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ちょっと時間かかってしまった。途中でなんとなくペースダウン。失われた町 三崎亜記あらすじ30年に一度起こる「消滅」によって、住民が失われてしまった町。大切な人を理不尽に奪われた人々は、悲しみを乗り越えて、さらなる「消滅」を食い止めようと立ち向かう。なんだろ、これもパラレルワールドというか、ちょっと不思議な世界観の話なのだが、町が消滅する、ということとかそれに関わる仕事をしている人がいるとか、そういうこと以外はこの世界と変わらないのだけれど。読み始めた時はあまり訳がわからないままで、だんだんそういう世界なんだ、とわかってくるのにちょっとだけ戸惑ったのが、不思議な感覚でした。何組かの男女や親子など登場するのだが、少しずつ時代がずれつつ繋がりがある。最初はちょっと混乱するが最後にすべてが繋がる感じ。といかく不思議な、、、ファンタジーになるのか?世界観が面白い話だったけど、なんか好みと違うのか、早く読めなかった【中古】失われた町 /集英社/三崎亜記(文庫)【中古】失われた町 三崎 亜記
2024.09.17
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というわけでシリーズ2冊目。少し人物の背景がわかり始めてきました。飛べない雛 横浜ネイバーズ2あらすじ〈山下町の名探偵〉という名誉だがダサい二つ名を持つ、ロンこと小柳龍一。横浜市内で起こったいくつかのトラブル解決にかかわったことから、誰かの役に立ちたいという気持ちが芽生え、探偵業を始めようかと考えるも、最近では相談事がまったくない。あいかわらず暇を持て余していた彼のもとに幼馴染みのヒナから電話が入る。彼女の相談に何気なく乗ったロン。だがそれが、ヒナが隠してきた大きな秘密の扉を開ける契機になり……ヒナの秘密が明かされ、そのうえで少しずつ前向きになっていくヒナの様子が描かれていくのにちょっと安心しつつ、、、カメラアイ、瞬間記憶の能力があるヒナの活躍で解決に結びついたQRコードの詐欺の話は、短いながらもスッキリして爽快な話だったな。飛べない雛/岩井圭也【1000円以上送料無料】凪の海/岩井圭也【1000円以上送料無料】
2024.09.01
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ということで、これまたまったく違ったテイストの作品。シリーズになってます。横浜ネイバーズ 岩井圭也あらすじ横浜・中華街、四川料理の名店「翠玉楼」は来月で閉店を迎える。いずれはオーナーの座を継ぐつもりでいたロンこと小柳龍一は当てが外れ、毎日することもなく、ぶらぶらと暇を持て余していた。二十歳を超えたからって、まだ将来なんて決められない。そんな働く気も夢も、何もない彼の元に次々と厄介事が持ち込まれる。それはロンが〈山下町の名探偵〉と呼ばれていたからだ。「何も手にはもっていないけれど、それでも」──事件が起こってそれを解決して、、、なのだが、幼馴染たちが暮らす中華街を舞台にある意味青春ドラマみたいな感じもするし、、、幼いころから生活を共にしてきた仲間との関係性とか、子供のころから知っている大人たちとの付き合いとかちょっと羨ましい感じがあって、するする読めた。一応ちゃんと解決していくのだが、なぜロンは祖父と二人で暮らしているのか、ヒナはなぜ引きこもってしまったのか、わからない部分はいろいろあって次早く読みたい、となった。横浜ネイバーズ 岩井圭也/著飛べない雛/岩井圭也【1000円以上送料無料】
2024.09.01
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最近ハマってる岩井氏。新作は文庫になるのを根気よく待って、今は文庫になってるものを着々と読んでる最中です。文身 岩井圭也あらすじ虚実茫漠たる無頼作家の苦悩を描いた、若き実力派の問題作! 己れの破滅的な生き様を文学に昇華させ、最後の文士と呼ばれた男の死。 遺稿に綴られていたのは、自殺したはずの実弟との奇妙な共謀関係だった! 果たしてこれは真実なのか? 私小説の主人公は俺やない、兄ちゃんやーー ここに書かれたことは実現しなければならないーー 好色で、酒好きで、暴力癖のある作家・須賀庸一。 業界での評判はすこぶる悪いが、それでも依頼が絶えなかったのは、 その作品がすべて〈私小説〉だと宣言されていたからだ。 他人の人生をのぞき見する興奮とゴシップ誌的な話題も手伝い、 小説は純文学と呼ばれる分野で異例の売れ方を示していた……。 ついには最後の文士と呼ばれるまでになった庸一、 しかしその執筆活動には驚くべき秘密が隠されていたーー。 真実と虚構の境界はどこに? まんまと騙されたまま最後まで読んでしまった。兄庸一と弟堅次、生い立ちはやはり胸が苦しくなるような環境で、そこから脱したい、という弟の計画はうまく行って欲しい、と思うのだが最後の最後、庸一の遺稿で真実がわかるとは。えええ????・・・・マヂ?こわという結末で、非常に驚いてしまった。このところ、岩井氏の作品をまとめて読んでいるのだが、どれも違う作風というかジャンルが広いなあ、と思います。もうしばらく読んでみたいと思ってますね。文身 (祥伝社文庫) [ 岩井圭也 ]文身【電子書籍】[ 岩井圭也(Iwai Keiya) ]
2024.09.01
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ホントはこっちが先だったみたい・・・先ほどの「夜の底は柔らかな幻」より昔の」話。終りなき夜に生れつく 恩田陸あらすじのちに何件もの大規模テロ事件を起こし、犯罪者たちの王として君臨する男、神山。市民に紛れて生きていた彼を追う雑誌記者が見たものとは――。強力な特殊能力を持って生まれてきた少年たちは、いかにして残虐な殺人者となったのか。『夜の底は柔らかな幻』で凄絶な殺し合いを演じた男たちの過去が今、明らかになる。『夜の底は柔らかな幻』のスピンオフ短篇集。ん・・・?やっぱさっきの先に読んでよかったんだな。OKOKwww結構勇司が好きかも・・・なんというか、敏感で察しがいいキャラって好きなんだよね。みつきも好き。こちらは学生時代の神山や葛城を知ることができ、同じ世界観でいろいろ知ることが出来るのが面白い。終りなき夜に生れつく (文春文庫) [ 恩田 陸 ]夜の底は柔らかな幻 上 (文春文庫) [ 恩田 陸 ]夜の底は柔らかな幻 下 (文春文庫) [ 恩田 陸 ]
2024.09.01
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次に読む先品の続きものなのだが、こっち先に読んじゃった・・・・凡ミス夜の底は柔らかな幻(上)(下)恩田陸 あらすじ特殊能力を持つ“在色者”たちが、“途鎖国”の山深くに集まる“闇月”。殺戮の風が、次第に暴れ始めるー。殺人者たちの宴が、幕を開ける。パラレルワールドみたいな感じ。すごく不思議な感覚で読みました。日本とか海外とか存在は現実世界と同じなんだけど、なんの説明もなく一気に世界に入っていくのがすごく不思議で、でも読んでいくうちになんとなくわかってくる。でも、バトルというか結構エグ目のバトルがあったりして誰を信じたらいいのか、だれが味方なのかだんだんわからなくなりそうで。理由があるにせよ、そんな山に入っていくの?実邦マヂですか??と止めたくなっちゃう。不思議な世界を想像しながら読むのだが、担当編集のかたのコメントで「フランシス・フォード・コッポラの『地獄の黙示録』をやろう」という初心で始まったこの作品は、連載開始からおよそ6年半をかけて、ダーク・ファンタジーのひとつの到達点に辿り着いた、とのこと。まさに壮大な世界観のダークファンタジーでした。夜の底は柔らかな幻 上 文春文庫 / 恩田陸 オンダリク 【文庫】夜の底は柔らかな幻 下 (文春文庫) [ 恩田 陸 ]
2024.09.01
