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夕方、さくらんぼの剪定を終えて、羊をしまおうとつないでおいた畑に行くと羊がいない。切株に結びつけておいたはずなのに。と見ると、切株は根元が腐っていたらしく、折れてむなしく足元に転がっている。薄暗くなりつつある山路をしばらく探すと向こうの道を羊が2頭、そろってのん気に歩いている。近寄ってゆくと、羊もとっとっとっとこちらに向かってくる。かわいいものではないか。なんだか最近ふてぶてしくなってきましたよね、肉にでもしちゃいましょうかね。なんて、一緒に羊を飼うことになった農家仲間とこの前会った時言ってごめん。近寄って来るにつれ、羊が何か黒い。泥の中でも転がり回ったか。なんだこりゃ。あっ、あれだ!チクチクしてて服にくっつくやつだ!(通称コジキとかバカ。調べるとセンダングサと言うらしい。)羊毛にびっしりとついてしまっていて、少し毟ってみましたが焼け石に水。簡単に取れません。フリースやセーター着込んでこの草の上を転がり回ったような状態です。あー、取っても取ってもきりがない。どーしよ、どーしよ。とりあえず暗くなってきたしオリに入れて帰って飯食おう。毛を刈らなきゃならんかな。と考えながら軽トラで山路を下りて来ました。
2012.01.29
天気予報で、今夜は平野部は曇り、山間部では雪の降るところも、と言っていたので、降らんな、と思っていて朝起きてみると銀世界。そうか、オレんち山だ、と再認識。平地ですと雪が積もっても何とかなるでしょうが、ウチのような傾斜地ですと畑まで行けなくなります。さらに、ブドウの温室栽培ハウスがたくさんありますので暖房機の重油を配達するタンクローリートラックも山を登れなくなってしまったりして大変です。そこで雪が降った朝には、耕作者は雪かきしてくださいと村の放送で流れます。すると、わらわらと雪かきスコップを持った農家のおっちゃん達が出てきて、この家はこの坂の雪をかけと、あらかじめ決められている坂を、出てきた順に特に打ち合わせすることもなく各々勝手に雪かきを始めます。おっちゃんの中でも35歳の私はまだまだ最年少なのですが、「金土も雪降るっつってるけど雪かきばっかでかなわんな、木曜に先にちっとかいとくか」「降る前に道に廃棄ビニールでも敷いとくか」「捨てるブドウの傘でも敷いとくか」などなど次々飛び出すアグリカルチャージョークの切れ味の鋭さに、まだまだウチのヤマヂは大丈夫だな、と思いました。それにしても山の傾斜地で日当たりに違いが出るのが雪の解け方を見ていてよく分かります。北向きの斜面は全然解けてませんが、ウチのヤマヂは陽が出るとあっという間に解けてしまいました。
2012.01.17
あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。年末31日から娘、息子、私、そして最後の防波堤の妻まで風邪を引き、三が日寝込んで、いつまでも寝込んでいる訳にはいかん、と畑に出て剪定をやったり消防団の出初で寒い中気を付け休めを繰り返したまに敬礼などしていると、ぶり返してまた咳が。今年の抱負は健康です。さて、羊を飼い始めて一か月ほど経ちました。「私も飼いたいな」と思った方もいらっしゃると思いますので羊について分かったいくつかのことを報告します。1.よく草食べる。朝、首輪をしてロープをつないで杭に結んで、夕方に見てみるとロープの届く範囲で円形に丸く草が無くなってます。けっこうきれいに食べてくれます。ただし、つないでおかないとあっちこっち食べ散らかします。ですので、杭の位置を移動して食べる範囲を区切ってやらないとなりません。面倒です。理想は、朝、小屋から出して「あそこの畑、特に法面を重点的に食べてこい!」と命令したら羊自らそこまで走って行って綺麗に食べてくれるまでコミュニケーションがとれるようになることですが無理か。2.けっこう大きくなる一か月で来た時よりも明らかに大きくなってます。成長速度が速いのか。あまり大きくなられると困るな。3.桃やさくらんぼの芽、枝も食べてしまう。ただし、草があれば草を優先的に食べます。草の方が美味しいのか。樹皮を剥いで食べたり、根っこを掘り返して食べたりはしません。ただし、果樹の葉っぱは食べそう。実も食べてしまいそう。やはり教育が必要か。4.子供たちに大人気。大人にもそれなりに人気。うちの息子は怖がってあまり近づきませんが、娘と妻は大好きです。友人の子供や近所の方々も見に来てくれました。5.寂しがり群れ性の動物だからか一頭になると非常に心細くなって鳴く。めー。6.どんくさい畑の傾斜で滑って転んだり、つないである綱に自ら絡まって立てなくなってたりする。それもまたかわいい。7.気が小さい。転んだ後に、自分が転んだことにあまりに驚いたのか10秒ほど固まったまま立ち上がれなかった。死んだのかと思ってこっちがびっくりした。8.エサを奪われる。夜は鉄のアミの檻に入れているのですが、その檻の横に乾燥したトウモロコシや麦などが入った配合飼料の袋を置いておいたら、夜の間に他の獣に、タヌキかハクビシンかイノシシかカラスか定かではありませんが、餌の袋を破られて食べられていました。追い返せよ。お前らには野生の獣の雄々しさが無いのか!9.遠くまで逃げない。綱がほどけたり、大きくなって力が強くなったからか首輪の金具を壊したりして何度か逃げられてしまったのですが、遠くまでは逃げません。自由の身になってものん気に近くの草食べてます。その隙に捕まえます。さすが草食系。10.スコットランド仕込みは大したことがない夕方、私は剪定をしていたので、エジンバラから帰ってきた弟に、草食べさせている畑から小屋へ戻しておいてくれと頼むと、このスコットランド帰りに任せておけ、と羊の元へ。しばらくすると、待てっ!こらっ!このバカ!戻ってこい!という大声が。どうやら羊に逃げられてしまったようです。大声で叫べば叫ぶほど自分のバカさ加減を露呈することに。冬の夕暮れの山路に響き渡る羊への罵倒を聞いているとスコッチの味は覚えてきても羊の扱いは習ってこなかったようだなと思いました。
