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60代女性、右下6、外傷性の歯冠崩壊、Per、自発痛-ダンスが趣味で食いしばっている(たぶん)、歯並びが悪く犬歯誘導もない。そしてこれが最も問題なのだが、普段の咬合力が不必要に強い。しかもご本人は自覚がない。おにぎりを食べていたら欠けたとおっしゃるが、もっと以前から内部崩壊は始まっていたと思われる。レントゲン写真では補強冠は装着しているものの遠心CRからの2次カリエスというより歯冠崩壊が起こっている。この画像を見るだけでほとんどの歯科医師は抜歯しようかと考え込むと思う。Perの治療も困難だし、上手くいかずに抜歯せざるを得なくなり、評判を落とすかもしれない。あそこでは散々通わせた挙句、結局抜かれたと。こういうケースでも3MIX+α-TCP+CR再建でなんとかなる。歯髄も完全に壊死しているので腫れている。ポリープ状のフィステルだ。中身は無い根管口も2次象牙質で閉塞していて探せない。こういう時は3MIX+α-TCPで根管口を覆うだけでPerも治ることが多い。専門家程信じられないだろうが。ま、悪用は差し控えてください。これが伝説の根管治療法というか根管治療という概念すら超越してしまう治療法で、これさえ会得すれば一生生活に困らない。1次CR充填CRがもったいないのでルミコンで上底したw
2024/04/21
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40代女性、左上7、外傷性歯髄壊死、自発痛++前回のつづきhttps://plaza.rakuten.co.jp/mabo400dc/diary/202404110000/歯髄が死んでしまうというのはほとんどの歯科医師は細菌感染によるものと思っているが、そうではない場合もある。この症例はそうだ。天蓋を除去して歯髄を見てみたが、細菌感染特有の腐敗臭はしなかった。また上行性の歯髄炎と言って歯周病の場合はこれがあると言われているが、根尖口から細菌が侵入して、根部歯髄から腐敗していき、最後は冠部歯髄が腐敗すると信じられているがこれも嘘だ。根尖付近が壊死すると同時に冠部歯髄も壊死するはずだからだ。実際に経験するのだが、最初に壊死するのは根部歯髄ではなく冠部歯髄だ。この症例はそうだ。抹消である冠部歯髄が最初に壊死する理由は血流が何らかの原因により滞るからだ。冠部歯髄の毛細血管に血栓等が詰まってその周囲から虚血性の壊死が起こると考えるのが理論的だ。心筋梗塞や脳梗塞と同じだ。僕は歯髄梗塞とか歯髄塞栓症と呼んでいる。この歯髄梗塞の原因となっている血栓は食いしばりや歯ぎしりと言った咬合性外傷により根尖付近の血管が損傷を受け、この時に発生すると考えるのが合理的だ。実際に天蓋を除去して冠部歯髄を見てみたので時系列で見てみよう。咬合面からダイアモンドバーでアクセスする。この時もそうだが、一切麻酔は使っていない。麻酔をしてしまうと歯髄が生きているかどうかのセンサー代りに患者の知覚を使えないからだ。天蓋に達する直前天蓋に達したところ。冠部歯髄が生きていれば出血するはずだが、しない。髄腔内部は伽藍堂だ。冠部歯髄はほぼ全部死んでいる。超音波スケーラーのエンドチップで根管を洗浄しながら生きている部分を探っている。痛みがあればまだ歯髄は生きているということだ。歯科医学の常識的には有り得ないことをしているので、一般の歯科医師には何が起こっているのか理解できないと思う。通常は最初に麻酔をしてしまうので、歯髄が部分的に生きているかどうかなど考える歯科医師はいない。何も考えずに神経を取る処置を始めてしまうのだが、生きている部分があればその歯髄を保存することは可能だ。たぶんほとんどの歯科医師は初めて見る画像だろうと思う。近心頬側根に光っている部分が見えるが、この歯髄は生きている。拡大画像だが、近心頬側根に赤黒く光っている充血した歯髄が見えると思う。冠部歯髄は死んでいても根部歯髄の一部または全部が生きていることはよくある。直接見えないが、遠心頬側根の1/3は生きていたが、口蓋根の歯髄は全部壊死していた。1回目の3MIX+α-TCPによる根管充填だ。α-TCPは精製水で練る。痛みのある生きているところまでエンドチップを出し入れしながら充填する。緊密に充填する必要は全くない。少しでもα-TCPがあれば独りでに根管は埋まっていく。余分な水分は綿球で押さえる。2回目の3MIX+α-TCPによる根管充填は固まるように50%クエン酸水で練る。綺麗にしてCR充填して終わる。世界中の100%の歯科医師は何が起こっているのか理解できないだろうが、これは事実。歯髄を全部にしろ部分的にしろ保存することは可能だし、神経を取る処置よりも遥かに容易だ。数分で終わる。悪用されるのが怖くなる程だ。痛みがあっても、壊死していても、神経を全部取る必要はないということが分かると思う。感染していても同じだ。抗生物質等のなかった100年前ならいざ知らず。現在ではわざわざ歯の寿命を短くしてしまう抜髄をする必然性はない。ではなぜ世界中の歯科医師は神経を取って冠を被せるのか?それしか習ったこともないし、それ以外のことはできないし、してみようとも思わない。頑なにそう思い込んでいるのだ。
2024/04/13
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40代女性、左上7、外傷性歯髄壊死、自発痛++前回のつづきhttps://plaza.rakuten.co.jp/mabo400dc/diary/202404100000/レントゲン写真では、白線の喪失、歯根膜腔の拡大と外傷性歯根膜炎もしくはPerの所見があったので、髄腔を開けてみるつもりで処置を始めた。Perだとすると歯髄は部分的にしろ死んでいることが窺われる。まず、メタルインレーはすでにセメントが崩壊して隙間ができていると思われるので除去することにした。確かにセメントは効いておらず、内部は硫酸塩還元細菌の代謝産物の黒色物質(硫化鉄)に覆われていた。その下の覆罩セメントを除去してみたが、新しい軟化象牙質は少なかった。通常は7番の外側窩洞のCRは難しいので型取りしてインレーにするのだが、インレーというものはテーパーが付いていてアンダーカットがないので、必ず脱離する。完全に脱離しないにしても隙間ができて漏洩するので、露髄しているケースで直覆する場合は失敗する。だからCR修復なのだ。また根管治療前のCR修復は髄腔を開けた時に細菌感染のリスクを下げるためのラバーダムと同じ意味がある。一挙に仕上げてしまうためにそのスピードは通常の3倍程が必要になる。患者も口を開けていられる時間も精々1時間弱だからだ。術者も同じだ。手が萎えてくる。多分だが、この要求されるスピードがこの治療法が一般化しない理由の1つだと思われる。つづく
2024/04/11
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40代女性、左上7、外傷性歯髄壊死、自発痛++この方、何度も左上7が痛くなる。歯列固定したり、咬合調整をしたり、ナイトガードを作ったり、ナイアシンを処方したりしたが、ついに激痛に襲われた。2、3日前のことだ。拍動痛だったようなので、この時歯髄が死んだことがわかる。夢見も良くなく、夢でエレベーターに乗ると必ず回転しながら落下する夢を見るそうだ。この時食いしばっているのだと思う。側方面観だが、歯にはクラック(ヒビ)が多数認められる。このクラックやすり減りといったものは典型的な咬合性外傷の所見だ。歯に大きなダメージを与える。歯が割れたり、虫歯になったり、修復物が壊れたり、歯周病がひどくなって歯が抜けたり、歯がすり減って無くなったり、顎関節症になったり、咬合性外傷はほとんど全ての歯のトラブルの原因となる。このことは最近よく取り上げられるようになってきている。それだけ多いのだと思う。https://plaza.rakuten.co.jp/mabo400dc/diary/202404080000/拡大してよく見て欲しい。クラックが多数見えると思う。左側右側つづく