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続いてこちら。最近ハマっている作家さん。もう少し数読んでみたい。夏の陰 岩井圭也あらすじ運送会社のドライバーとして働く倉内岳は、卓越した剣道の実力を持ちながら、公式戦にはほとんど出場したことがなかった。岳の父である浅寄准吾は、15年前、別居中だった岳と母の住むアパートに立てこもり、実の息子である岳を人質にとった。警察との膠着状態が続いた末、浅寄は機動隊のひとりを拳銃で射殺し、その後自殺する。世間から隠れるように生きる岳だったが、自分を剣道の道に引き入れてくれた恩人の柴田の願いを聞き入れ、一度だけ全日本剣道選手権の京都予選に出場することを決意する。予選会の日、いかんなく実力を発揮し決勝に進出した岳の前に、一人の男が立ちはだかる。辰野和馬、彼こそが岳の父親が撃ち殺した機動隊員の一人息子だった。「死」を抱えて生きてきた者同士、宿命の戦いが始まる――。岳の生い立ちや身の上は、暗澹たる気持ちになるくらい悲しいものなのだけどだからからか、なんか岳に肩入れしてしまうんだよね・・・和馬との対峙も、和馬の言い分もわかるがなんならコテンパンに勝ってほしい、と思うし。そんなよくでき巡り合わせがあるだろうか、と思いつつも先が気になって仕方がない作品でした。【中古】 夏の陰/岩井圭也(著者)夏の陰【電子書籍】[ 岩井 圭也 ]
2024.09.01
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本ネタ溜まってきたので一気に。備忘録です、簡単にね・・・これはページ数少なくてすぐに読んでしまった。名もなき本棚 三崎亜記あらすじデパートのショーウィンドウの中で暮らす一人の女性。いつしか僕は、そのディスプレイの前で時間を過ごすのが日課になり……(「スノードーム」)。ゴミ集積所に座り込むサラリーマン。回収日ではない日に捨てられたその男は、近所の主婦には迷惑な存在でしかなく……(「回収」)他19編。久々に短編集読みましたね・・・だいたい400ページ越えの作品読んでることが多いのでこれはこれで新鮮。加えて初の作家さんなので、それも新鮮でした。短すぎて多少物足りなくもなるが、ちょっとした「おお・・・」という結末ばかりなので、さらりと読める感じ。あまり何も考えずに読めたなあ・・・結構経つので、実はまあまあ記憶が薄れてる中学、高校の教科書に採用されてる短編もあるそうです。名もなき本棚 (集英社文庫(日本)) [ 三崎 亜記 ]名もなき本棚【電子書籍】[ 三崎亜記 ]
2024.09.01
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こちらも、結構本屋では平積みしてて違うジャンルをたまには読みたいと思いトライ。帯にも惹かれたてのもある。暇と退屈の論理学 國分功一郎あらすじ答えに辿り着けない人生の問いと対峙するとき、哲学は大きな助けとなる。 著者の導きでスピノザ、ルソー、ニーチェ、ハイデッガーなど先人たちの叡智を読み解けば、知の樹海で思索する喜びを発見するだろう。現代の消費社会において、気晴らしと退屈が抱える問題点を鋭く指摘したベストセラー。2011年朝日出版社刊『暇と退屈の倫理学』、2015年太田出版刊『暇と退屈の倫理学 増補新版』にあとがきを加え、待望の文庫化。私はこういう文章で頭使えないことがわかった・・・自分でもビビる、字面を追うだけでなかなか入ってこないんだもんなー集中して読める部分もあるのに、その波も結構あって。そもそも、通勤時間で軽めに読むのが目的なのもあってなかったのかも。超速読してしまった暇と退屈の倫理学増補新版 [ 國分功一郎 ]暇と退屈の倫理学/國分功一郎【3000円以上送料無料】
2024.07.14
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新刊で出てた時に、本屋大賞とかブランチでみかけて文庫になったら読んでみよう、、、と思っていたもの。#真相をお話しします 結城真一郎あらすじ島育ちの仲良し小学生四人組。あの日「ゆーちゅーばー」になることを夢見た僕らの末路は……(「#拡散希望」)。マッチングアプリでパパ活。リモート飲み会と三角関係。中学受験と家庭教師。精子提供と殺人鬼。日常に潜む「何かがおかしい」。その違和感にあなたは気づくことができるか。新時代のミステリの旗手による、どんでん返しの五連撃。日本推理作家協会賞受賞作を含む、傑作短編集。(新潮社)たしかに、おお、そっちか・・・とか、そうなのか、とか違和感ありつつ読んで真相がわかったらなるほど、と思うのだが、二転三転するのが面白いかな。でも半分は想定内だった感もあり、期待しすぎるのは良くないですな。まっさらな気持ちで読まないとね。映画化ですか・・・うーん。最近オリジナルの映画は無いのかね、と思うくらい、本屋の平積みには映画原作が多い・・・といいつつ、結構読んでるけどwコミックにもなってるということは、ビジュアル化しやすい、浮かびやすい作品、なんでしょうかね。現代的な内容だから、身近なのかも。#真相をお話しします(新潮文庫)【電子書籍】[ 結城真一郎 ]#真相をお話しします 1 (バンチコミックス) [ もり とおる ]
2024.07.14
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これも友達のオススメで、作家さんがオススメだったので、先日読んだものに続き別作品読んでみよう、と思って読んだもの。プリズン・ドクター 岩井圭也あらすじ奨学金免除の為しぶしぶ刑務所の医者になった是永史郎 。患者にナメられ助手に怒られ、憂鬱な日々を送る。そんなある日の夜、自殺を予告した受刑者が変死した。胸を搔きむしった痕、覚せい剤の使用歴。これは自殺か、病死か? 「朝までに死因を特定せよ!」所長命令を受け、史郎は美人研究員・有島に検査を依頼するが――刑務所の医者、というのが知ってるようでまったく存在を知らなかった職種でタダの医療モノとは違うのが目新しかった。葛藤しながら医者としても人としても少しづつ成長する史郎をつい応援したくなる。物語の結末が、なんとなく予想しつつ結構びっくりで切ないものだったのと、父親とのその後もしりたくて結構気になるものだった。岩井氏を勧めてくれた友達は、Noteの文章で判断して、、、と言っていたのでちょっと覗いてみたりしてます。それと、関西の人だけど北大出身で、この小説も北海道舞台なのも私には親しみやすく没入感を強くしたのかもなあ。プリズン・ドクター (幻冬舎文庫) [ 岩井 圭也 ]プリズン・ドクター【電子書籍】[ 岩井圭也 ]
2024.07.14
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やっぱり、好きかもしれない、柚月作品。短編集なので、逆に物足りないというかガッツリ読みたい感じ。表題作などちょっとどきっとする作品もあり、それぞれの長編版を読みたくなる・・・ラスト、佐方が出てきてますますその期待が。チョウセンアサガオの咲く柚月裕子あらすじデビュー以来の短編をまとめた、初のオムニバス短編集。「佐方貞人」シリーズスピンオフ「ヒーロー」収録。美しい花には毒がある・・・献身的に母の介護を続ける娘の楽しみとは。収録作:「チョウセンアサガオの咲く夏」「泣き虫の鈴」 「サクラ・サクラ」「お薬増やしておきますね」「初孫」「原稿取り」「愛しのルナ」「泣く猫」「影にそう」「黙れおそ松」「ヒーロー」ジャンルがいろいろな感じの作品集だが、つい長編読みたくなる・・・でも結構ブラックというか、ぞわっ…とするものもあって、逆にそれは短編だからこそ、かも。チョウセンアサガオの咲く夏 (角川文庫) [ 柚月裕子 ]チョウセンアサガオの咲く夏 [ 柚月裕子 ]
2024.07.14
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これは友達のオススメで読んでみたシリーズです。やばい、また溜まってきたので、さらっと。スキマワラシ 恩田陸あらすじ白いワンピースに、麦わら帽子。廃ビルに現れる都市伝説の“少女”とは?古道具店を営む兄と、ときおり古い物に秘められた“記憶”が見える弟。ある日、ふたりはビルの解体現場で目撃された少女の噂を耳にする。再開発予定の地方都市を舞台にした、ファンタジックミステリー。(集英社)私にはファンタジー色が強かったかな、と思うが、古道具店というのが自分的に物珍しくて、それに美術展なども絡んで、知らない世界が面白かった。ちょっとふんわりした物語で、好み的には物足りなかったのかもしれない・・・本屋ではわりと平積みされているので、注目作ではあるのかなあ。恩田氏作品好きには、たまらない作品なのだと思います。スキマワラシ/恩田陸【1000円以上送料無料】【中古】【全品10倍!7/15限定】スキマワラシ / 恩田陸
2024.07.14
