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(C)I.T.PLANNING,INC. (C)2022 THE FIRST SLAM DUNK Film Partners昨年、驚異的な観客数をあげ、超ロングランヒットした「THE FIRST SLAM DUNK」。見て見たところ、聖地巡礼となった湘南の踏切などは一切映っていない。たぶんテレビアニメか原作によるものなのだろう。スラムダンクについては何一つしらない者なので、初見で見て内容についていけるかと不安があったが概ね理解は出来た。いろいろと経歴があるのだろうけれど、時系列があちこちにとんでもわかるよううまくまとめていたと思う。映像としての映し方も工夫されていて、人物の下書きから始まるオープニング。スローになったり、無音になったり、劇画的に描かれたりと手が込んでいた。登場人物たちのバックボーンを知らない初めて見る者にとっては目の前にある事象を理解するのが精一杯でそれぞれの人間関係など知る由もなく、そのためか深い感動を味わうところまでいかなかった。初見者に大きな感動を与えるとしたクラアイマックスのゲームセットまえのボールの軌跡はやや長かったかもしれない。とはいえ、ファンにとっては大感動、大感激、大感傷に浸れる名勝負であったと思われる。映画館で見ていれば観客の熱気でもっと集中し、もっと感激していたかもしれないと思えた。Netflixにて2022年/日本/124分/G監督:井上雄彦原作:井上雄彦脚本:井上雄彦声の出演:仲村宗悟、笠間淳、神尾晋一郎、木村昴、三宅健太、奈良徹、長谷川芳明、武内駿輔、鶴岡聡、かぬか光明、梶原岳人、島袋美由利、久野美咲、園崎未恵、岩崎諒太、阿座上洋平、櫻井トオル、遠藤大智、村田太志、堀井茶渡、星野佑典、瀬戸麻沙美、宝亀克寿、岩城泰司、江越彬紀、田所陽向、峰晃弘、金光宣明、武田太一、山本祥太、真木駿一、坂本真綾お薦め度「THE FIRST SLAM DUNK」★★★★(80%)
2024.06.23
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(C)Carole BETHUEL (C)DHARAMSALA & DARIUS FILMS比重をどちらにかけるかで違ったドラマになったと思う。家族がいても宇宙に飛び立つ夢を叶えるべく邁進する姿を期待した私にはなんとも見どころのない映画となってしまった。クライマックスが搭乗前に隔離される直前の家族との面談・交流会だと思う。シングルマザーと娘の心を描かんとした作品は母子の思いのたけは理解できるが、その行動に私は鼻白んでしまった。つまり、興ざめしたのである。なんともつまらない作品を見たものだ。エバ・グリーンが主演だというのに、と思った。しかし、話が終わりエンド・クレジットになったときに、これまでの宇宙に飛んだ母でもある宇宙飛行士が子供とともに映る写真が、何人も何人も映し出された。その写真の数々、何度も宇宙に飛んだ人もいるママ宇宙飛行士たちの子供と写る画像を見た時。作者は、監督は、この親子愛を宇宙にかける夢の現実とともに映画化したかったのだと気づいた。そう思うとなかなかの作品なのかもしれない、私にはピンとこなかったけれど。U-NEXTにて2019年/フランス/107分/G監督:アリス・ウィンクール脚本:アリス・ウィンクール、ジャン・ステファンヌ・ブロン出演:エバ・グリーン、ゼリー・ブーラン=レメル、マット・ディロン、ラース・アイディンガー、サンドラ・ヒュラー、アレクセイ・ファティーフ原題:Proxima(「プロキシマ・ケンタウリb(太陽に最も近い恒星)」)お薦め度「約束の宇宙(そら)」★★★(60%)
2024.06.20
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Sous la Seine (Film, 2024) - MovieMeter.nl鮫映画だとは思わなかった。冒頭から中盤まではありそうなことと興味を持って見っていたが、事件が起こってからの市長の態度・姿勢と勝手な行動にでる主役含むPOLICEたちの行動が腑に落ちず、終わってみれば終わりのない映画となっていて、落胆を感じた。映画を見ているその間スリルで楽しめればいいというのなら、それだけでいいなら、最高な作品かもしれない。しかし、そこに道理や顛末を望むのであれば、納得できない作品となってしまう。恐怖に慄き、見入ってしまった。しかし、評価はできない作品なのだろう、と思う。Netflixにて2024年/フランス/104分/監督:ザビエ・ジャン原案:エドゥアール・デュプレ、セバスチャン・オーシャー脚本:ヤニック・ダアン、モード・ハイバン、ザビエ・ジャン、ヤエル・ラングマン、オリビア・トレスブレット・ヘイリー出演:ベレニス・ベジョ、ナシム・リエス、レア・レビアン、アンヌ・マリビン、森本渚、サンドラ・パルフェ、アクセル・ユストゥン、オレリア・プティ、マルビン・デュバル、ダウダ・ケイタ、イブラヒム・バ原題:Sous la Seine(「セーヌ川の下に」)お薦め度「セーヌ川の水面の下に」★★★(60%)
2024.06.16
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アイル・シー・ユー・イン・マイ・ドリームス - 映画情報・レビュー・評価・あらすじ・動画配信 | Filmarks映画楽曲”I'll See You in My Dreams”が演奏される。退職者用居住地で暮らす70代の女性、一人暮らし。一人娘がいるが娘はニューヨーク暮らし。14年連れ添った犬との暮らしが突然終わる。備え付けのプールの清掃員はたびたびかわる。新しく来た清掃員と交流を持つ。ゴルフクラブで見かけた老人とも交流を持つ。仲良し4人組の老女たち。そんなこんなの日々に突然、別れはやってくる…。映画の幕切れは、なんかいい。Netflixにて2015年/アメリカ/96分/監督:ブレット・ヘイリー脚本:ブレット・ヘイリー、マーク・バッシュ出演:ブライス・ダナー、マーティン・スター、ジューン スクイブレア・パールマン、メアリー ケイ プレイス、マリン・オーカーマン、サム・エリオット原題:I'll See You in My Dreams(「私の夢であなたに逢いましょう」)お薦め度「アイル・シー・ユー・イン・マイ・ドリームス」★★★☆(70%)
2024.06.15
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(C)2022 LOTTE ENTERTAINMENT & BIGSTONE PICTURES CO.,LTD.ALL RIGHTS RESERVED.「バトル・オーシャン 海上決戦」続編、三部作の第二作。名将、イ・スイシン将軍が前作のチェ・ミンシクからかわってパク・ヘイルとなり若返っているので、続けて見ると違和感がある。さて、監督・脚本が同じキム・ハンミンのせいか、前作同様、朝鮮軍に与(くみ)する日本人がいたり、情報を伝える女性が登場する。決戦前夜における日本陣地内での仲違い、豊臣秀吉の名を受け単独行動となる武将には違和感を感じるが朝鮮側が勝った道理の一因ともなるので、この設定なのか。朝鮮、日本の両軍とも大将指揮官の命令に順じず、勝手な行動をする武将がいる。そのことで戦況に与える悪影響。双方、万全な戦い方でないのが、戦況の変化とともに知略を講じなければならない状況に見ていて手に汗握るほどだ。結果は予想外の援軍に力を得た方の勝利であった。大砲、火砲、弓矢、鉄砲といった飛び道具だけでなく、体当たりまでしてしまう海上戦に注目。なかなかのスペクタクルであった。U-NEXTにて2022年/韓国/130分/R+15監督:キム・ハンミン脚本:キム・ハンミン、ユン・ホンギ、イ・ナラ出演:パク・ヘイル、ピョン・ヨハン、アン・ソンギ、ソン・ヒョンジュ、キム・ソンギュ、キム・ソンギュン、キム・ヒャンギ、オク・テギョン、コンミョン原題:한산: 용의 출현(「ハンサン:龍の来臨」)英語題名:Hansan: Rising Dragon(「ハンサン:昇り龍」)お薦め度「ハンサン 龍の出現」★★★★(80%)
2024.06.09
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豊臣秀吉の朝鮮出兵を描いた映画作品は邦画ではないように思う。この作品は続く「ハンサン 龍の出現」と三部作の三作目となる「ノリャン―死の海―」に先立つ第一作目である。最終章となる「ノリャン―死の海―」は2024年8月9日より劇場公開されるとのこと。ヒットはしたけれど評価は高くないようなので、なるべく期待せずに見たけれど、なんともすごい迫力のある作品であった。肉弾戦とも思えるほどの血なまぐさくパワフルな戦いも、それに先立つ大砲、弓矢での攻防も見ごたえがあった。さんざん無茶苦茶な海戦を決死で戦い抜いた大将船に爆弾船が突っ込むシーンは圧巻だった。イ・スンシン将軍が乗る大将船は砲弾を撃ち尽くし爆弾船を撃沈することができない。その爆弾船を他の朝鮮軍船に知らせるために想い人を見殺しにしてスカートを旗代わりに扇ぎ振り回す女性の心持を思うと感極まり泣けてきた。330隻の日本水軍に対峙する朝鮮水軍はわずか12隻。イ・スンシン将軍の決死の背水の陣は武将達には同調されず、大将船一隻で日本一の水軍と戦うことになる。御身を捨てての戦いは熾烈を極め、まわりを取り囲まれて捕縛、討ち死にするかに思えた時、奇策の一点集中砲火により窮地を脱する。この集中砲火によって大将船の砲弾は打ち尽くしてしまうこととなる。我々の恐怖は相手の恐怖とイ・スンシン将軍の必勝法はうまく機能するのか。激戦に次ぐ激戦、クライマックスは見どころである。多くの韓国俳優が日本人を演じて日本人見えないのだけれど、日本語を話すことで日本人とわかる。あと、戦闘服でも日本とわかる。そんな中、大谷亮平が密偵として日本側に潜入していた朝鮮兵士を演じていたのに気づき、驚いた。そして、敵武将(日本)に「お前は日本人なのか、朝鮮人なのか」と言われたところが胸に詰まった。監督が「神弓 KAMIYUMI」のキム・ハンミンで大谷亮平も出演していたので、この作品にも登場したのであろう。いやはやすごい映画であった。U-NEXTにて2014年/韓国/110分/監督:キム・ハンミン脚本:キム・ハンミン出演:チェ・ミンシク、リュ・スンリョン、パク・ボゴム、クォン・ユル、キム・ミョンゴン、チョ・ジヌン、大谷亮平原題:명량 회오리바다(「鳴梁(ミョンリャン)渦巻」)英語題名:Roaring Currents(「唸りたてる潮流」)お薦め度「バトル・オーシャン 海上決戦」★★★★(80%)
2024.06.08