2024/04/10
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ホリエモンこと堀江貴文氏の記事なんだが、https://goetheweb.jp/lifestyle/health/20240323-kanekarada-03?heading=3僕と同じように考える歯科医師がいるということだった。堀江氏の担当医でヒビ(クラック)が歯を失う原因とおっしゃっていて、堀江氏自身も食いしばりがひどいらしくクラックが多数あるそうだ。表題画像は食いしばりがひどくクラックが多数認められ、割れそうだったので補強冠を装着している。もちろん堀江氏ではない。僕に言わせれば虫歯も食いしばりを含む「咬合性外傷」が主因だし、歯周病で歯が抜ける場合も「咬合性外傷」が必ず隠れている。虫歯だからと言って従来治療を繰り返しても悪くなるばかりだ。特に神経を取ると歯の寿命はさらに短くなる。高齢化社会になると従来型の歯科治療は歯の寿命を短くすることはあっても伸ばすことは難しい。従来型の治療も人生50年としか想定されていない。今の削って被せる式の治療法が確立したのは100年以上も前だ。単に材料器具が変わっただけで基本コンセプトは何も変わっていないのだから。ーーーここから引用ーーー延び続ける寿命に歯は対応していない拘置所に入っていた30代の時、親知らずが虫歯になった。当然、すぐに歯医者に診てもらうことはできず、結局は悪化して抜くことになった。担当してくれたのが「石川歯科医院」の石川徹院長だ。その時に驚いたのが、健康に見えていた歯が「ヒビだらけ」だと指摘されたこと。特殊なライトを当てて見るとわかるのだ。石川院長は「実は20代でも、99%の人の歯に何かしらヒビが入っています。顕微鏡で見ると、肉眼で見える10倍以上のヒビが見つかる」と話していた。しかも歯の表面ではなく、厚みのある内側から入るらしく、我々一般人が初期のヒビに気づくのはほぼ無理だろう。そうして50代くらいになると、このヒビが原因で「歯が割れる」リスクが高まるという。(中略)ヒビに対する石川院長の嘆きを、僕は何度も聞かされた。「多くの人が気にしている歯周病は、たとえ歯茎が腫れても歯石を取って、適切なケアをすれば治ります。虫歯も完全には戻らないにせよ、治せばものが嚙めるようになる。でもヒビは、本当に治療が難しい。たとえば内部のヒビをなんとかしようと外側から削ると、さらにダメージが大きくなってしまう。だからほとんどの場合、歯の強度維持のためには治さない方が良いということになります」(石川院長)歯の問題が40~50代から増えてくるのは、延び続けている寿命に歯が対応できていないことが原因だろうと石川院長は言う。厚生労働省のデータによると、昭和初期の1936年までの統計では、日本人の寿命は男女とも50歳には届いていない。だから、虫歯と歯周病さえ防げばなんとか寿命まで歯の機能は維持できた。しかし現代の日本人の寿命は男性が81.41歳、女性が87.45歳(2022年度 高齢社会白書<概要版>内閣府より)。長く生きれば寝ている時の食いしばりや歯ぎしりの回数も増えるので、歯もすり減るしヒビも入る。ある日突然、バキッと歯が欠けたり割れたりするリスクが誰にでもあるのだ。「人類がこんなに長生きする予定がなかったから、歯にも、そこまでの耐久性がない」と石川院長。人生100年時代と言われる今、歯は消耗品だと認識して、適切にケアすることが求められている。ーーーここまでーーーつづきはこちらhttps://goetheweb.jp/lifestyle/health/20240323-kanekarada-03?heading=3
2024/04/08
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17歳女子、左上6、隣接面カリエス、時々しみる前回のつづきで、全部読まないとよく分からないと思う。https://plaza.rakuten.co.jp/mabo400dc/diary/202402220001/前々回の方がひどかった印象はある。https://plaza.rakuten.co.jp/mabo400dc/diary/202312040002/隣接面カリエスの原因は外傷性咬合が最初のきっかけになって起こるように思われる。他には食渣の停留というのが次ぐか、そんな感じだ。歯ぎしり、食いしばりで、隣の歯同士が擦り合わされ、押しあって微小クラックが入り、そこから隙間腐食が進行する。虫歯菌、唾液の緩衝能、食生活等の他の要因は増悪因子に過ぎない。この数十年の歯科医師生活で実感する。とはいえ、歯ぎしり、食いしばりは現代に生きる(昔もか?)人間の宿命とも言える肉体的、精神的ストレスがなくならない限り消えることはないように思う。まだ人生が始まったばかりの17歳の女の子がこんなひどい虫歯になってしまうとはどういうことなのか、考えさせられる。通常治療では神経を取って冠を被せるということは必須と思われ、10〜20年後は最悪抜歯になる可能性が高い。このサイトで行っているCR充填の技術はそれを限りなく先送りすることを目標にしている。例えば一般治療では軟化象牙質(虫歯)を完全除去しないと虫歯は再発するすると信じられているが、虫歯はα-TCPで再結晶して治るので、全部は除去する必要はない。以前に書いたかどうか忘れたが、軟化象牙質を完全除去しないと虫歯が再発するその理由なのだが、インレー、クラウンというセメント合着を前提とした歯冠修復を前提としているからだ。それは歯にアンダーカットがあれば失敗というかそもそも抜き差しできないので成り立たない修復法なのだが、それでは支台歯にはテーパーが付いているので長期的にはセメントがあっても必ず咬合力で脱離する。脱離しないまでも部分的に隙間ができ、虫歯になる可能性が高い。もし軟化象牙質(虫歯)を取り残しているとすれば、必ず虫歯は再発する、ということだ。これを回避するにはどうすれば良いのか?最初からテーパーが必要ない、むしろアンダーカットがあった方が良いという修復方法を採用すればよいということだ。それは何かといえば、今のところCR+ボンディングシステムだけということになる。どの程度残しても良いのか? 同業者の諸君はよく見て欲しい。では時系列でどうぞ歯科医師諸君に見てもらいたいのはこの画像だ。隣接面下のエナメル質が残っていればストリップスを使っても良い
2024/02/23
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17歳女子、右上6、4、隣接面カリエスだいぶ遅れてしまったがこの時のつづきだhttps://plaza.rakuten.co.jp/mabo400dc/diary/202312040002/この後反対側の左上6のCRによるトンネリング技法の症例のアップ予定。トンネリング技法とは充填治療を行う際の標準技法で極力エナメル質を保存することにより歯牙の原形を保つ高度な技法だが、仕上がりは術者本人でも治療痕が判別できない。しかし高度な技術なのでやってくれる歯科医師は少ない。通常は大きく削って口腔外で作るインレー修復となるが、まともなのを見たことがない。それくらいならトンネリング技法を習得して欲しいというのが患者側からの要望だろう。この子の話をよく訊いてみると学校の授業中に食いしばっているそうだ。面白くない授業に歯を食いしばって耐えているということらしい。僕も小中高大学を通じて学校で何か教わったという実感というか記憶がない。ほとんど独学だ。ただ技工士学校では優れた先生と学校の当時の最新設備を自由に使えるという環境があったので大きく成長できたという実感があった。歯学部では総じて技術レベルは低く技工士学校以上の収穫はなかったが、僕がやったことのない生化学の研究室に入り浸って実験を手伝ってその分野の技術を身に付けようをしていた。そこの教授はネーチャー誌に論文を掲載するというのが目標だと仰っていた。できればノーベル賞ゲットだと。研究者として高い目標だ。だから一介の学生にもそこの研究設備を使って同レベルの実習を行ってもらうのだと仰っていた。これこそが本物の教育で学校だろう。というわけで今回も食いしばりで隣接面にクラックが入り虫歯になったという症例だ。では時系列でどうぞ