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今読んでいる本の、前の本です。やっとここまできた・・・夏物語 川上未映子あらすじ大阪の下町で生まれ小説家を目指し上京した夏子。38歳の頃、自分の子どもに会いたいと思い始める。子どもを産むこと、持つことへの周囲の様々な声。そんな中、精子提供で生まれ、本当の父を探す逢沢と出会い心を寄せていく。生命の意味をめぐる真摯な問いを切ない詩情と泣き笑いの筆致で描く。(Amazon)こちらも、出産てなんだろう、命って?生きるって??とぐるぐる考えさせられる話。軽快な関西弁ではあるし、言葉が生き生きしてるけれど、、、夏子の姉が胸デカくするんや!と言っていたのはなんだったんだ?とか、これもまた生活が実はキビシイ姉妹の話でもあったりして・・・いろんな生活や人がいるな、というのと、精子提供を受けてまで自分のこどもにあってみたい、と思うものなのだろうか。短期間で、出産に関して、子供にかんして、命をつなぐことに関して考えちゃうものを読んだので、、、ちょっと気持ち持ってかれたかも。夏物語 (文春文庫) [ 川上 未映子 ]夏的故事 夏物語【電子書籍】[ 川上未映子 ]
2024.06.23
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これは、さっきちょっと書いた、帰国してる友達のオススメで読んでみた。本屋いったら結構平積みしてるし、カドカワの夏休みフェアでも紹介されてたなー永遠についての証明 岩井圭也あらすじ特別推薦生として協和大学の数学科にやってきた瞭司と熊沢、そして佐那。眩いばかりの数学的才能を持つ瞭司に惹きつけられるように三人は結びつき、共同研究で画期的な成果を上げる。しかし瞭司の過剰な才能は周囲の人間を巻き込み、関係性を修復不可能なほどに引き裂いてしまう。出会いから17年後、失意のなかで死んだ瞭司の研究ノートを手にした熊沢は、そこに未解決問題「コラッツ予想」の証明と思われる記述を発見する。贖罪の気持ちを抱える熊沢は、ノートに挑むことで再び瞭司と向き合うことを決意するが――。(Amazon)数学者の話ではあるが、学生の青春ドラマでもあって、面白かったなあ。それぞれ進路が分かれてしまい、その時には絆が切れたと思ってしまう若い3人。天才的数に恵まれた瞭司は、素直で真っすぐだからこそ、踏み外してしまうとそのまま命が無くなるまで踏み外してしまって、、、本人も志半ばでこの世を去るのはどんなにか心残りだったか、と思うが、それを気付いていたのに助けられなかった、残されたクマや佐那もそうとうにツライ。結末がつらいけれど、瞭司の遺志をついでノートの解読に挑むクマや、別な分野の仕事についた佐那が実は数学界とは切れていなかったとわかると救われる気持ちになる。300ページもない本なのだけど、時々用語を調べながら読んでいたのでちょっと時間かかっちゃった。永遠についての証明 (角川文庫) [ 岩井 圭也 ]永遠についての証明 [ 岩井 圭也 ]
2024.06.23
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やっぱ、読みやすいし面白いな、、、柚月作品。あしたの君へ 柚月裕子あらすじ裁判所職員採用試験に合格し、家裁調査官に採用された望月大地。だが、採用されてから任官するまでの二年間――養成課程研修のあいだ、修習生は家庭調査官補・通称“カンポちゃん”と呼ばれる。試験に合格した二人の同期とともに、九州の県庁所在地にある福森家裁に配属された大地は、当初は関係書類の記載や整理を主に行っていたが、今回、はじめて実際の少年事件を扱うことになっていた。窃盗を犯した少女。ストーカー事案で逮捕された高校生。一見幸せそうに見えた夫婦。親権を争う父と母のどちらに着いていっていいのかわからない少年。心を開かない相談者たちを相手に、彼は真実に辿り着き、手を差し伸べることができるのか――。彼らの未来のため、悩み、成長する「カンポちゃん」の物語。(Amazon)柚月氏のお仕事小説(というかなんというか)は、ホント面白いなあ。つい主人公を応援したくなるし、納得する形で解決・収束するのでスッキリするのも好きな理由かも。現在、朽ちないサクラが映画化され上映開始してますが、確かに映像化されるよなあ、、、という感じ。池井戸潤とかさ、そっち系の。(個人的感覚です)佐方シリーズも続編読みたいんだけど、これも大地の成長をもっと読んでみたい。あしたの君へ (文春文庫) [ 柚月 裕子 ]あしたの君へ【電子書籍】[ 柚月裕子 ]
2024.06.23
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深緑野分氏作品、久々に読んだ。たしか、本屋大賞か何かを何年かに渡ってうろうろ見ていて読んでみようかな、と思った作品。戦場のコックたち 深緑野分あらすじ1944年6月6日、ノルマンディーが僕らの初陣だった。コックでも銃は持つが、主な武器はナイフとフライパンだ――料理人だった祖母の影響でコック兵となったティム。冷静沈着なリーダーのエド、陽気で気の置けないディエゴ、口の悪い衛生兵スパークなど、個性豊かな仲間たちとともに、過酷な戦場の片隅に小さな「謎」をみつけることを心の慰めとしていたが……(Amazon)ベルリンは晴れているか、も戦争題材の本でしたが今度はコック兵として戦場で戦う話。不思議な出来事や事件?を、コック兵や衛生兵などの仲間たちと謎説いていく。まあ、正直思ったほど謎解き!って感じでもなかったのだが、、、終盤、自分が実家で培ってきたレシピ情報をそらんじることで、友人を救うのは、なんか本領発揮て感じで嬉しくなった。一応、ティムは無事に本国に戻り、レストランを開き、また戦場の仲間と時々集まる、ということもできていて。それが救いだった。戦争は、どの国のどの立場の人にとっても、何も幸せなことはないな、と改めて思う。戦場のコックたち (創元推理文庫) [ 深緑 野分 ]戦場のコックたち【電子書籍】[ 深緑野分 ]
2024.06.23
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ドラマになってるのを知って、見る前にとにかく読んでみた。燕は戻ってこない 桐野夏生あらすじ29歳、女性、独身、地方出身、非正規労働者。子宮・自由・尊厳を赤の他人に差し出し、東京で「代理母」となった彼女に、失うものなどあるはずがなかった――。北海道での介護職を辞し、憧れの東京で病院事務の仕事に就くも、非正規雇用ゆえに困窮を極める29歳女性・リキ。「いい副収入になる」と同僚のテルに卵子提供を勧められ、ためらいながらもアメリカの生殖医療専門クリニック「プランテ」の日本支部に赴くと、国内では認められていない〈代理母出産〉を持ち掛けられ……。最近、若い世代のワーキングプア的な作品をよく目にする気が・・・そしてこれも、代理出産の話ではあるが、思うように収入を得られず苦しい生活を強いられている29歳女性のはなし。自分は贅沢な暮らしをしているとは思わないが、ここまでキビシイ生活も正直してきてはいないから、、、いたたまれないです。そして、大金が入る、身体的には代理出産に耐えうる、と診断されたならどうするんだろう。代理母になる女性はもちろん、それを頼む夫婦、夫の母親、仲介する会社、この世の中にあるだろう話と思うと、なんとも複雑な気持ちになる。ドラマも合わせて見てみると、これまたフクザツな気持ちになる。娘二人がいるわけで、それはそれでありがたいコトだと思うけどその娘たちは結婚する気も出産する気もないらしく(今のところ)世の中が多様化するとそれはいいコトなのかなんなのか、わからなくなる。生活が苦しい、未来が見えない20代だったとしたら、目の前に大金積まれてやってみないかと言われたら・・・?これまたいろいろ考えてしまった。燕は戻ってこない (集英社文庫(日本)) [ 桐野 夏生 ]燕は戻ってこない/桐野夏生【3000円以上送料無料】オリジナル・サウンドトラック 燕は戻ってこない/Evan Call[CD]【返品種別A】
2024.06.23
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溜まってきたので、さらっと書きます。ほぼ備忘録なんで。滅びの前のシャングリラ凪良ゆうあらすじ「明日死ねたら楽なのにとずっと夢見ていた。なのに最期の最期になって、もう少し生きてみてもよかったと思っている」「一ヶ月後、小惑星が衝突し、地球は滅びる」。学校でいじめを受ける友樹、人を殺したヤクザの信士、恋人から逃げ出した静香。そして――荒廃していく世界の中で、人生をうまく生きられなかった人びとは、最期の時までをどう過ごすのか。滅びゆく運命の中で、幸せについて問う。(Amazon)もしかして、最後は地球に救いがあるのか、、、とどこかで思いながら読み進めたけど本当に滅んでしまうのか・・・それがまずシンプルに驚いた。滅びの瞬間は描かれていないものの、ギリギリまでどうやって生きるのか自分がそういう目にあったらどうするのか。最終的には財力でも権力でもなく、生命力や精神力がモノを言う。そう感じました。ちょっと頼りなかった友樹が少しづつ成長していくのが頼もしく、危うい世界のなかでも微笑ましくなってしまった。隕石がぶつかる、というのは地球に起こりうることで、だからこそ、なんかすごく考えさせられた。滅びの前のシャングリラ (中公文庫 な81-1) [ 凪良ゆう ]滅びの前のシャングリラ 凪良ゆう/著
