前門の虎、後門の狼 <年子を抱えて>

前門の虎、後門の狼 <年子を抱えて>

2009/11/29
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カテゴリ: child care
我が家には写真を飾る習慣がないし、アルバムだって押入れにしまってあり、
過去の写真を見返すことはそうそうないのだが…。

常に手の届くところにアルバムを置いている夫の実家で、
小姐が乳児時代の写真を目にした。
な、な、なんと懐かしい!まるまる太っていて力士のようだ!
手首なんか食い込んでいて、ハムみたいじゃないか!

この頃は、まだ小姐1人だし、よく飲みよく寝る手のかからない子だったため、
それほど疲れるわけでもなくて、わりと穏やかに過ごしていた。
(強いて言うなら、当時は退職して1年未満だったので、
このまま家にいたら退化するばかりだろうなという漠然とした不安は抱えていたが)

坊が生まれてからは、戦場(!)となった。
今になって、あの時ああすればよかった、と悔やまれることが山ほどある。
もっとこうしていたら違う結果を生んでいたかも…なんて。
小学校入学を控えた今では、心の底からイライラすることはあまりないが、
小姐が2歳の頃は、私の精神状態は史上最悪だった。

育児を重荷に感じていた。自分は母親に向いていないと思ってばかりだった。
当然、自分に自信なんて持てるはずもなく、毎日嫌気がさしていた。
子どもを前にオロオロする情けない自分に会いたくなかった。
子どもというのは、打算もなれれば悪意もない、それなのに大人を困らせてしまう、
途方もないエゴイストなんだと頭ではわかっているつもりでも、
いざ我が子を目の前にすると、気持ちをかき乱されてばかりだった。
呆れるくらいのエネルギーで溢れ、いつだってパワー全開、どんな要求も待ったなし、
その異文化(!)の前でつくづく自分の無力さにうちのめされ、
理性など何の役にも立たないことに愕然としていた。

こんなろくでもない母親を選んで生まれてきたこの子たちは不幸だとも思っていた。
「育児は大変だけど、楽しい」というのが、世の多くの母親の気持ちだろうに、
私は大変としか思っていない、楽しいなんて微塵も思っていない、
これでまともな子どもに育つのだろうか…。

時間の経過とともに徐々に落ち着いたが、
子どもの成長につれ悩みは複雑になってくるし、いつまた再発するかわからない。
そんな時は、健康に生まれてきてよかったという初心を思い出そうではないか。
たまには赤ちゃん時代の写真を見返すのもいいことだと思った。





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Last updated  2009/12/01 09:20:10 AM
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