2024/02/22
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40代女性、右上6、咬合性外傷、遠心隣接面カリエス、時々痛い。歯ぎしりがひどい方で、遠心のクラックから隣接面カリエスになった。痛みが出ていると通常神経は取ることになっているのだが、その必要はない。というか、この20年以上神経を取ったことはない。取らないでも歯科業務はやっていける。今日はメタルインレーを除去してCR充填まで時系列でどうぞ。
2023/12/27
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40代男性、左下7、CR破損、咬合性外傷(歯軋り)画像を見ていただくと分かると思うけれど、咬合面が真っ平らにすり減っている。特に下顎の奥歯はすり減って歯冠の高さは低くなっている。これではインレー・クラウンを装着することも難しい。仕方がないのでCRで歯冠を再建している。今回は7番が破損しているが手前の6番もCRで再建している。これで2、3回再々再建している。
2023/12/10
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60代男性、右下765ブリッジ破損このブリッジは11年持ったが、流石に咬合力の強い漁師さんには無理だった。破損と言っても、壊れるのはブリッジ本体ではなく、ブリッジを支えている歯の方だ。手前の5番は一部歯質が破折していた。後ろの7番はメタルコアが脱離していて、内部は2次カリエスになっていた。どうにか残っている歯質を使ってピンレッジCRコアを作ってブリッジというか固定性義歯を作った。強く噛まないように指示したがどうだろうか。。歯根にはクラックは入っていたが、幸い破折してはいなかった。
2023/12/05
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17歳女子、右上6、4、隣接面カリエスまだ痛みは出ていないのだが、内部の象牙質は広範囲に失われている。クラックが認められ、そこから酸素濃度差腐食が進行したものと考えられる。特にスポーツなどの食いしばるようなことはないというが、どうだろうか?元々咬合がこの部分で緊密ということはある。通常治療ではこのような大きく歯質が失われている症例では、歯髄の保護は難しい。CRだけが歯髄の保存が可能なのだが、この処置はなかなかハードルが高い。では時系列でどうぞクラックが見えるラウンドバーが深部まで届く
2023/12/04
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30代女性、左下6、ハイブリッドクラウン脱離後の2次カリエス氷砂糖を食べる(噛み割る)癖があって、手前の5番は歯根破折で再植、後ろの7番も2次カリエスで再治療した経緯があったのだが、この6番も脱離していることに気がつかず、内部は虫歯で抜歯寸前にまで追い込まれていた。この歯は最近流行りのファイバーコアとCAD/CAMハイブリッドクラウンが入っていたが、これらの素材は長期的安定性に欠け、咬合力でたわみ、セメントが剥離し簡単に脱離する。脱離しても、適合性はまあまあ良いので気がつかず、気が付いた時には内部は虫歯でひどいことになっている。金属価格が高騰して保険財政を圧迫している、加えて白い歯の要望が多いとは言え、ハイブリッド冠を保険導入したことは患者にとっては厳しいことになる。特に咬合性外傷がある方の場合、数年持たない。数年後には歯を失うことになりかねない。今回は虫歯を除去してその場で歯冠を再建した。虫歯はカマンベールチーズ状からチョーク状の柔らかい軟化象牙質となっていた。軟化象牙質を完全に除去すると歯根は残らない。一般の診断基準では抜歯の選択になるが、α-TCPの再硬化作用に期待することにしてある程度残している。では時系列でどうぞペラペラの歯根
2023/11/28
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70代女性、左下45、咬合性外傷、高齢化現象歯は経年劣化する。元に戻ることはない。少しづつ、小さなヒビが入って、いつかは破折したり、虫歯になったりする。冠を被せれば良いと歯医者も無理矢理思っているかもしれないが、現実は厳しい。やはり割れる。誰でも、何歳になっても気分だけは若い、父も93歳になったが気分は18歳と言い切っていた。それが突然、若い頃と同じ歯応えのある食べ物が食べられなくなったことに気が付く、歯が欠けた、噛むと痛いというのが多い。前者は経年劣化による応力腐食割れという機械部品には良くある現象だ。後者は歯根膜炎。歯根と歯槽骨の間にあるクッションの損傷による痛みだ。後者は歯応えのある食べ物は避けて、歯根膜を安静にしておくしかない。前者とて同じことだ。例えばこんな食品はダメだ。フランスパン、ベーグル、パンの耳、アーモンド、ピーナッツ、ピスタチオ、ジャイアントコーン、ナッツ類全般、せんべい、かりんとう、よりより、硬い菓子全般、硬い肉、ホルモン、ジャーキー、するめなど乾き物、軟骨、あわび、サザエなど貝類一般、氷、飴玉を噛み割る、ガムを長時間噛み続ける、などなど。。え〜っ、、と思われるかもしれないが、これが現実だ。概ね60歳以降は、まずいまずい老人食しか食べられなくなってしまう。咬合性外傷のある方で、すでに歯にダメージを受けている、歯科治療を受けている方はもっと若くてもダメだ。うちはこんな症例の対応に追われている。若い頃のような欠損があれば、インレーにする、神経を取って冠にするなんていうことはできない。高齢になると歯が脆くなっているので、そのような治療には耐えられないのだ。割れてしまうだけだ。その場で CR修復で終わるしかない
2023/11/17
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40代女性、左上567、インレー形成後の仮封材のみの放置によるカリエス(虫歯)の進行前回のつづきhttps://plaza.rakuten.co.jp/mabo400dc/diary/202311030000/今日は4.5年前の治療過程だ。今日は治療過程の解説を多めにしてみた。辺縁封鎖性のない仮封材で長期間放置していたので、内部の象牙質はほとんど失われていた。外側の薄いエナメル質がかろうじて残っているだけだった。歯牙というのは硬いエナメル質とある程度弾力があり強い咬合力に耐える象牙質の二重構造になっており、いわば日本刀のような構造になっている。日本刀の内部のよくしなる鉄が無いとどうなるか?ということだ。外側の硬い刃部だけしかないと強い力がかかるとあっさり折れてしまうということだ。CR+ボンディングシステムは物性は良くなって来ているとは言え、象牙質に置き換えられる程ではない。では時系列で、鏡像と実像の2種類の画像をアップする。内部の象牙質はほとんどないということが分かると思う。レントゲン写真から左上5、6、7の治療だが、5、6は露髄ギリギリかもしくは露髄しているかもしれない。5番には歯髄症状が出ているようにも見える。通常治療なら神経を取らないと後で痛くなる可能性が高いのだが、3MIX+α-TCPセメントを使えば問題なく経過する。接着力のない仮封材で長期間放置すると隙間から虫歯になると前医は伝えなかったのだろうか?7番の隣接面にも虫歯がある露髄しているように見える。軟化象牙質(虫歯)を全部除去するとエナメル質も含めて歯が無くなってしまうので、α-TCPの軟化象牙質の再硬化現象に期待することにして接着マージン以外はある程度残している。見た目は綺麗だが、象牙質は虫歯だし、α-TCPセメントの歯質接着性は弱いし、ボンディング材の接着力だけでは薄いエナメル質は剥がれるように破折するはずだ。このことは患者には伝えるのだが、つい調子に乗って硬いものも弾力系の食品も食べてしまう。次回は4.5年後どうなったかだ。つづく