2012.01.05
先日さくらんぼ狩りのお客様で、愛知でトマトをつくってらっしゃる農家さんからトマトがたくさん届きました。実はその前の日に私もその農家さんへウチでつくった枯露柿を送ったところで、申し合わせてもいないのにお互い同じ日に送っていて、お礼の電話をして、気が合いますね、なんつって笑いました。今年も色々なものをたくさんの方々からもらったなぁ、と年の瀬に思います。さくらんぼ狩りのお客様、親せき、友人、その他いろいろな方々から頂きました。せんべえ、焼き菓子、洋菓子、和菓子、チョコレート、りんご、みかん、デコポン、文旦、メロン、スイカ、ナス、キャベツ、桃、ブドウ、スモモ、荒巻鮭、酒、日本酒、ビール、ウイスキー、焼酎、梅酒、蟹、烏賊、カツオ、マグロ、干物、牡蠣、桜海老、うなぎ、ハム、そしてうちの子供へのおもちゃや洋服などなど、たくさんありがとうございました。こうして書いてみるとほとんどたべものばかりです。やはりたべものはいいなぁ、と思います。心をこめて贈っていただいたものを美味しく食べる。食べきれないほど贈られてきたものは近所におすそ分けする。するとまた何かくれる。食べる。美味しい。しあわせになる。わたしのつくったさくらんぼも同じように誰かをしあわせにできていたらいいなあと思います。たべものっていいですね。食べたら無くなってしまうところもまたいい。
2011.12.31
先日長谷寺で切り出してきた竹を苗に添えました。さくらんぼの垣根仕立ての畑をつくりました。全部紅秀峰です。上手くゆけばこんな園になるはずです、7年後くらいに。本当に果樹は気の長い話だな、と思いますがそれもまた魅力のひとつで、丁寧に一年一年積み重ねて行くしかありません。
2011.12.21
「子供も嫌い、動物も嫌い」と発言して、極悪人を見るような目で見られることが、今までの人生で多々ありましたが、自分の子供が生まれて他人の子供もかわいく思うようになり、畑の草食わせて観光園でお客様と触れ合ってもらって最後は喰ってしまおうかと思い、昨日から羊を飼ってみたら何だかすごく愛着が湧いてきてとても食べるなんてできない。かわいい。どうやら私も35歳にして善良な人になれたようです。
2011.12.15
桃の剪定講習会開催のお知らせ放送が盆地にこだます今日この頃ですが、都会の友人が来た時に地区のスピーカーから直接大音量で流れてくるこの手の連絡放送を聞いて度胆を抜かれてましたが、さくらんぼの樹はまだ落葉してません。紅葉がきれいです。早く剪定したい!
2011.12.08
今日も雨です。仕事に行けません。行きません。朝、子供二人(3歳と1歳)と一緒にNHKの子供番組をゆっくり見ながら過ごします。すると、今まで子供と一緒に遊んでいて、子供たちが歌っていたり絶叫していた言葉の意味が、あっこの番組のこのセリフからきていたんだ!とかこの歌を歌っていたんだ!とか次々分かってすっきりします。3歳の娘が「初恋は実らない」という歌詞なのに「たつ鳥は濁さない」と意味の通る替え歌、本人は替え歌をしているつもりは無く聞こえた音で知っている言葉で自分なりに歌っているのだろうが、をしていたのがあーこのアニメの主題歌だったんだとか、意味不明の絶叫の元ネタはこれだったんだ、それにしても全然違うな・・・とか次々判明。もはや原型を留めていない子供たちのアレンジメントを解明してゆく楽しみが子供と一緒にテレビをみる雨の日にあります。
2011.12.02
と近所の農家のおっちゃん達に言われますが、桃の剪定を始めました。このところの冷え込みと強風で桃の葉も吹っ飛んで見晴らしが良くなりました。今年は畑のさくらんぼの紅葉があまり綺麗ではありません。秋に雨が多かったのと暖かかったせいではないかと思います。例年ではこの時期には赤や黄色に葉が染まって目を楽しませてくれますが、紅葉を楽しむ為にさくらんぼ畑の中を歩いている訳ではなく、葉の落ち方を見て樹勢診断をしたり、枝の伸びを確認したり、カイガラムシが大量に出ていてがっかりしたりと、色々考えている訳です。4月の上旬から花が咲いて、それから7か月以上働いてきた葉っぱもこれで落ちて今年は終了おつかれさん、また来年。と考えると、やはり果樹は実を収穫してそれでおしまいとなりがちですが、そうではなく収穫した後もきちんとした管理が必要だなと思ったのは、先日研修に行った山形のさくらんぼ農家さんが、花が咲いてから実が熟すのが早い作物であるさくらんぼは収穫後の夏の管理が大切、いかに葉っぱを大切にして来年への貯蔵養分を貯めるかが重要、と言っていたのが非常に心に残ったからでして、6月の末に収穫が終わって、やったー、もう終わった、桃やぶどうやってる人は大変だね、この暑いのに、なんつって昼間っからビール飲んでひっくり返っていてはいけないなと自戒。
