不愉快極まりない豚野郎だ。 まだ、全部読んだわけではないが、私がおもしろかったは第3章ババア記念日だ。オムスクでの取材時に撮影場所を借りたアパートの婆さんはタフな婆さんだったようだ。宮嶋が書くようにKGBの元女スパイかも。以下に元女スパイ?に関する文章を引用しておきます。プーシキン図書館から出てくる金正日のズル禿頭を撮るために14階建てアパートの最上階に住む婆さんの部屋に宮嶋と読売新聞モスクワ支局の花田記者が潜んでいる時の話である。婆さんは金正日を撮れる方向の窓を思い切り開いて見物していたので、ミリツィア(民警)に見つかったのである。その後の話が以下の展開となる。<引用開始>ババアはヨロヨロと窓際の椅子から立ち上がった。「ドドドン!ドドン!」再び一段と激しくノック!「早く開けるビッチ!、ミリツィアですノフ!」その瞬間、私は生まれて初めて、オノレの心臓が一瞬だけ止まったのを自覚した。まさか?絶対に見つかっていないハズである。少なくともカメラと私自身は・・・。「ヘ? クト(誰)?」ババアはやっぱり耳が遠いのか、聞き返した。そうでないとしたら大した度胸である。もはや、これまでである。ここに入るときに見つかっていたのか、それともあの10センチの隙間か。私と花田記者は互いの目を不安げに見つめあった。ヨタヨタとスリッパを引きずりながら、ワンピースの衣擦れの音とともに、ババアは平然と玄関に向かった。「待っとくれノフ! 何だい。いったい? 今開けるスカヤ・・・」その言葉を発しながら、ババアは信じられない行動に出た。我々二人分の男物の靴を下駄箱の中に隠したのである。このババア・・・、耳は遠いし、半分ボケとる様子なのに、とてつもないタヌキである。こうでもないと、あの社会主義政権下を生き残ってこれなかったのであろうか。いや、もしかしたら、モスクワで失脚してシベリアに流されてきた筋金入りの元政治犯ではあるまいか。「ハイハイ! 何かね?」ガチャリと開錠する音がし、ドアが数十センチ開いたのが、次のミリツィアの声でわかった。「バブーシカ! お一人ですか?」このまま踏み込まれたら・・・、もはや誤魔化しようがない。こんな年金生活者の部屋に東洋人が二人。しかも3脚と超望遠レンズが居間の真ん中でジャケットにくるまれてはいるが、デーンと居座っているのである。「当たり前じゃないかい? いったい何だね?」「先ほど窓を開けて外を覗いておられましたね?」部屋の隅で私はただ震えるだけであった。チビリそうである。口から心臓が飛び出しそうである。なんちゅう因果な仕事や・・・。「当たり前じゃないかね。外は大騒ぎじゃないか? いったい何の騒ぎだね?」「本当にお一人ですか?」「何だね? 中に入りたいのかい?」「・・・・・・」顔から玉の冷や汗が流れ落ちる。「いいえ! 間もなく終わりますので、しばらく窓に近づかないでいただきたい」「何だね! 偉そうに! 私はこれでも大祖国戦争(対ドイツ戦)を経験しているだよ! なんて口の利き方だよ!」(ババア、いやお婆様、もうそれ以上絡まんで・・・)「ダスビダーニャ(失礼しました)」再び、厚いドアが閉じられたのが、廊下を渡ってきた風の流れでわかった。ガチャリという施錠の金属音で全身の力が抜けた。大したもんである。年の功なんて生易しいもんではない。このババア、絶対に只者ではない。若い頃、相当な修羅場を踏んできたのであろう。ひょっとしたら、KGBの女スパイだったのかもしれん。「ほんとに近頃の若者ときたら・・・」ババアは何事も起こらなかったように居間に戻ってきた。「ニェットプロブレム(大丈夫だから)」おそらく顔面蒼白だった私をあやすように言った。スゴい・・・。重ね重ねスゴい・・・。あんなこと、この百戦錬磨の不肖・宮嶋ですらビビるっちゅうのに、もう大丈夫ときた。<引用終わり>不肖・宮嶋氏が撮った金正日のガニ股歩き↓朝鮮労働党の幹部バッジを胸につけた喜び組の女達の画像はこちらで見られます。
2006/05/06
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数年前に知人から新居を建てたから遊びにこないか とのお誘いを受けたのでお祝いを持って訪問した。家の近くまで来てみると頭上に関西電力の高圧送電線が走っていた。家に着いた。玄関先から水平距離約20mのところに送電線鉄塔が建っていた。友人曰く、「この地域は結構地価が高いのだけれど、ご覧のとおり送電線が近くにあるのでこのあたり一画は結構お手頃価格なんや。送電線の近くというのは気分のいいものではないが、土地付き一戸建てを持てると思ったら、気にしておれんわ」でした。知人の子供はこの家を購入した時点で中学生と小学校高学年の二人。既に家を購入した知人に高圧送電線の発生する低周波電磁界と小児白血病の発症リスクについて語ることは避けておいた。