2023/11/05
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40代女性、左上567、インレー形成後の仮封材のみの放置によるカリエス(虫歯)の進行通常治療では、実質欠損が大き過ぎて修復は困難なので、神経を取って冠を被せることになる。CRでの再建では神経をとらなくても良いが、薄いエナメル質しか残っていないので、硬いものが好きというということではエナメル質が破折することが懸念されたが、調子に乗って何も気にせず食べていたら4〜5年経過してその通りになったので画像をアップしてみようと思う。治療の詳細は次回にでも。2019/042020/072023/10
2023/11/03
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40代女性、左下6、CR脱離元々食いしばり癖のある方なのだが、喉元過ぎればなんとやら、すぐにナイトガードの装着を怠ってしまう。歯応えのある食べ物も大好きだ。意外なことかもしれないが、「良く噛んで食べると健康になる」という思い込みがあって、ご本人もまさか、、と思っている様だが、歯には悪い。歯牙破折、外傷性歯根膜炎、虫歯、知覚過敏症、歯周病の悪化など歯のトラブルが起こる。良く噛んで。。というのは10代までの話だ。歯は年々歳々経年劣化してもろくなってくる。特に歯科治療をしてしまうと加速する。歯は鍛えることができるという思い込みもあるかもしれないが、最悪だ。また左隣の5番の隣接面にも虫歯ができているのだが、ご本人は気がついていない。白く虫歯が浮き出ているのが見えると思う。咬合性外傷による虫歯というものは多い。この方、子供の頃には虫歯はなかった。自分の子供ができて急に虫歯が増えたとおっしゃる。色々とストレスも多いのだろう。実は反対側の5番の隣接面カリエスの治療予定だったのだが、それは次回にでも。この歯も1年前に修復したのだが、また脱離した。脱離後しばらく放置していたので、歯肉が増殖していたので切除した。ストリップスは使っていない。慣れればその方が速く綺麗にできる。
2023/10/31
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60代男性、左上6、CR脱離>2次カリエス歯ぎしり食いしばりがひどいのだが、本人には自覚がない。前歯を折ったりしているのだが、ナイトガードなど作っても装着していない。また梅干しが大好きなので、露出した象牙質が溶けている。CRが脱離して陥没している。とりあえず修復したが、また同じことが起こる。事態はより悪化するだろう。
2023/10/29
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70代女性、右上4、飲食時の自発痛++https://plaza.rakuten.co.jp/mabo400dc/diary/202310230000/あれからやはり痛いので別の歯医者に行ったら、その場で抜かれたそうで、抜かれるくらいなら僕が神経を取るとかの処置をしてあげればよかった。ちょっと後悔。普通は破折歯はその場で抜歯です。しおw
2023/10/25
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70代女性、右上4、飲食時の自発痛++食べたときすごく沁みるというか痛いというか、、どうにかして欲しい、、ということだった。つづきhttps://plaza.rakuten.co.jp/mabo400dc/diary/202310200000/あれからしばらくするとまた沁みるというか痛くなって、食事するのも億劫になったということだった。完全に歯髄にクラックが達しているような所見なんだが。とりあえず神経を取れば痛みは治るかもしれないが、根本的な解決にはならない。本人は歯を抜いてくれ!とおっしゃるのだが、それも面倒だ。義歯を作り直さないといけなくなるからだ。僕自身も高齢化で夜なべして義歯を作る元気もない。歯科技工士もいない。今日は時間がないので、次回はいつがいいですか?というと、孫守りをしないといけない。いつ出て来られるか分からない。ということで電話待ちなんだが、少子高齢化というのはこういうことだ。今までの当たり前のサービスの提供が困難になる。お金の問題ではない。
2023/10/23
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70代女性、右上4、飲食時の自発痛++食べたときすごく沁みるというか痛いというか、、どうにかして欲しい、、ということだった。入ればの鉤歯(バネがかかっている歯)となっており、大きな応力がかかりやすい。よくみるとクラック(ヒビ)が入っているので、これが原因かと思って、クラックから虫歯になり始めている部分をCRで充填修復し、補強冠の型取りをした。補強冠を装着したときにどうなったか訊いてみたが、痛みはなくなったそうだ。硬いものは避けるように指示を出したが、どうなりますか。。
2023/10/20
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40代女性、左下5、クラック、自覚症状なし神経はないので、痛くはないが、もうすぐ縦に割れそうなので、応急処置が必要。この後は、補強冠装着予定。今現在の話だが、歯周病で抜けることが少なくなっていることもあり、抜歯の原因は神経を取ったことによる辺縁性歯周炎と歯牙破折が多くなっている。この歯もそうだが咬合性外傷があり神経がないとなればダブルパンチだ。
2023/10/19
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70代女性、右上5、自発痛-歯応えの食べ物は好きだし、70年も歯を酷使しているとやはり歯も耐用年数を迎える。クラックやそこから虫歯にもなって歯冠が破折した。しかし神経を取ることもなく、歯冠修復して補強冠で延命を図ることにした。では時系列でどうぞ
2023/09/30
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当時20代女性、左上4、食いしばりによる歯冠崩壊この娘がほとんど歯冠が失われている歯をCRで再建した初期の症例だと思う。もちろん神経を取ったりしていない。その後何年経っただろうか、その後部分的に修復をしたことがあったような気もするが、CRだけでも10年以上持っている。もう、歯科医療から削って被せる式の処置は必要ないのではないかと思う。この症例を削って被せるには神経を取って差し歯だかコアを差して型取りするしかないが、それでは歯の寿命を短くしてしまう可能性が高い。
2023/09/09
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40代女性、右上4、歯ぎしりによるチッピング噛み合わせの都合で本来あるはずの犬歯誘導がなく、その代わりにこの4番が歯ぎしりで当たる。ご本人には歯ぎしりの自覚はない。どうしたものかと迷うのだが、なるべく削らずにCRで控えめに修復するのが良いだろう。次の対応ができるからだ。いきなり冠を被せると、次はいきなり抜歯になってしまうかもしれない。歯の寿命は歯医者のタベノシゴトに左右される傾向はどうしてもある。歯医者だってお金は欲しいのだ。
2023/09/08
