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何かあると心が騒いでしまう子どももいます。落ち着いている時にも、何かあると心が興奮してしまうのです。教室で授業を静かに受けている時に、廊下から足音が聞こえてくると、落ち着きがなくなってしまいます。「落ち着きなさい」という言葉かけさえ、心を活性化する刺激となってしまう場合もあります。このような子どもに「授業中は、落ち着いていないといけない」と教えても、そして子ども自身分ったと思っても、何かあるとすぐに心が興奮してしまうので、その考え方は役に立たないことになります。むしろ、何かあるとすぐに心が活性化してしまうという反応の仕方を何とかしないといけないのです。つまり、心を穏やかにすることで、初めに興奮しないようにすることです。
不安になりやすい子どもも、不安な状況を認知して不安になる前に、何かあると警戒心が発動してしまい、安心できる状況にでさえ不安を感じてしまうことになります。落ち着いていても、警戒心を引き起こしやすい心になっているところに問題があります。
このように落ち着いていても、何かあると特定の情緒的反応をしてしまう場合は、その情緒の働きを緩和する別の情緒を引き起こして、特定の反応傾向を和らげることが大切になります。なんであれ、何かがあると日頃の情緒経験に関連する反応が現われてしまうことを忘れないでください。さらに、なんであれ、何かをしようとする時にも、日頃の情緒経験が認知・思考の仕方に影響しています。
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