2011.11.24
植えつけて1~2年目。他の苗と一緒で何の疑問もなく紅秀峰として育てる。3~4年目。何か木の肌の感じが違うし、葉の形が紅秀峰っぽくない。5年目、確実に紅秀峰ではない。もしかしたら新品種か!これが苗木のカタログの来歴によく書いてある「○○の枝変わり」ってやつか!6年目、あれ、ナポレオンっぽいな?7年目、やっぱりナポレオンか!紅秀峰だと思って植えたのに・・・ナポレオンはいらんなぁ・・・というわけで、7年生のナポレオンを切ろうと思ったのですが、先日の山形研修で話を聞いたさくらんぼ農家さんが10年生の木を移植した、とおっしゃっていたので、私も受粉樹に使おうと、普通は大きすぎて移植をしない年齢の樹を動かしました。重い。疲れた・・・何かと植えかえをする機会が増えるこの季節、皆様も品種間違いにはお気を付けください。
2011.11.22
盆地ですが、甲府盆地とはスケールが違います。山形へ若手農家グループで研修旅行へ行きました。山形といえば泣く子も黙るさくらんぼの王者。栽培面積は全国の60%以上を占め、2位北海道12%、3位青森8%を大きく引き離し独走状態です。ちなみに我が山梨県は4位7%なのですが、他の山梨が誇る全国一生産量のもも、ぶどう、すももに比べるとさくらんぼは山梨県ではマイナー作物でして、研修へ行ったグループの中でもさくらんぼが主力なのは私だけという有様。山形盆地へ入り、さくらんぼ畑の雨よけハウスが整然と並んでいる景色に興奮するのは私一人。地元有力さくらんぼ農家さんに質問を畳みかけるのも私一人。果樹の苗屋さんに延々とさくらんぼの話をして皆から白い目で見られるのも私一人。さくらんぼに興味が無いので居眠りする者も出てくる始末。日本一の産地で蓄積されてきた栽培技術もさることながら、やはりさくらんぼは山形が気候的にも適地なのだろうなと思いました。山梨では暑すぎる。山梨に適した剪定技術、品種選択、施肥などをもっと考えてゆこうと思いました。他の産地の技術を知り、それを応用して自分の畑に活かすことで、さらに品質の良いさくらんぼ栽培が可能になるかなと。
2011.11.21
大型書店未踏の地だった山梨県にも先月ついにジュンク堂書店が出来たので初めて行ってきましたが、図書館のようにずらっと並んだ本棚の間をあっちこっち歩いてたらあっという間に3時間ほど経ってしまい足が痛い。雨が降ったらまた来よう。
2011.11.11
地縄を張ったので見に来てください。と言われたので、どんな立派な縄が張られているのかと思って行ったら単なる赤テープで拍子抜けしましたが、いよいよ地面に家のしるしがついて、安い赤テープですが興奮しました。数日前に地鎮祭で「えいえいえい!」とやった聖なる砂山は小さい子供の足跡でいっぱい踏みつけられておりました・・・誰じゃ!クソガキ!と激高しましたが、自分が子供だったらやはり同じく踏み潰して何だこれー、とか言ってたと思うのでまあまあ、いいかと。
2011.11.10
あー、もう重くてイヤだー、柿背負ってこの坂降りるの。と収穫放棄しそうな弱い自分の心と体にムチ打ってもう少し柿をとりました。今日は少し寒くなりました。柿はここ2、3日でまた熟しました。「熟し」は「ジュクし」ではなく「ズクし」と発音します。山梨では。「熟女」は「ズクジョ」と発音します。ウソです。ジュクよりズクの方が、感じが出ててすごく良いと思います。踏んづけたら一日が台無しになるようなそんな感じがします。子供の頃はこのグチャグチャの姿とそこから発する臭いが嫌で柿が好きではありませんでしたが、自分が年をとったせいか最近はけっこう好きになってきました。熟女はそんなに好きではありませんが。依然として。それにしてもジョロウグモってなんでこんなにカラフルなガラなのでしょうか。小さいクモなら顔についても、あーもう、と手で払ってまあいいかとなりますが、これがうっかり顔についたらもう大パニックに陥ることでしょうから、うっかり防止の為なのでしょうか。どうでもいいことばかり考えて収穫がはかどりません。
2011.11.09
柿も採り終わったのでさくらんぼの樹を抜く作業を再開しましたが、粘土がつよくて・・・バックホー(ミニパワーショベル)で土を掘るとバケット(土をすくう部分)に土が張り付いて取れない。取れても、バケットの形の大きな土の塊がごろんと転がる。根っこを拾うにも、バックホーですくった土の塊をピッケルで割ってその中に埋め込まれている根を拾うというそんなこんなで仕事がはかどらないことはかどらないこと。いろんな本を読んでも、粘土質土壌は肥沃で養分含有量が高く品質の良い果物がとれると書いてはありますが、これだけ粘土だと根が呼吸できなくて腐ってしまっているような症状もみられました。物理性の改善に堆肥を入れてはいるんですが、一朝一夕ではなかなか良くならないなー。いつの日か、スケルトンのバケットで土すくってガサガサっと揺らして土落としてバケットに残った根を集めて終了、みたいなスマートな仕事とスマートな土質を目指してがんばります。
2011.11.07