2024.06.23
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続けていこう、週末読み終わった本。蟻の菜園‐アントガーデン‐柚月裕子あらすじ 結婚詐欺容疑で介護士の冬香が逮捕された。婚活サイトで知り合った複数の男性が亡くなっていたのだ。美貌の冬香に関心を抱いたライターの由美が事件を追うと、冬香の意外な過去と素顔が明らかになり……。こちらも、女性主人公の作品。今度はフリーライターの話です。途中で語り手、目線が変わるので、後半だれの目線だ?と思っていたのだが最後の最後にその理由をしって驚いた。ただ、姉妹の境遇を知ると、そのままバレずに捕まらずにいてほしい、とも思ってしまう。由美がどのような記事を書いたか具体的には触れていないけど、犯罪の真実よりも、そこに至るまでのいろいろな社会の仕組みと闇、問題点をとにかくあぶり出していて欲しい、と思う。由美の記事は連載になっていずれ書籍化する、と編集長が言っていたところで終わるので、きっとなんらかの問題提起をしたハズ・・・それにしても、どの作品も、自分の身の回りにある出来事のハズなのにあまり知らないのがね、なんとも言えないです。蟻の菜園 アントガーデン/柚月裕子【1000円以上送料無料】
2024.04.28
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ため込む前に書いちゃお。続けて読んでる柚月作品。パレードの誤算 柚月裕子あらすじ念願の市役所に就職がかなった牧野聡美は、生活保護受給者のケアを担当する事になった。 敬遠されがちなケースワーカーのという職務に不安を抱く聡美。先輩の山川は「やりがいのある仕事だ」と励ましてくれた。その山川が受給者たちが住むアパートで撲殺された。受給者からの信頼も篤く、仕事熱心な先輩を誰が、なぜ? 聡美は山川の後を引き継いだが、次々に疑惑が浮上する。山川の知られざる一面が見えてきたとき、新たな惨劇が……。まっすー出てるってことで、紅実が録画していたWOWOWドラマ版。先にこの原作を読んだ今、配役はうむむ・・・となるがなんかね、ドラマW好きなんだけど、最近使う役者が似通ってるというか、WOWOWまでジャニ使わんでもよくね?とも思ってしまうんで話は面白かったです。最近まとめ読みしてる柚月氏の作品ですが、たまたま女性主人公作が続いててこちらもそうです。どの作品でも言えるけど、社会の仕組みの問題点が浮き彫りになってきっとこういう世界は現実なんだと思いつつも、ツライ気持ちにもなりここまで真摯に向き合う人はいるんだろうか、と想像してみたり。結構最後の最後、聡美は絶体絶命で、助かるとわかっていてもドキドキしちゃった。柚月氏の作品は映像化多いですね。パレートの誤算 [ 柚月 裕子 ]連続ドラマW パレートの誤算 ~ケースワーカー殺人事件 DVD-BOX [ 橋本愛 ]
2024.04.28
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朽ちないサクラが映画なんですね・・・ちょっと配役にモノ申したい気もするがいよいよ警察官になった続編です。月下のサクラ 柚月裕子あらすじ念願かない警察広報職員から刑事になった森口泉。記憶力や語学力を買われ、希望していた機動分析係へ配属された。自分の能力を最大限に発揮し、事件を解決に導く――。だが配属当日、会計課の金庫から約一億円が盗まれていることが発覚。メンバー総出で捜査を開始するが、犯行は内部の者である線が濃厚だった。署が混乱する中、さらに殺人事件も発生。組織の闇に泉の正義が揺れる。柚月作品の女性は、正義感が強くてドンドン行動するから結局危ない目にあうのでハラハラするんだよなあ。泉もそうなので、終盤もうダメかと思っちゃうし。組織の上の人間が事件に絡んでると正義と組織とに挟まれて、でも正義を貫く。潔いのでハラハラするけど読後はスッキリ、かな。月下のサクラ (徳間文庫) [ 柚月裕子 ]朽ちないサクラ (徳間文庫) [ 柚月裕子 ]
2024.04.23
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これはやられました・・・映画原作で、映画は見てないんだが、、、やっぱ翻訳本苦手だぁ~~哀れなるものたち アラスター・グレイ/高橋和久訳あらすじ19世紀末、グラスゴー。異端の科学者バクスターは驚異の手術に成功する。身投げした女性に胎児の脳を移植して蘇生させたのだ。その女性――成熟した肉体と無垢な精神をもつベラは、バクスターの友人マッキャンドルスら男たちを惹きつける。彼らの思いをよそに、ベラは旧弊な街を飛び出し、旅するなかで急速な成長をとげる。そのとき、彼女が知った真実とは? なんだろう、これは何の話だったんだろう、、、途中で超斜め読みしちゃった。外国の感覚が合わないのかなあ、理解しにくいというか共感しにくいというか。映画見ると違うかもしれないが、ちょっと大変だった。てか、長々と手紙の部分があるんだけど、そこでつまんなくなっちゃって正直大変だったー哀れなるものたち ハヤカワepi文庫 / アラスター・グレイ 【文庫】■北米版Blu-ray!【哀れなるものたち】Poor Things [Blu-ray]!<エマ・ストーン主演>日本語字幕付き哀れなるものたち ブルーレイ+DVDセット【Blu-ray】 [ アラスター・グレイ ]
2024.04.23
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何十年ぶりに読んだだろう。アニメ映画にもなった、ロングセラーですね。窓ぎわのトットちゃん 黒柳徹子あらすじトットちゃん=黒柳徹子がユニークな教育のトモエ学園で、友達とのびのび成長していく自伝的物語。深い愛情で子どもたちの個性を伸ばしていった校長先生が、トットちゃんに言い続けた言葉「きみは、本当は、いい子なんだよ」は、今も徹子さんの宝物。久々に読んだので、細かいところは忘れてて新鮮だった。こんな学園があったら、きっとみんな幸せになるのになあ、なんて思う。親としても反省するところ多々あるんだよね、トットちゃんのママもパパも子どもを決して否定せず、尊重してくれる。大人としても学ぶものがたくさんある本。窓ぎわのトットちゃん 新組版 (講談社文庫) [ 黒柳 徹子 ]映画『窓ぎわのトットちゃん』 豪華版【Blu-ray】 [ 黒柳徹子 ]続 窓ぎわのトットちゃん [ 黒柳 徹子 ]
2024.04.23
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これ、結構面白かったー来年の大河の主人公でもある蔦屋重三郎の話です。稀代の本屋 蔦屋重三郎増田晶文あらすじ山東京伝や恋川春町らで世を沸かせ、歌麿を磨きあげ写楽を産み落とした江戸随一の出版人・蔦屋重三郎(蔦重)。出版者であり編集者であり流通業者であると同時に、流行を仕掛け情報を発信する辣腕メディアプロデューサーでもある。そして何より、新しい才能を見出し育てあげて世に出し、江戸の日本の文化を変えた巨大な創造者でもあった。とても面白かったなあ。吉原を流行の発信地として取り上げたり、名前聞いたら錚々たるメンツの浮世絵師やら作家やらが同じ時代に生きていて活躍していたなんてなんかとても豊かな感じがして、、、時代小説ってそんなに読まないんだけどこれは時代小説な感じがあまりしなくて、、、俄然大河が楽しみになっちゃった。500P近くあるけど、すぐ読んじゃった。文庫 稀代の本屋 蔦屋重三郎 (草思社文庫) [ 増田 晶文 ]江戸の出版王 蔦屋重三郎事件帖 一 (ハルキ文庫 時代小説文庫) [ 鈴木英治 ]謎の殺し屋 蔦屋重三郎事件帖 二 (ハルキ文庫 時代小説文庫) [ 鈴木英治 ]
2024.04.23