週刊文春の4月27号を今日読んだところ、室井滋の「すっぴん魂」に送電線と鉄塔近くに建つマンションの購入是非に悩む室井の知人の話が載っていた。結論としては、購入予定マンション及び知人夫妻が以前住んでいたマンション(この建物近くにも送電線がある)で電力会社に電磁界強度を測定してもらったところ、購入予定マンションが1.7ミリガウス、以前住んでいて知人夫婦に健康被害がなかった(らしい)マンションで10ミリガウスとの測定結果であり、電力会社係員による説明で、「一般家庭内の生活環境には、例えばテレビは1~20ミリガウス、エアコンが10ミリガウス、高いのではヘアドライヤーが20~500ミリガウスとか説明され、送電線を心配されるなら、むしろ家の中の方が凄いですね」、「WHOが示す見解では5万ミリガウス以下では有害な生物学的影響は認められない」と説明され安心したとある。国立環境研究所(国立とついているが独立行政法人なんです)のサイトから以下に引用します。 電磁波の種類 現在、人体への影響などが問題になっている一般生活環境中の電磁波は、可視光より周波数の低い領域です。まず、携帯電話(アナログでは800メガヘルツ帯、デジタルでは1.5ギガヘルツ帯)や電子レンジ(2.45ギガヘルツ)などが出す「電波」は、その信号が医療機器の誤動作を引きおこす可能性と、発生する熱が人体に与える影響が問題になっています。送電線や配電線から出る「超低周波」領域(50~60ヘルツ)では、磁界が問題となっています。磁界の強さは、高電圧の送電線の真下でも最大200ミリガウス程度ですが、地磁気では500ミリガウスもあります。しかし、地磁気が瞬時に大きく変化することはありませんが、送電線の交流がつくる磁界はその向きが1秒間に50~60回変わり、大きさもたえず変化しています。人体への影響について注目されているのは、この「変動磁界」なのです。10ミリガウス(1マイクロテスラ)よりも小さい値の変化が、小児白血病の発症との関連などで問題視されています。引用終わり小児白血病と低周波電磁界については、科学技術庁(当時)の予算約7億円を使った国立環境研究所の兜主席研究官が責任者となった精緻な疫学研究があります。この研究成果はここをよく見ればDLできます。低周波電磁界の有無で小児白血病のオッズ比は2(発症確率が2倍)というのが兜班研究の結論です。小児白血病の発症率自体が多分相当低いこと(よく知りませんが・・・)や低周波電磁界と小児白血病に有意な関係があることを政府が公式に認めることになれば、極論に至ればとんでもない対策費(例えば、人が住んでいる地域の高圧送電線を平行2本線にして2本に180度の位相差を与えて電磁界をキャンセルする)が必要となります。だからかどうか判りませんが、週刊金曜日の記事にあるように、兜班の研究は文部科学省の評価で評価項目全て(11項目)で最低ランクと評価され、研究は継続されませんでした。小児白血病の発症リスクが2倍になることへの行政対応をどうすべきかの議論は多々あれど、約7億円を要した兜班の精緻な研究に対して文科省が下した最低ランク評価は、週刊金曜日が言うように「政治的評価」であることはまず間違いない。結論としては、室井滋の「すっぴん魂」を読んで送電線近くのマンションを買った夫婦に赤ん坊が生まれたら、上記のようなリスクがある可能性が高いということであり、室井のエッセイは罪深いものになるかもしれない ということです。
2006/05/01
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一ヶ月ほど前にTSUTAYAで買った本。157円也。全く知らない本で新品のようにきれいだったので最近の本かと思ったら、1995年10月発行とありました。大江がノーベル文学賞をとった頃の古い本でした。私は本多勝一(通称ホンカツ?)と大江健三郎(通称オーケン?)は仲良しだと思っていたが、そうではないのですね(笑)。無知でした。大江の生き方を本多が批判していました。本の内容で最もびっくりしたのは、この大江批判を週刊金曜日に発表したころの読者投稿がこの本に転載されているのですが、大江擁護派の多いこと多いこと。大江の本は「万延元年のフットボール」以降は私の日本語読解能力を超えたので読んでいませんから彼の小説のことはよく知りませんが、彼の生き方の「うさんくささ」はあの丸メガネに象徴されていると思います。
2006/04/12
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雑誌penを本屋で立ち読みした。きれいなグラビアが豊富なのに500円と安い。だけど、広告に超高級品のブランド時計やバッグの類が多く、恥ずかしい(意味不明)ので買わなかった。