干し柿用の柿を収穫しました。無農薬無肥料草刈り年間1回栽培。栽培なんておこがましいですね。本気で柿作ってる農家さんに対して。農耕ではなく採集に近い。ドングリ拾うみたいな。柿畑はウチの畑の中でも一番山の上にあって、畑の上はもう林が迫っているのですが、隣りの去年まで巨峰を栽培していた畑が、今年来たら木が根元から切られていて草だらけになっていた。耕作放棄が一概にイカン!とはまったく考えてませんが、ここもヤブになる日も近いかなと採集民は寂しくなりました。
2011.11.04
未練がましい性格で、中々踏ん切りがつかずにそのままにしてた弱っていて枝の伸びが悪かったり実の味もあまり良くなかったり玉張りも悪かったりするさくらんぼの樹を、切って抜いています。切株を引っこ抜いて、土のなかに埋まっている細かい根をひとつひとつ拾い出して丁寧に除いてゆく作業はしんどいですが、次に植えるさくらんぼの樹が健全に成長する為には必須の仕事です。日が暮れるのが早いな~。
2011.11.02
ブログをまったく更新せずに数か月が経過してしまいました。「サクランボ狩り営業中も営業終了後もちゃんとブログを更新する」という自分の中のプチ目標も無残な結果となりました。あーあ。今年もサクランボ狩りにお越しいただいたお客様ありがとうございました。遅いか。今年は地震もあってお客様が来てくれるか心配でしたが、いつもと変わらずお越しいただき例年以上にうれしかったです。本当にありがとうございました。ブログを更新していなかったからと言って何もしていなかったわけでは当然なく、色々していたのですが、さくらんぼが終了した後も農作業に励みつつ、その合間に岸和田まで行って競輪してこっぴどく負けたり、府中へ行って競馬してこっぴどく負けたり、その穴埋めに家族旅行したりと忙しかった訳ですが、先日ついに地鎮祭をしました。家建てます。円錐の砂山(何ていうのだろう?)に「えいえいえい!」とやるあれです。私も35歳です。男35歳、自分の家を建てる時の「えいえいえい!」が軽いわけにはいきません。高らかに男らしく今までの自分の人生を突き立てるように「えいえいえい!」とやりましたが、駄目ですね。私の後にやった、工務店の部長さんの「えいえいえい!」たるやまさしく魂の「えいえいえい!」でして、それに比べるとわたしの「えいえいえい!」なんぞは風呂で屁こいたようなもので、次やる時は渾身の「えいえいえい!」ができるように今から堆肥を撒く合間に練習しておきますので、どなたか地鎮祭やる時がありましたらぜひ呼んでください。自分のはもう一生無いと思いますので。
2011.11.01
売店の前にある、亡き母が植えたモッコウバラが満開です。どんどん大きくなります。お客様も写真を撮ってゆきます。春先が暖かいと早くから咲いてしまい、ゴールデンウィークのさくらんぼ狩りシーズンにはもう散っている年もあるのですが、今年は丁度良い時期に満開になってくれています。夜の気温が低いので咲いている期間も長そうです。さくらんぼも美味しくなってきています。
2011.05.04
今年もさくらんぼ狩りをオープンすることができました。よかったよかった。何が良かったと言えば、今年は天気が良いのが一番でした。去年はぶどうで出荷量が激減するほどの病気がでるくらい天気が悪くて雨が多かったのですが、今年は4月に入って数えるくらいしか雨が降らず、お天気だったのでさくらんぼもしっかり色が入って美味しく仕上がりました。ぜひ、さくらんぼ狩りにおこしください!と、ごきげんでいたら、強風により露地雨除けハウスのビニールがすっ飛ばされてしまい大ショックです・・・あーあ。
2011.04.29
加温ハウスから露地へと2ヶ月間、延々と長く続いた授粉作業もいよいよラストスパートです。佐藤錦の花が満開です。とにかく今年は天気が良くて、去年は雨ばかりでしたが、雨どころか4月に雪が降りましたが、そんなこともなく、高温も無かったしさくらんぼの授粉には最適な環境だったのではと思いますがどうか。こればかりは色々とウンチクを垂れても結果が全てですので。加温ハウスのさくらんぼは色づきを増してきました。こちらは豊作確実ですので、さくらんぼ狩りにぜひお越し下さい。
2011.04.22
ようやくさくらんぼの花も咲いてきまして、花粉を採る為に咲いて間もない花を採取して、雄しべの先についている葯という花粉のつまった黄色い部分を集める作業があるのですが、今年初めてこの仕事をするアルバイトに「花を摘んできてください」と指示したのですがペースがどうも遅い。採ってきた花を見ると一輪一輪きれいに原型をとどめている。作業を見に行くと、うら若き乙女が野辺の花を摘むように、やんごとなき高貴なお方がなさる押し花づくりのように、お花を丁寧に摘んでいる。ここにきて私は言葉を間違えたことに気がつきました。「花をむしれ!むしりとれ!」これで能率も向上しました。雄しべだけ集めているわけですから。加温ハウスのさくらんぼは色付き初めました。
2011.04.15
遅いです。例年ですともう授粉を始めてもいいころなのに、まったく咲いてきません。さくらんぼだけではなく、スモモ、モモも遅いです。ここ数日ようやく暖かくなってきて一気に咲くかなと思っていましたが、なかなかポンポン咲いてきません。一週間くらい遅い感じがします。何を一週間遅いくらいでブツブツ言っているのだ、この農民は。と、思われるかもしれませんが、この時期の農家の一週間は非常に貴重です。競馬に行く暇も無いくらい貴重です。咲いてこないし雨っぽいから土曜日は競馬にでも行くか。
2011.04.07