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ミッドナイト・キラー : ポスター画像主演はミーガン・フォックスなのだろうが、ブルース・ウィルスとエミール・ハーシュの存在によって行くわからなくなっている。犯人の思考、行動が理解できず動機もわからない。これでは物語に感情を移入することは難しく、途中でいなくなったブルース・ウィルスばかりが気になった。恐怖感だけを残した、意味不明な作品であった。amazon prime video にて2021年/アメリカ/99分/監督:ランドール・エメット脚本:アラン。ホースネイル出演:ミーガン・フォックス、ブルース・ウィリス、エミール・ハーシュ、ルーカス・ハース、コルソン・ベイカー、リディア・ハル原題:Midnight in the Switchgrass(「アメリカクサキビの中の真夜中」)お薦め度「ミッドナイト・キラー」★★★(60%)
2024.06.02
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(C)2021 VVZ Production – Pathe Films – Constantin Film Produktion – M6 Filmsなかなか見どころのあるラブ・ストーリーが描かれていたが、これは全くの創作なのだろうか。だとしたらちょっといただけない。実在した人物ゆえに、全く架空の人が登場ということを私は感心しない。とても素敵な恋物語だけに残念な気がする。また、エッフェル塔製造の艱難辛苦も少し描かれている。私としては壮大なスケールでエッフェル塔構築の壮絶さを余すところなく微に入り細に入り描き、完成時には涙を流す成功物語として結実してほしかった。それにしても、エッフェルの相手となるアドリエンヌ・ブールジェを演じたエマ・マッキーは魅力的であった。大きな瞳大きな口。素敵だ。U-NEXTにて2021年/フランス・ベルギー・ドイツ/108分/R15+監督:マルタン・ブルブロン原案:カロリーヌ・ボングラン脚本:トーマス・ビデガン、マルタン・ブルブロン、マーティン・ブロソレット出演:ロマン・デュリス、エマ・マッキー、ピエール・ドゥラドンシャン、アルマンド・ブーランジェ、アレクサンドル・ステイガー、ブルーノ・ラファエリ、オンドラニック・マネ原題:Eiffel(「エッフェル」)お薦め度「エッフェル塔 創造者の愛」★★★☆(70%)
2024.06.01
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Yahoo!オークション - 映画ポスター トロイのヘレン B2ポスター(ロバ...私のアフロディーテ(女神)といえるロッサナ・ポデスタ主演の超大作である。たぶん一生見ることはなかったなと思えるがU-NEXTで検索したらあったので見てみた。見てみてわかったが、トロイの戦争は、トロイにとって悲劇であった。悲しい結末で終わる作品だ、もちろん、トロイの木馬がクライマックスに登場する。ギリシア神話の大英雄アキレスも登場する。なかなか見ごたえのある作品である。この作品、当時の流行なのだろう、OVERTURE(オーバーチュア)、すなわち序曲で始まる。延々と続く序曲は5分くらいあろうか。史劇としてのスペクタクル巨編が始まる。東西の交易の要所にあったトロイ王国は堅牢な城壁で囲まれていて、攻め落とすことは困難であった。諸国を支配下に置くスパルタ王国はギリシア諸国と力を合わせトロイ攻略を狙っていた。それを察知したトロイであったが、平和外交を目指し、王子パリスを大使として送り込む。しかし、嵐のため難破し、漂流したパリスはスパルタ王妃ヘレンに助けられる。ヘレンを王妃と知らないパリスは恋におちたようだ。パリスは単身でトロイ攻略の軍議をしているスパルタ王宮に乗り込み、客人としてもてなされたが、軟禁されてしまう。パリスの命を助けるべくヘレンは従者たちを使いパリスを逃がす。しかし崖っぷちで追手に囲まれたパリスはヘレンともども身投げして脱出する。トロイに戻ったパリスは凱旋し、ヘレンを姫として遇する。スパルタはギリシャ諸国を引き連れてトロイせん滅に上陸し、大戦の激闘は始まった……。これを映画館で見ていたら、圧倒されたんだろうなと思える。68年前に公開だからなぁ。さて、ロッサナ・ポデスタについて記す。U-NEXTでは「トロイのヘレン」以外では「黄金の七人」「続黄金の七人 レインボー作戦」という作品が見られる。「黄金の七人」での彼女は「ルパン三世」の峰不二子のモデルとされ、羨望の的であった。私が彼女にぞっこんになったのは「黄金の矢」というダマスカスの都のお姫様強奪物語であった。1963年製作・公開の「黄金の矢」の時、彼女は28歳、とてもチャーミングだった。その彼女の姿を求めて映画雑誌を漁った。映画における最初の私のアイドルである。その「黄金の矢」との再会を期していろいろと探したが見ること能わずだったが2022.10.30にYouTubeで見ることが出来た。日本語字幕のない英語のみだったけれど、嬉しかった。今は見れないのか、検索できない。U-NEXTにて1955年/アメリカ/120分/監督:ロバート・ワイズ原作:ホメロス脚色:ジョン・ツウィスト出演:Helen_of_Troyロッサナ・ポデスタParisジャック・セルナスKing_Priamサー・セドリック・ハードウィックMenelausニオール・マッギニスAchillesスタンリー・ベイカーHectorハリー・アンドリュースPolydorusロバート・ブラウンAgamemnonロバート・ダグラスUlyssesトリン・サッチャーPatroclusテレンス・ロングドンAjaxマクスウェル・リード原題:Helen of Troy(「トロイのヘレン」)お薦め度「トロイのヘレン」★★★☆(70%)
2024.06.01
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野村芳太郎 「張込み」 (1958) | It’s not about the ski 遅れて来た天才スキーヤー???、時々駄洒落(笑)、毎日ビール!(爆) (ameblo.jp)松本清張原作で野村芳太郎監督作品の傑作と知り、見てみた。1958年、昭和33年公開の映画である。白黒作品である。電車ではなく汽車、SLが走っている。社内の空調は扇風機である。大都会東京は喧騒の都市であるが、張り込む先となる佐賀は田舎で、町を離れると田畑や野原が広がっていて家など何もない。わずかに集落があるくらいか。そんな時代の話。質屋殺しの共犯者を追って、三年前の恋人で今は人妻となった女性宅を張り込むために佐賀までやって来た。ちょうど向かいに木賃宿があり捜査員二人は逗留し、見張ることに。捜査員の一人は勤続20年の刑事で家族持ちであり、若い方は結婚を前に心揺らぐ刑事である。若い捜査員には恋人がいるが、所帯を持ったとしても相手は働き続けてその給料を実家に仕送りをしなければならないという責を負っている。またコンビを組む刑事の妻からはお風呂屋の娘との縁談を持ち込まれ悩んでいた。張り込みを続けるも判で押したような共犯者の元恋人は家事作業はかわらず繰り返され、今日で張り込みを取りやめ引き上げようとしたところ元恋人が遠出した。追いかけたが見失う…。刑事ドラマでありながら描かれているのは貧乏人の不幸、情熱的な恋というものではないだろうか。しぶい作品ながら熱情を感じる作品であった。U-NEXTにて1958年/日本/116分/監督:野村芳太郎原作:松本清張脚本:橋本忍出演:大木実、宮口精二、高峰秀子、田村高廣、菅井きん、高千穂ひづる、竹本善彦、藤原釜足、文野朋子、松本克平、浦辺粂子、山本和子、川口のぶ、北林谷栄、内田良平、大友富右衛門、多々良純、芦田伸介、近衛敏明、末永功、草香田鶴子、小林十九二、大友純、松下猛夫、玉島愛造お薦め度「張込み」★★★☆(70%)
2024.05.26
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(C)2022 CHASE FILM NEVADA, LLC ALL RIGHTS RESERVEDジェラルド・バトラー主演の映画ゆえ、間違いないかと思って見たけれど、少々期待外れ。こういう作品もあるかなと思うしかない。大人の女性が誘拐されてしまうことに疑念を覚えるが、不可思議な事件には裏があった。一人躍起となって妻の行方を追う彼は異常に見える。しかし、この異常に見える、自分のことは自分で解決するということを自負とするアメリカ人ならではの思考であり行動である。ゆえに映画化されたものなのかもしれない。内容としての必然性や理路整然とした部分が構築されていれば、興味を持って見ることが出来た気がする。U-NEXTにて2022年/アメリカ/95分/監督:ブライアン・グッドマン脚本:マーク・フライドマン出演:ジェラルド・バトラー、ジェイミー・アレクサンダー、ラッセル・ホーンズビー、イーサン・エンブリー、マイケル・アービー、シンディ・ホーガン、ブルース・アルトマン原題:Last Seen Alive(「生存最終確認日時」)お薦め度「CHASE チェイス 猛追」★★★(60%)
2024.05.26
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ホット・シート | あらすじ・内容・スタッフ・キャスト・作品情報 - 映画ナタリー (natalie.mu)ちょっとひねった爆弾犯人映画。メル・ギブソンが出ているが、主役はケヴィン・ディロンだ。座った椅子に荷重式爆弾が仕掛けられていて、その椅子からの移動はできないという、動きのほとんどない対犯人とのやりとりはスリリングではあるが…。クライマックスの後の延長戦は犯人の動機に冗長さが感じられて、手に汗握るシーンなのに冷静に見てしまった。U-NEXTにて2022年/アメリカ/104分/監督:ジェームズ・カレン・ブレザック脚本:コリン・ワッツ、レオン・ラングフォード出演:ケビン・ディロン、メル・ギブソン、シャナン・ドハティ、マイケル・ウェルチ、サム・アスガリ、エディ・スティープレス、リディア・ハル、アンナ・ハー、ケイト・カッツマン原題:Hot Seat(「熱い席」)お薦め度「ホット・シート」★★★☆(70%)
2024.05.18