2005/04/09
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医学的に楽しくやせる本」(小野博通著、ちくま文庫)という本は既に2回読んだ記憶がある。古い本だから最新の医学理論と異なる話があるかもしれない。印象に残っているのは、「**歳(**は思い出せない)を超えた老人はすべて鶴のように痩せている。太った老人は**歳までは生きられないからだ。」、「外科医にとって肥満体の皮下脂肪の醜悪さは耐え難い(といった主旨)」といった事だけ。暮れから正月にかけての暴飲美食?のつけが身体にきて、かなり太った。この本を改めて読んで、醜悪な皮下脂肪を減らしたいと思うが、読んだだけでは何も変わらない。結局、食生活と運動。やれそうもない。
2005/01/06
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高校生相手に野球指導?を行ったとかどうとか。立浪と言えば、強○(kan)・恐喝で告訴されておる身ではなかったか。最近はこの件に関する週刊誌記事を見たことがない。中日新聞の工作の結果かな。読売の過去記事はこちら。中日新聞は朝日新聞に遜色ない中国・韓国・北べったり新聞、平和・人権命新聞だが、身内の選手なら女性の人権に対する最大限の侮辱・侵害である強○(kan)でもOKなんだね。週刊ポストの記事はこちら。立浪に被害者A子さんを紹介したのは、ある中日選手の夫人と記事で読んだ記憶がある。A子さんはこの夫人の後輩にあたる立場らしい。だから、夫人の顔をつぶさないように振る舞っているうちに、立浪の毒牙にかかったとされている。この中日選手って誰なんだ。
2004/12/11
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多分、内藤陳氏に間違いないだろう。スリムで粋なハットをかぶった親父だった。深夜プラス1を最近読み終えたところなので、氏の顔のイメージが頭の中に残っていたので、車中でチラリと見た瞬間判った。ハードボイルドだど・・・。
2004/10/25
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素晴らしい小説だった。かなり昔の話だが内藤陳が自分の酒場の名前に採用したほどの傑作だと「読まずに死ねるか」に書いていたので、この本を買った記憶がある。買った時に、途中までは読んだ記憶があるが、何故かそのまま放置していたようだ。あの時、ちゃんと最後まで読んでいれば私の人生は違ったものになったかもしれないね(笑)。
2004/10/18
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早川書房文庫版(菊池光訳)256ページにガンマン(笑、銃を使うボディガードの意)であるハーヴェイのいいセリフがあるので引用します。引用文はブルーです。「相手がプロなら、こちらも万全を期することができる--相手と同じルールでやっているんだからね。そういうところへアマチュアが入ってくるとすべてがめちゃめちゃになってしまうんだ。おれたちの商売で難しい点は、こちらが2発目しか射たないということだ。1発目は相手が射って来る。ところが、その2発目が自分の頭をぶち抜くのが気にならない奴が出て来たらどうなる?」
2004/10/15
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の事を先日の日記に書いた。あれから結構時間が過ぎたが、まだ220ページくらいを読んでいる。電車に乗らないと本を読めない廃人に近づいているからだろうか。
2004/10/13
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の小説を昨日の日曜日に80ページほど読んだ。待ち時間の長い用事があったので、時間つぶしにと思って本棚からたまたま抜き取って出かけたのだった。久しぶりに読むとかなりおもしろかったので、睡眠薬がわりに今夜もベッドで続きを読もう。銃を使用するボディガードやギャング!の手伝いをする雇われ銃使い?を「ガンマン」と訳してある(又は原文がガンマンなのかな?)のは何かおかしい。ガンマンというと西部劇を連想してしまう。私が早川書房の小説に通じてないだけかな(汗)。
2004/10/04
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久しぶりに再読したら、おもしろくて時間を忘れた。今日の出来事はそれだけだ。
2004/09/06
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