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こちらも映画原作。久々に朝井氏作品。正欲 朝井リョウあらすじ息子が不登校になった検事・啓喜。初めての恋に気づいた女子大生・八重子。ひとつの秘密を抱える契約社員・夏月。ある人物の事故死をきっかけに、それぞれの人生が重なり合う。しかしその繋がりは、"多様性を尊重する時代"にとって、ひどく不都合なものだった――。(以上Amazon)啓喜も八重子も、あ、そこまで言うのはやめたらいいのに、、、というラインを越えて発言しちゃう。それがハラハラした。夏月や佳道の独特な感覚は共感できるわけではないが、だれでもそういう部分はあるし佳道や大也のオフ会というか撮影会、ちゃんとやらせてあげたかったな。なにも犯罪に加担してるわけではないのに、誤解され追いつめられるのは非常に切ない。夏月が毅然と佳道を信じるし待つ、と言ったことに救われた。正欲/朝井リョウ【3000円以上送料無料】オリジナル・サウンドトラック 正欲 [ 岩代太郎 ]
2024.04.23
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映画の原作、でも映画まだ見てない。録画したままだ・・・シャイロックの子供たち 池井戸潤あらすじ「現金が足りないんです」。銀行の支店で起こった現金紛失事件。捜索の結果、当日の日付の入った札束の帯封が女子行員のショルダーバッグの中から発見され、疑いがかかる。女子行員は盗ったことを否定し、ミスを隠したい銀行は支店長らが金を出し合って補填をすることに。そのうち、別の男性行員が失踪――。東京第一銀行長原支店――中小企業や町工場がひしめき合う場所に立地し、それらの顧客を主な取引先とする銀行を舞台に、〝たたき上げ〟の誇り、格差のある社内恋愛、家族への思い、上らない成績……事件の裏に透ける行員たちの人間的葛藤を描く。銀行という組織を通して、普通に働き、普通に暮すことの幸福と困難さに迫った傑作群像劇。(以上Amazon)小説で読むのは、銀行、警察、といった組織的にかなりがちがちな職場を舞台としたものが多いな、と思うのだが、この銀行のいろんな柵は大変だな、と。愛理が疑われたものの、それはなんとか誤解がとけ、でも西木は結局どうなったのかわからない。それがもやっとしたが、きっと彼はどこかで生きてる、そう思わせるラスト。知らない世界のことだからこそ、ひきこまれるのかな。やはり文章も読みやすく次が気になるのでどんどん読めますね。シャイロックの子供たち (文春文庫) [ 池井戸 潤 ]シャイロックの子供たち 特別版(数量限定生産)【Blu-ray】 [ 池井戸潤 ]シャイロックの子供たち DVD-BOX [ 井ノ原快彦 ]
2024.04.23
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映画のキャスト見ちゃって、それから読んだのだけれど、、、なんか映像化のキャストのイメージがイマイチ違う感じだったなあ。52ヘルツのクジラたち町田そのこあらすじ52ヘルツのクジラとは、他のクジラが聞き取れない高い周波数で鳴く世界で一匹だけのクジラ。何も届かない、何も届けられない。そのためこの世で一番孤独だと言われている。自分の人生を家族に搾取されてきた女性・貴瑚と、母に虐待され「ムシ」と呼ばれる少年。孤独ゆえ愛を欲し、裏切られてきた彼らが出会い、新たな魂の物語が生まれる――。映画原作ということは知っていて読んだのだが、最近こういった感じの作品結構あるなあ、と思ったりする。要するに、主人公が過去に性的被害、ネグレクト、そういった傷を負いまた同じように傷を負った誰かと関わっていくような。たとえ自分の周りに実際にはいないとしても、そういう人が世の中にはきっといてそういう意味ではいろいろ考えてしまう。読んでいて、ちょっと苦しくなることもある。でも、やはり読んでみるのは、どういう心理なんだろ。52ヘルツのクジラたち (中公文庫 ま55-1) [ 町田そのこ ][送料無料] 小林洋平(音楽) / オリジナル・サウンドトラック 52ヘルツのクジラたち [CD]
2024.04.22
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推しが出ていたドラマの原作、ということで遅ればせながら読んでみた。この作品も10年くらい前の作品。テミスの剣 中山七里あらすじ昭和59年。浦和市で不動産屋夫婦が強盗に殺害された。ベテラン刑事・鳴海とともに捜査に当たるのは若手刑事・渡瀬。二人はカネに困っていた青年・楠木が犯人とにらみ、拷問まがいの尋問で自供を引き出した。楠木は公判で自供をひるがえすも、被害者の血のついた上着という証拠が物を言い、死刑判決が。やがて判決は死刑で確定、楠木は絶望の中、自殺を遂げる。 だが平成に入り、渡瀬は驚くべき事実に直面する。強盗殺人犯が問題の殺人も自分がやったと自白した。 楠木は冤罪だったのか? 事態の隠蔽を図ろうとする警察組織に抗い、渡瀬は事件の再捜査を開始する。だが彼はまだ知らなかった、さらに20年後、この冤罪事件が引き金となり、新たな殺人が行なわれることを……。 強引な捜査。証拠の捏造。冤罪。若手時代に逮捕した男は無実だったのか? 渡瀬刑事は孤独な捜査を始めたが…鳴海のような刑事がいると思うと、警察信じられなくなってしまうが、、、渡瀬も家庭を顧みない感じで、結局破局するのだが、それにしてもこんな形で冤罪が作られるとしたら、それは恐ろしいことだ、と思わせる作品。楠木やその家族は怒りのやり場がないのもツライ話だった。それに、意外な展開もあって。複数の作品を読んだことが無い作家さんなので、またトライしてみたい。テミスの剣/中山七里【3000円以上送料無料】テミスの剣 / 文芸春秋
2024.04.22
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源氏もの、また読んでみた。今大河で紫式部が出てるから、今年は源氏関連の書籍がたくさん出てますなあ。 源氏供養(上)(下)橋本治あらすじ「源氏物語」は紫式部の〝復讐心〟から始まった――? 輝く美貌を持つ男・光源氏と女たちの恋物語に織り込まれた作者のたくらみとは? 『窯変 源氏物語』の著者が日本最古の長篇小説をひもとき、天才女性作家・紫式部の思考に迫るスリリングなエッセイ。(上巻)女性は御簾に隠れるべき存在だった時代、紫の上は軽やかに駆ける少女として描かれた。作家が物語に託した革新的なアンチテーゼは、一千年後の読者である我々にも届いている。現代の作家・橋本治が書き手の孤独と希望に寄り添いつつ、世紀の長篇を読み解く。(下巻)単純に源氏供養、と調べると源氏供養(げんじくよう)とは、源氏物語およびその作者紫式部を供養するという、日本の中世に見られた文化である。また、それを題材にした「源氏供養」という題の作品が、能を始め、いくつかある。って出てくる。それにかけてるのかわからんが、独特な解釈ででもあまり共感できたわけではないかも。源氏物語はあくまでも話だし、、、源氏はそれでいいじゃん、と思うところもあって。男性の感じるものと違うのかなあ。源氏供養(上) 新版 (中公文庫 は31-40) [ 橋本治 ]源氏供養(下) 新版 (中公文庫 は31-41) [ 橋本治 ]
2024.04.21
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30年以上前の作品のようです。映像化作品含め、多くの作品をどんどん出されているのでスゴイ作家さんですねえ。魔術はささやく 宮部みゆきあらすじそれぞれは社会面のありふれた記事だった。一人めはマンションの屋上から飛び降りた。二人めは地下鉄に飛び込んだ。そして三人めはタクシーの前に。何人たりとも相互の関連など想像し得べくもなく仕組まれた三つの死。さらに魔の手は四人めに伸びていた……。だが、逮捕されたタクシー運転手の甥、守は知らず知らず事件の真相に迫っていたのだった。公衆電話とか、テープとか、時代を感じるというか今ではもう無いものがたくさん出てきて、そういう部分で年月を感じます。今の時代だと、もっと違う道具があって、解決の方法が違うかもなあ、と思うと、昔の小説も別の楽しみ方ができたりして。ちょっと物足りない感じもしたが、出来事が連鎖して進む感じはやはり面白い。魔術はささやく[本/雑誌] (新潮文庫) (文庫) / 宮部みゆき
2024.04.21