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(C)2022「夜明けまでバス停で」製作委員会2020年11月、東京・幡ヶ谷のバス停のベンチで座りながら眠っていた女性が、近隣の住民に殴打され、命をおとした。このホームレス女性の殺人事件は、とてもショッキングなニュースとなった。それを映画化したものだと思った。しかし、違った。この殺人事件をヒントにフィクションとして作られた作品である。2022年キネマ旬報ベストテンで第3位となった作品である。板谷由夏が主演で高橋伴明監督が撮る企画が動いていて、その脚本が梶原阿貴にオファーされた。脚本家の梶原阿貴は、このホームレス女性の殺人事件に衝撃をおぼえ、現場を訪れて突き動かされる感情を抱いた。梶原は、自らの発案で『夜明けまでバス停で』の脚本を手がけることになる。コロナ禍で起きた事件であり、梶原は「10年後、20年後、または50年後に『コロナ禍の東京はこうだった』と伝えたい。テーマは守りつつ、実録をやろうとは思いませんでした」と語る作品である。コロナ禍で居酒屋で住み込みで働く主人公は長年働いたにもかかわらずクビとなる。職も住居もなくしたことによりホームレスとなった女性がどのように生きていくのか、それを追い続けたものといえよう。皿洗いがルビーモレノとは気づかなかった。三浦貴大のマネージャー役は合わないと思えた。彼は良い人の役が適役なのでは。評価を得ている作品ではあるが、今この時に見ると切実な気持ちを共有できないのか、期待したほどの共感や感動は得られなかった。U-NEXTにて2022年/日本/91分/G監督:高橋伴明脚本:梶原阿貴出演:板谷由夏、大西礼芳、三浦貴大、松浦祐也、ルビー・モレノ、片岡礼子、土居志央梨、あめくみちこ、幕雄仁、鈴木秀人、長尾和宏、柄本佑、下元史朗、筒井真理子、根岸季衣、柄本明お薦め度「夜明けまでバス停で」★★★☆(70%)
2024.05.18
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ホテル・ニューハンプシャー : ポスター画像 - 映画.com (eiga.com)ジョディ・フォスターとロブ・ロウ、そしてナスターシャ・キンスキー。当時、若手ホープの三角関係の青春ドラマだと思っていた。見逃した思いが頭の隅にあって、いつか見られればと思ってもいたので、U-NEXTにあるのを見かけてつい見てしまった。若きマシュー・モディーンも重要な役どころで出演している。キャスト表を見て父親役がボー・ブリッジスとは気づかなかった。後年を含め主役級スターとなるキャストが5人もいることに驚く。原作もあり、しっかりとした作品かと思っていたけれど、内容では何かと確執やグローバルな問題や事件を含んでいるけれど、登場人物の気持ちはないと思えるほどに軽く描かれている。悩み事はあっても苦悩しないのだ。確執があっても突破していくのだ。事件があっても問題にならず、解決してしまう。あまりにも軽い、中身がないように感じてしまう。その意味で見るべき作品ではないと感じた。見るべき作品でないということを知る意味で見た価値はある(苦笑)U-NEXTにて1984年/アメリカ/109分/監督:トニー・リチャードソン原作:ジョン・アービング脚色:トニー・リチャードソン出演:ジョディ・フォスター、ロブ・ロウ、ボー・ブリッジス、ナスターシャ・キンスキー、ウィルフォード・ブリムリー、ポール・マクレーン、マシュー・モディーン、ジェニー・ダンダス、ウォーレス・ショーン、リサ・ベインズ、セス・グリーン原題:The Hotel New Hampshire(「ホテル・ニューハンプシャー」)お薦め度「ホテル・ニューハンプシャー」★★☆(50%)
2024.05.16
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ミーン・ガールズ | あらすじ・内容・スタッフ・キャスト・作品情報 - 映画ナタリー (natalie.mu)ミーン・ガールズを見た。リンジー・ローハン主演の学園コメディだと思っていた。私の推しのレイチェル・マクアダムスも出演していたことを知ったけれども「君に読む物語」以前の作品であったため未見であった。配信での短時間映画を物色していて目に留めたので見てみることにした。動物学者の娘でアフリカで育ち自宅学習をしていた娘がアメリカへ家族と帰国、16歳にて初めて学校に通うという、突拍子もない導入から、学内でお姫様として君臨していたレジーナの登場シーンに笑ったが、このレジーナがレイチェル・マクアダムスだと、すぐにはわからなかった。また、幼さが残る顔立ちながら後年の面影を見せるグループの一員カレンがアマンダ・セイフライドだとわかり、この作品でその名を聞かなかったけれど、主演女優として大成したなぁと思った。リンジーは人気者だったかもしれないが、代表作としては本作くらいしかないのかもしれない。4人組のひとりグレッチェンを演じたレイシー・シャベールも出演作はあるけれど、といった感じか。「ミーン・ガールズ」直後の「君に読む物語」でブレイクしたレイチェル・マクアダムスは出演作が続くもパッとしなかったが2009年、ロバート・ダウニー・Jr主演のアクションミステリー映画『シャーロック・ホームズ』と2011年に続編『シャーロック・ホームズ シャドウ ゲーム』では主人公のシャーロック・ホームズを翻弄する魔性の美女アイリーン・アドラーを演じたその存在を見せつけた。全世界で二作は合計10億ドルを超える興行収入を記録しているとのこと。また2010年、コメディ映画『恋とニュースのつくり方』で主演でハリソン・フォードと共演し、2013年「アバウト・タイム〜愛おしい時間について〜」は推される名画となり、アカデミー作品賞と受賞した2015年「スポットライト 世紀のスクープ」に出演している。「ドクター・ストレンジ」「ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス」にも出演し、スター街道を歩んでいる。一方、アマンダ・セイフライドも気になる女優で「マンマ・ミーア!」で主演メリル・ストリープの娘を演じ、続編「マンマ・ミーア!ヒア・ウィ・ゴー」にも出演。「ジュリエットからの手紙」や大ヒット作「レ・ミゼラブル」のコゼット役があり、出演作は話題となり「Mank/マンク」にも出演している。彼女もスター街道を歩んでいる。さて、高校の大イベント、キング&クィーンの選出ではさもありなんと思える映画的結末であるけれど、友達を作ることに、彼氏を作ることにあくせくし、それが裏目に出て、ぶちゃけて、とコメディ作品らしい面白さであった。U-NEXTにて2004年/アメリカ/97分/監督:マーク・ウォーターズ原作:ロザリンド・ワイズマン脚本:ティナ・フェイ出演:リンジー・ローハン、レイチェル・マクアダムス、ティナ・フェイ、ティム・メドウス、レイシー・シャベール、リジー・キャプラン、ダニエル・フランゼス、ジョナサン・ベネット原題:Mean Girls(「意地悪な女子たち」)お薦め度「ミーン・ガールズ」★★★☆(70%)
2024.05.14
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(C)2019 ANNAPURNA PICTURES, LLC. All rights reserved.感動した。母の逃亡、その設定が妙味。娘がいい。人はみな、自身が正しいと思って行動する。ところが、そこ行動が正しいとは限らない。仲違いをしていると見える隣人も歩み寄りをみせたり、子供を擁護しているつもりが子供の方が本質を見ていたり、注目すべきところがある。きちんと生活していると思えた女性が、薬依存の生活だったとはとても思えず、FBIにロシアまで出てきたことに驚いた。母子がベストフレンドという結びつきの強さが、母を訪ねて南極へ、となり、家族愛の強さが感動を生む。相手を理解することが、大切なんだなぁ。主演ケイト・ブランシェットはもちろんいいけれど、ローレンス・フィッシュバーンの登場に驚き(笑)、「ロング・ウィークエンド」のゾーイ・チャオにも驚き、娘役が素晴らしいと思えたエマ・ネルソンは「消えない罪」にも出演していた。U-NEXTにて2019年/アメリカ/108分/G監督:リチャード・リンクレスター原作:マリア・センブル脚本:リチャード・リンクレイター、ホリー・ジェント、ビンス・パルモ出演:ケイト・ブランシェット、ビリー・クラダップ、エマ・ネルソン、クリステン・ウィグ、ゾーイ・チャオ、ジュディ・グリア、ローレンス・フィッシュバーン、ジェームズ・アーバニアク、トローヤン・ベリサリオ原題:Where'd You Go, Bernadette(「どこへ行った?バーナデット」)お薦め度「バーナデット ママは行方不明」★★★★☆(90%)
2024.05.12
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C)2019 Nostromo Pictures SL/ The Kill Team AIE / Nublar Productions LLC. ALL RIGHTS RESERVED.実話ネタ。映画.comによると”アフガニスタンで米兵が一般市民を殺害していたという実話をベースにしたドラマ。ドキュメンタリー作家としてアカデミー賞に2度ノミネートされ、2010年に起きたこの事件を題材にしたドキュメンタリーを手がけたダン・クラウスが自身のメガホンで劇映画化。正義感と愛国心に燃えて、アフガニスタンに渡ったアンドリュー二等兵。地雷により爆死した上官に代わり、新たに小隊に赴任したディークス軍曹は、治安を守ることを口実に無実の民間人に罪を着せ殺害し続けていた。”とある。この上官の下で民間人を標的とした射殺行為が繰り返されていたこと。そして、それを内部告発しようとして悩んでいたこと。しかし、……。戦地にて正常な判断が出来なくなってしまう兵士をどのように考えればよいのか。そこが戦地ではあっても戦場でない場合、地元民にどう接するのか。20世紀では地元民に対する殺戮が当然のごとくなされていたが、21世紀になって秘密裏にこのようなことが行われているのか。閉ざされた組織の中では良くも悪くも染まっていく。恐ろしい事である。U-NEXTにて2019年/アメリカ/88分/監督:ダン・クラウス脚本:ダン・クラウス出演:ナット・ウルフ、アダム・ロング、ジョナサン・ホワイトセル、ブライアン・マーク、オシ・イカイル、アンナ・フランコリーニ、ロブ・モロー、アレクサンダー・スカルスガルド原題:The Kill Team(「殺戮部隊」)お薦め度「キル・チーム」★★★☆(70%)
2024.05.12