果実が着き過ぎて多すぎることです。好きな四文字熟語ですが、過ぎたるは及ばざるが如しで多すぎると味が落ち、玉張りも良くなく、さらに樹勢が落ちて翌年にも悪い影響を及ぼすので、摘果します。今年は雨が少なく、晴天の日が続いたのでよく実がなりました。赤く色づくまでもう少しです。それにしても朝晩寒いです。去年は4/7から露地さくらんぼの授粉をしてましたが今年はまだ蕾が緩み始めたくらいでとてもできません。もう少し暖かくならんか。
2011.04.06
被災された方には心からお見舞い申し上げます。私と一緒に農業をしている弟夫婦の嫁さんは仙台市出身で、弟も3年ほど仙台で仕事をし、津波の被害にあった気仙沼や女川のあたりにはよく仕事で行ったということです。幸い、嫁さんのご両親親戚は無事で、弟の知り合いもとりあえずは大丈夫ということですが、高速バスで仙台まで行けるようになったので二人とも仙台へ向かいました。加温ハウスさくらんぼの授粉も忙しい時期ですが、一週間ほど仙台で実家の手伝いやボランティアなどをしてくるとのことです。少しでも力になれれば良いと思います。地震によって、当然明日も続くと思っていた日常が、急に切断されてしまいました。今までずっと続いてきて、これからも当たり前のように続いてゆくはずで、子供のいる私は、私が死んでしまっても子供の人生までも同じように続いて行くだろうと、ぼーっと何となく考えていた日常が失われてしまいました。続いてゆくと思われていた日常は、実は何の根拠も無く、突然の地震によって簡単に破壊されてしまうということも知ってしまいました。直接被災された方、家族を失った方ももちろんのこと、日本中の方の日常が一変してしまいました。私の日常であるさくらんぼ栽培も、計画停電や重油不足によって加温ハウスの暖房機が止まってしまい、寒さに当たってさくらんぼが生育できるのだろうか、頂いていたさくらんぼ狩りのご予約もキャンセルが入ることがあり、自粛ムードの中、さくらんぼ観光が営業できるのだろうか、など地震によって脅かされています。でも、大切なのは日常に戻ろうとする強い気持ちと行動です。私に出来ることは何だろうと色々考えますが、結局はそういうことだと思います。被災された方のことを思いながら、自分の日常を大切につむぎ直してゆくことです。加温ハウスのさくらんぼも寒さに負けずに日々大きくなってきております。さくらんぼ狩りの新規のご予約を頂くこともあり心強く感じます。私の日常はさくらんぼ栽培ですので、がんばってさくらんぼをつくろうと思います。がんばります。がんばりましょう。
2011.03.28
積もりました。こういう雪の日に限って私は潅水当番でして、このような山の斜面の畑にも水を撒く為の潅水施設が入っておりまして、潅水施設といってもそんな難しいものではなく、山の上のほうに大きなコンクリートの貯水槽があって、そこのバルブを絶妙の加減で開くと、水は低きに流れる、と改めて言うまでも無く、山路に張り巡らされたパイプの中を流れてあっちの畑、こっちの畑と水が撒かれる訳ですが、パイプが圧力で破裂しないように、バルブの開け具合を見極めたり、水抜きのバルブを開けて圧力を逃がしたり、農家のおっちゃん達の過去数十年の知恵と経験の蓄積によってこの山路の潅水システムは成り立っているのですが、私はこういう雪の日に限って山の上までバルブを閉めに行かなくてはならない当番なのです。行けるやろ、と軽く考えて軽のワゴン、AT車で登り始めたのですが、おっ、意外と余裕、と思っていたのもつかの間、段々登る速度が落ちてきて最後にはアクセル踏んでるのに全く進まず、ハンドルの操作とは全く無関係な動きをし始めこれはヤバイと。大体、物事はヤバイと思ったときはもう遅い、ということが多い。とくに農作業においてはそんな後悔ばかりの私ですが、坂道をすべり落ちながらなんとか止まった車をそこに乗り捨てて、山の上の巨大コンクリート貯水槽まで歩いて登ってバルブを閉め、そんなことしている間にも雪はばんばん降ってきていて、当然こんな天気で畑に出ている人は誰も無く、心細さに負けまいと、娘と一緒に見た教育番組のいないいないばあで流れていたつんく作曲の「冬がやってきた」を陽気に口ずさみながら車まで戻って、積んであったスコップでタイヤの通る所だけ雪をかいてそーっと坂道を下ったのですが、オートマチック車はエンジンブレーキが利かず、ブレーキを踏むと車はあらぬ方向へ滑り出し、何度も側溝へ落ちそうになりましたが命からがら里まで下りてくることができました。雪山を舐めたらいけません。ざくざくざくざくざく。
2011.02.13
つい一週間前までマイナス8度くらいまで下がっていたのにここ数日のこの暖かさは一体何?!梅の花の蕾も膨らみ始めました。剪定作業も早く進めないと。暖かくなるとそわそわしてきます。
2011.02.08
乾燥しています。気がつけばひと月以上雨や雪が降っていません。東北北陸がニュースでしょっちゅう流れるほど降ってるのに。普通冬のこの時期は果樹園の畑にはあまり水を撒くことはしないのですが、今年はあちこちの畑で潅水が回っています。私もさくらんぼの畑に潅水しているのですが、秋以来にポンプを回すと塩ビのパイプがあちこちでパンクしてあっちを直すとこっちがパンク、こっちを直せばあっちがパンクといった状態でこれは志村けんがタンスの引き出しを閉めると違う引き出しがとびだす、いわゆるドリフ状態です。笑えませんが。
2011.02.04