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70代女性、左下6、歯冠破折歳も考えず、つい硬いものを噛んでしまった。後悔中wこの手の修復は次亜塩素酸で綺麗にした後、何も削らずにCRで修復するのが最も良い。インレーにしようとか考えてはいけない。削る部分が増え、インレー形成に伴うクサビ効果によりあっさり割れてしまって、抜歯になる。
2023/09/07
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前回のつづきでhttps://plaza.rakuten.co.jp/mabo400dc/diary/202308030001/1ヶ月ほど、スプリント(ナイトガード)を装着せず開口が元に戻るか経過を見てみた。結果から言うと、この方は戻りつつある。今までの症例では開口が治ると言う確認はできなかったのだが。2022/12/10開口になる前スプリントの前方が浮いてくる2023/08/01スプリントの装着はしないように指示2023/09/05仰角の問題もあるが、咬合紙で確認すると小臼歯までの咬合があるので、開口が改善しつつあるようだ。
2023/09/05
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前回のつづきというかhttps://plaza.rakuten.co.jp/mabo400dc/diary/202306300003/4例目(1例目は寝相によるものでナイトガードとは関係がない)が見つかりましたので、ご報告。この方も外傷性咬合(食いしばり)でナイトガード(ハードスプリント)を装着していて、左下の7の冠が強く当たるようになり、それより前方が開口になり、反対側の右側全部の咬合面も開口というよりは噛み合わせが無い状態になった。見たところ、咬合力の支点を左下7とし、作用点を顎関節とすると、力点(咬合筋の付着部位とその方向)が支点より作用点側になり、顎関節の関節円盤が圧縮変形したと考えられる。正常咬合では、力点が支点より作用点の反対側になると考えられ、上述の咬合関係は存在しないと考えられる。しかし一見正常咬合だが、最後臼歯部の咬合高径が低い、もしくは低くなりやすい方はしばしば見かける。ここでは「開口系咬合」と呼んでいる。こういう微妙な咬合バランスを持つ方は少なからず存在するのではないだろうか?この対処法としてはスプリント(ナイトガード)を装着せずに関節円盤の圧縮変形が元に戻るのを待つという方法が考えられるが、経験的には開口は改善しない。元々「開口系咬合」の方は常に顎関節に応力がかかりやすいので、関節円盤の圧縮変形が元に戻ることは難しいのかもしれない。なるべく前噛みを心がけるようにして、顎関節に応力がかからないようにして潰れた関節円盤が元に戻るのを待つしかない。今回は支点となっている左下7を削って右側の歯列がタッチするまで調整した。これで左側の顎関節は低くなったままのはずだが、特に機能的問題がなければ良いとするしかない。こう考えると親知らず(8番)は開口にとっては重要な役割を果たしているのかもしれない。親知らずがあれば「開口系」になるリスクは減るからだ。ネットで拝借した画像に書き込みをしてみました。7番から顎関節頭までのテコを考える。7番が支点になって、咬筋がの附着部が力点になり、顎関節が作用点になり、関節円板に圧縮力がかかり、関節円板は圧縮変形させられてしまう。と同時に支点である7番より前が開口になる。支点である7番には強い咬合力がかかり続けるので、クラックによる虫歯、歯牙破折、修復物の破折・脱離、外傷性の歯周炎などのトラブルが発生する。開口になる前2022/12/10開口になった後2023/08/02
2023/08/03
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30代男性、右上5、自発痛+前回と同じ方だ。https://plaza.rakuten.co.jp/mabo400dc/diary/202307230000/隣接面カリエスの多くは外傷性咬合がその下地に隠れていることが多い。解剖学的に元々ちょっと高いとか、硬いものが好き、とかそういうのも含める。神経は出ていて、もしくは露髄して盛大に出血しても、止血して3MIX+α-TCPセメントで直覆できれば問題ない。神経を取る必要はないということだ。他院でペリオドンを貼付されていた歯髄を保存したことがある。歯髄というものは非常に丈夫な組織なのだ。
2023/07/24
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60代男性、左上4、歯冠破折、咬合性外傷1年も経過していないのにクッキーに入っていたザラメを思いっきり噛んでしまって再破折してしまった。今夜は前回破折した時の画像をご紹介する。前回はトバというシャケの皮を干したものを食べていたら折れたそうだ。歯ぎしり、食いしばりがある、硬いもの、かみごたえのある食品が好きという方は要注意だ。それなりに年を取ると歯は脆くなる一方だ。アーモンド程度のナッツ類でも歯冠破折はよく起こる。歯は金属と同じで長年繰り返された応力(咬合力)により疲労が蓄積し或る日突然崩壊する。前回のつづきhttps://plaza.rakuten.co.jp/mabo400dc/diary/202306300000/今回も前回と同じところから割れたというより補強冠の破断と同時にCRの接着剥がれと部分的な歯質の崩壊が起こったとみるべきだろう。歯牙破折は抜歯の原因のかなり多くの部分を占めるものだ。抜歯の原因の一番は歯周病によるものと言われているが、嘘だ。僕は純粋に細菌性の歯周炎で歯が抜けたところを見たことがない。そのほとんどは咬合性外傷によるものだ。次は虫歯によるものといわれるが、実は神経を取って、そのために予後不良で抜かざるを得なくなってしまったものだ。これに多くの歯周病が原因というのも含まれていると思う。要するに最大の抜歯の原因は安易な歯科治療によるもので、次が咬合性外傷による破折や歯周炎だ。前回と同じく、破折部分をCRで再建して前回より太めのより丈夫な補強冠をセットした。完全に金属冠で覆う方が良いと思う方もいるかもしれないが、それが良いとも思えない。内部が見えないので、問題に気がついた時は手がつけられなくて次がないことになるからだ。前回の補強冠は離断していたので除去した。破折片は歯根膜が付着しており、歯肉縁上付近はCRではなく歯質だった可能性が高い。CRと歯質の接着面より下の歯質部分で破断した様に思う。咬合力による応力は歯茎部に集中するからだ。本人は自身の咬合力が必要以上に強すぎるということを自覚する必要性がある。大きな骨隆起がそれを物語っている。そうでないとまた同じことが起こる可能性が高いからだ。歯肉縁下なので歯肉を除去した。歯冠再建後補強冠の型取り補強冠セット頬側面にもクラックがある。
2023/07/03
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50代女性、歯ぎしり、食いしばりなどの咬合性外傷この方もナイトガードの装着を始めて、3ヶ月もしない内に開口になって、今も戻ることはない。就眠時にやっているので、装着を止めるのは怖いとおっしゃるので、このままにしている。どうしたものか??一般には開口を治すことは難しく、臼歯部を圧下させたり、前歯部を挺出させたりするフルブラケット装着による歯列矯正治療しかない。お金と時間がかかるだけではなく、外傷性咬合が治るわけではないので、また元に戻ったり、治療中に歯牙破折や外傷性の歯周炎で抜けてしまったりするリスクは大きい。ナイトガード装着前装着後数ヶ月で開口になる。なぜ開口になるのか理由は分からないが、もしかしたら顎関節が圧迫されているのかもしれない。これを治す方法は考えつかない。歯列矯正的に治すとしても支点になる最後臼歯の負担は大きい。
2023/06/30