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2024年5月2日(木)Prime Videoで独占配信開始 (C) Amazon Content Services LLCあまりいいと思えない関係性で始まった年の差カップル。いろんなことに気を使い同性の目を気にする女性ならではの引け目などつぶさに描いている。よく描けているだけに前半の描写で嫌悪を感じ、それはアン・ハサウェイが歳の離れた若い男に取られてしまうやきもち、やっかみからくるものなのかと感じたり、彼女が足で絡みつく、抱き着くシーンが嫌だったりと内容と関係のないところで嫉妬していたのかもしれない。交際が露見してからの展開は娘を巻き込み大変なことになるがクライマックスから終盤となり、私の嫉妬の感情がなくなったのかソレーヌ(アン・ハサウェイ)に寄り添う気持ちになったのか、胸にこみ上げてくるものを感じるほど感情が揺さぶられてしまった。どうしてこのような作品を作ったのかと訝しみながら見ていた前半とはうってかわって、後半、特に終盤は抱きしめたくなるほど愛着を感じた。見終えて見るといい作品である。amazon prime video にて2024年/アメリカ/117分/監督:マイケル・ショウォルター原作:ロビン・リー脚本:マイケル・ショウォルター、ジェニファー・ウェストフェルト出演:アン・ハサウェイ、ニコラス・ガリツィン、エラ・ルービン、アニー・マモロー、リード・スコット、ペリー・マットフェルド、ジョーダン・アーロン・ホール、マチルダ・ジャノプロスメグ・ミリッジ、レイモンド・チャム・Jr.、ジェイデン・アンソニー、ビクター・ホワイト、ダコタ・アダン原題:The Idea of You(「あなたの考え」)お薦め度「アイデア・オブ・ユー~大人の愛が叶うまで~」★★★☆(75%)
2024.05.06
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(C)2022 Ex4 Productions, Inc.著名なアクション・スターがこぞって出ていたこれまでの3作品に比べると、スタアーと呼べるものがスタローン、ジェイソン・ステイサム、ドルフ・ラングレン、アンディ・ガルシアの4人しかいないのは寂しい限り。しかも、前半が終わらぬうちにバーニー・ロス(スタローン)が消えてしまい、リー・クリスマス(ジェイソン・ステイサム)の孤軍奮闘となってしまっていることが寂しさを感じさせる。大胆な二転三転と凝った内容で結末をむかえるが、大大大爆発で幕を閉じる。バーニーが消えた件について言及されるのでありえない展開のもやもやも解消に、アクションとドンパチを楽しんだ観客はまず満足できるだろうと思える。U-NEXTにて2023年/アメリカ/103分/R15+監督:スコット・ウォー原案:スペンサー・コーエン、カート・ウィマー、タッド・ダガーハート脚本:カート・ウィマー、タッド・ダガーハート、マックス・アダムス出演:ジェイソン・ステイサム、シルベスター・スタローン、カーティス・“50セント”・ジャクソン、ミーガン・フォックス、ドルフ・ラングレン、トニー・ジャー、イコ・ウワイス、ランディ・クートゥア、ジェイコブ・スキピオ、レビ・トラン、アンディ・ガルシア原題:Expend4bles(「エクスペンドフォブルズ」)お薦め度「エクスペンダブルズ ニューブラッド」★★★☆(70%)
2024.05.05
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The Boys in the Boat (2023) (imdb.com)この映画、映画館で見たならば感動できたのかもしれない。著名な俳優は出ておらす、魅力は少ないのかも。オリンピックの実話の映画化としては名作「炎のランナー」を思い出し、つい比べてしまうが傑作と比べるなんて酷な話。この作品はこれで良いのかも。この文章を書こうとして監督がジョージ・クルーニーだと知った。彼がカメオでも出演していれば話題になったのかもと思った。<ネタバレ(実話ゆえ)>さて、物語は1936年のベルリン・オリンピックにワシントン大学の貧しい学生たち2軍のボート部員たちが心血を注いでアメリカ代表となり、開催国ドイツが優勝を打ち立てていく中、背水の陣、不利なルール改正にも負けず、大逆転して勝利を掴む話である。映画としては主人公の苦学生にスポットを当てすぎたのかもしれない。部員それぞれにドラマがあるのだるから群衝撃として描けば、観客それぞれに気持ちを投入できる登場人物がいて感動をよんだのかもしれないと思えた。amazon prime video にて2023年/アメリカ/123分/監督:ジョージ・クルーニー原作:ダニエル・ジェームズ・ブラウン脚本:マーク・L・スミス出演:ジョエル・エドガートン、カラム・ターナー、ピーター・ギネス、ジャック・マルハーン、ジェームズ・ウォーク、ハドリー・ロビンソン、コートニー・ヘンゲラー、サム・ストライク、トーマス・エルムズ、ルーク・スラッテリー、ブルース・ハーベリン=アール、ウィル・コーバン、トーマス・ステファン・バリー、クリス・ディアマントポロス原題:The Boys in the Boat(「ボートの青年たち」)お薦め度「ボーイズ・イン・ザ・ボート 若者たちが託した夢」★★★☆(70%)
2024.05.05
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ビッグ・フィッシュ : ポスター画像ティム・バートン監督はなんとなく好きじゃない。振り返ってみると、「バットマン」1989年12月 65点「シザーハンズ」1991年8月 90点「バットマン・リターンズ」 60点「チャーリーとチョコレート工場」 60点と映画館で見ているが、「シザーハンズ」以外は辛く採点している。配信で「ビッグ・アイズ」お薦め度80%を見ているくらいだ。マイライフマイシネマアルカディア「ビッグ・アイズ」 「ビッグ・フィッシュ」の高評価は知っていたが、見ようとは思わなかった。しかるに、未見ながら、「NHK BSシネマ」のおすすめ5作品に選んだのだから見らねばなるまいと思った。NHKでの放映は見逃したのでネットフリックスで見た。ほらふきおやじの父親のネタを聞かされ続けた息子が避けていた父とのわだかまりをなくすというような話。ファンタジーなのか、ただのほらふきなのか、妻を愛し生涯をささげた男の不思議な物語を見て、感動することもなく、私には合わない映画なんだと思えた。お薦めしておいて申し訳ないが、お許しくだされ。また、この作品を気に入っている人にもお許しを請う。配役は良かったと思う。Netflix にて2003年/アメリカ/125分/監督:ティム・バートン原作:ダニエル・ウォレス脚本:ジョン・オーガスト出演:ユアン・マクレガー、アルバート・フィニー、ビリー・クラダップ、ジェシカ・ラング、ヘレナ・ボナム・カーター、アリソン・ローマン、ロバート・ギローム、マリオン・コティヤール、マシュー・マッグローリー、ミッシー・パイル、スティーブ・ブシェーミ、ダニー・デビート、ダニエル・ウォレス原題:Big Fish(「大魚」)お薦め度「ビッグ・フィッシュ」★★★(60%)
2024.05.04
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American Fiction (2023) (imdb.com)大学の講義で差別的侮蔑言葉を多用する講師に対し、抗議する生徒は教室を後にした。このシーンから始まる作品は、この講師が洗練された高尚な小説を書く作家であることを知る。講義で使用された差別的侮蔑言葉は意図的に発せられたものと思われる。しかし、この言動は問題とされ、真意を汲み取れない大学から休職を言い渡される。長期休暇となったため、故郷に久しぶりに帰った主人公モンクはバラバラとなってしまった家族と再会する。医者である妹と再会するも…。突然の出来事に茫然自失、しかし、母親の面倒を見なければならなくなる、兄は無関心で助けにならない。自身の小説を読んでくれる女性との出会いがあり、また、新進気鋭の女性作家に触発されて、嘘八百の小説を書きあげ偽名で発表すると超絶に話題となり…!ブラックジョークなのか、アイロニー(皮肉)でいっぱいの作品である。偽作家を演じる時のジェフリー・ライトがいい。本当に犯罪者みたいだ(笑)。結末が三つ用意されて、劇中の映画監督が認める結末を良しとした私はこの作品の読者同様、俗物でエンタメ好きな人間なのかもしれない。この作品はカナダのトロント国際映画祭で最高賞にあたる観客賞を受賞し、第96回アカデミー賞では作品賞ほか5部門にノミネートされ、脚色賞を受賞した。しかるに日本では劇場公開されない。日本の観客には受けないと思われたのだろう。むべなるかな。アメリカの白人にあてこする内容は日本人にはピンとこないのだろう。amazon prime video にて2023年/アメリカ/118分/監督:コード・ジェファーソン原作:パーシバル・エベレット脚本:コード・ジェファーソン出演:ジェフリー・ライト、トレイシー・エリス・ロス、エリカ・アレクサンダー、イッサ・レイ、スターリング・K・ブラウン原題:American Fiction(「アメリカの虚構」)お薦め度「アメリカン・フィクション」★★★★(80%)
2024.05.03
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(C)2023 Disney. All Rights Reserved.ディスニーはなぜ難解な物語にしたのだろうか?「アナと雪の女王」のハンス王子を手本としたのだろうか。それとも単に善い行いと思われることが独裁で独善的になっていくことによって悪へと傾斜することを描きたかったのか。ファミリー向けとするならば、やや難しいと思える。逆に「美女と野獣」のように恐れられていた者が実は心優しい者であったというほうが受け入れられやすいのではないだろうか。翻って主人公アーシャは全面的に善であると描いている。それも果たして正しいことなのか。腑に落ちないまま見て、終わった。スターは何をしに落ちてきたのだろうか。絵は美しく、歌もとても良かった。Disney+にて2023年/アメリカ/95分/G監督:クリス・バック、ファウン・ビーラスンソーン脚本:ジェニファー・リー音楽:ジュリア・マイケルズ声の出演:アリアナ・デボーズ、クリス・パイン、アラン・テュディック現代:Wish(「願い」)お薦め度「ウイッシュ」★★★☆(70%)
2024.04.28
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(C)2022 Plane Film Holdings, LLC. All Rights Reserved.ジェラルド・バオラーのアクション映画だ。陳腐な物だったらどうしようと一抹の不安を抱えつつ見たら、予想外に手に汗握る展開、見どころ銃撃戦壮絶だあった。世界には危険な地域があるんだねぇ。冒頭、逃亡していた殺人犯人を移送のため乗せて、年末ということなのか他に乗客は14人と少ない。航空パニック映画ではないから乗客が少ない方が、不時着した後の展開には適していたのだろう。実際、年末の乗客は少ないのかもしれない。反政府組織が統治している島に不時着してしまった。しかも、外国人を人質として身代金を要求するやつらだ。その組織に一網打尽されて監禁されてしまった。救援も求めるために探索に出て別行動だった、機長と殺人犯人が人質を救出しようとする。そこへ……!クライマックスは壮絶な銃撃戦、いや、その後の脱出の方が大変だったかも。殺人犯の行方も。痛快で手に汗握る展開にしびれた。amazon prime video にて2022年/アメリカ/107分/PG12監督:ジャン・フランソワ・リシュ原案:チャールズ・カミング脚本:チャールズ・カミング、J・P・デイビス出演:ジェラルド・バトラー、マイク・コルター、ヨーソン・アン、ダニエラ・ピネダ、ポール・ベン=ビクター、レミ・アデレケ、ジョーイ・スロトニック、エバン・デイン・テイラー、クラロー・デ・ロス・レイス、トニー・ゴールドウィン原題:Plane(「飛行機」)お薦め度「ロスト・フライト」★★★★(80%)