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こちらも10年以上前の作品。あまりたくさん読んだことない筒井作品、もう少しいくつか読んでみたい。パプリカ 筒井康隆あらすじ精神医学研究所に勤める千葉敦子はノーベル賞級の研究者/サイコセラピスト。だが、彼女にはもうひとつの秘密の顔があった。他人の夢とシンクロして無意識界に侵入する夢探偵パプリカ。人格の破壊も可能なほど強力な最新型精神治療テクノロジー「DCミニ」をめぐる争奪戦が刻一刻とテンションを増し、現実と夢が極限まで交錯したその瞬間、物語世界は驚愕の未体験ゾーンに突入する!もう少しドライなパプリカかと思ったけど、案外すぐ恋愛関係になったり思ってたんとちがーう、な部分はあった。後半、DCミニをめぐって夢の中に入り込むことが敵味方多くなってきてちょっと頭がついていかなくて、、、実はスゴイ難しい話だった良く思いつくなあ、って感心してしまいました。アニメにも鳴ってますね、ちょっと見たことあるかも。パプリカ (新潮文庫) [ 筒井 康隆 ]【中古】 パプリカ(Blu-ray Disc)/今敏(監督、脚本),筒井康隆(原作),マッドハウス(アニメーション制作),林原めぐみ(パプリカ、千葉敦子),江守徹(乾精次郎),古谷徹(時田浩作)
2024.04.21
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結局年末から読み始めて、冬休み帰省時にも持って帰って、年明けにやっと読み終わったため今年の1冊目としました。BUTTERバター 柚月麻子あらすじ男たちの財産を奪い、殺害した容疑で逮捕された梶井真奈子(カジマナ)。若くも美しくもない彼女がなぜ──。週刊誌記者の町田里佳は親友の伶子の助言をもとに梶井の面会を取り付ける。フェミニストとマーガリンを嫌悪する梶井は、里佳に〈あること〉を命じる。その日以来、欲望に忠実な梶井の言動に触れるたび、里佳の内面も外見も変貌し、伶子や恋人の誠らの運命をも変えてゆく。なんか不思議な話というか、どうもの行動がわからない。でも、高級バターは食べたくなります・・・・wイマイチ入り込めなくて、だから読むの時間かかっちゃった。この作家さんは、ハマるときは面白いんだけど???ってなると、なかなか進まないんだよなあ・・・BUTTER (新潮文庫) [ 柚木 麻子 ]
2024.04.21
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原田マハ先品も結構読んできたが、これはこれで読みやすかった。総理の夫 原田マハあらすじ相馬凛子は少数野党の党首だったが、与党を離れ新党を結成した改革派の議員・原久郎によって連立政権が樹立され、史上最年少、史上初の女性総理に指名される。凛子の総理就任を、無力ながらも精一杯応援しようぐらいにしか考えていなかった鳥類学者の夫・日和は、相馬政権の安泰を画策するプロジェクトチームによって、「理想の夫」「理想の家族」を体現するファーストレディならぬ、〈ファースト・ジェントルマン〉として広報に駆り出されることとなる。原の動きにどうなることかと思ったけど、怖そうな姑だった崇子がいい仕事してくれる・・・w実際はそんなうまく行くはずない、と思うようなことも多々あるが日和という癒しキャラの夫が穏やかながらもいい感じで、、、まあこんな夫婦、なかなかいないじゃん・・・と思いつつ、なんか凛子を応援しているって感じ。美術関連の話ではないのが新鮮と言えば新鮮だった。文庫 総理の夫 First Gentleman 新版 (実業之日本社文庫) [ 原田 マハ ]総理の夫[Blu-ray] 【BLU-RAY DISC】
2024.04.21
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久々の荻原作品。10年以上前の作品。数年前にかなりの数の作品を読んだので、読んでないものを探して中古で入手。ひまわり事件 荻原浩あらすじ幼稚園児と老人がタッグを組んで、闘う相手は?隣接する老人ホーム「ひまわり苑」と「ひまわり幼稚園」。園児と老人の交流を大人の事情が邪魔するが……。勇気あふれる熱血幼老物語!最終的にはスゴイ展開になるのだが、いかにも悪いコトしてそうな園とホームの理事長一家に立ち向かうのは、スカッとする。幼稚園の子供たちが、思ってることを言葉になかなかできない感じがカワイイ。ひまわり事件/荻原浩【3000円以上送料無料】
2024.04.21
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時々、読みたくなるので新旧問わず読む作家さん。読書記録作ってみて、改めて確認した感じ・・・小暮写眞館(上)(下)宮部みゆきあらすじ 家族とともに古い写眞館付き住居に引っ越ししてきた高校生の花菱英一。変わった新居に戸惑う彼に、一枚の写真が持ち込まれる。それはあり得ない場所に女性の顔が浮かぶ心霊写真だった。不動産屋の事務員、垣本順子に見せると「幽霊(そのひと)」は泣いていると言う。謎を解くことになった英一は。ちょっとふんわりした、というかアニメっぽいというか、、、私的には物足りないな、と思っちゃった作品。なんか、もっとツッコんでもいいような、展開がゆるいような・・・個人的に不完全燃焼みたいになってしまった。後半結構斜め読みしちゃったし小暮写眞館(上) (講談社文庫) [ 宮部 みゆき ]小暮写眞館(下) (講談社文庫) [ 宮部 みゆき ][新品]小暮写真館(全4冊) 全巻セット
2024.04.21
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ハマりまくってる作家さん。骨太な作品が多く、定期的に読みたくなる。慈雨 柚月裕子あらすじ警察官を定年退職した神場智則は、妻の香代子とお遍路の旅に出た。42年の警察官人生を振り返る旅の途中で、神場は幼女殺害事件の発生を知り、動揺する。16年前、自らも捜査に加わり、犯人逮捕に至った事件と酷似していたのだ。神場の心に深い傷と悔恨を残した、あの事件に――。かつての部下を通して捜査に関わり始めた神場は、消せない過去と向き合い始める。組織への忠誠、正義への信念……様々な思いの狭間で葛藤する元警察官が真実を追う。やはりこの作品も、先が気になってどんどん読み進めました。どの作品も主人公は組織と自分の信念と正しいと思うこと、それらの間で揺れるのでどこかしら自分の経験と重なって没入しちゃうんだろうか。絶対に経験出来ない、まったく違う職種の話なのに。過去の出来事に苦しいながらも向き合うので、決して明るい話ではないのだけど目が離せない、という感じだろうか。慈雨 (集英社文庫(日本)) [ 柚月 裕子 ]
2024.04.21
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溜まりまくった本ネタ、昨年分から一気に書きます。モノによっては、内容かなり忘れてる・・・こっちは、ドラマも見て結構面白くてそれから読んだので、印象深い。異邦人(いりびと) 原田マハあらすじ篁一輝は、たかむら画廊で専務を務めている。一輝と結婚した菜穂は、有吉美術館で副館長を務めている。出産を控えた身である菜穂は、一輝とともに住んでいる東京都のマンションを離れ、京都府にあるホテルに、しばらくの間、仮住まいしていた。鬱々とした気分を払拭することを目的として、ある老舗の画廊を訪問した菜穂は、応接室に掛けられている1枚の絵画を一目見て、心を奪われる。その絵画を描いた画家の女性は、まだ若いうえに、まったくの新人であり、発声障害を患っているのであった。(以上Wiki)京都の特別な生活をしている人たちの中で、新人の絵画に心奪われ、(でもそれはとても運命的なものだが)また一輝への不信感も手伝って京都でそのまま出産し移り住む菜穂。菜穂の生い立ちや京都の重鎮との関係など、要するに大逆転的な終盤の展開が、なんだかとても爽快でした。ドラマでもその爽快感があって、、、絵画が題材だと、本読んだ時のイメージを映像で補う部分もあり、両方あわせてなかなか面白い体験でした。異邦人 (PHP文芸文庫) [ 原田 マハ ]【中古】 連続ドラマW いりびと-異邦人- DVD-BOX/高畑充希,風間俊介,SUMIRE,森口瑤子,松尾貴史,マキタスポーツ,原田マハ(原作),audioforce(音楽)
2024.04.21
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今までアップした本記録を自分用にまとめよう、と思ってこのサイトにも新設。なんというか、本を被って購入しちゃったり、てのがあって繰り返し読むのは結構あるからいいんだけど、購入は気を付けないと・・・という目的で作成。本話題は10年以上書いてるのだけど、今のような書き方になったのは2012年ごろ?でも、シリーズものを数冊まとめて1回で書いていたり、、、本サイトの左側フリーページに ちょいと増やしまして。 別途エクセルでまとめたものをテキストでとりあえず貼り付け。改めて、この年はこのあたりの作家にハマってだんた、、、この人はここまで読んだんだ、、、、と改めて思い出したり既に内容もすっかり忘れていたり。そういうのは、再読してもいいかもね。最近は何読もうか迷ってるので、本屋大賞参考にトライしようかなー本屋大賞2024 / 本の雑誌編集部 【本】本屋大賞2023 [ 本の雑誌編集部 ]