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この時のつづきでhttps://plaza.rakuten.co.jp/mabo400dc/diary/202210040001/この時、ナイトガードを外すように指示をして1年経ったが開口は全く改善していない。2023/03/13これをどう解釈するべきか?噛みしめることにより沈下した右下の67が連結固定したことにより元の位置に戻ったのか?噛み合わせには解らないことが多い。もしこの考えが正しいとすれば、67の咬合面を削って噛み合わせを低く調整するしかない。
2023/06/30
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60代男性、左上4、歯冠破折、咬合性外傷1年も経過していないのにクッキーに入っていたザラメを思いっきり噛んでしまって再破折してしまった。今夜は前回破折した時の画像をご紹介する。前回はトバというシャケの皮を干したものを食べていたら折れたそうだ。歯ぎしり、食いしばりがある、硬いもの、かみごたえのある食品が好きという方は要注意だ。それなりに年を取ると歯は脆くなる一方だ。アーモンド程度のナッツ類でも歯冠破折はよく起こる。画像を見るとかなり痛そうだ。神経は取らずにCRで歯冠修復して補強冠をセットした。つづく
2023/06/30
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50代女性、左上5、歯冠破折スルメは大好きだし、飴玉はかじる。。歯には最悪で、いつかは破折する。今回は歯肉縁下とは言え、完全に縦に割れているわけではなかったので、抜歯は免れた。感染根管処置の後は歯冠修復して補強冠の型取りをした。前回のつづきhttps://plaza.rakuten.co.jp/mabo400dc/diary/202305160000/これが補強冠のbefore/after だ。これを噛み割るのなら、相当なものだ。また割れる。入れ歯に向かってアクセル全開だ。beforeafter
2023/05/20
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60代女性、左上5、隣接面カリエス、自覚症状なし歯ぎしり、食いしばり、硬いものが好きなどの歯に過大な咬合力が長年続くと歯にクラック(ヒビ)が入り、そこから虫歯になる。そして最悪破折する。まだ沁みたりとかはないが、随分以前から虫歯はできていて硫酸塩還元細菌の生息場所になっていた様で、その細菌の代謝産物の黒色物質:FeS(硫化鉄)で覆われている。このFeSで覆われている虫歯は進行が遅い。なぜならFeSは歯質の内外に流れるイオン(水素イオン)の伝導を阻害するからだ。黒い虫歯は進行が遅いと経験的に歯科医師は知っているがその理由は知らない。虫歯の原因は金属のサビと同じカテゴリーに属している電気化学反応で、これを当サイトでは「虫歯の電気化学説」とよんでいる。では時系列でどうぞ左上6には補強冠を入れて破折を防いでいる。黒い部分がFeSに覆われているところ。充填にはストリップスを使用した。
2023/05/19
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50代女性、左上5、歯冠破折スルメは大好きだし、飴玉はかじる。。歯には最悪で、いつかは破折する。今回は歯肉縁下とは言え、完全に縦に割れているわけではなかったので、抜歯は免れた。感染根管処置の後は歯冠修復して補強冠の型取りをした。では時系列でどうぞ補強冠を入れるが、調子に乗って、また硬いものを食べて再破折するのが目に見えている。。
2023/05/16
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9歳男子、左下6、隣接面カリエス、咬合性外傷(歯ぎしり)カリエスリスクは非常に高く、唾液検査でもミュータンス菌、ラクトバチュラス、唾液量、唾液の緩衝能、飲食の回数、歯磨き等、全ての数値が悪い。しかも歯ぎしりが酷いらしい。まだ萌出して3年しか経っていないのに、こんなことになっている。将来的には虫歯の治療を繰り返しながら歯を喪失していくタイプだ。とりあえず父母に重曹うがいの仕方を伝えた。隣接面の虫歯は最初のきっかけは外傷性にクラックが入ることだと思われる。そこから急速に虫歯が広がっていく。虫歯の様子を少しずつ削りながらアニメーション風に見れるように画像をたくさんアップしてみた。あとはα-TCPと3MIXで覆とうしてCRで充填した。ついでに他院でのCRも再治療している。右上2の隣接面カリエスも内部に広がっている。早期に差し歯になってしまう可能性が高い。
2023/05/03
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20代男性、上顎左右6食いしばりがあると思われる症例で、5年前のことだがCR充填で終わっている。咬合面に挫滅面やクラックがある。その後どうなりましたかね?その後自撮り画像を送ってこられたので、5年前と比較してみます。欠けと接着剥がれが起こっているようで、歯質とCRの接合面の隙間から硫酸塩還元細菌が侵入しているようでその細菌の代謝産物である硫化鉄:FeS(黒色物質)が見える。before(5年前)after(現在)治療方針は、黒くなっている部分のCRだけを帯状に除去し、新鮮歯質を確保した上で、再度CRで充填するだけだ。CRを全部除去する必要はないと思う。この程度なら内部のα-TCPセメントは健在だろうし、FeSは多少残っていても問題ではない。
2023/04/22
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20代男性、上顎左右6食いしばりがあると思われる症例で、5年前のことだがCR充填で終わっている。咬合面に挫滅面やクラックがある。その後どうなりましたかね?では左上6からどうぞ右上6
2023/04/17
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11歳女子、左下6、隣接面カリエス、外傷性咬合実は隣接面カリエスがなぜできやすいのか?ということはよく分かっていない。一般にはよく磨けていないので、プラークが残っていて酸性に傾きやすいので、酸で歯が溶けるのでは?ということになっている。ここで提唱している「虫歯の電気化学説」ではそれだけではない、相対的に酸素濃度が低いところが虫歯になりやすいということがある。これを工業分野では酸素濃度差腐食と呼んだりしている。また隣接面は隣の歯と最も近いところという意味であり、電気の通り道となる。歯(ハイドロキシアパタイト)は水素イオン(プロトン)電導性セラミックスなので、プロトンが通りやすいところが虫歯になりやすいと言える。プロトンがハイドロキシアパタイトの構成物質のカルシウムから電子を奪ってハイドロキシアパタイトの結晶構造が崩壊する。これが虫歯だ。この子はバスケットボールをやっていて、よく歯を食いしばってプレーしているらしい。これは一部で言われていることなのだが、歯をくいしばると、歯も多少はゴムまりのようにたわみ、隣接歯と押し合って接触部分に応力がかかる。これで大小のクラックが入り、そこから虫歯になりやすいと。「虫歯の電気化学説」ではクラックの内外の酸素濃度差から酸素濃度差腐食が起こりやすい。クラックの内外の酸素濃度差だけではなく、同じ一本の歯でも酸素濃度差があれば2つの電極ができる。腐食電極になった方が溶ける。今回の画像ではクラックが比較的良く見えるのでご紹介しておきたい。手前の乳歯が抜けて新しい永久歯が萌え揃う前に虫歯の治療をしておこうということになった。虫歯の表面の着色部分を少し削ってみると、脱灰して白くなっているエナメル質をの中にひときわ溶けている部分が見える。これはクラック部分が見えている。拡大してみると、クラック部分から虫歯が広がっていることがわかる。よく見ると茶色に見える象牙質にもクラックが見えるのだが、このままα-TCPセメントで覆とうすれば再硬化するCR充填した。