2024.04.28
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(C)2023 20th Century Studios. All Rights Reserved.ケネス・ブラナーの探偵ポアロ、楽しみにして見た。いつの間にか公開して、行こうと思っている間に公開終了したんだよね。この10年くらいで日本でも根付いたと思えるハロウィンの日における、ハロウィン・パーティ。原作はアガサ・クリスティによる「ハロウィン・パーティ」。1969年に出版された作品。第二次世界大戦後すぐの設定で、時代の古さは否めないがパーティの後に開催された降霊会がすごかった。霊媒師レイノルズとなるミッシェル・ヨーの登場は威風堂々、風格ある女主人のようなオーラがスクリーンを圧倒していた。降霊会が始まり、その降霊術もすごくてカメラアングル、切り替え、打刻されるアルファベット。その場にいれば、疑いもなく信じ、恐怖を感じてしまう、見どころである。そこで素早く立ち回り、降霊術のカラクリを暴き、その仕方を開設する名探偵ポアロもみごとであった。女優として格をあげたミシェル・ヨーがこの冒頭で姿を消すとは、残念であった。彼女の風格漂わせた立ち振る舞いをもっと見ていたかった。さて、殺人が行われたことにより嵐の夜となった楼閣、マンションで降霊会に参加した者たちは閉じ込められてしまう。犯人はだれなのか?この参加者の中にいるはず。ポアロは解決できるのか?難事件となった今、引退していたポアロは探偵として乗り出す。捜査とともに見え隠れする亡き娘の声、幻影は本物なのか空耳、見間違いなのか。恐怖を募り、ミステリーが深まる。楽しみながら見た作品となった。Disney+にて2023年/アメリカ/103分/G監督:ケネス・ブラナー原作:アガサ・クリスティー脚本:マイケル・グリーン出演:ケネス・ブラナー、カイル・アレン、カミーユ・コッタン、ジェイミー・ドーナン、ティナ・フェイ、ジュード・ヒル、アリ・カーン、エマ・レアード、ケリー・ライリー、リッカルド・スカマルチョ、ミシェル・ヨー原題:A Haunting in Venice(「ベニスでの幽霊出没」) お薦め度「名探偵ポアロ ベネチアの亡霊」★★★☆(70%)
2024.04.27
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(C)2023 20th Century Studios. All Rights Reserved.おどろおどろしい怪物映画かと思い敬遠していたが、見れば女性のエクスタシーに関する作品であった。ただ、内容というか描き方が斬新でベッドシーンも多くあり、男性のイチモツが映されることも数回あった。この作品に挑んだエマ・ストーンとマーク・ラファロの意気込みは感じるが、果たしてこれが2023年・第80回ベネチア国際映画祭コンペティション部門で最高賞の金獅子賞を受賞したり、第96回アカデミー賞でエマ・ストーンが主演女優賞を受賞するほどのものなのかは疑問である。マーガレット・クアリーやハンア・シグラに気づかなかったことを悔いる。理路整然と知識にすなおなベラ・バクスター(エマ・ストーン)が女性器における恍惚に懸命となり、そのために常軌を逸した行動をとり続ける。彼女の行動は納得のいくものではなく、脳移植を描いてもあり、医学的倫理的にどうなのかと思える作品でもあった。見た上で思うが、見るべき作品ではないと思える。Disney+にて2023年/イギリス/142分/R18+監督:ヨルゴス・ランティモス原作:アラスター・グレイ脚本:トニー・マクナマラ出演:エマ・ストーン、マーク・ラファロ、ウィレム・デフォー、ラミー・ユセフ、ジェロッド・カーマイケル、クリストファー・アボット、スージー・ベンバ、キャサリン・ハンター、ビッキー・ペッパーダイン、マーガレット・クアリー、ハンナ・シグラ原題:Poor Things(「残念な事柄」) お薦め度「哀れなるものたち」★★★☆(70%)
2024.04.27
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(C)五十嵐律人/講談社 (C)2023「法廷遊戯」製作委員会最近の私、もうろく加減がひどい。この作品を見て、内容が思い出せないのだ。原作小説を読んだというのに。 読書レビュー 「法廷遊戯」五十嵐律人:著 新潮社思い出せないのが、情けない。キャストに魅力を感じないせいか、物語に没入できない。原作と違和感を感じるキャストで見ることを躊躇したが、ほかに見入るものを見つけられなかったので見て見た。断片的にだが、そういえば、こんなこと書いてあったなぁ、なんて思いながら見た。前述のとおり、物語は忘却の彼方、クライマックス、エンディングのオチは感心した。読書にて理解していたことも映像にするとより分かりやすくなるところもあるんだと思えた。最後まで見て、見どころのある作品だとわかる。20123年/日本/97分/G監督:深川栄洋原作:五十嵐律人脚本:松田沙也出演:永瀬廉、杉咲花、北村匠海、戸塚純貴、黒沢あすか、倉野章子、やべけんじ、タモト清嵐、柄本明、生瀬勝久、筒井道隆、大森南朋お薦め度「法廷遊戯」★★★☆(70%)
2024.04.25
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(C)2023 Warner Bros. Ent. All Rights Reservedダンスはとても素晴らしかった。サルマ・ハエックもチャニング・テイタムも俳優だけでなく、ダンサー、いやエンンタテイナーとしてみごとに見せていた。素晴らしかった。しかし、話はありきたりというか、いまひとつ行政の指導というか規制というか、夫の横やりがわかりづらい。映画「マジック・マイク」のシリーズを見ていたわけではないので、マイクの背景を理解していなかった。そこは関係あるのかな?燃えるような情熱、パッションを描いた作品で、本当にダンスは良かった。クライマックスで見せるチャニング・テイタムと女性ダンサーの融合ともいえるアクロバティックな雨の中のダンスは最高だった。U-NEXTにて2023年/アメリカ/112分/PG12監督:スティーブン・ソダーバーグ脚本:リード・キャロリン出演:チャニング・テイタム、サルマ・ハエック・ピノー、アユブ・ハーン=ディン、ジェメリア・ジョージ、イーサン・ローレンス、ジュリエット・モタメッド原題:Magic Mike's Last Dance(「マジック・マイクの最後のダンス」)お薦め度「マジック・マイク ラストダンス」★★★☆(70%)
2024.04.21
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The Hating Game (2021) (imdb.com)これがベストセラーの映画化作品なのか?女の子が主人公だけれど、男は変人?ストーカー?まず、設定として広い部屋で机がひとつづつ、向かい合って座るなんてこと、ありえないよねー。そのほかもろもろ合併により同じ職場となったけれど敵対しているとなれば目の敵、目の敵の相手とエレベーターであんあことになるのか?設定も展開もとんでもなく、途中、脱落してもおかしくなかった。多分脱落していた。しかし、映画館で選んで見に行ったなら、最後まで我慢して見るだろな、と頑張って見続けた。見続けるとウンチクも名言も飛び出し、なかなか見どころもあるようで、(でなければベストセラーになってない)、最後まで見終えたけれど、楽しいラブ・コメといかず、これほど変に執着している男女ならば、とんでもなくて、やっぱり私好みではないということです。2023年/アメリカ/102分/G監督:ピータ・ハッチングス原作:サリー・ゾーン脚本:クリスティーナ・メンガート出演:ルーシー・ヘイル、オースティン・ストウェル、デイモン・ダウンノ、サキナ・ジャフリー、コービン・バーンセン原題:The Hating Game(「憎しみのゲーム」)お薦め度「ヘイティング・ゲーム~恋とキャリアの必勝法~」★★★(60%)
2024.04.18
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(C)2013 Somewhere Else, LLC. All Rights Reserved.うー、合わないな、私にこの映画。何を描きたかったんだろう。無軌道な若者か?三流高校に通う、無自覚な窃盗犯となった彼と彼女たち。実際の事件を元に描かれた映画。何を表現したかったのかなぁ。罪の意識のない若者を見て、何を思えばいいのか…。U-NEXTにて2013年/アメリカ・フランス・イギリス・日本・ドイツ/90分/R15+監督:ソフィア・コッポラ原作:ナンシー・ジョー・セールズ脚本:ソフィア・コッポラ出演:エマ・ワトソン、レスリー・マン、タイッサ・ファーミガ、クレア・ジュリアン、イズラエル・ブルサード、ケイティ・チャン、マイカ・モンロー原題:The Bling Ring(「派手な指輪」)お薦め度「ブリングリング」★★★(60%)
2024.04.11
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(C)2011 HISTORIC HOLDINGS,LTD. All Rights Reserved.リチャード・ギアがマーティン・シーンと共演しているとは知らなかった。とはいえ、マーティンの出番は少ない。刑事バディ物でリチャード・ギアとトファー・グレイスの映画だ。リチャードとマーティンが銀髪初老の男を演じているが、過去の回想のシーンで20年ほどさかのぼるのかと思うけれど、金髪や艶のある髪色になっているのを見て、なかなか凝った演出だなと思った、ストリーもなかなか凝っていてダブル・エージェント(二重スパイ)でこんなに凝った作りということがクライマックスでわかって感心した。しかし、つなぎが良くない。クライマックスにいたるところで唐突にカー・チェイスとなっている。大勢いた悪役軍団はどこへ消えたのやら、と気にかかるところがいくつかあり、そこが傑作となることを阻んでいると思える。ユニークで凝った話。傑作になる物語に脱帽するも、うまく完成できなかったことに落胆。2011年/アメリカ/98分/G監督:マイケル・ブラント脚本:デレク・ハース、マイケル・ブラント出演:リチャード・ギア、トファー・グレイス、スティーブン・モイヤー、オデット・ユーストマン、スタナ・カティック、クリス・マークエット、テイマー・ハッサン、マーティン・シーン原題:The Double(「二重」)お薦め度「顔のないスパイ」★★★☆(70%)