毎日毎日寒いですが、勇気を振り絞って加温ハウスの暖房機の稼動を始めました。ビニールハウスの外は氷点下6度くらいまで落ちますが、ハウスの中は8度を保つように重油を燃料とした暖房機がガンガン燃えています。こうして夜、ブログを書いている今もがんばって燃えています。石油価格が高騰していますが燃えています。ブドウの加温ハウス栽培をしている農家の先輩がやっている省エネ対策のアイディアをマネしようと先日先輩の畑へ偵察に行ってきたのですが、暖房機を改造していたり、温かい空気が循環するように送風機を取り付けたり、とても勉強になったのですが、思い知ったのはやはり自分の電気、メカ系統への知識の無さ。アンペアとかワットとかボルトとか全然わからないし。送風機を自分で組み立てて配線しようなんて思ったことも無いし。機械の塊がたくさん出てくる宇宙SF映画とか大嫌いで、スターウォーズの何が楽しいのかよくわからなかったし。そんな私でもマネできるところはマネして省エネに努めなくては。
2011.01.27
私は2004年の11月に大阪から山梨へ帰ってきて農家になって、今年で7回目の冬を迎えている訳ですが、「今年はこれまでで1番寒い」と感じます。世間は、特に北陸地方は雪降りまくってるのに山梨甲府盆地はまったく降らずに乾燥しまくってます。朝は-6度まで冷え込んで今日の最高気温は1度です!加温ハウスの準備は終わっているのですが、加温機のスイッチを入れるのが怖いです。なんぼ重油くってしまうのか。既に加温を開始しているブドウ農家さんに今重油っていくらくらいするのか聞くと、「知らん!知ったところで安くならないし、高いからといって一度始めてしまったブドウのハウスの加温機のスイッチ切ることもできないし、温度低く設定することもできないから敢えて知らんままにしている」とのこと。
2011.01.16
出初とは言っても竹のはしごに登って、「ハッ!」とか「ヨッ!」とか華麗でいなせな技を披露するわけではなく、氷点下5度まで冷え込んだ朝早くから集まって、サミーヨサミーヨ、とブツブツ言いながら皆で消防ポンプ車に乗り込み中学校のグランドに集結、山梨市の消防団員全員集合でその数およそ1000名(全員来てれば)。市長や消防団長らのお言葉を聞きながら「キヲツケ!」「ヤスメ!」を繰り返し、合間には実生活で一人で行えば腰に手をやり遠くを見据えるそのポーズが勇ましくも凛々しい、高校の体育の時間以来行うことのなかった「ミギヘナラエ!」なども交えつつ、寒さと戦う3時間。足のつま先が凍えて痛い!最大の見せ場は「プップカプー!」とラッパ隊の演奏する勇ましいマーチのもと、総勢で隊列を組んで行進する場面なのだが、平均年齢30オーバーのおじさんたちに北朝鮮軍隊のような迫力ある行進はできるはずもなくグダグダ歩くのみで、一番綺麗に足もそろって美しく行進していたのは、少年消防団の小学生達という始末。年をとると出来るようになることと出来なくなることがあるのだな、と深く感じる年の初めでした。
2011.01.10
今朝の最低気温は-5度でした。朝起きてストーブをつけると室内気温が表示されるのですが、今まで「2」がありましたが、今朝は「E」と表示されていて、恐らくマイナス気温なのでエラーの「E」なのでは。山梨は盆地なので雪が降らないのはありがたいのですが、寒さはそのぶん容赦なしです。
2011.01.05
一流のアスリートは数日休んだだけで、元の感覚を取り戻すまで数週間かかるというが、これがそれか!と思ったのは、仕事初めで加温ハウスさくらんぼの剪定を始めたものの、体がなかなか上手く動かずにはかが行かないことに愕然としたからなのですが、それは年末年始の食べ過ぎ飲み過ぎのせいでしょう、昨日も昼からけっこう飲んでたし、アスリートに対する著しい冒涜です、と妻。そんなこんなしていると冬の日は短くあっという間に日が暮れて、あー仕事進まね~な。
2011.01.04
年末年始で久しぶりに会った友人や届いた年賀状に、ブログ止まっとるやんけ、と言われたり書いてあったりして、その度にジョンが息子が生まれた後に活動休止したのと同じ、と答えていましたが、ジョン・レノンに対する著しい冒涜であり、サボっているのを息子の育児のせいにする言い訳であり、復帰して暗殺されることも無いと思うのですが、また始めますのでよろしければお付き合いくださいませ。今年もよろしく。
2011.01.03
「髪を切れ」「ヒゲを剃れ」「もっと笑顔で話せ」「もっと面白いこと言え」「テレビ慣れしているような顔がむかつく」などなど見てくださった友人からコメントを頂きましたが、ずいぶん前になりますが、さくらんぼ狩りオープン直前にNHKの「おはよう日本」に生中継で出ました。番組のプロデューサーの方は山梨県外の出身でさくらんぼが樹になっているのもさくらんぼの加温ハウスに入るのも初めてということでとても感動されていたのですが、特に驚いていたのがウチの畑がものすごい傾斜地にあるということで、このすごい坂を視聴者に分かってもらう為の演出ということで畑でボールを転がして、転がり落ちてゆく画を撮ったらどうか、と提案された(実際にはしなかったのですが、やったらものすごい勢いでどこまでも転がっていったと思います)のですが、そんな画を撮ってみたくなるほどの傾斜で仕事してるんだなオレ、と改めて思いました。中継のアナウンサーは小宮山さんというNHK甲府の方で背の高いスラッとしたイケメンでしたが、話しているとどうも慶応義塾大学卒ということで、それならオレと一緒じゃないか、そーかそーか、後輩か、と少し馴れ馴れしくなりましたが、「一緒に並ぶ姿からはとても信じられない」と妻。小宮山さんはスポーツ担当志望だとおっしゃってましたが、昨日夜9時のNHKニュースを見たらスポーツコーナーに出ているじゃないですか。すごいな~。がんばってください。