2023/04/06
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50代女性、上顎両側7番、歯牙破折歯ぎしり、食いしばり等のブラキシズムや硬いもの、歯ごたえのあるものが好きな方の一見して分かる特徴として、歯がすり減っていて、先端がフラットになっている。歯に縦横多数のクラック(ヒビ)が走っている歯茎部に虫歯ができやすくCR充填がされている。隣接面カリエスも多数見られる。骨隆起が発達している。下顎の舌側、外側の歯根部分に着目してほしい。などがあるので、気になる方は鏡でチェックすると良い。最悪の場合、歯牙が破折する。前回のつづきhttps://plaza.rakuten.co.jp/mabo400dc/diary/202211120000/上顎の両側の7番がこの1年ほどの間に次々に折れた。この歯もそうなのだが、食事中にぽろっと取れたということだ。一般に7番の調整は少し6番より低めに調整した方が良い。6番は45番よりちょっとだけ低く。咬合すると最初に当たるのは45番でさらに噛み込むと67番の順で当たってくる。調整時にこの事を配慮しないと7番が壊れやすい。咬合性外傷がある方はなおさらの事だ。残根というのは抜歯の病名で、保存は不可能だという事を示している。ま、絶対ではないが、歯根の上縁が歯肉縁下だと型取りして土台なり冠を作ることができないのが保存不可能につき抜歯を宣告される理由だ。これら2つの残根も近所の歯科医院で抜歯を宣告された。今日は前回の引き続き左上7番の処置なんだが、保存は可能だ。この歯は1年ほど前に取れたということで、小峰先生のところでこれ以上悪くならないようにとドッグスベストセメントでカバーしてもらったそうだ。レントゲン写真と実像写真を見ていただけると分かるのだが、根尖病巣だけではなくフィステルができていて常に排膿している。要するにこのまま歯冠を作って噛ませるのは難しいと思われるわけだ。歯根は3本あったはずだが、1本失われていて、2本しかない。とりあえず根管治療をしてCRでカバーした。フィステル等が治らなければ抜歯再植になる。しばらく経過観察することにした。届くところまでエンドチップで洗浄してα-TCPセメントの2回法で根管充填CRでカバーして経過観察。排膿しているフィステルが消えればOK。消えなければ抜歯・再植となる。
2022/11/13
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50代女性、上顎両側7番、歯牙破折歯ぎしり、食いしばり等のブラキシズムや硬いもの、歯ごたえのあるものが好きな方の一見して分かる特徴として、歯がすり減っていて、先端がフラットになっている。歯に縦横多数のクラック(ヒビ)が走っている歯茎部に虫歯ができやすくCR充填がされている。隣接面カリエスも多数見られる。骨隆起が発達している。下顎の舌側、外側の歯根部分に着目してほしい。などがあるので、気になる方は鏡でチェックすると良い。最悪の場合、歯牙が破折する。前回のつづきhttps://plaza.rakuten.co.jp/mabo400dc/diary/202211110000/上顎の両側の7番がこの1年ほどの間に次々に折れた。この歯もそうなのだが、食事中にぽろっと取れたということだ。一般に7番の調整は少し6番より低めに調整した方が良い。6番は45番よりちょっとだけ低く。咬合すると最初に当たるのは45番でさらに噛み込むと67番の順で当たってくる。調整時にこの事を配慮しないと7番が壊れやすい。咬合性外傷がある方はなおさらの事だ。残根というのは抜歯の病名で、保存は不可能だという事を示している。ま、絶対ではないが、歯根の上縁が歯肉縁下だと型取りして土台なり冠を作ることができないのが保存不可能につき抜歯を宣告される理由だ。これら2つの残根も近所の歯科医院で抜歯を宣告された。見てみると歯肉に覆われているので、虫歯を除去して電気メスで歯肉を除去してみた。歯肉縁下2〜3mm程度なので、血液や滲出液が押し寄せる前にCRで埋めてしまえるのなら保存は可能だ。早業が要求されるので、助手を含め現場は焦りまくって処置をすることになるw歯冠を型取りして作る時間的・コスト的な余裕が双方にないので、口腔内で一挙に歯冠まで再建した。咬合性外傷のある方は特にそうだが、また破折する、脱離する可能性は高い。なるべく咬合面の面積は少なくし、1つ手前の6番と接着固定するしかないと判断した。では時系列でどうぞ1つ手前の6番にも2次カリエスがあるのが見えるミラーが写らないように配慮する余裕がないw1次CR6番との連結固定はスーパー◯ンドで別途行う。6番はそのうち再治療が必要になるだろうが、その際67番は補強連冠で固定した方が良いと思う。
2022/11/12
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50代女性、上顎両側7番、歯牙破折歯ぎしり、食いしばり等のブラキシズムや硬いもの、歯ごたえのあるものが好きな方の一見して分かる特徴として、歯がすり減っていて、先端がフラットになっている。歯に縦横多数のクラック(ヒビ)が走っている歯茎部に虫歯ができやすくCR充填がされている。隣接面カリエスも多数見られる。骨隆起が発達している。下顎の舌側、外側の歯根部分に着目してほしい。などがあるので、気になる方は鏡でチェックすると良い。最悪の場合、歯牙が破折する。以下5枚法の画像をアップしてみる。次回は主訴の上顎両側7番をどうしたか?の画像をアップする予定だ。
2022/11/11
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開口(オープンバイト)というのは先天的な生まれつきのものだと思われている向きが多いのだが、後天性のものもかなり多い。開口がなぜ問題になるのかというと、一番奥の歯しか当たらないことが多く、咀嚼効率が落ちるだけではなく、当たっている奥歯が外傷性に破折したりグラグラになって抜けてしまうことが多いからだ。最初の症例はうつ伏せ、横向き寝により頭の重さが歯列にかかり歯列が狭くなって、前歯がフレアアウトしてしまうことによるものだ。頬杖の癖があるということもある。2番目の症例は、ナイトガードを入れたは良いが、ナイトガードを噛み締めすぎて、最後臼歯を支点にして、顎関節円板が圧縮され関節腔が狭くなってしまったことによる。前回のつづきhttps://plaza.rakuten.co.jp/mabo400dc/diary/202210040000/今日は2番目のナイトガードを漫然と使って開口にになってしまった症例だ。通常、顔面を横から見たテコを考えると、顎関節が支点になって力点が咬筋の付着部と下顎筋突起からのベクトル合成になるが、下顎最後臼歯が力点よりも後ろにあれば開口にはならない。しかし前にあると開口になることは容易に想像できると思う。支点が下顎最後臼歯になるし、作用点が顎関節になるからだ。矯正のセファロ診断では持って回った言い方をするが、ベクトルとか慣性モーメントを考える方が解りやすいはずだ。関節円板が圧縮されて薄くなり、その分開口になる。これは先天性の開口も同じことだと思われ、顎関節症をこじらせる、つまり関節円板が後方もしくは前方に脱出して元に戻らなくなった場合も同じだ。まずは右下のレントゲン写真で、外傷性の歯周炎で右下7がグラグラになり、連結補強冠で歯列固定して持ち直したところだ。以下が初診時で、次がナイトガード装着した1ヶ月後。開口が始まっている。2020/09/012020/10/051年半後、完全な開口で7番以外は当たっていない。とても怖いのだが、ナイトガードを装着しないようにと伝えた。2022/04/18この手の開口を治すにはナイトガードを外すしかないのだが、歯が抜けるか、開口が治るか、どちらが先か!?