2024.04.11
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(C)2021 東野圭吾/集英社・映画「マスカレード・ナイト」製作委員会映画「マスカレード・ホテル」の続編。原作「マスカレード・ナイト」を映画化。冒頭の木村拓哉と中村アンのタンゴは良かった。だが、原作にない事、原作と変更してしまっていることで良かったのかこの冒頭のシーンだけ。あとは複数の登場人物を一人にまとめたり、犯人像を違ったものにしたことで原作本来の秀逸さが薄まってしまっている。原作ファンの期待を裏切って予測できないものにし、いい意味で期待を裏切りたかったとおもうけれど、成功しているとは思えない。続投のキャストは別として今回の新キャストは年齢的に高めだったのでは、みな10歳ほど若い方が原作に近いと思うのだが。映画は映画としてそれなりに良かった。しかし、私がキャスティングするならば新田浩介:木村拓哉→(同)山岸尚美:長澤まさみ→(同)能勢和彦:小日向文世→(同)本宮政治:梶原善→(同)関根拓真:泉澤祐希→(同)久我昭弘:東根作寿英→(同)川本美香:石川恋→(同)奥田真由美:中村アン→(同)秋山久美子:田中みな実→(同)氏原祐作:石黒賢→高橋一生日下部篤哉:沢村一樹→中村倫也曽野昌明:勝村政信→大森南朋曽野万智子:木村佳乃→中村ゆり狩野妙子:凰稀かなめ→吉岡里帆仲根緑:麻生久美子→板垣李光人貝塚由里:高岡早紀→入山法子浦辺幹夫:博多華丸→間宮祥太朗和泉春菜:青木美沙子→(同)看板の男:明石家さんま(友情出演)→(同)田倉哲郎:鶴見辰吾→(同)尾崎新次郎:篠井英介→(同)藤木泰志:石橋凌→(同)稲垣竜男:渡部篤郎→(同)これぐらいなかんじかなAmazon Prime Video にて2021年/日本/129分/G監督:鈴木雅之原作:東野圭吾脚本:岡田道尚出演:木村拓哉、長澤まさみ、小日向文世、梶原善、泉澤祐希、東根作寿英、石川恋、中村アン、田中みな実、石黒賢、沢村一樹、勝村政信、木村佳乃、凰稀かなめ、麻生久美子、高岡早紀、博多華丸、鶴見辰吾、篠井英介、石橋凌、渡部篤郎お薦め度「マスカレード・ナイト」★★★☆(70%)
2024.04.08
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MOTION PICTURE ARTWORK (C)2022 STX FINANCING, LLC. ALL RIGHTS RESERVED「ジョン・ウィック」のスタッフが仕掛けるリベンジ・アクション大作ということで興味を持って見た。これが映画の中だけの出来事なのか、あるいは現実社会でも同様なことが行われているのか。秘密裏に行われる犯罪(?)は怖い。ベルリンの市街地での銃撃戦があった。それは映画を見ていると、この組織の中での裏切りによる銃撃戦だということがわかるが、その背景を知らずに見る人には無差別テロのようjにうつってしまうだろう。ひょっとしてときたま起こるテロはテロでなく、なんらかの事件や犯罪が隠されているのかもしれない。そんなことを思いながらクライマックスがありエンディングを迎えるのだが、果たして主人公の思いは遂げられるのだろうか。それがわからないまま、終わる。すっきりとしない、終わり方である。U-NEXTにて2022年/アメリカ/104分/監督:タリル・サレ脚本:J・P・デイビス出演:クリス・パイン、ベン・フォスター、ジリアン・ジェイコブス、エディ・マーサン、J・D・パルド、フロリアン・ムンテアヌ、キーファー・サザーランド原題:The Contractor(「請負人」)お薦め度「ザ・コントラクター」★★★☆(70%)
2024.04.07
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(C)2023 MANDARIN & COMPAGNIE - FOZ - GAUMONT - FRANCE 2 CINEMA - SCOPE PICTURES - PLAYTIME PRODUCTION一か所、腑に落ちないところがあるけれど、それを気にしなければ、なかなか面白い作品。しかし、おかしな作品(笑)。人のウワサと人気の妙。女性に対する処女性に関しての重要性。監督フランソワ・オゾンは女性賛歌の人だと思えるが、その真意はどこにあるのだあろう。時代設定は昔。フランスではまだ女性に参政権がなかった時代。売れない女優と仕事のない弁護士の女性二人が同居するアパルトマン6階。もおう半年も家賃を滞納していて今日も家主が半年分3000フランの取り立てにやってきた。なんとか追い返すも早々に払わないと追い出されてしまう。キャスティングされるという話に富豪の自宅まで行っていた女優が自宅に帰ってきたとき、富豪が殺されたということで犯人として疑われる。この容疑を売名行為に利用しようと二人は裁判を企てる。展開が面白く、楽しみながら見た。体を張って男たちを調略しようとする女性たちには驚かされる。U-NEXTにて2023年/フランス/103分/G監督:フランソワ・オゾン脚本:フランソワ・オゾン出演:ナディア・テレスキウィッツ、レベッカ・マルデール、イザベル・ユペール、ファブリス・ルキーニ、ダニー・ブーン、アンドレ・デュソリエ、エドゥアール・シュルピス、レジス・ラスパレス、オリビエ・ブロシュ原題:Madeleine(「マドレーヌ」)お薦め度「私がやりました」★★★☆(70%)
2024.04.06
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(C)2022 FREEZING POINT OY AND IMMORTAL SISU UK LTD. ALL RIGHTS RESERVED.フィンランド。ロシアに蹂躙され、ナチスドイツによって焦土とされた国。”シス”とは翻訳できない、決してあきらめない不屈の男。彼は死なない……。絶体絶命の危機を生身の人間として幾多の傷を負っても生き抜く男。すごい男だなぁ。2023年/フィンランド/91分/R15+監督:ヤルマリ・ヘランダー脚本:ヤルマリ・ヘランダー出演:ヨルマ・トンミラ、アクセル・ヘニー、ジャック・ドゥーラン、ミモサ・ビッラモ、オンニ・トンミラ原題:Sisu(「シス」)お薦め度「SISU シス 不死身の男」★★★☆(70%)
2024.04.04
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(C)2019 映画「マスカレード・ホテル」製作委員会 (C)東野圭吾/集英社ほぼ原作に忠実に映像化しているのはすごいと思える。原作小説を読んでいるのでこまごまとしたことが分かり、たとえ映像で端折っていても理解が進むので、とてもわかりやすく楽しんで見た。映画で初見の人も楽しめただろうか。小説通りに描こうとすると3時間を越える超大作になってしまうだろう。そこを端折ってつなげて、2時間13分にまとめ上げたのは素晴らしい。しかもそれがダイジェストだったり、意味不明に飛ばされるわけもなく多少の改変をしながら、すべてのエピソードを落とすことなく映像化している。ただキャストには不満があり、キムタク(木村拓哉)はいいにしても、長澤まさみは存在が大きすぎるように思う。竹内結子あたりが良いと思えるのだが、若手なら西野七瀬あたりか。この頃だと誰が良かったのか。原作を読んでいるからキー・パーソンは誰かと注目したが松たか子であった。名演!と思える化け方は最高。監督が「HERO」シリーズの鈴木雅之であるがゆえ、彼女の演技に欠けることが出来たのだろう。これ以上ないというベスト・キャストに思える。逆に能勢役の小日向文世は小説からはまったくイメージできない、あまりにも違った。もっと小太りの仕事できなさそうなおっさんというイメージなので最適な役者は誰だろうか、悩みどころである。あれだけの長編エンタメ小説をよくうまくまとめたものだと感心した。あっぱれ!Amazon Prime Video にて2019年/日本/133分/G監督:鈴木雅之原作:東野圭吾脚本:岡田道尚出演:木村拓哉、長澤まさみ、小日向文世、梶原善、泉澤祐希、東根作寿英、石川恋、濱田岳、前田敦子、笹野高史、高嶋政宏、菜々緒、生瀬勝久、宇梶剛士、橋本マナミ、田口浩正、勝地涼、松たか子、鶴見辰吾、篠井英介、石橋凌、渡部篤郎お薦め度「マスカレード・ホテル」★★★★(80%)
2024.03.28
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Operator (2015) (imdb.com)銃撃、爆破、カーチェイスと見どころはいっぱいある。”911”に入る緊急電話を取り上げたところはおもしろいけれど、筋書きとして制作者たちのやりたいほうだあい。作りたい映画を作った、という感じの作品。それゆえ、そこに正義はあるのか?とか、それは命の担保があるのか?とか、通話中のオペレーターに911緊急電話が溜まっていくということはどういうこと?なんてあったりする。極めつけは妻を救出するところだがわけがわからない。とはいえ、筋書きに注目しなければ、有名な俳優も出てるゆえか、金のかけた作品である。Hulu にて2022年/韓国/109分/G監督:アマリヤ・オルソン、オービン・オルソン原案:ドウェイン・ウォーレル、アマリヤ・オルソン、オービン・オルソン脚本:トニー・フィオーレ出演:ルーク・ゴス、ミーシャ・バートン、ビング・レイムス、マイケル・パレ原題:Operator(「電話通信者」)お薦め度「デンジャー・コール」★★★(60%)
2024.03.24