2024.04.21
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本を処分→資源ごみに出す、のはとても心苦しくて絶対嫌で、だから手放す場合は古本屋に引き取ってもらったりしてたのだがさすがにこれは古すぎて処分しようかと迷ってます。偕成社 幼年文学 私が5~6歳の頃に、 年上の父方いとこからもらった本。 メジャーな物語もあれば、結構知らないものも。そして箱入りなのに 1冊530円・・・・当時の値段だから、今ならどのくらいなんだろうね。 しかも、わかりにくいが本体には薄いビニールカバーまでついてるのだ。挿絵も渋めで、物語を邪魔せず。 これは短編がいくつか入ってる巻。処分する前に一度読みたいな・・・忘れてる話も結構あるし。昭和40年代のものかと思うんだが、私はとにかく本を捨てるとかできなくて、娘が生まれた時に実家から送ってもらったのだ。自分が小さい頃に読んでいた本たちを。だが、娘たちはこの本もすべては読んでいない・・・だって、メジャーな話結構知らないんだもん。うーーん、、、、こんなに古いけど、メルカリでは売ってるんだよなーーーー、、、、、レトロだから???楽天でも探してみると、状態がいいとかなりな高額で売ってる・・・処分早まらないで、引き取り先探そうか・・・やっぱ捨てる、処分する、というのが出来ない【中古】ピーター=パン カラー版・世界の幼年文学14/中山知子・文/山中冬児・絵/偕成社/1974年重刷/B5変判/裸本(本体のみ)/背イタミ少有 [管理番号]児童書593まどからおくりもの 五味太郎 偕成社 絵本 送料無料 子ども 知育 2歳 3歳 4歳 5歳 しかけ絵本【中古】アンデルセンどうわ 偕成社版・幼年童話 1975年【午前9時までのご注文で即日弊社より発送!日曜は店休日】
2023.12.17
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久々に源氏の訳本。今度は角田氏かあ。2巻目の文庫が7日に出たばかりなので、まだ読むのは先かなあ・・・3は12月発売予定。源氏物語1 角田光代あらすじ日本文学最大の傑作を、小説としての魅力を余すことなく現代に甦えらせた角田源氏。輝く皇子として誕生した光源氏が、数多くの恋と波瀾に満ちた運命に動かされてゆく。「桐壺」から「末摘花」までを収録。そうだなあ、劇的に角田的、という感じがちょっとわからなくて私が角田作品を読み込んでないからだろうなあ。この厚さで(320P)末摘花まで詰め込んでるので、サクサク読める。雨夜の品定めのあたりは、なんか停滞して感じたのは私だけだろうなあごめんなさいでも、一度読みだすと、最後まで一連の訳で読みたくなるのが源氏沼。といっても私の場合、また宇治十帖で止まるんだろうなあ源氏物語 1 (河出文庫 古典新訳コレクション) [ 角田 光代 ]源氏物語 2 (河出文庫 古典新訳コレクション) [ 角田 光代 ]源氏物語 3 (河出文庫 古典新訳コレクション) [ 角田 光代 ]
2023.11.12
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こちらは、映画見てから内容に??ってなった部分があって、それを補いたくて見た後に原作読もうっってなった作品。白鍵と黒鍵の間に ―ピアニスト・エレジー銀座編南博あらすじジャズ・ピアニストを目指す青年は、夜の銀座でオトコになった。笑えて泣けてじいんと滲みる、80年代銀座青春放浪記。時代はバブルのまっただ中、80年代後半。場所は日本一の歓楽街、銀座の高級クラブ。ジャズ・ピアニストを目指す南青年は、ひょんなことから銀座の高級クラブ二軒のピアニストを掛け持ちすることになった。海千山千のバンドマンたち。クラブのマネージャーやバーテンダー、ポーターたち。艶やかなママ、チイママ、ホステスたち。そして「ある組織」の方々をはじめとするお客たち...。そしてある日、南青年はアメリカへのジャズ留学を決心する。「優しいんだか厳しいんだか、意地悪なんだかよくわかんない人達の中で、僕はピアノを弾いていたのであった。今から考えれば、いい時代をすごさせてもらったと思う。でもやっぱり僕は、本物のジャズにあこがれを抱いていた」ジャズ・ピアニストが綴る、笑いと感動の自伝的長編エッセイ。映画よりわかり易かった、正直wそりゃ映画は、いろいろデフォルメされたり、表現があるからね。ご本人は少し年上の方ですが、バブルの時代を銀座で生きてきたのはすごく面白いしバブルの頃の東京の様子を少しは私も知ってるので、想像しやすかったというか。ピアニストとはいえ、ジャズとなるとそれで生活するのは大変なんだろうなあ。サックス奏者やギタリスト、ベーシスト、いろんな音楽家が描かれてたが芸術で生計を立てるのは本当に大変なんだな、と改めて思った。白鍵と黒鍵の間に ージャズピアニスト・エレジー銀座編ー [ 南 博 ]
2023.11.12
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こちらも初めて読んだ作家さん。最近、知らない作家さんトライ中なのだ。ざんねんなスパイ 一條次郎あらすじ私は73歳の新人スパイ、コードネーム・ルーキー。初任務で市長を暗殺するはずが、どこでしくじったのだろう、その彼と友だちになってしまった……。泥棒稼業を営む隣家のマダムに、謎の女性新聞記者。うっかり摘発したワリダカ社長の棺桶工場に偽装した密造酒工場。森で出会った巨大リス・キョリス⁉ 一度ハマれば抜け出せない、連鎖する不条理が癖になる、傑作ユーモア・スパイアクション。スパイアクション・・・なんだろうか・・・・???wwwなんというか、最初からあれ?あれれ?なんか思ってたんとちがーう、、、の連続で・・・もうちょい、スパイっぽいこと想像してたので、早々にルーキーのダメっぷりがバレちゃって、いや、そもそも73歳スパイだと??なんだけど仕事出来る出来ないどころか、流されやすいわ、決断できないわ、騙されやすいわ、もう、おいおい、、、な連続過ぎて。しかも、話も、どこに行きつくんだい?って感じで。キョリスってターゲットと仲良くなっちゃうってなんか相性があまり私とはよくなかったのかもしれない。でも作品はいろいろあるから、もう1作品くらいトライしようかと・・・というのも、巻末に伊坂幸太郎氏との対談が載ってて、面白いって・・・うーん。メンタルやタイミング違う時に、再読するか、別作品だな・・・ざんねんなスパイ (新潮文庫) [ 一條 次郎 ]ざんねんなスパイ
2023.11.12
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これも、初めての作家さんかなあ・・・たぶんね。マジカルグランマ 柚木麻子あらすじ若い頃に女優になったが結婚してすぐに引退し、主婦となった正子。映画監督である夫とは同じ敷地内の別々の場所で暮らし、もう五年ほど口を利いていない。ところが、75歳を目前に先輩女優の勧めでシニア俳優として再デビューを果たすことに!大手携帯電話会社のCM出演も決まり、「日本のおばあちゃんの顔」となるのだった。しかし、夫の突然の死によって仮面夫婦であることが世間にバレ、一気に国民は正子に背を向ける。さらに夫には二千万の借金があり、家を売ろうにも解体には一千万の費用がかかと判明する。亡き夫に憧れ、家に転がり込んできた映画監督志望の杏奈、パートをしながら二歳の真実ちゃんを育てる明美さん、亡くなった妻を想いながらゴミ屋敷に暮らす近所の野口さん、彼氏と住んでいることが分かった一人息子の孝宏。様々な事情を抱えた仲間と共に、メルカリで家の不用品を売り、自宅をお化け屋敷のテーマパークにすることを考えつくが――結構思っていた感じと、これまた違ってさ・・・話がどんどん予想外の方向に転がっていくし、え、正子さん、マヂ??って思うことが多すぎて。オバケ屋敷???メルカリ???それに、最終的にはずっと慕っていた女優の大先輩にも不快な思いをさせたり。設定年齢がちょっと離れてるからかもしれないが、あまり正子には共感できず。ただ、年齢を重ねてもこのバイタリティがあるのはスゴイな、とちょっとした元気の素にはなるかも。他の作品まだ読んでないので、待機本でもう一冊、読んでみます。マジカルグランマ (朝日文庫) [ 柚木麻子 ]マジカルグランマ [ 柚木麻子 ]