2010.09.02
今年こそはさくらんぼ狩りシーズン中もこまめにブログ更新するぞ!夏場もさぼらずに更新するぞ!と毎年自分の中では静かなる闘志を燃やしているのですが、今年も不発に終わり気がつくと今日で8月も終わり。今年はとにかく春先の低温で例年以上に疲れ果ててしまいました。というわけでまたちょこちょこ更新してゆこうと思うますが、ずっと見なかったら何かコメントのところが大変なことになってましたね・・・
2010.08.31
大学時代にしてたアルバイトの友人のツテで、フランスで発行されている雑誌の記事の中のインタビューに私のコメントとウチのさくらんぼの写真が載りました。掲載誌を送っていただいたのですが、何て書いてあるのかさっぱりわかりません。第一、これがフランスで発行されている雑誌なのかもよくわかりません。表紙はカタカナで「ニュースダイジェスト」と書かれているし。友人のメールの内容も日本を長く離れているせいか、私の読解力が無いせいか、イマイチよくわからないし、インタビューの電話の相手は普通の日本人の女性だし、私の話した内容も、インタビューの電話がかかってくるのをすっかり忘れていて、準備不足で何を話したのかさっぱり覚えていないし、ただはっきりしているのは雑誌の欄外の広告がパリの日本食店の広告だったりして、それは思い切り日本語で書かれてるので読める、そんな感じなのできっとそうなんだろうと。
2010.05.13
今年はやはり1番早い加温ハウスのさくらんぼの量が少なく、GW途中で予約受付を中止せざるを得ない状況で、例年は息をつく間もなく忙しいGWなのですが、今年はひっそりと鯉のぼりを上げたり眺めたり下げたりしてました。しかし、たくさんなっている2番手の加温ハウスのさくらんぼがそろそろ食べられそうなので予約受付を再開いたしました。よかったよかった。でもGWは終わってしまいましたね。凍霜害に日照不足に低温に多雨と、とかく今年は計算通りに行かない年のようです。
2010.05.07
妻の実家のお父さんお母さんから立派な鯉のぼりを頂いたので上げてみたのですが、想像以上にポールを立てるのが大変で、私は三人男兄弟だったのですが、父は毎年狭い庭に鯉のぼりを上げてくれて当時は鯉が泳いでいるのを見て喜んでただけなのですが、自分が父親になって仰ぎみると感謝の気持ちが沸いてくるのですが、私のポールの固定の仕方が下手なのか風が強く吹くと倒れないか心配です。吹流しに家紋を入れることが出来ますよ、と言われたのですが、ウチの家紋とかよく知らないので、さくらんぼのマークを入れてくださいと半分冗談で言ってみたところ本当に入れてくれるとのことで、サラリーマン時代の同期が頼んでもいないのにデザインしてくれた大沢農園のさくらんぼロゴを入れてもらいました。元気に泳ぐ鯉とさくらんぼのマークが青い空によく映えます。ポールが倒れないか心配です。
2010.04.25
そんなセリフは年寄りだけのものだと思っていましたが、私の体力が年寄り並なのかどうかというのはさておき、ここ数日の気温変化はまったくもの凄いものがありまして、昨日が25度近くまで上がったのに、今日はお昼でも10度に届かないくらいの寒い雨で、まったくついてゆけません。寒くてもいいので晴れてくれれば加温ハウスの中は暖かくなるのですが、一週間の半分くらい雨だったり曇だったりされると本当に困るのです。異常気象か!温暖化か!とそんなことを話すと「去年もそんなこと言ってた」と妻。年中行事です。
2010.04.22
もうたいていの低温では驚かないと思っていたら雪。桃の花が咲いているのに雪。さくらんぼの花も咲いているのに雪。加温ハウスさくらんぼは着色が進んでます。しかし、日照不足で少し生育が遅れ気味。毎年この時期の天候には一喜一憂するものですが、今年は憂いてばかりです。
2010.04.18
凍霜害で大変な大沢農園の危機的状況を救う為、もしくは桃の花がきれいな時期なので観光がてら農作業体験がしたかった為、定かではありませんが、弟の大学時代の友人達が10人も授粉作業の手伝いに来てくれました。「大学の友達10人もオレ集められねえな」とポツリと私がつぶやくと「私は集まる!」と妻。そんな友人数の争いはさておき、絶好の授粉日和の中で皆さん私の容赦の無い指示にもめげず4時間も授粉作業をがんばってくれました。非常に助かりました。ありがとう。これで結実も確保できることでしょう。しかし、授粉中に流れるバイトのレゲエの男セレクションのアフリカンミュージックや何だか訳のわからん歌詞の聴いたこと無いような歌には、若者たちも「何これ?」とざわついておりました。
2010.04.13
今日はよく晴れて、大沢農園の前を走るフルーツラインを行く車の人達も道の脇に止まって盆地の桃の花のじゅうたんを眺めたり写真を撮ったりしていましたが、こうよく晴れると朝方の放射冷却現象による冷え込みが心配で気持ちが晴れません。私の心にも霜が降りてまして、桜と桃が一緒に満開でさくらんぼも咲き出すなんて今年はおかしい!絶対おかしい!なんてブツブツ言いながらさくらんぼの授粉を一生懸命しております。