2022/10/04
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開口(オープンバイト)というのは先天的な生まれつきのものだと思われている向きが多いのだが、後天性のものもかなり多い。開口がなぜ問題になるのかというと、一番奥の歯しか当たらないことが多く、咀嚼効率が落ちるだけではなく、当たっている奥歯が外傷性に破折したりグラグラになって抜けてしまうことが多いからだ。最初の症例はうつ伏せ、横向き寝により頭の重さが歯列にかかり歯列が狭くなって、前歯がフレアアウトしてしまうことによるものだ。頬杖の癖があるということもある。2番目の症例は、ナイトガードを入れたは良いが、ナイトガードを噛み締めすぎて、最後臼歯を支点にして、顎関節円板が圧縮され関節腔が狭くなってしまったことによる。前者が数年かかって開口になるところが、後者は数ヶ月で開口になってしまう。これは先天性の原因に近いものがある。では最初の症例から時系列でどうぞ・・と言いながら寝落ちしてしまった。で、次の朝。どうも睡眠時無呼吸になってしまったようだ。朝から眠いはずだ。。それはまたこんど。寝相等の「態癖」によるもので、数年にわたる画像を撮っていると気がついた。当時20代男性、うつ伏せ寝でないと落ち着かないという話だった。2006/03/08ん?2006/12/06あっ!2007/12/26お〜!!一時仰向けで寝るように指示を出した時は治る傾向だったが、やはりうつ伏せでないと不安で眠れないということで戻った。2018/07/27つづくエラーが発生しました。再度お試しください。
2022/10/04
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60代女性、左上4、歯冠破折、自発痛ー元々若い頃から歯ぎしりがひどかったということで、この歯にも長年の咬合性外傷によるクラックがあったのだろう。野菜を食べていたら突然割れた。しかし幸い露髄(神経が露出している)しなかったようだ。このまま歯冠再建することにした、歯肉縁下3mmはあるので、再建に邪魔になる歯肉は麻酔下で電気メスで切除した。後は普通に3MI◯+α-TCPセメントで覆ってCRで歯冠再建した。その後は再破折を防ぐために補強冠を作った。しかし今回割れた横方向だけではなく、縦方向にもクラックがあるので、将来的には縦方向にも破折する可能性は十分にある。では時系列でどうぞパクパクしている破折片を除去したところ電気メスで歯肉を除去して再建するためのマージンを明確にする。破折して1ヶ月以上経つので、次亜塩素酸で綺麗にした後もディンプルを付与しながら歯質の新鮮面を確保する。3MI◯+α-TCPセメント1次CR多重積層法を用いる多重積層法で歯冠再建補強冠を入れる。これがないと長期の維持はできない。なぜ、4/5冠も若くはフルクラウンにしないのか?という疑問を持つと思う歯科医師諸君もいるかと思うのだが、どうだろうか?何度も補強冠が壊れるとしたら、この方がそのような食生活を送っているかということも分かるし、今後どうなっていくかという方向性も分かるというものだ。そうなればそれなりの対策も打てるというものだ。いきなりフルクラウンにしてしまうと、次回は抜歯になってしまうかもしれない。
2022/10/01
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70代男性、左上4、咬合性外傷による虫歯歯ぎしりがひどく、虫歯というより破折というか、挫滅に近い状態になっている。補強冠は引っ張り応力に強いので、咬合性外傷力により、補強冠の下部に応力が集中する。補強冠を入れていない天然歯の場合は象牙質とエナメル質の境界部分つまり歯茎部に応力が集中する。歯茎部より下は歯槽骨に覆われているので、やはり歯茎部に2重に応力が集中する。通常の冠でも歯茎部に応力が集中するのは同じになる。2つ以上の異なる物質の接合部付近にはヤング率の違いにより撓み量が異なり、撓みが大きい部分に応力腐食割れが生じることになる。この症例では歯冠長の半分くらいは内部崩壊している。では修復過程を時系列でどうぞ
2022/05/16
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50代女性、左上4、インレー2次カリエス前回左上7のCR再建でご紹介した方の続きだ。https://plaza.rakuten.co.jp/mabo400dc/diary/202201250000/左上4内部も怪しいクラックが入っている。黄色の矢印だ。将来的にはここから割れるということだ。隣の5番は神経の治療を受けているが、CKは脱離している。それはα-TCPセメントで仮封して次回に備える。左上4の歯髄は生きているようだが、よく分からない。そんなことはどうでも良いのだ。そのままα-TCPセメントで覆罩してCRで再建した。では時系列でどうぞ
2022/01/29
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50代女性、左下7、歯牙破折硬いカリントウを食べたら歯が折れた。この方も咬合性外傷の持ち主で、以前から咬合痛や冷水痛を訴えられておられた。この歯も外傷性の歯髄炎で神経の治療をしている。外傷性の歯髄炎とは歯髄梗塞によるものだ。外傷力によって生じた血栓が歯髄塞栓症を起こし、歯髄が炎症、壊死する。この機序はまだ誰も言い出していない。ここだけのものだ。破折した歯冠には補強冠を装着しているが、間に合わなっかったようだ。応力は歯茎部に集中するので、フルクラウンにしてもあまり変わらないと思う。むしろポストコアにすると縦に割れてしまいより厄介なことになる。破折した歯牙を見ると、少し前からクラックから虫歯になり始めていたようだ(楕円部分)。疲労は蓄積する。歯根は残根化しており、歯肉が被ってきていたので電気メスで除去した。歯根面にもクラックは見られ(矢印)、さらに破折する可能性がある。CRでの補強効果に期待するしかない。CRコアはピンレッジド・ラウンドコアにして咬合力が歯の中心部に向かうように配慮した。こうするのが圧縮応力に強い歯牙には最適なコア形状だ。
2022/01/28
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40代女性、右上7、2次カリエス普通は治療不能につき抜歯症例だ。歯根にクラックが入っており、そもそも歯肉縁下のカリエスではラバーダムどころか根管口も探せないので根管治療もできなければコアを立てることもできないからだ。咬合性外傷の持ち主で2次カリエスになりやすい。さらに歯質と歯科用合金の金パラや金合金とはイオン化傾向が大きく違うので、あっという間に歯が溶ける。ブリッジの後ろ半分を除去してみると、歯肉ポリープに覆われていた。覆われていると虫歯は進行しにくい。水素イオンが歯質のカルシウムから電子を奪う前にポリープに吸収されてしまうからだ。このような現象があることは歯科医師は経験的には知ってはいるが、理論的には解らない。しかし虫歯の電気化学説では説明は可能だ。では時系列でどうぞα-TCP:ナノHAは根管治療の必要はない。勝手に根管は埋まってしまう。多少のクラックも埋まる。こんなすごいものを使わない手はないのだが、製造中止だw
2022/01/27
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しばらく咬合性外傷の症例が続きそう。非常に多いと思う。70代男性、左下7、自発痛+若い頃から、歯ぎしり、食いしばり、硬いものが大好き。最近はやっていないとおっしゃるが。。長年教育界で働き、そのトップも務められた。ストレスも溜まるのだろうか。。ものすごい骨隆起と磨耗咬耗がひどい。メタルスプリントを入れてなんとかしのいでいたが、左下7が痛くなった。応力腐食割れというべきなのだろうか?ひどい2次カリエスというべきなのだろうか?開けてみると広範囲に虫歯になっている。露髄しているのかもしれないが、3MIX+α-TCPセメントで覆髄?してCRで修復した。ああ、楽になった。。とおっしゃる。この方法には即効性がある。
2022/01/26
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