2023.11.12
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これも映画化されたんだっけ、っておもちゃった。なんか作品名覚えてるから・・・始めて読む作家さんです(たぶん)。そして、一昨年亡くなられているんですね・・・自転しながら公転する 山本文緒 あらすじ母の看病のため実家に戻ってきた32歳の都(みやこ)。アウトレットモールのアパレルで契約社員として働きながら、寿司職人の貫一と付き合いはじめるが、彼との結婚は見えない。職場は頼りない店長、上司のセクハラと問題だらけ。母の具合は一進一退。正社員になるべき? 運命の人は他にいる? ぐるぐると思い悩む都がたどりついた答えは――。揺れる心を優しく包み、あたたかな共感で満たす傑作長編。私の感覚だと、主人公の都はなんかはっきりしないし、ちょっと途中で煮え切らないなあ、、、って思っちゃう。でも、都会ではない地方で、Uターンした実家暮らしで、しかも親の病気に直面し、彼氏と先が見えない、仕事も悩みが多い、というのは、30代のごく普通の女性としてしんどい話ではある。それはわかる。寛一は、何かしら言えないことがあるんだろうな、とは思っていたが親やボランティア以外に、あんなことが終盤で発覚する?って感じで、、、ただ、ポンと時間が飛んだラスト、結局はなんとかハッピーエンドで良かったかな。あれでうまく人生行ってなかったら、ツライもの。ちょっと他の作品も興味がわいてます。自転しながら公転する[本/雑誌] (新潮文庫) / 山本文緒/著自転しながら公転する(新潮文庫)【電子書籍】[ 山本文緒 ]
2023.11.12
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さて、間置いてもう一冊みすゞ関連。同じく、松本侑子氏の本です。そして、やはり100分で名著関連。金子みすゞと詩の王国 松本侑子あらすじ図版写真97点、実弟の日記を収載の決定版。心に響く暖かな言葉の王国へいざなう。金子みすゞの希望と挫折の生涯、大正デモクラシーの理想から生まれた童謡詩の盛衰をたどりながら、珠玉の名詩60編を文学の視点から読解する新しいみすゞ論。金子みすゞの詩というと、優しくて可愛らしい作風を連想するが。残された五百余編は幅広いテーマを含み、意欲的に創作されたもの。一人で生まれ、一人で死んでいく人間の根源的な孤独、子ども心のあどけなさと寂しさ、小さな命の愛しさ、宇宙の成り立ち、さらに童謡詩の範疇(はんちゅう)を超えて、女性の生き方にも筆を広げている。(Amazon抜粋)こちらは、解説本といった感じですが、数々のみすゞの作品や彼女に影響を与えたいろんな童謡詩なども掲載され、知らないことがたくさん。もし、少しだけ時代がずれていたり、人とのかかわりがちょっとだけ違ったら金子みすゞという人は生きている間にもしかしたら名をあげていたかもしれない。その最期が寂しすぎるだけに、作品の観点から解説されてる本書はそのちょっとしたタイミングをとても感じました・・・金子みすゞと詩の王国 (文春文庫) [ 松本 侑子 ]
2023.11.12
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久々に湊作品。他にも映像化されて最近読みたいと思っているものもあって、、、イヤミス、と言われてるけど、以前よりは興味もって読むジャンルになった。カケラ 湊かなえあらすじ美容外科医の橘久乃は幼馴染みの志保から「痩せたい」という相談を受ける。カウンセリング中に出てきたのは、太っていた同級生・横網八重子の思い出と、その娘の有羽が自殺したという情報だった。少女の死をめぐり、食い違う人びとの証言と、見え隠れする自己正当化の声。有羽を追いつめたものは果たしていったい――。湊作品もわりと読んだ方だと思うけど、久々に読んだかな。未読作品も、そのうち制覇しそう。最初、登場人物がなぜか私のなかで絡まっちゃって、ん?ってなったのだがなんか身近にいそうなキャラであったり、ありそうな悩みだったり身近に感じるからこそじわじわくるコワさというか。最後まで読んで、そういうことだったのね、という感じ。人に寄って物事のとらえ方や感情、感想が随分違うんだ、そのことによって真実の形が変わって見えるんだ、ということがよくわかる。人って、、、フクザツだ。カケラ (集英社文庫(日本)) [ 湊 かなえ ]カケラ [ 湊 かなえ ]
2023.11.12
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最近ちょっとハマってる柚月作品。朽ちないサクラ 柚月裕子あらすじ米崎県警平井中央署生活安全課が被害届の受理を引き延ばし、慰安旅行に出かけた末に、ストーカー殺人を未然に防げなかったと、新聞にスクープされた。県警広報広聴課で働いて4年、森口泉は、嫌な予感が頭から離れない。親友の新聞記者、千佳が漏らしたのか? 「お願い、信じて」そして、千佳は殺された――。警察学校の同期・磯川刑事と独自に調査を始める泉。次第に核心に迫る二人の前にちらつく新たな不審の影。事件の裏には思いも寄らぬ醜い闇が潜んでいた……。県警広報課事務の私に、何ができる? 大藪春彦賞作家、異色の警察小説。千佳が何かを抱えたまま亡くなって、もう泉には真実に近づく手立てがないのでは、、、そもそも磯川は信じて大丈夫なのかな?ドキドキしつつも、着地点が知りたくてどんどん読める。たぶん、柚月氏の作品は私には相性がいいのかな。もっと作品を読んでみたい、と思っています朽ちないサクラ (徳間文庫) [ 柚月裕子 ]【中古】 朽ちないサクラ/柚月裕子(著者) 【中古】afb
2023.11.12
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これは、映画になってしましたねえ。。。見てないけど名も無き世界のエンドロール行成薫あらすじドッキリを仕掛けるのが生き甲斐のマコトと、それに引っかかってばかりの俺は、小学校時代からの腐れ縁だ。30歳になり、社長になった「ドッキリスト」のマコトは、「ビビリスト」の俺を巻き込んで、史上最大の「プロポーズ大作戦」を決行すると言い出した―。一日あれば、世界は変わる。男たちの命がけの情熱は、彼女に届くのか?大いなる「企み」を秘めた第25回小説すばる新人賞受賞作。思ったよりも、いろんなことが終盤一気に回収されて、スッキリした感じ。多少、映画のキャストが頭に浮かぶ感じで読んだけど、まあ映画版は本先に読んじゃうとイメージ違う部分もあるよね、やっぱ。想像していたよりは、楽しく読めたかもなあ。名も無き世界のエンドロール (集英社文庫) [ 行成薫 ]名も無き世界のエンドロール 豪華版【Blu-ray】 [ 岩田剛典 ]
2023.11.12
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こちらは、一通り読んでいる村上春樹著作でまだ読んでいなかったので、、、エッセイとも違う、メール問答集てのが初体験かも。村上さんのところ 村上春樹あらすじ春樹さん、こんなことも聞いていいですか? 世界中から集まった質問は何と3 万7465通。恋愛・人間関係・仕事など悩ましい人生のモンダイから小説の書き方、音楽や映画、社会問題、猫やスワローズまで、怒濤のメール問答は119日間、閲覧数1億PVに及んだ。可愛くてちょっとシュールなフジモトマサルのイラストマンガを多数加え、笑って泣いて励まされる選りすぐりの473通を収録する!640ページあるんだが、まあ一問一答なんでスルスル読めます。共感するものもあれば、そんなこと思ってる人もいるんだ、という驚きや感心、いろんな人がいるなあ、と思いつつ、それにこたえていく村上氏もスゴい。猫をもらう話、は思わず吹いたちょっと哲学的な難しい質問にも、ちゃんとした信念と価値観がある大人、として答えると、そういう風な言い回しになるんだな、、、と思うことも多数。自分は、相当幼いなあ、という反省?落ち込みも・・・もちろん、そういう答えか、と共感できないものもあるしそれはいろいろだが、たまにはこういう活字もいいかな、と思いました。村上さんのところ (新潮文庫) [ 村上 春樹 ]村上さんのところ コンプリート版【電子書籍】[ 村上春樹 ]
2023.11.12
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