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(C)PATHE PRODUCTIONS LIMITED AND BRITISH BROADCASTING CORPORATION 2022 ALL RIGHTS RESERVED.シェイクスピアでも有名な英国王・リチャード三世。その遺骨は500年もの間、行方不明であった。シェイクスピアの劇「リチャード三世」を見た中年女性フリッパ・ラングレーは職場での不当な処遇にリチャード三世の不遇を重ね、32歳と若くしてこの世を去った彼の遺骨探しに注力することになる。リチャード三世愛好家たちとも知り合い、いろんなところに協力や資金を頼むも断られ挫折し頓挫してしまいそうになる。そんな時、別居中の夫の賛同と助力をえて、子供たちの応援もあり、試行錯誤しクラウドファンドにて世界中からの援助を得て、とうとう発掘作業が始まる……。市井の人間が興味を持った墓場なき王の遺骨を探すことに熱意と感情で周りの人を動かし、発掘作業が始まる。その後も、専門家でないがゆえに疎んじられ、うまく進められないなどあった。内容はもちろん映画としても主人公の感情の揺らぎなどが感じられていい作品である。U-NEXTにて2022年/イギリス/108分/G監督:スティーブン・フリアーズ原作:フィリッパ・ラングレー、マイケル・ジョーンズ脚本:スティーブ・クーガン、ジェフ・ポープ出演:サリー・ホーキンス、スティーブ・クーガン、ハリー・ロイド、マーク・アディ原題:The Lost King(「行方不明王」)お薦め度「ロスト・キング 500年越しの運命」★★★★(80%)
2024.03.23
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(C)This Beautiful Fantastic UK Ltd 2016なかなかいい映画だった。主役のベラは暗い感じの本好き女性であった。そのベラを演じるジェシカ・ブラウン・フィンドレイは美しさにかわいさが同居する素敵な感じがした。若き女性ひとりで庭付き住宅をあてがわれて、居続けるには庭を手入れしなければならない。管理者に即刻退去を言いつけられるもその場にいた料理人に手助けされて一カ月の猶予が出来た。庭を造らないと……。隣人には素晴らしく素敵な庭を持つ口うるさい老人がいた。アルバイトで働く図書館で変な理系男子と出会う。恋の訪れかも?いや、恋だ!!しかし、初デートの日……!!日々の生活と人生と結婚生活と恋と、いろんなことをぎゅっと詰めた物語。見て良かった。原題:This Beautiful Fantastic らしくファンタジックな映画。U-NEXTにて2016年/イギリス/92分/G監督:サイモン・アバウド脚本:サイモン・アバウド出演:ジェシカ・ブラウン・フィンドレイ、トム・ウィルキンソン、アンドリュー・スコット、ジェレミー・アーバイン、アンナ・チャンセラー原題:This Beautiful Fantastic(「この素晴らしき感動」)お薦め度「マイビューティフルガーデン」★★★★(80%)
2024.03.22
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(C)2019 88miles2019年・第32回東京国際映画祭コンペティション部門で最高賞にあたる東京グランプリを受賞した作品ということで見てみた。舞台はデンマークの農村。牛の世話に忙しい牧畜を主とする家なのかも。27歳の女性クリスは叔父と暮らしていた。叔父は4年ほど前に倒れて手足が不自由である。手助けを借りてなんとか動けるくらい。彼女が主体となって牛の世話などをやる。休みの日などないはず。彼女は14歳の時に兄弟を亡くし、親を亡くした。それ以来、叔父の世話になり、叔父が倒れてからは面倒を見ている。早朝に起きる。朝ごはんの支度。かわす言葉もなく、点けっぱなしのテレビを叔父さんが見ながら食事する。クリスは数独を解きながら食事をする。二人で協働。一日中、一緒。クリスは獣医の学校に進みたかったのか。牛の逆子を手助けしたクリスを獣医は褒める。村の農作業をする男性とも知り合う。ただ、叔父が気になる。同じ日々が繰り返される牛の世話、収穫時の農作業もある。広大な農地で叔父と二人の協働はとてつもなく大きな作業車を扱う。いつまでも叔父さんの面倒を見ていられるわけではない。しかし……。デンマークの農村の日々を映し出した作品。それが、東京グランプリを獲るのか、と思いつつ見終えた。2019年/デンマーク/110分/G監督:フラレ・ピーダセン脚本:フラレ・ピータゼン出演:イェデ・スナゴー、ペーダ・ハンセン・テューセン、オーレ・キャスパセン、トゥーエ・フリスク・ピーダセン原題:Onkel(「叔父」)お薦め度「わたしの叔父さん」★★★☆(70%)
2024.03.21
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(C)2022 NEXT ENTERTAINMENT WORLD & M PICTURES. All Rights Reserved.いやー興味津々、おもしろい。カーチェイスの連続であるけれど、チェイスそのものよりもドライビングテクニックを駆使する技を見せるところがとてもいい。素敵だ。知らない女優だと思ったパク・ソダムは2019年公開のポン・ジュノ監督映画『パラサイト 半地下の家族』に、半地下で生活するキム家の長女・ギジョン役を演じた彼女だった。野球賭博、脱北という韓国にある特殊条件を設定してあるのもオリジナリティがあり、リアリティを感じさせてくれる。警察内部の腐敗が現実にはどの程度かわからないけれど、ヤクザ顔負けの荒稼ぎぶりに非情さに驚く。内容は違えど女性版「トランスポーター」とも言えよう。とても面白く見た。Amazon Prime Video にて2022年/韓国/109分/G監督:パク・デミン脚本:パク・デミン出演:パク・ソダム、ソン・セビョク、キム・ウィソン、チョン・ヒョンジュン、ヨン・ウジン、ヨム・ヘラン、ハン・ヒョンミン原題:Special Delivery(「特別配送」)お薦め度「パーフェクト・ドライバー 成功確率100%の女」★★★★(80%)
2024.03.18
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Ladies in Black (2018) (imdb.com)温かい思いに涙がこみあげてくる。素敵な映画だった。1959年にヨーロッパからやってきた多数の移民と、現地オーストラリア人との交流を描く。主な舞台は百貨店。百貨店が流行の最先端をいっていたんだなと思える。高校卒業まで百貨店の短期アルバイトをすることになったリサはクリスマス休暇から婦人服売り場で不妊に悩む先輩と彼氏のいない先輩の補助として働く。大陸からやってきた妙齢の女性はオートクチュールを扱う貴婦人だ。彼女たちの日常をそれぞれの気持ちを汲んでうまく表現しているこの作品はハートウォーミングな作品であった。見て良かった。ヨーロッパの俳優を大陸人(移民)にオーストラリア人をオーストラリア人でキャスティングしているのはさすがだなぁ。U-NEXTにて2018年/オーストラリア/109分/監督:ブルース・ベレスフォード原作:マデリン・セント・ジョン脚本:スー・ミリケン、ブルース・ベレスフォード出演:ジュリア・オーモンド、アンガーリー・ライス、ライアン・コア、アリソン・マクガー、シェーン・ジェイコブソン、ノニ・ハズルハースト、スージー・ポーター、バンサン・ペレーズ、レイチェル・テイラー原題:Ladies in Black(「黒衣の女性たち」)お薦め度「しあわせの百貨店へようこそ」★★★★(80%)
2024.03.16
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(C)2013 LES FILMS DU 24 - TF1 DROITS AUDIOVISUELS - TF1 FILMS PRODUCTION十年前に、この作品。現在ではもっと国際結婚が増えて、フランス人同士というのはかなり少ないのかも。街中を歩けばフランス人は半分にも満たないのかもしれない。観光客が多い都市部、中でもパリなんかだと生粋のフランス人は一割もいないのかもしれない。さて、移住者に加え移民も増えた現在のフランスでは笑い事ではない事象を描いた、ある種、心温まる話である。敬虔なカトリックのフランス人夫婦には4人の娘がいる。一人はユダヤ人と、一人はアラブ人と、一人は中国人と結婚した。末娘にはなんとかフランス人の婿をと考えるが、同棲相手はアフリカ人。で、プロポーズされて、結婚ということになるのだが、父親はどちらも反対。さて、どうなるのか……。滑稽なお話ではあったが、ラスト胸が熱くなり涙ぐんでしまう。この気持ちを他民族を受け入れない人たちにもわかってほしいなぁ。U-NEXTにて2013年/フランス/97分/G監督:フィリップ・ドゥ・ショーブロン脚本:フィリップ・ドゥ・ショーブロン、ギィ・ローラン出演:クリスチャン・クラビエ、シャンタル・ロビー、アリ・アビタン、メディ・サドゥン、フレデリック・チョウ、ヌーム・ディアワラ、フレデリック・ベル、ジュリア・ピアトン、エミリー・カーン、エロディー・フォンタン、パスカル・ンゾンジ、サリマタ・カマテ、タチアナ・ロホ原題:Qu'est-ce qu'on a fait au Bon Dieu?(「私たちは神に何ををしましたか?」)お薦め度「最高の花婿」★★★★(80%)
2024.03.14
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(C)Finding Your Feet Limited 2017邦題の「輝ける人生」にはちょっと照れてしまうが、”Finding Your Feet” (足元を探しなさい)という原題はなかなか粋である。日々、同じことの繰り返し。その毎日が明日もまた繰り返されると思っていた主婦。夫は出世し、称号まで与えられたその祝いの日に夫の不実さ、浮気、いや本気を発見してしまう。家を出て10年音信不通の姉の独居に転がり込んだ彼女に離婚届が送られてくる……。失意の中に暮らす妹を慰めることなく、前向きに元気に生きている姉は叱咤激励し趣味のダンスに誘う。ダンスなんか嫌いと言った妹は子供の頃、ペアダンスに出場していた……。美男美女などいない、シワくちゃのじいさんやばあさんたち。若手でも十分な大人たちの寄せ集めのダンス教室。いけ好かないおやじたちとも交流するとなかなかいい人であった。素敵で前向きな物語と思いきや人生の局面、不幸がそれぞれにやってくる。この不幸についてはくどく描くことなくさらっと描き、しれっと終わる。クライマックスは青春映画のようだった。いいなぁ、この映画。見覚えのある出演者は姉役のセリア・イムリーくらいで、友人役のティモシー・スポールも見たことがあるかも。セリア・イムリーは「ノッティングヒルの洋菓子店」「カレンダー・ガールズ」で見ていて、ティモシー・スポールは覚えはないが出演作は「秘密と嘘」「バニラ・スカイ」「ラストサムライ」「ハリー・ポッターとアズカバンの囚人」「ハリー・ポッターと炎のゴブレット」「ハリー・ポッターと謎のプリンス」「ハリー・ポッターと死の秘宝PART1」「ハリー・ポッターと死の秘宝PART2」「魔法にかけられて」「デザートフラワー」「英国王のスピーチ」を見ている。主演のイメルダ・スタウントンもハリー・ポッターシリーズでドローレス・アンブリッジ役で出演している。それを知ってあの役かと思い出した。Amazon Prime Video にて2017年/イギリス/114分/PG12監督:リチャード・ロンクレイン脚本:メグ・レナード、ニック・モアクロフト出演:イメルダ・スタウントン、ティモシー・スポール、セリア・イムリー、デビッド・ヘイマン、ジョン・セッションズ、ジョアンナ・ラムレー原題:Finding Your Feet(「足元を探す」)お薦め度「輝ける人生」★★★★(80%)