2010.04.08
加温ハウスを時期をずらして11アール、15アール、3アールと3棟栽培しております。早いハウスはもう色づいてきまして、真ん中のハウスは落花して実が肥大期、最後のハウスは満開を過ぎたところです。加温ハウスは順調ですが、露地がとにかく心配です。今夜も寒いみたいですし。ところで、この土地の広さの単位のアールとかヘクタールとか畝とか反とか町とか、そういったものが全然訳分からん、と農家になったばかりの弟が言いましたが、私も農家になりたての頃は何のことかさっぱり分からず、全て平方メートルで言えよ!と思ってましたが、いつのまにか慣れましたので弟にも、そのうち分かる、とアドバイスしておきました。
2010.04.07
若干暖かくなってさくらんぼの花も開いてきましたが、その花を見てため息また一つなのは、先日の凍霜害が予想以上にひどく凍みてしまった花は花びらがちぢれて咲いてくるのですが、それが咲いてくる花全てがちぢれてしまっている樹もあるからです。花を割ってみると雌しべが凍みてしまっていて褐色に変色しています。正常な花でしたら雌しべは鮮やかな黄緑色をしています。凍みてしまった雌しべはもう正常には戻りません。蕾や花を30以上割っても正常な雌しべが見つからない樹もありました。困った。「自然は思い通りにならない」「天気はどうしようもない」とよく言いますが、本当にどうしようもなかったのか、予防策はなかったのかと考えると色々あったように思い、軽々しくそういった言葉を口にしたくないのですが、それは来年からの反省として活かすとして、やられてしまったものは仕方が無い、そうはいっても恐らく全ての花が凍みてしまっている訳ではないので、例年以上に授粉を念入りに徹底的にすることが大切。とにかく一生懸命とことんやってそれでもダメだったら「自然は思い通りにならんな」と心の底から気持ちよく言ってみようと思います。
2010.04.03
やはり今朝の寒さはさくらんぼにもこたえたようで、畑を見回ると蕾の中の花の雌しべが凍みてしまっているのを数多く見つけました。こりゃあ、とことん授粉をしなくては。愚痴だけですまなくなりそうです。
2010.03.30
天気の愚痴ばっかり言ってたら、この時期としては最強の寒波襲来で明日の朝の最低気温は-5度とか天気予報に出ていたのですが、うそだぁー、なんて思いつつ、明日の朝は3時頃起きて気温を見て本当にマイナスだったら色々対策をしなくてはと思いながら寝ます。寒い。
2010.03.29
それも問題でして、3月も半ばになって、農家が集まると「今年は早いじゃんね」とか「寒いから遅れてるじゃんね」とかそんな話題になりますが、それは自分のつくっている果物、ぶどう、桃、さくらんぼ、すももなどの今年の生育状況のことを言っているのでありまして、毎日の気温や蕾の状態などを見ながら皆で好き勝手な予測をして、「こんねん暑くて」とか「こんねん寒くて」とか、最後は天気の愚痴を言っておしまいになるのですが、結構それが重要なことでして、温かくて生育が進み早くから花が咲いてしまってから、急に冷え込んで霜にやられてしまったり、さくらんぼでは授粉作業の為にアルバイトの手配をしなくてはならないのですが、いつから来てもらうのか予定がたたなかったり、春先の天気はそんな農家の苦悩をあざ笑うかのように乱高下するのでして、私の予想では来週末の4月3日あたりからさくらんぼの授粉ができるかなとアルバイトの方の予定をたてていたのに、最近のこの寒さ。さくらんぼ蕾も足踏み状態です。
2010.03.28
それが問題な訳ですが今年もこの季節がやってきた訳で、授粉の終了したハウスのさくらんぼの実が膨らんできたり、膨らまずに落ちてしまったり、あれ、意外とたくさんなってる、いや、思ったよりなってない、などと、もはや終わってしまったレースを何度も見直して、あーこういう買い方をしていれば、とかもしこの馬がこういう乗り方されてたら、とかそんな詮無きことを色々こねくり回して考える馬券おやじのように、当たり馬券落ちてないかなとか、ふらふらハウスの中をうろついている訳ですが、授粉しなくては。毎日雨ですが、加温機でハウス内を温めて授粉してます。
2010.03.25
そろそろ授粉を初めて一月経ちます。10アールの4月下旬にオープンするさくらんぼ加温ハウスはもう授粉は終了しましたが、5月半ばに食べられるようになる20アールの加温ハウスはそろそろ満開になりそうで連日授粉です。非常に大切な作業ですが単調な仕事なのでラジオなんか聴きながらやるのですが、最近はもうラジオを聴くのも飽きまして。一ヵ月も単調な作業をしていると煮詰まってくるので心機一転。バイトのレゲエの男が持ってきた、アフリカの黒人が太鼓を叩きまくって奇声を上げながら歌う音楽をかけて作業をしてみたところ、これが合う!このプリミティブな原始的リズムがたまらない!太鼓のビートに毛バタキも止まらない!剪定作業など考えながらする作業には向かないと思いますが、授粉、摘蕾、摘果、袋かけ、草刈などには意外とマッチして無心に作業に没頭できます。ぜひお試しください。こんなCDどこで手に入れるのか知りませんが。
2010.03.23
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