2024.03.13
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Five Blind Dates (2024) (imdb.com)「恋のチャンスは5回まで」というハチャメチャなライトコメディを思わせるような邦題である。”FIVE BLIND DATES”を邦訳するのも、ブラインド・デートが一般的でない日本において、このニュアンスは5回のお見合いとすればいいのかもしれかい。しかし、お見合いとすると格段とシリアスになってしまうのでコメディ感がでない。そこそこの内容で面白さを詰め込んだ作品だと思える。主人公をショアン・フーが演じたことは脚本担当なのでしょうがないにしても、キー・パーソンとなるリチャードを演じたヨソン・アンのルックスがいいと思えない。目つきが甘くも優しくもなく、イケメンか好感度ある俳優だったら、見ている方のテンションももう少し上がったかと思われる。デートの相手の一人、ジョン・プラシダが相手であれば、まだましだったかも。ま、それも好みといわっれば、それまでだけど、ね。SNSの使い方も今ではありきたり、すでに使い古された手法で新鮮味も驚きもないかな。Amazon Prime Video にて2024年/オーストラリア/84分/監督:ショーン・シート脚本:ネイサン・ラモス=パーク、シュアン・フー出演:ショアン・フー、ヨソン・アン、ジョン・プラシダ、デズモンド・チャム、イライ・スウィンデルズ、ティファニー・ウォン、レネー・リム、メル・ジャーンソン、ロブ・コリンズ、ツィ・マー原題:Five Blind Dates(「5回のブラインド・デート」)お薦め度「恋のチャンスは5回まで」★★★(60%)
2024.03.10
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True Story (2015) (imdb.com)”真実の物語”という題名に惹かれて見てみたけれど、真偽がわからず、なかなかの見ものだった。この真偽がわからないのは、主人公マイケル・フィンケル(ジョナ・ヒル)と同じ状態に置かれたということだろう。彼の恋人ジル役でフェシリティ・ジョーンズが出演している。犯人クリスチャン・ロンゴ役はジェームズ・フランコである。ニューヨーク・タイムズの著名記者マイケルはアフリカでの虐待の取材を印象的にするために複数の証言を一人の者のものとした記事に仕上げた。発表したところ反響は大きく、また抗議も大きかった。アフリカの支援団体から疑義照会され、記事が捏造されたものとされマイケルはニューヨーク・タイムズをくびになってしまう。郷里モンタナに帰った彼はあちこちに取材を持ちかけるが誰にも相手にしてもらえなかった。失意の中、自身の名”マイケル・フィンケル”を名乗った殺人犯が捕らえられたことを知り、彼に面会し取材することになる…。彼は、妻と子供三人を殺害した殺人犯なのか!?真実はどこに?という思いで見てしまうと主人公と同じように思ってしまい、とてもキケン。U-NEXTにて2015年/アメリカ/99分/監督:ルパート・グールド原作:マイケル・フィンケル脚本:ルパート・グールド、デビッド・カイガニック撮影:マサノブ・タカヤナギ出演:ジョナ・ヒル、ジェームズ・フランコ、フェシリティ・ジョーンズ原題:True Story(「本当の物語」)お薦め度「トゥルー・ストーリー」★★★☆(70%)
2024.03.09
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(C)2023 FANTASIA日本アカデミー最優秀作品賞が「ゴジラ-0.1」だったことに気落ちして、ならばキネマ旬報ベストテン1位の「せかいのおきく」のほうが良いのではないだろうかと思い見てみた。見終えてみると、なんだかなぁ、といった感じに捕らわれてしまった。監督・阪本順治は何を描きたかったのだろうか。見どころはあるのか。見ごたえは「ゴジラ-0.1」の方が圧倒的にある。淡々とした日常を描くにはベストテン2位の「パーフェクト・デイズ」の方が優れているのではないだろうか。白黒映画である点、冒頭のクレジットが縦書きである点など、邦画の鋭さを発揮する描き方かと思えたが、各章の最後にカラーになる点、エンド・クレジットが横書きである点などこれまたなんだかなぁと思えた。口跡、セリフがしっかりとはっきりとしていた石橋蓮司は素晴らしく、黒木華、池松壮亮の間にあって寛一郎がみごとに演技していることに注目した。江戸時代に屎尿を農家が購入していたという事実を知ったことは勉強になった。2023年/日本/89分/G監督:阪本順治脚本:阪本順治製作:近藤純代出演:黒木華、寛一郎、池松壮亮、眞木蔵人、佐藤浩市、石橋蓮司お薦め度「せかいのおきく」★★★(60%)
2024.03.09
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(C)2023 Hypnotic Film Holdings LLC. All Rights Reserved.娘の失踪で始まり、ベン・アフレックなので「ゴーン・ガール」のような作品なのかと思って見始めた。ところがカウンセリングで催眠療法を受けていたようなところから催眠術を用いた犯罪へと展開した。空に浮かぶ歪んだ地平は映画「インセプション」を思わせ、これは時空の歪みなのか、幻想の世界なのか。幻想の世界ならば、どうして多くの人間が同時に同じものを見られるのか、といった疑問を持ちつつ見続けることになる。クライマックスを迎え、その後クレジットになってからの映像は次作を期待させるものとなっているけれど、作品の不完全さを助長するような蛇足に思えた。考えられた作品で映像も良いけれど、発想のぶっ飛び具合をうまくおさめることが出来なかったように思える。原題にある「催眠状態の人」という内容がわかっていたなら、もう少し楽しく見られたかも。U-NEXTにて2023年/アメリカ/94分/G監督:ロバート・ロドリゲス原案:ロバート・ロドリゲス脚本:ロバート・ロドリゲス、マックス・ボレンスタイン出演:ベン・アフレック、アリシー・ブラガ、J・D・パルド、ハラ・フィンリー、ダイオ・オケニイ、ジェフ・フェイヒー、ジャッキー・アール・ヘイリー、ウィリアム・フィクトナー原題:Hypnotic(「催眠状態の人」)お薦め度「ドミノ」★★★(60%)
2024.03.02
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(C)2016 showbox and moon film ALL RIGHTS RESERVED.韓国映画「神弓 KAMIYUMI」を見て、若妻役で出演していたムン・チェウォンに惹かれて、彼女の出演映画「その日の雰囲気」を見た。7・3(しちさん)で【かわいい70%・きれい30%】くらいの見た目の女性が好きなようだ(笑)。もう少し現実味のあるラブ・コメを見たかったが仕方がない。ナンパで「今日僕と寝ませんか」というような男にろくな奴はいない。ただ、初恋の彼を友達にとられ(友達の結婚相手)、20代の10年を捧げた彼からはプロポーズもされず、倦怠期を感じて心がささくれていた女には感じるものがあったのかも。というより、これほど必然、偶然、突然に何度もしなければ成り立たないし、ナンパ男に誠実さを垣間見れば、心ほだされていくのかもしれない。いい感じのドラマに仕上げていたが、もっとストレートで熱い恋物語を見てみたいものだ。U-NEXTにて2015年/韓国/103分/監督:チョ・ギュジャン脚本:ソヨン・ミン、チョ・ギュジャン出演:ムン・チェウォン、ユ・ヨンソク、キム・デリョン、パク・ミヌ原題 : 그날의 분위기英語題:Mood of the Day(「その日の雰囲気」) お薦め度「その日の雰囲気」★★★(60%)
2024.03.01
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(C)2021 by Makac Productions, Inc.マイケル・キートンがいいねえ、いい役柄だ。カッコ良く登場してスタイリッシュで無茶せず活躍する。彼が主役でもよかったかも。しかし、いかんせん、年配すぎる。主演のマギーQが40代なので、せめて50代の役者でないと色恋沙汰に色香が匂い立たない。ベッドシーンもあるがなぜわざわざ入れたのか。そこは宣伝のためなのかと勘繰りたくなるほど、突拍子もなかった。サミュエルも70代なので、あえて有名な古老たちを使いたかったのだと理解する。ベトナムを舞台にしていることが珍しいけれど、近年では発展したベトナムで話が展開するということもありなのかもしれない。さて、ある殺し屋がベトナムで生き残った孤児を拾った。(男の子のように思えたが女の子であったようだ)それから30年後。マフィアの大ボスと思われる者の殺しを成功させる。殺し屋は女。この女がめっぽう強くて切れ者でもあるのでアクションシーンは際立つ。サミュエル・ジャクソンの役柄も絶妙である。マイケル・キートンの登場もいい。しかし、謎を抱えたままで、その謎自体がはっきりとしないので何を見ているのか、主役アンナが何をターゲットとしているのかがよくわからなくなってくる。それはマイケル・キートンの正体が何なのかわからない不安が見ている者を落ち着かなくさせる。敵か味方か、はたまた、なんて状況だ。見どころ見ごたえはあるし、いいんだけれど、結果これは何を成しえたということになるのか、疑問が残った、U-NEXTにて2021年/アメリカ・イギリス/109分/R+15監督:マーティン・キャンベル脚本:リチャード・ウェンク出演:マギー・Q、マイケル・キートン、サミュエル・L・ジャクソン、パトリック・マラハイド、デビッド・リントール、オリ・フェッファー、レイ・フィアロン、キャロリン・リンケ、ロバート・パトリック原題:The Protege(「弟子」)お薦め度「マーベラス」★★★☆(70%)
2024.02.25
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